スペアミントとペパーミントの違い
りっぷ
【四国】
2012/06/26(火) 20:52:52
苗を購入して植え付けたのですが、スペアミントだったか、ペパーミントだったか忘れてしまいました。アップルミントもあって、それは葉の縁が丸い、リンゴの甘い香りがするので区別がつくのです。名前がわからないのは、葉っぱの縁がとがっている、今ちょうど薄ピンクと薄紫の
中間みたいな花を咲かせてます。アップルミントのように甘くはないですが、さわやかな香りがします。これはスペアミントでしょうか、ペパーミントでしょうか、教えてください、
ばんざいうさぎ
【北海道】
2012/06/26(火) 21:15:15
一番解り易い方法はグリーンミントガムを買ってきて噛んで、その味とお持ちのミントの葉を食べてみた味を比べてみる事ですね。同じ風味ならスペアミントです。ペパーミントは他のミント味のガムの風味。
おそらく葉の特徴からするとスペアミントでは?と感じます。
ペパーミントは食べてみると清涼感もありますがさわやかさよりもまず辛みが先に感じるくらいの強い風味です。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2012/06/27(水) 15:41:51
訂正です。
×グリーンミントガム
○ロッテのグリーンガムです。
念のため、この回答はふざけた回答では無くてしごく真面目な物です。
スペアミントかどうかは、普通は葉先が鋭角で鋸歯が鋭い物が基本の形なのですが品種によっては葉の見かけだけでは比べにくい物もありますから、最終的にはやはり実際に味わって比べるしか無いものです。このガムが味比べの比較対象に使えるんです。
グリーンガムは、原料はペパーミントらしいのですがクロロフイルを配合させる事により、本物のスペアミントにかなり近い風味になっています。ガムの味から甘味を抜いた、舌に感じる風味がかり似ていますよ。
ミント類の中ではスペアミントは基本的にミントの原種の一つで自生地では野生で存在します。基本的に他の種のミントとはほとんど交雑させていないので(一部の品種に他のミントとの交配由来がある可能性はあるものの、ほとんどは種子増殖から精油の多い個体の選抜程度)の為、葉の形に少し違いがあったり風味に多少の強弱はあるものの、スペアミントであれば含まれている成分は同じですからどれも風味はほとんど同じなんです。
反対にペパーミントという種類は、元々人間が自然界では自生国が離れすぎていて交雑が不可能なはずの複数のミントの原種をかけ合わせた結果作られた物(交雑種)なので、野生では存在しない植物です(逸脱したものが野生化している事はあります。)日本では大抵販売時にペパーミントとしか植物名が書かれていませんが、外国では大元の交雑種を元に種子から殖やしてさらに交配・選抜を繰り返し、かなりの低い確率から得られた優良個体が品種名付きで栽培されています。
ミント類はとても交雑し易い植物なので品質を守るために普通は挿し芽や地下茎のみで殖やします。自家受粉であっても種子で殖やせば実質雑種なので見かけや香りや味にかなりのばらつきが出ますから、ペパーミントは種子で殖やした由来の物だと風味の悪い物がかなり出てきてしまいます。でも香りの成分などでスペアミントとは元々違う物が含まれているので味で比べればスペアミントとの違いは歴然なんです。
ちなみに、ロッテのガムのクールミントガムがペパーミントの典型的な味に近いです。
cat
2012/06/29(金) 13:57:40
ペパーミントなら、茎が赤紫蘇のような色をしていますが。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2012/06/30(土) 17:09:52
catさん、ペパーミントは緑の茎のものが一応基本種で、茎の色が赤みを帯びている赤茎のは個体差や品種差なんですよ。
ペパーミントでかなり濃い色の茎の物は日本ではブラックペパーミントと呼ばれていますが、やはり赤茎で見かけはペパーミントそっくりなのに香水の様な香りがきついオーデコロンミント、みかけはそっくりでオレンジの香りのオレンジミントなど他の香りで赤茎の物が複数存在し、これらも基本的にペパーミントの血を継いでいて変異で果物の香りに似た特徴が出たので名前が付いた選抜物です。ミント類は赤茎であるかどうかで種類の区別ができる訳ではないんです。
ペパーミントは外国では見かけや精油量の違いによって細かく品種名が付けられてその名前で呼ばれています。(北見市のハッカ記念館に外国品種の乾燥物の見本がいくつか展示されています)
例えば一般にニホンハッカとか和薄荷と呼ばれる物で北海道で栽培されていた品種物には赤茎の物が沢山存在します。それは北海道の栽培初期からニホンハッカにペパーミントなどの西洋種を交配して改良されているからです。ニホンハッカの花の付き方は茎の節に花が咲きますが、あきらかに西洋種との交配由来の物はペパーミントの様に穂状の花が咲きます。北海道の栽培されていた薄荷のほとんどはいわゆるペパーミントなどとの雑種なんです。
私の祖父が昔薄荷栽培をしていたので(明治〜昭和30年後半まで管内では薄荷栽培が盛んだった)私も若い時は外国種のミント類を沢山集めていました。以前住んでいた所の近くに昔薄荷の交配試験場があった為そこで改良された薄荷や、実際に昔親戚の実家で栽培されていた物が今いくつか我が家の庭にありますが、いずれも花が穂状咲き・赤い茎というペパーミントの方の特徴が強い物です。
特に、現在一般向けに市販されている栽培後期の品種の‘ホクト’は一応ニホンハッカの品種と分類されますがペパーミントの遺伝子が強すぎてニホンハッカの特徴はあまり残っていません。これがcatさんの見分け方法ですと、本当は雑種であるのに‘ホクト’でさえも純粋なペパーミントと言う事になってしまいます・・・。
りっぷ
【四国】
2012/07/04(水) 18:57:30
[[解決]]
ばんざいうさぎさん、catさん、ありがとうございました。わたしのは口に含んでも辛味は感じないので、スペアミントのような気がします。
それにしても、ペパーミントもスペアミントも、いろいろ難しいですね、、、、、交雑したら、どうなるのでしょうね、どう呼んだらいいのでしょうかね。
園芸相談掲示板@園芸相談センター