果樹樹に関して
蘭
【東海】
2010/11/16(火) 18:10:32
最近のホームセンターで売ってる品種(いよかん、栗)の樹は、あまり樹高が高くありませんが結構大きくなるのってないですか
花梨
【関東】
2010/11/16(火) 18:35:34
ご質問の趣旨が今ひとつわからないのですが、種類を問わず大きくなる
果樹をお探しなのでしょうか?
いよかんも栗も地植えで環境があえばそれなりに大きくなります。
あまり樹高の高いものは持ち帰れないし、植え付けも大変ですから
取り扱っていないというだけのような気がしますが。
蘭
2010/12/24(金) 11:32:43
[[解決]]
ありがとうございました
ばんざいうさぎ(解決後)
【北海道】
2010/12/25(土) 18:31:23
解決済みですが・・・
最近の苗木には低く育つのが多いのは、運搬の関係よりも将来の手間を楽にする為というのが一番の目的だと思います。リンゴなど果樹によっては矮性台木に接がれて確実に低く育つ様にされているものさえあります
基本、管理や収穫の手間を楽にする為低くするのにほとんどの苗木は生長点のある先端が切られていて、接ぎ木の先端も切られていますね。こうすると幹の生長点が失われ、脇から出た枝が何本も横に向かって広がるので高さを抑えられるのです。また、接ぎ木の一番の目的は一本の性質が優れた親木から全く同じ遺伝子の苗木がたくさん早く作れ、接ぎ木だと実も数年早く成る為に行われます。そのため、大抵の果樹の品種物苗木は接ぎ木苗に成ってしまうのです
果樹の木の本来の性質自体は高木性のものも多く、縄文時代には栗の大木で大掛かりな高さのある建造物が作られていたり、リンゴなどそのまま育てれば結構高木に成る様なものも多いんですよ。ただしそれは種子から生えて人間が何も手を加えていない野生化している木の状態だけです。ただ、そういう実生から生えた木だと木の生長優先で花実の付きは良くない傾向が強いのと、親と同じ大きさや味を引き継ぐわけでは無く遺伝子が変わるので性質が弱かったり、確実に成る実の条件は劣ってしまいます。そのため在来種の実生苗から育った木だとしても、時期によっては枝の剪定や摘蕾や摘花・摘果などの人間がする手間は大抵必要になります。でも木が高いと人間がその作業をするのは大変な手間でなおかつ危険ですよね?そのため今の果樹の木は皆背が低く育ものかわざと背を低くさせるんです
果樹というのは人間の都合で不自然に実の大きさを大きく、味をより良くしたもので野生種は実も小さく味もそんなに良くありません。リンゴの場合、人間が別種のマルス属を人工的にかけ合わせ作り上げた木なので自然界には存在しません。人間の都合で性質を替えられている物は人間の手入れなしでは良い果物が採れません。手間をなるべくなくすために低く育つようにし、枝も低く仕立てるんですね。そのため、市販の苗木では結構大きく育つものがないんです
大きく育つ木が欲しいなら自分で工夫して大きく成る様に仕立てるしかありません。かんきつ系のものなら実生で育てた台木用苗木を大きく育て、有る程度の高さに育ったらその枝に好みの品種の枝を高継ぎするしかないでしょう。一本の木に何種類もの品種を成らせたいのなら有効な方法ですが、これは継ぐ技術と手間が必要です
栗の場合は、出来るだけ病害虫に強い品種の実を埋めて育てていき、生育が良い苗木を何本か残して植えて育て、実が成る様になったら好みの木を残し性質の劣るのは切り倒すしかありません(選抜)。在来種だとほぼ同じ性質なのでこの方法は必要ありませんが、交配が複雑な品種物の実だと必ずしも親とは似ず、実が小さかったり味が劣る可能性があるので実際育てて確認するしかないのです。ただ栗は遺伝的に病害虫に弱いものもあるので台木の方の性質に頼り接ぎ木した苗木で売られるものも多いので、実生苗木だと病害虫が発生しやすく短命な木になる可能性もあります。でも稀に親よりも優れた物が出る事もあり、そういうのが新品種になる事も
基本的に木の背が高い木の勢いが強くなり過ぎ、花や実の付きは良くなくなる。また実の手入れや収穫に手間がかかるので、果樹というのは「本来の大きさで育てない木である」と覚えて下さい
ばんざいうさぎ(解決後)
【北海道】
2010/12/25(土) 18:43:36
すみません訂正です
誤 >基本的に木の背が高い木の勢いが強くなり過ぎ
正 一緒に植えた同じ年数の木で高低を替えて仕立てたものでも、木 を高く仕立てたものほど木自体の勢いが強く
です。
でも、果樹の樹種によっては同一の大きさの苗木でも植える環境などの条件によっては日照を求め木の高さを変えたりなどもあり、仕立て時の高さの違いでは影響が無いものも存在します
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