シュートの出ない、細い枝ばかりのつるバラの剪定対策

[園芸相談センター]の過去ログです

tonton 【甲信越】 2012/12/03(月) 23:57:11
画像付き掲示板に質問してしまったので、引越しして質問します。

1年前に2年生のバラを購入して、地植えにしました。
つるサハラ(黄色)という品種です。
購入時、3本あった枝のうち1本は枯れてしまい、残る2本にはシュートは全く出ませ
ん。
かろうじて、来年の花芽がいくつかありますが、今年延びた枝は、わずかに20センチ程
度。しかも、箸の棒はおろか、それよりも細い枝です。
来年、この枝から新しい枝が伸びたとしても、たかが知れています。

2年目、3年目といえば、バラは太いシュートを出して、生長を加速させる時期だと思っ
ていましたが、この分だと、それは期待できそうもありません。

他のバラは、数年前(2年〜5年くらい前)に植えて、次々に太いシュートを出し、3〜
4mに達しています(その種類は、つるロイヤルゴールド(黄色)、つるマダムビオレ
(紫))。

そこで、剪定の方法で迷っています。
一つは、細い枝ではあるけれども、理論どおりに先端の枝を切って、切り詰める方法。
もう一つは、今年延びた、枝を含めて、購入時の枝までを切り落としてしまう方法(当
然、来年春の花芽はまったくない状態となります)。

どちらを選択したらよいのでしょうか。
購入時の枝から切り詰めてしまった場合、その古い枝から果たして、シュートが伸びるか
どうかは分かりませんから不安です。
そうかといって、今年延びた細い枝を残しても、その先の展望は望めそうもありません。

これは、苦しい選択です。

ちなみに、これまでの管理方法は、水は概ね自然の降雨に任せ、夏場だけ、夕方、ジョー
ロで散水していました。購入時(移植時)は、冬でしたから、牛糞堆肥を土の笛に撒き、
春の開花後、その後定期的に、それぞれ液肥を撒いたり、化成肥料を撒きました。

確かに夏場に水をたっぷりと与えなかったことが原因かもしれません。
その反省に立って、今後は、土が乾いたらたっぷりと水を与え、特に夏場はそうします。
生長が鈍いということは、燐酸が少ないことも考えられるため、先日、燐酸・カルシウム
(いずれも有機性)を撒いたとき、併せてマグネシウムも撒いておきました。
もう少し、寒さが厳しくなった頃、骨粉入り油粕や鶏糞を撒く計画です。

あとは、剪定をどうするかということだけが問題です。

参考までに、数年前(4、5年くらい前)に移植した、つるドルファン(赤)は、最初に
2年くらいまでは勢いよく、シュートを出し、春と秋の2回、いっぱい花を咲かせました
が、今年になって急に花の数が少なくなり、新しい枝の数も極端に少なくなり、伸びた枝
も細く弱々しいものとなってしまいました。
当初、バラのシュートなんて、自然にどんどん出てきて、むしろその処理に困るくらいだ
と考えていました(実際、そのくらい勢いがありました)。

これも同じ原因ではないかなと考えられます。
つるバラの元気にさせ、シュートの数を増やし、新しい枝を生長させるには、どうしたら
よいのか、剪定の方法も含めて、どなたかアドバイスをお願いします。

たちつ 【近畿】 2012/12/04(火) 16:18:55

バラの新芽とは

新芽とは、葉の跡・葉の付け根から生えてくる場合と穂先に生える定型芽と
病害虫の影響やひび割れ・幹の角度傾きから、突然に生えてくる不定形芽と
根から生えてくる株立ち芽が有る。

又太い茎には、太い芽が生えてくるし、本幹→副枝→孫枝と徐々に細くなる。小さい芽になる
ヨリ高い位置の芽は、低い位置の芽より元気が良い。・・・幹の傾きや曲がりによる。頂芽優勢の原則・・・太陽を求める草木の本能

と言うことで、
一つの考え方として、
葉の跡の大きさと元気さを考えて、3-4芽残して、短く切る。
蔓が長ければ、本線の蔓を好みで残して、子蔓孫蔓をすべて、取り除く。
蔓の角度を低く誘引する・茎を寝かせる・・・水平とか、30度とか
茎を地面まで、折れない・潰さない・割れない・樹皮を剥離させないように、ジワジワと時間日数をかけながら、引っ張って、土に埋めるとか、植木鉢なら寝かせるとか

枝分かれが低ければ、枝分かれまで、土に埋める
など、想像豊かにもって、その可能性を試さないと仕方がない。

木質化した古い茎(3-5年前)の途中からは、小さい芽しか生えない。古い茎なら、株元近くと低い位置から、元気な芽が生える。
当年の緑軸や去年の灰色した茎からは、太い芽が生えやすい。

いずれにしても、植えつけてから1年間の蔓の成長・樹勢により、その後の成長は、大体決まる。植え付け場所と方法が、大切です。
極端に、広く深く、大きく掘って、土を良くほぐし、腐葉土をませこむ。 よく耕すと言うことです。
植え付け場所や気候管理は、限定される。緩和緩衝する程度の消極的な防衛育成しかない。
反面耕す・除草・病害虫の防除は、一寸した注意や努力しだいで何とでもなる。積極的な保護育成。
と言っても、過保護はダメですが。 少々のムチャ・常識はずれは、OKです。

このように、思います。


たちつ 【近畿】 2012/12/04(火) 16:34:34

追加・蛇足

花の咲く芽と花の咲かない芽が有る。 前者を花芽花茎と言って、ふと短く花茎は花後には、自然に枯れる。 
花の咲かない芽は、元気良く、スイスイと伸びる。・・・徒長枝とかシュートとか言う。
花茎の長さは、植物により・固体により、異なるし、花蕾・果実と一体化して、区別付かないものもある。葉茎の上に、花が載っているというイメージ。髪の毛の鬘の毛は、絶対に成長しないような感じ。
従って、花茎は、絶対に、挿し木できないし、花茎から、新芽や根は絶対に生えてこない。
葉や葉茎から根の生えるものも、多いですが、花から根は、絶対に生えてこない。 葉の真ん中に花の咲く植物は、自然にある。 花の中に、葉が生えるのは、未分化細胞があるという奇形に、分類される。


tonton 2012/12/04(火) 22:12:49
 来年の春に向けて出てきてほしい新しい枝は、今年延びた枝から伸びる細い枝ではなくて、太い茎から新たに伸びる太い枝。
 本幹から伸びる新たな枝。
 急に伸びだして長くなる、いわゆるベイサルシュートがほしい。

 枝の枝といった孫枝では、先ほそりするばかりだからです。

 確かにベイサルシュートには、花が咲きませんが、1年後には、そこから花を咲かせることができるし、何よりも嬉しいのは、シュートは太い枝となるので、そこから伸びる副枝も丈夫なものが多く、つるバラ全体として樹勢を取り戻したかのようになります。

 頂芽優勢の原則により、そうした伸びた太く伸びた枝は、横に倒すように誘引することができますが、今は、そうした長く太い枝がまったくないない状態。

 株元の低い位置からの元気な太い枝が数本ほしいです。

 現在、植え付けから1年経過しようとしていますが、春から夏にかけてほとんど生長しなかったと言っても過言でありません。

 このまま小さくまとまっては可哀想です。
 有機質肥料を冬場に与える予定。
 大体決まる。植え付け場所と方法が、大切です。
 剪定は、今年延びた枝の先端は、すべて切り落とすようにします。
 冬場の害虫の防除も行います。

 そして、その剪定ですが、今年延びた枝を全部切り落とし、購入時の枝(2年生大苗だったから2年目の枝)だけに残しておけば、春の芽吹きとともに、株元または購入時の枝から、新たな枝が伸びてくることを期待してもよいのでしょうか。
 今年延びた枝には、いくつか赤く膨らんだ芽がありますが、こうした枝を全部切り落としてしまうと、購入時の枝には新芽の素となるような予兆はまったく見受けられません。
 だから、購入時の枝だけにしてしまった場合、そのままバラ自体が枯れてしまうのではないかという懸念もあります。

枝・枝 2012/12/05(水) 17:11:16
枝が伸びるには根がきちんとしていなければどんなに肥料を上げても難しい。それに質問も長くてわかりずらいし・・・・

ねるとも 2012/12/06(木) 19:09:49
上の方も書いていますが、根の生長に問題があると思います。バラはどんな品種でも根が元気だと強い枝を出します。今から2月までの間に根をチェックしてみてはどうでしょうか?黒ずんだものは腐っているので取りましょう。痛みが激しい様でしたら、鉢植えで、赤玉を中心に水はけのよい土で植えて下さい。肥料は春の目が動いてからで良いです。あと、木の大きさが分かりませんが、つるサハラは四季咲きの様ですので、植え替えたら半分くらいの高さまで切っても良いと思います。春に伸びた枝先に花が着くはずです。思い切って切った方が強い枝が出ますよ。理想の高さまで伸びたら弱めの剪定で枝数を増やしてたくさん花を咲かせて下さい。

gardenfan 【近畿】 2012/12/08(土) 15:47:07
画像板を拝見しましたが、周りのバラに養分を吸い取られているように思います。
周りに元気なバラがある所に大苗を地植えにすると良くあることです。私は、最低半年は鉢植えで育てて白い細根をびっしり増やしてから、年末に鉢の下を切ってそのまま鉢毎地植えにして、鉢の上から施肥すると横のバラから肥料を奪われることもありません。
鉢植えに戻すことをお薦めします。

トトロの住む家 2012/12/08(土) 19:01:05
私もシンプルに考えてみたほうが良いと思います。
まずは根が正常に機能していないであろう事に着目してみましょう。枝が伸びない、シュートが出ない時はまずそこでしょう。
で、何が原因か、と考える。
鉢ならコガネ幼虫を疑い、地植えなら癌腫とテッポウムシのチェックです。
ここがクリアなら意外にもバラシロカイガラムシということもありますよ。ビッシリついていたらいくらなんでも気がつきますが、見辛い葉の根元の内側や土の中のカルスの下の部分とかにちょこちょこついているだけで案外樹勢がガクッと衰えます。
これも無しならもう中の根でしょう。
私もつるバラではありませんが今年1月に地植えをひとつ鉢に上げましたが、調子を取り戻して良く咲いてくれました。黒星の蔓延で枝もひどかったので、ほとんどゲンコツ剪定のようにしました。
株の大きさこそ2回り小さくなってしまいましたが、軒下で雨を避け、有機肥料を与え、真夏はバラシャワーを毎日して、新しい綺麗な太いシュートが3本も出て春遅くから最近まで良く咲いていました。
時には思い切った処置もできるのが基本的に強いバラならではの良さです。
場所が合わないくらいしか原因が思い当たらない場合は、抜いて鉢で育て、その間に植え込む所を再考してみてください。

tonton 2012/12/09(日) 00:06:01
ねるとも さん
 いろいろ貴重なアドバイスありがとうございます。
 バラの栽培において、根がこれほど大切なものとは、今まであまり認識していませんでした。
 上記には書いていませんが、以前植えたつるバラで全然生長せずに、ついに枯れてしまったバラを引き抜いたところ、簡単に抜けてしまい、確かに根は全く張っていませんでした。

 逆に、凄まじいくらい樹勢が良好なつるバラを、どうしても改植しようとしたとき、太い根が張っていて、根を切断してやっと改植したこともありました。

 それから、肥料のタイミングも参考にさせていただきます。
 これまで牛糞堆肥を肥料と思っていましたが、それは冬の元肥(土壌改良)のために施すとして、肥料分の多い鶏糞は、春の芽吹きの時期に与えたいと思います。

tonton 2012/12/09(日) 00:12:43
gardenfanさん
 ありがとうございます。
 やや密植ぎみにするのは承知の上だったのですが、勢いのいいバラの近くに後から植えたバラに限って、生長が鈍いと感じます。
 そこを何とかしたいと思っているのですが、鉢植えに戻すということは逆転の発想ですね。
 ただ、鉢植えにして樹勢を取り戻したものの、再び同じ場所に植え直したときに、また樹勢が鈍ってしまうのではないかと不安もあります。

tonton 2012/12/09(日) 00:27:16
トトロの住む家さん。
 いろいろと、ありがとうございます。
 もう根に原因があるというのは間違いなさそうですね。

 これまでアブラムシ、名前の知らない幼虫、触っただけでとても痛い針のある幼虫などの虫が発生したため、昨年から適度に消毒をしてきました。
 また、黒点病などはいつも発生するので、殺菌剤も使っています。

 現在、バラを観察しますと、目では確認できないハダニなどがいるかもしれませんが、とりわけ害虫に侵されている様子はありません。
 土の中を掘って確認したわけではありませんが、虫の糞などは皆無です。
 
 それから剪定の方針ですが、思い切った処置ができるのがバラということですので、いっそうのこと細い枝(昨年伸びたもの)を思いっきり切除したいと思っています。
 勢いのあるバラはまだ花が咲いていますから、すべてのバラが休眠に入るころ、剪定したいと思います。

 本日、春先の芽の様子を観察したところ、細い枝ながらも、枝には案外、花芽がありました。枝の上部にはそうした芽がいくつもありましたが、細い枝は、すべて切り落とします。
 そうすれば、下の方の枝が残り、ここに、いくつか花芽が残っていますので、春に生長してくれることを期待しています。

gardenfan 2012/12/14(金) 23:53:44
tonton様

>そこを何とかしたいと思っているのですが、鉢植えに戻すということは逆転の発想ですね。 ただ、鉢植えにして樹勢を取り戻したものの、再び同じ場所に植え直したときに、また樹勢が鈍ってしまうのではないかと不安もあります。

誤解です。
>年末に鉢の下を切ってそのまま鉢毎地植えにして、鉢の上から施肥すると横のバラから肥料を奪われることもありません。

つまり鉢植えで養生したものを鉢毎地植えにして下さい。

tonton 2012/12/15(土) 07:18:32
gardenfanさん。
 追加の説明ありがとうございます。
 鉢植えのまま、地に下ろすというのは、これまで聞いたことがなかったので、イメージがわかなかったのですが、だいたいイメージできました。
 地植えの際に、「鉢の下を切って」というのは、「飛び出している根を切るのかな」と思い込んでいましたが、地植えした後、下に向かって根を伸ばすことで、地植えの効果を得て、それでいて周辺から養分を奪われないというということですね。
 こうすれば、鉢植えのままで育てるときのデメリット(土がすぐに乾いたり、夏場、鉢内の温度上昇したりすること)を避けることもできそうです。
 ということは、新苗を今後、地植えするときには、鉢から引き抜かずに、やはり鉢の下を切って地植えすればよいということでしょうか。
 

gardenfan 2012/12/17(月) 21:10:24
新苗でも大苗でも年末には、初年度はすべて土替えをしますので、がんしゅを確認してから、スリット鉢に植え替えてから、スリット鉢の下の一センチを鋏で切り取って地植えにしています。
初年度のがんしゅチェックで問題なければ安心とおもっていましたが、数年すると結構がんしゅが見つかることも多いです。残念。

バラふぁん 2012/12/25(火) 17:01:38
さはら98という品種を育てています。さはらとは違うのかもしれません。

つるバラです。シュートはものすごいです。

剪定の問題ではなく、水はけとか、コガネムシとか、土の問題ではないで
しょうか。虫がいればもちろんのこと、根詰まりすると、途端に育ちが
悪くなります。

さはら98ですが、枝が太い割にやわらかいので、育てやすいですね。

tonton 2012/12/29(土) 10:00:37
gardenfanさん。
 バラにとって「土」が大事であることを初めて知りました。
 最初に植えるときから、入れ替えをすることは全く考えていませんでした。
 参考にします。
 春になり、状況が好転しましたら、またご報告します。

tonton 2012/12/29(土) 10:04:14
バラふぁん さん。
 さはら98は、そんなに生長するのですね。
 シュートがよく伸びて、しかも太い割には、しなやか。理想です。
 ところが、私のは、シュートのシュの字もないくらいです。
 出たのは、従来の枝から20センチくらいの小枝2本だけ。
 もともと、樹勢のいい品種ということらしいので、問題は他にあるということですから、いろいろチャレンジして、また状況をこの場でご報告したいと思います。


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