ミムラスの花を8月に手に入れたいのですが。。

[園芸相談センター]の過去ログです

よしだののこ 【関東】 2012/05/24(木) 16:12:45
はじめまして。
自主制作の映画で撮影時期に合わせてお花を探しています。

ミムラスのお花を8月に、、全く時期ではない事は重々承知なのですが、
ミムラスのお花の花言葉「笑顔を見せて」に惹かれあきらめきれないのです。
近所や渋谷、大きい園芸屋さんでも聞いてみていますがなかなか難しいとの回答が
多い状況です。

園芸に詳しい皆様になにかいい案はないか、最後の神頼みといったかんじで質問させて頂いている次第です。

なにかあれば教えてください。


また、形態はだいぶ異なりますが、
木立性ミムラスというのもあり、そちらでも良いかなと思っていますが、
そちらもなかなか手に入りにくい状況です。


何卒よろしくお願い致します。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2012/05/25(金) 06:21:25
結論から言いますと、もし可能ならこれからご自分の所で育ててみるしかないと思いますが・・・。それか、大学で農学部や園芸科に在籍していた方・卒業している方や、趣味で上手に花作りをしている知り合いの方に事情を話し、あらかじめ必要な資材を聞いて揃えて渡し、育てて貰っていくらかのお礼(最初から金額の交渉はしておく)を差しあげるなど・・・。

私は以前花屋で働いていたので花の流通と生産については少し見聞きしていましたが花を生産販売する場合、早く咲かせて出荷すればするほど市場での売れ行きも良く開花シーズン少し前に咲く様に育て効率よく出荷できれば市場ウケがよくて結構利益が大きくなるのです。その為本来の開花期より少し早目の促成栽培が基本であり、ビニールハウスの中を暖房で温めたり、開花を早める為に育成ライトを沢山設置して育て(その分コストが高くなる)早く市場に出荷するほど良い値で売れます。
この技術が高じたのが菊やバラの栽培です。これらの種類は人間が環境を人工的に変えても花を咲かせられる性質だったので、さらに都合よく改良されて今では一年中どこかの地域で栽培されて全国の市場に発送されて売られています。

反対に、本来の開花シーズンより遅く出荷すると言う事は滅多にありません。稀に、春物の苗が(本州では冬から早春に販売されるパンジー・プリムラ・クリスマスローズなど)雪解けの遅い北海道向けに時期を送らせて栽培した物が北海道に向けて出荷される位でしょうか。
普通は、売れるシーズンに出遅れると余所の生産者のがすでに売れてしまい、遅れるほど暖かさで育ってしまい発送時に状態が悪く成り易くて市場で売れのこってしまうので安値でしか売れなく、酷いとタダ同然でしか市場に引き取ってもらえない事もあるので、生産者にとっては採算があわなく酷いと死活問題になるのです。花苗(特に花壇苗)はシーズン遅くの生産・出荷は菊やバラの様なオールシーズン売れる花と違って商売にならないのでほとんどあり得ないのです。
ちなみにこちらではミムラスも本州よりは遅い販売ですが、だんだん暖かくなれば良い状態でいられるほどは咲いていず、育ってしまい草姿が乱れ花も少なくなり夏には見栄えがわるくなります。購入してからの成長の抑制もほぼ無理ですね・・・。

実質8月に購入での入手はほとんど不可能と言う事ですので、調達するなら身近での栽培しか無く種子蒔き時期を遅くずらして育てると、もしかすると8月に花が咲いている状態になるかもしれませんが、パンジーなどの様に日照の問題でまだ株が育つ途中で小さいうちに花がすぐ咲いてしまい貧相なまま終わってしまう怖れもあり、生き物ですからご希望の時期に花が咲くとはいえません・・・。もし誰かに頼んで育ててもらうなら、植物も生き物ですから思った様に育たない事もあり得るので、使う時期に理想な姿にならなくても構わない事を事前にお話ししておくのが良いでしょうね・・・。

すぐ調達したい、どうしても良い状態での花の撮影を諦めたくないのでしたら、ミムラスを使うシーンを開花時期にあわせて設定しなおすか、咲いている時期に前倒しで、服装や小物・周りを元々の設定の時期と見せかけて撮影するしかないですね・・・。
よく映画撮影では当たり前に、時期が違う時に「その時期に見える様に」撮影してますよね。設定時期が変えられなくてもミムラスの花の時期に撮影、設定の時期っぽく見せて撮るのが一番確実と思うのですが・・・。日本映画やドラマでも、花のある場面で、おそらく冬時期に撮ったと思われる、枯れ草の中に日本では自生しているはずの無い鮮やかな色の園芸植物を植えて野の花が咲いてると見せていたり、某ドラマでは河原にタンポポを本物によく似せて造花で再現していたのが印象に残りました。そういう制作側の苦肉の策が垣間見れる所は、見てる方も暗黙の了解の様に思って見てますよ。

昔自分で映画制作会社(元々既存の出版社)を立ち上げ何本かを制作した某氏(撮影に関係した専門学校出身)の講演会で、友人関係頼りで集まった制作スタッフ、出演者はそれぞれ誰もが知る有名なプロであり真剣に映画を作っていたものの、その頃は有名人が映画監督になるのがブームだった為に同様のケースだと思われ最初の頃はスポンサーが多くなく制作資金がそんなにない中で「いかに限られた期間で効率よく、無理なく作り上げるかを考える」との様な内容のお話を聞いた事があります。その方の第一作はほとんど自主制作映画に近い様な物でしたが映画を作る度に良い物を作る様になり、後には海外の映画祭に参加する様にもなりましたが、あるきっかけで映画制作への情熱を失ってしまい、本業に戻ってしまったのは残念でした・・・。

映画全体の出来が良いのなら、見ている側は細かい所はあまり気にはしないものですが・・・。でも作り手の方によっては、そういう妥協はできないものなのでしょうか・・・。

Aquiya 【関東】 [URL:http://aquiya.skr.jp/] 2012/05/25(金) 12:10:06
こんにちは。
植物の栽培に慣れていらっしゃいますか?

まだ種が販売されているので、ばんざいうさぎさんがおっしゃるように、だめもとで少しずつ時期をずらしてまいてみてはいかがでしょうか。
発芽適温は20℃前後、開花には7〜9週間かかります。
花芽をつけさせるには、13時間以上の昼の長さが必要です。

私は昨年、一般的には暑さに弱いと言われるワスレナグサを夏越しさせました。
猛暑に時期には半日陰〜日陰に置き、絶対に水切れさせないというのがコツでした。
ミムルスも高温・水切れに弱いという性質は共通で、よく注意して育てれば不可能ではないかもしれません。
あとは、知り合いに夏涼しい地域に住んでいる方がいらっしゃれば、その人に頼み込むとか。

「笑顔」という花言葉を持つほかの植物を使う/撮影時期をずらす/画面では識別できないような造花を作って使うなどの代替案ではだめという場合、ご検討ください。

Aquiya 【関東】 [URL:http://aquiya.skr.jp/] 2012/05/25(金) 12:46:33
補足です。
種から育てなくても、今の時期に苗を入手しておいてそれを大事に育ててもいいですね。
その方が楽かもしれません。

私の見る限り、ある特定の植物を使う場合、商業映画では造花か入手しやすい似て非なる植物を使うことが多いですね。
本物を使うこともありますが、多くの場合は効果の割に予算か手間がかかりすぎるので許されないのでしょう。
少なくとも手間を掛けようと思えば掛けられるのは、自主制作映画ならではのメリットですね。


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