過リン酸石灰とヨウリンの使い分け

[園芸相談センター]の過去ログです

もる 【甲信越】 2012/04/05(木) 08:39:40
いつもお世話になっております。
バラの栽培についてお伺いします。

普段ヨウリンの方を使っているのですが、今年のような低温がつづく場合は過リン酸石灰の方が効果的だとお聞きしました。
さっそく農協さんで購入してきたのですが、いろいろなものを読めば読むほど分からなくなってきました。

2つの性質の違いなどは一応理解したつもりです。
が、2つを混用して使うといいと書かれたものもあれば、混用すると効果がなくなるので止めた方がいいと書かれたものもあります。
また過リン酸石灰は即効性があるので追肥として使うといいと書かれたものもあれば、堆肥に包み元肥として使うと書かれたものもあり、頭の中がごちゃごちゃになってしまいました。

過リン酸石灰の石灰との混用に関しても、ダメと書かれたものもあれば、施肥したあとに土に上にクド石灰をまく・・・と書かれたものもあります。

過リン酸石灰とヨウリンの使い分け、混用の可否、石灰の使い方、元肥追肥どちらに適するのかを教えていただけたらと思います。

住んでいるのは甲信越の寒冷地。
火山灰土壌です。

よろしくお願いいたします。

藤田 円一郎 【東海】 2012/04/05(木) 09:41:21
まず、過石とヨウリンの特徴を羅列してみます

過石   可溶性リン≧15%  水溶性リン≧13% pH3前後
ヨウリン く溶性リン17%程度 く溶性マグ≧12% pH10前後

上記のように、化学性は全く正反対な物どうしです。

混用:酸度(pH)が正反対なのでいけません!
堆肥にくるんで施用:CECが高くなるので過石の持つリン酸の流亡防止に効果的です。
施肥したあとに土に上にクド石灰をまく:面倒ですし作業間隔を充分にとらないと中和されて折角の苦労が台無しです。
過リン酸石灰:リン酸吸収係数の低い土壌で、土のpHがアルカリに偏っている場合の追肥に!
ヨウリン:リン酸吸収係数の低い土壌(火山灰土壌・・たとえば赤玉・鹿沼・黒土)で土のpHが酸性に偏っている場合の元肥に!
          

もる 2012/04/05(木) 11:51:54
>藤田さま

ご回答ありがとうございます。
また大変分かりやすい使い分けを教えていただき感謝しております。

肥料の成分などを調べましたら混用不可能とあるのに、バラ栽培のいくつかの本では混用されて使われていましたので???という感じになってしまいました。
たとえばNHK趣味の園芸よく分かる栽培12ヶ月バラ。
藤岡友宏さんの書かれた本なのですが、1月の施肥として@油かすA骨粉または過リン酸石灰B草木灰C熔性リン肥を各200〜300グラム与えるとあります。

土壌が火山灰の黒土なので、注意して様子を見ながら使ってみることにします。
またよろしくお願いいたします。


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