ツバキ(プリンセスマサコ)をスタンダード仕立てにしたい
梅に鶯
【九州】
2012/02/25(土) 23:29:34
このところこの掲示板でスタンダードネタが増えていますねぇ
私も気になる仕立てだとおもっていましたが、海風が強烈なベランダなので、鉢を倒す心配が多々あり、これまでは見送っていました。
我が家には去年の秋ごろやってきたツバキの苗がいくつかあります。
そのうちのひとつが意外といい苗で、太い主幹がまっすぐに姿良く立っています。
この子はたぶん、スタンダード向きじゃないかと思うのです。
そう思ってしまえば、好奇心の虫はおさまりません。
どうすればすばらしいスタンダード仕立てにできるのか、ご意見などを伺えればと思います。
今植えてあるのは、5号素焼き鉢。
接木苗です。
樹高は約60センチほど。
現在ほぼ真ん中の位置に短い枝が2本出ていて、それぞれに大きなつぼみついています。
45センチの高さまでまっすぐで、そこから3又にわかれています。
まっすぐな部分の幹の太さは、約1センチ強です。
主幹には5センチ間隔で直接葉がついています。
下から30センチのところに大きな葉目が出ています。これはなんとなく、横枝になりそうです。
三又にわかれた先端部にも、葉目が複数見られます。
これからスタンダードに仕立てていく場合、どのような点に注意していけばいいでしょうか。
下のほうの葉はすべて落としたほうがいいでしょうか?
つぼみの付いている7センチと4センチの横枝は、花後に根元から切り落としたほうがいいのでしょうか。
45センチのところから三又になっている部分は、ひとつを残してカットするべきでしょうか?
その場合、できるだけ主幹に対してまっすぐなものを選ぶべきか、少し曲がっているが一番勢いのいい枝を残すべきでしょうか?
それとも、この三又を利用して、90センチ程度の低めのスタンダード仕立てにするとか?
どうせなら1.5Mほどの高さにしてみたいのですが。
たちつ
【近畿】
2012/02/27(月) 00:56:36
・
スタンダード仕立てとは、雨傘状仕立てですから、草丈をどの位置に、
決めるかと言うことと、そこまで、どのように伸ばすかにあります。
ここで、問題となるのは、鉢植え(推測)の場合には、根域制限という、
草丈伸長を阻害する致命的な、欠陥があります。更に、苗によっては、
格好良く見せるために、縦方向の伸びるより、横方向に、広がる方向
に、芽摘み剪定されていますから、好みの高さに育ちにくい(年月がか
かる。)・鉢植え用とか高価なら尚更のことです。・・・早く咲かせる
のに都合が良い。消費者は、買ったらすぐに咲かないと納得しないこと
もある。
生垣用なら、未だ縦方向に育ちやすい。特に、家庭用より、造成業者用
なら尚良い。
従って、実物を見ないと、判断しにくい。特に根と幹や頂芽の状態。
花は、花後の新芽が充実する6-8月に、作られます(花芽分化・目に見え
ない花の蕾細胞が作られる)から、花後(又は、花の無い枝を今頃)すぐ
に剪定して、新芽を出させ、夏までに、充実すれば、花はその新芽の先
に咲きます。極めてひ弱な枝とか、勢い良く伸びた枝(一本枝は花が無
い。枝分かれしたものは、花が付く可能性が大きい。)は、徒長枝と言
って、花がないので、使用目的がなければ、斬る。
椿は、根域制限に敏感なのと、一度幹の芯を止めて・斬ってしまうと、
横枝が、発達する。横枝は、枝に付く自重(小枝・葉・雨風・花蕾の重
さ)でマスマス横に伸びる性質があります。更に、その自重で、枝枯れ
(主幹の片側が枯れる)現象も有ります。
日当たりが、良ければ、良いほど、植え付け間隔が、広ければ、広いほ
ど花は咲きやすい(小枝が発達する)光感度も敏感で、上に伸びにくい。
この場合の光感度とは、ヒカゲとか日当たりと言うより、日当たりが悪
ければ、悪いなりに、良ければ良いなりに、それなりに椿の体力に応じ
て、花は咲きますが、枝や葉の上下で、相対的に、光感度が悪いほう
が、花は咲きにくいという意味。新芽が出ない充実しないというイメー
ジ。極端な話、枝それぞれが、独立して、自治権を持っているというイ
メージ。
極端な話、草丈10cmでも(這い松状態)花は咲く。・・・地植えで、鉢植えや盆栽仕立てしなくてもよい。枯れない程度に、足で踏みつけるとか、時々車のタイヤで引けばよい。押しつぶすというイメージ。
横に癖が付いたものは、縦に難しく、横には、マスマス簡単という意味です。
と言うことで、どのような常態かが問題。
このようなものと思い込んでいます。
・
梅に鶯
2012/02/27(月) 10:10:44
書き込みありがとうございます。
どのような状態か・・・言葉で表現するのは難しいです。
ですが、ポット苗から植え込んで半年ほどしかたたないので、まだ根が回っていることはないと思います。
比較的若い苗特有の、主幹から直接葉が生えた状態で、接木部分の真上から頭頂部までずっと3〜5センチ間隔で葉があります。
鉢植で思うような成長をさせるのは難しい、という理解で大丈夫でしょうか?
スタンダードの軸部分に出た横枝は、そのつど芽欠きしていく程度では追いつきませんか?
できるだけ日当たりのいい場所に置いてはいますが、やはり鉢植では思うような仕立ては難しいのでしょうね。
今はできるだけこのまままっすぐ上に伸びていくように、主幹に支柱を立てました。
太い芯なので、3又に分かれた部分がうまくまっすぐになってくれるか心配ですが。
引き続きご意見お待ちしております。
Aquiya
【関東】
[URL:http://aquiya.skr.jp/]
2012/02/27(月) 14:37:27
こんにちは。
「プリンセス雅子」は「幼樹は立性、後に横張り性」なので、スタンダード仕立てには比較的向いているかもしれませんね。
ただし木が小さい時にあれこれ剪定して形を作ろうとしても、枝数が少なすぎたり、思った場所には枝が出てこなかったり、無理に形を作ると不自然な樹形になったりして無理があるかもしれません。
小さなうちから下枝を落として枝数=葉数を減らしてしまうと、いじけてしまう可能性もあります。
当たり前の話になってしまって恐縮ですが、大きく育った木を剪定によってスタンダード仕立てにするのはとても簡単ですよね。
庭木用に販売されている根巻苗の下枝を落とし、上部を丸く刈り込めばそのままスタンダード仕立てになります。
あるいは少し大きめの木を購入し、胴切りをすれば切り口の下からたくさんの不定芽が出てきて、これもスタンダード仕立てになります。
梅に鶯さんがすでに実行なさっている通り、主幹をまっすぐに保ち、まずはある程度の大きさに元気に育てるのが第一だと私は思います。
ところで梅に鶯さんの「プリンセス雅子」は紅覆輪に咲いていますか?
ご存じかもしれませんが「プリンセス雅子」は「イカリ絞」の枝変わりで、条件によっては「イカリ絞」のような花しか咲かないこともあります。
せっかくきれいな紅覆輪の花に咲いているとしたら、胴切りなどの極端な剪定をすると花色が変わってしまうこともあるかもしれませんね。
花色の変化のメカニズムはいまひとつはっきりとしませんが・・・
その点だけはご留意ください。
Aquiya
[URL:http://aquiya.skr.jp/]
2012/02/27(月) 14:59:30
ご質問を読み返してみたら、ちょっと的外れなことを書いてしまっていたようです。
失礼しました。
幹に付いた葉は落とさない、取りあえずは横枝もあまり落とさない、三つに分かれた先端の枝も取りあえず(私なら)剪定しないということです。
(三つに分かれた先端は、しばらく様子を見てから剪定してもいいかもしれません)
自然の樹形でひたすら大きく(かつ主幹はできるだけまっすぐになるように)育て、ある程度枝葉が茂った状態になってから剪定によって形作るということです。
さらに「プリンセス雅子」の場合、私なら樹形よりも花色によって剪定する枝を選ぶ、ということです。
(樹形を優先するとすべて「イカリ絞」のような花になってしまう可能性もあるかもしれません)
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