石灰硫黄合剤の薬害について

[園芸相談センター]の過去ログです

Ryo 【東北】 2013/01/05(土) 22:03:10
毎年今の季節、庭の落葉樹を中心に石灰硫黄合剤の10〜12倍液を散布しています。
ところが毎年、山茶花の新芽に白っぽく大きな奇形の葉芽が出てきます。薬害でしょうか?
又、楠木の若い枝が春になると枯れてしまいます。私のところは宮城県南部で楠木の北限、寒さのせいか薬害か教えて下さい。

たちつ 【近畿】 2013/01/06(日) 23:28:54

基本的に、冬場の消毒 石灰硫黄合剤は、茎幹に散布するものです。
従って、対象となる樹木は、落葉樹ということになります。

>山茶花の新芽に白っぽく大きな奇形の葉芽が出てきます。薬害でしょ
>うか
多分、薬害でしょうね。・・・・成長細胞の一部が、アルカリ焼けした。

>楠木の若い枝が春になると枯れてしまいます
戻り寒波かも。
春暖かくなって、新芽が萌え出すと同時に、戻り寒波で、急激に気温が下がると、若芽若枝が凍傷になる。地域の気候特性 と想像します。
機会があれば、近隣のクスノキを観察し比較すればよいかも。
枝先の伸び方が、まっすぐでなく、いびつになっている。キの字状でなく、Yの字状とか、L?Zの字状とか。

山茶花 楠木は常緑樹ですし、石灰硫黄合剤を散布する必要があるのかどうか疑問。
どうも、ついでに散布してしまいましたという感じがします。

カイガラムシなら、茎にはけ塗り。 越冬害虫の殺虫殺菌・忌避効果狙いなら40倍程度でよいのでは。 
落葉樹や常緑樹の幹と常緑樹の葉面散布とでは、濃度を変えないとダメかも。

と思います。


俊哉 【近畿】 2013/01/07(月) 00:49:47
サザンカ白っぽく大きな奇形の葉とは薬害ではなくモチ病ではないでしょうか? だとすると、他の薬剤と同じく、石灰硫黄合剤もモチ病には効果が無いということですね。それも10倍という高濃度でも。 造園業をしていまして、長年、石灰硫黄合剤を使ってますが、10倍は怖いですね。私も、たちつさんがおっしゃる様な30〜40倍で良いと思います。 効果としては、カイガラムシやアブラムシの分泌物によるすす病、うどんこ病等。 ただし、常緑樹の場合、秋芽の柔らかい部分が焦げてしまうことがあるので注意です。また、常緑樹では石灰で葉が長期にわたり白く汚れてしまうのでこれも注意です。私はうどんこ病、カイガラムシ(カイガラムシの種類によるが、。)が発生している場合のみ常緑樹に使います。 クスノキは当方京都市でも寒さに当たります。剪定を、なるべく年1回、梅雨明けくらいに行います。盆過ぎあたりにすると秋に出た若い枝が、若いままで寒さを迎えるので、それが著しく寒さに当り見苦しいことになります。気をつけていても宮城では、冷害を受けるのかもしれませんね。 クスノキに石灰硫黄は特に必要ないかと思います。害虫としてはクスノキはイラガ、サザンカならチャドクガが代表的ですが、上記の濃度で散布しても経験上、予防効果は無いような気がします。※金属を変色、腐食させたり、車の塗装、建物の塗装を著しく傷つけるので住宅密集地では、使いにくく注意が必要です。

なおたか 2013/01/07(月) 19:45:32
提示されている症状はいずれも石灰硫黄合剤の薬害ではないと考えられます。石灰硫黄合剤の薬害は枝葉の枯死が普通です。
また石灰硫黄合剤は効果時間が極めて短い薬剤です。樹皮の隙間や直接接触した害虫や病原菌を殺しますが、持続的な予防効果はありません。

Ryo 【東北】 2013/01/07(月) 21:19:42
詳細なアドバイス有難う御座いました。

落葉樹を主ですが冬季の目隠しに常緑樹を植栽しています。ご指摘の通りどうしても常緑樹もかかるのでついでに散布してしまいます。
希釈倍率は園芸の本や薬の説明書を読んで10倍にしていました。

広い庭なので毎年200リッターを散布しています。それでも害虫(アメリカシロヒトリ等)の被害があるので今年は400リッターを散布しようと考えていました。

幹に散布するとアドバイスがありましたが私は動噴と15メーター飛ばすノズルを使って先端の枝までかけていますがその必要はないと解釈してよろしいでしょうか?

oakland 2013/01/08(火) 12:24:09
夏季に発生する蛾の幼虫防除目的であれば、冬季に石灰硫黄合剤を散布してもほぼ無意味です。(春以降、蛾はいくらでも外部から飛来して産卵する)


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