菊の育て方

[園芸相談センター]の過去ログです

もふみ 【甲信越】 2011/09/28(水) 09:42:29
屋外の空いた所に菊を地植えしてあり、毎年葉が出ても花が咲きません。 亡くなった母が植えた菊なので、また花を咲かせたいのですが、
植え替え方や肥料のやり方が分かりません。 多分、小菊だと思いますが、正式な菊の名称は分かりませんが、よろしくお願いします。

おきく 2011/09/28(水) 17:51:08
全文最後までしっかりお読みになれば大丈夫
h(括弧含みこの部分削除してください)ttp://育て方.jp/cat19/post_290.html

たちつ 【近畿】 2011/09/28(水) 18:40:15

1) まず、本当にキクなのか? ヨモギと間違えていませんか!!
最近は、野良仕事に慣れている人が少なくなって、植えたときには、キクだったのに、ヨモギが生えて、途中で入れ替わった。
更に、洋種の小菊と、交配して、実生(種)の小菊も野生化してきた。
種の場合には、1-3年咲かない場合がある。
又ヨモギの種類や栽培環境・生育状況によって、キクと見分けが付かないものも在る。学校や幼稚園で、ヨモギ餅・てんぷらなど料理の教材に使うので、苗を持ち帰って、子供が植える場合がある。
・・・・キクらしい花は、絶対にさかない。

2) 電照キクの栽培と言って、キクは夜に、常夜灯・街灯など、光に敏感に、反応して、開花が遅い・咲かないなどの場合があります。
夜の闇夜が長くなると、花が咲く(短日性)の性質があります。
・・・・咲かない場合がある。咲いても霜にやられる。

3) 害虫による影響。根・茎・葉・新芽・花芽に害を及ぼす それぞれ特有の、害虫がいる。
・・・・咲かない場合がある。

キクは、ほったらかしでも、昼間の日当たりさえ良ければ、早い遅い・綺麗汚い・数の大小は別にして、それなりに咲くものですが。
開花が遅いと、霜にやられる。
害虫に犯されても、再び、葉(節)の付け根からすぐに新芽が生えて咲いてきます。開花期間も長い、一斉咲きの一期花。自然咲き性の強い花。
このようなものです。

キクの上手な育て方(景観・仕立て方はマニアック性が強いので省略)

冬の状態から・・・宿根性なので、地上部が無くても、冬眠して生きている。ほったらかしなら、枯れ茎の株元に新芽幼葉が見える。

晩冬初春に、ほりあげて、新芽を1茎づつ、株分けする。・・・根は数本あったほうが望ましい。・・・・越冬害虫が根茎に、住み着いているため。
当然、新しい土に、植えつけて、古い株は、捨てる(ほとんど全部捨てることになる)、土も、耕して、乾かし、石灰消毒を薄雪程度に撒いておく。
 ↓
新芽が、成長すれば、中春に1/2程度の草丈に刈り込む(どうでも良い)
 ・・・・新芽に害虫が、産卵する。新芽が一斉に枯れる・やがて茎がちぎれて、落ちる。

5-7月の間に、好みで、数回の挿し木を繰り返す。1回でも良い。
 ↓
ダニ・アブラムシ・絵描き虫の防除のために、1ケ月に一回以上の殺虫消毒をする・・・しなくても良い。
 ↓
小菊なら、限りなく新芽を適当な長さで、芽つみする。・・・・枝数を増やす。長くても、短くても1茎に一花咲く。
その他中輪キク・大輪キク・スプレーキクなどの仕立て方は、生育状況を診ながら、適期に直ちに処置しなければならないと言う、経験が必要。
 ↓
日照時間・闇夜の時間に注意。・・・品評会なら、時間計算や花持ち時間も必要。発表・審査時間に限りがあるからです。
 ↓
開花期間中は、低温障害・霜に注意、花葉が変色する。

原則として、最初の葉は、開花後迄、一枚であろうと、枯らしてはならない・傷めてはならない・落葉させてはならないと言うことです。
開花には、全く関係は、有りませんが、下葉を観れば、キク栽培の熟練度が解る。と言うことです。

肥料は、やっても、やらなくても土さえあれば、花は咲く。
植え方も出鱈目でもよい。
まして、品種なんてどうでも良い。葉の大きさで、花径が解るし、葉や茎の色で、花色も解るので、どうでも良い。ここがバラやクレマチスと異なります。

ここが、ど素人・横着ものでも簡単に咲くし、玄人・職人でも・農家でも、キク栽培は、大変難しい花と幅広いものですし、花も綺麗・品種も多い・水持ちが極端良い(ハッパが枯れ落ちても、花は咲き続ける)
・冠婚葬祭と何にでも似合う・花束でも1輪でも似合うなど、古来より
幅広く人気がある花です。

農家は、除草と害虫との戦いだけですよ。農家から、種と除草作業を取り上げれば、気が狂うと言うことです。

と言うことで、ほっておけば、そのうちに咲くことでしょうね。



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