牛糞堆肥の作りかた
キラリ
【甲信越】
2010/10/10(日) 13:41:55
牛フンを近くの牛を飼っている農家から、購入してそのまま、畑にまきました。先日購入した本に未熟な牛フン堆肥は完熟させてから使うと書いてありました。その本には、市販の牛フン堆肥を使って改良牛フン堆肥の作り方は書いてありましたが、農家から購入した牛フンを使った場合も、この方法でいいのでしょうか?
たちつ
【近畿】
2010/10/10(日) 16:07:32
・
完全発酵させたほうが、良いことは良いのですが、
畑に撒いてしまったのなら、今更集めるのも、面倒ですね。
撒いた量にもよりますが
植えてあれば、畝の溝に落としこんでおけばよいし。
何も植えてなければ、そのまま石灰を撒いて、良く耕して、土と混ぜ込めは良いのでは。
その後、3週間も経てば、植えつけても良いのでは。
何を栽培するのかわかりませんが、下記サイトを参照に
http://www.pref.saga.lg.jp/web/at-contents/shigoto/nogyo/kenkyu/ai.html
など各県の営農支援情報 作物別栽培マニュアルをネット散策すればよいかも。
趣味の範囲内なら、気にすることも無い。
気にしたら切りがない。寄生虫駆除・悪臭公害・作物有害醗酵ガス・家畜の耐病性抗生物質除去・堆肥含有水分液肥分の濃度と雨による土壌浸透・悪性土壌菌の偏在発生とか・・・・
これが商品なら、農協とか普及員とか営農家に指導を受ける必要がある。商品は、いろいろと品質・規格・相場・残留農薬・採算効率などがある。
大昔は、汲み取り式トイレの未醗酵・生の人糞をそのまま畑に撒いていた。葉物の生育は、抜群に良かった。特にほうれん草は大きかった。
当時生で食べる習慣はなかった。戦後アメリカ人が生食サラダの文化を持ち込み、寄生虫と衛生(赤痢・地下水井戸水から伝染)と不潔感から、化学肥料の奨励となった。
これは、人間に対する警告であって、古来の日本野菜には、別段問題はなかった。理由は、それで育たないものは作らなかったし、それで日本の農産物の消費と需要はつりあっていた。大家族同一調理と冷蔵庫もないので保存や流通によるロスも少なかった。農地に対しての人口も少なかったし、なければ、融通しあうか食わなかった。従って、相対的に消費量も少なく、無駄もない。
と考えます。
・
たちつ
【近畿】
2010/10/10(日) 16:12:16
・
塩分除去を忘れていた。
・
ばんざいうさぎ
【北海道】
2010/10/18(月) 14:58:00
我が家周辺は酪農家が多いので農家も牛フンを使用しているところが多いです。こちらの酪農では牛フンは床材(敷きワラなど)と混ぜて酪農家の堆肥漕(こちらでは設置が義務化されている)に積んで置きしばらく自然発酵させて完熟させてから牧草地に撒いたり、注文を受けて個人の家に売ったりしています
その床材の敷きワラですが、こちらでは木工場のオガクズを使ったり麦収穫後の麦ワラを使う事が多いです。特に麦ワラは農家にとっては始末に困る廃棄物なので、この辺では農家と酪農家が提携して麦の収穫後に酪農家が牧草ロールを作る機械で畑に来て麦ワラをロール状にして持ち帰り牛の敷きワラに使用、それを使用後に牛フンと混ぜて牛フン堆肥化して農家に還元し農家は畑に肥料として適宜入れます。酪農家は出来てあまった堆肥の大量処分に困らず、農家は肥料が安定供給が出来て麦ワラの始末に困らない。両者がコストもかからずお互い助かるというわけです。堆肥化の完熟具合が心配な場合やあまった時には農家は使うまで畑の隅に積んで放置していますね
そんなわけで、牛フンそのものが敷きワラと混ざっていてしばらく寝かされたものならもらってすぐに撒いても構いませんが、量が多いと窒素分が多すぎてしばらくは花や実物の作物の生育は花付きが悪くなるでしょう。葉ばかり茂る様なら、2〜3年は葉野菜のみ科を変えつつ連続して作るか、緑肥植物を作って窒素分を消費させ、育った緑肥植物は堆肥の材料に使うか別の畑に漉き込むかして牛フンが入った畑には入れない様にするのが良いです
もし畑に混ぜたのがまだ熟していなかった場合は完熟するまで他の堆肥材料を混ぜて畑ごと熟成できるのを待つしかないです。稲ワラや麦ワラ、大量の落ち葉やオガクズなどをまんべんなく混ぜ、時々耕し空気を含ませれば良いですし、大量に購入出来るなら堆肥化促進剤やボカシなど加えて腐敗菌など殖えない様に有用微生物や微細昆虫を補給してあげると熟すのが早まります。アンモニア臭などがなくなり落ち葉も形が解らなくなって、ミミズが多く見られるようになれば作物が作れますが、牛フンそのものを入れたなら土がベタベタになりやすいので数年は植物の繊維が豊富な別の堆肥(バーク堆肥・稲ワラ堆肥・馬糞堆肥など)を加えるのが良いです。やはり窒素分が多いでしょうから上記の方法で適度に窒素を抜いてからの方がどんな作物も作れます
牛フンには輸入飼料由来の外国産の雑草の種子が大量に含まれていたり、育成時に与える塩分が多く含まれているものも多いです。特に外国産の雑草の種子が混ざっているとしぶとくて始末におえなく、農作業が大変になります。また窒素分が多すぎ繊維分が消化されつくされている牛フンやその堆肥は、堆肥として使用するには使いづらいので基本的に肥料として考えるのが良いです(現に酪農家は牧草地に入れる肥料として使用します)大量に頻繁に特定の場所に入れると余剰窒素が大量に蓄積してしまい、地下水などに混ざると人体の健康にも影響が出ますので(こちらの酪農地や農地で問題になっているため糞尿が土壌に浸みこまない様にコンクリートで作った堆肥漕施設の設置が義務付けられているわけです)大量に多用はせずに、元肥などに入れる程度の量で充分ですから、今後は一度に多量は頂いてこない方が良いですよ
園芸相談掲示板@園芸相談センター