セントポーリアの植え替え(用土などについて)

[園芸相談センター]の過去ログです

ケイコ 2012/06/15(金) 01:52:28
初めてセントポーリアの植え替えをします。
植え替えに必要なものを揃えようと思ったのですが、
購入できたものは、
セントポーリアの土とミリオンAとゼオライトだけでした。

本などを読むと、上記のほかに
ビーナスライト、シーライム、ミリオンなどが書いてありましたが、
それが無い場合、植え替えは上手くいかないでしょうか?

通販なども調べたのですが、全部を一緒に購入できるお店が
みつかりませんでした。

手元にある、セントポーリアの土、ミリオンA、ゼオライト
だけでも植え替えをしても大丈夫でしょうか?

今、凄く悩んでしまっています。
アドバイスお願いします。

ひろし@小南部 2012/06/15(金) 09:57:59
セントポーリアの教本には、さまざまな用品を使わなければいけないような記述がありますが、そんなことはありません。軽くて水はけが良く、鉱物質が半分以上で微酸性の用土であれば問題なく育ちます。

私はセントポーリアを30年以上前に母の形見から始めたのですが、教本を見て嫌になり、軽くて清潔で、水はけ、水持ちが良ければ良いのだろうということで自分でブレンドしてみるなどの試行錯誤の結果、現在はT社のセントポーリア用土を1/3、A社の「挿し木、種蒔き用」土を2/3程度を混合して使っています。なんらの問題なく花を咲かせています。

ただセントポーリアを愛でる方々は、微妙な花の芸(ストライプ、覆輪、カラーグラデーションなど)を追及される方々が多いので、それらを極限まで引き出すには、やはり教本のものが揃えば理想であるだろうとは思います。けれども単純に普通種やフリンジ咲き、覆輪程度の芸の花を楽しめればよいのであれば、私の簡便な方法でもそこそこの花は見られますよ。

ビーナスライトは成分はパーライトとほぼ同じで形状が球状、気泡状のものですが、あればベターですが無ければパーライトの粗めの粒度のものを使えますし、パーライトも手に入らなければ無くても構わない程度のものです。

シーライムは牡蠣の貝殻の粉で酸土調整とカルシウム、その他微量成分補給です。シーライムという名称でなくても鳥の餌コーナーには牡蠣粉(呼称はなぜかボレイコです)としてやや粗めですが牡蠣ガラが販売されていますので代用も可能です。けれども、これらもブレンド用土を使う場合には、特に無くても育ちます。

ミリオン、ミリオンA、ハイフレッシュなどは成分は同じケイ酸塩白土ですが、土壌に混入するならミリオンがベターですが、これも無くても特に支障は無いものです。ミリオンAは水で軟化して粘土状になりやすいのであまり勧めたくないものです。ハイフレッシュは微粉でクラウン挿しのときに切断面を一度清潔に乾かすために有効ですが、2時間ほどの陰干しで代用できますからこれも無くても構いません。

ゼオライトはアルミの珪酸塩で、吸着効果が高く余剰な有機物などを吸着するので根腐れ防止剤として混入したりしますが、ブレンド用土に既に混入されている場合(ね腐れ防止効果を謳っている場合混入されています)が多く、無くても構わない、というか入れすぎは肥料成分まで吸着してしまうので、育ちが悪くなるので過剰投入は危険です。

セントポーリア用ブレンドの土はメーカーにより配合がかなり違います。バーミキュライトの多いT社のものなどは水持ちが悪いのでそれだけで植えると毎日水遣りする必要があります。私の行きつけの店でもそれしかないのでそのブレンドをベースに水持ちを改善するために挿し木種まき用土の混入をはじめたのですが、「週一の水遣り」を維持するために混入するほうの挿し木種蒔き用土のほうが2/3まで増えました。

最初はまずセントポーリア栽培になれるために簡便な方法で栽培してみて、セントポーリアがどんな植物なのか掴めて来たら、より高度な芸の追及までグレードアップを考えてはいかがでしょう?。

ケイコ 2012/06/15(金) 11:56:26
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早々のアドバイスを頂きましてありがとうございます。

また、各用土の詳しいご説明も、本よりも参考になりました。

昨日は園芸店を2店舗回りましたが、本やサイトに載っている物が無くて
パニックになりましたが、ひろし@小南部様のアドバイスによって
ホッと胸をなでおろしました。

そうですね、まずは簡単な方法で栽培してみて慣れてきたら
セントポーリアの愛好者さんたちのように色々と手がけてみたいと思います。

それにしても、お母様の形見であるセントポーリアを30年以上も大事に
育てていらっしゃるとは素晴らしいですね。
そのようなお話を伺うと、尚更セントポーリアを育ててみたくなります。

また疑問・質問が浮かんだ時にはお世話になるかと思います。

その際にはまた宜しくお願い致します。

この度はありがとうございました。


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