栃の木(マロニエ)の苗の入手
ころ
【中国】
2010/05/27(木) 17:25:42
先日宇都宮に行きましたら並木の栃の木の赤い花がとてもきれいでした。どこで苗が入手できるのでしょうか。いろいろ園芸店を検索しましたが今までのところ発見できていません。よろしくお願いいたします。
パタリロ
【四国】
2010/05/27(木) 17:45:00
栃の木と西洋栃の木(マロニエ)は葉や幹を見ただけでは区別できません。時々植木屋で苗を見かけますが、違いをあまり意識されてはいないようです(私の近くの小学校の樹の立札も間違っている)。区別は実についている棘の有無です。秋になると実が落ちますので、落ちてすぐの実でしたら1cmくらいの深さに植えると発芽率はいいですよ。
探してみると、街路樹等にマロニエをよく植えてありますよ。
花梨
【関東】
2010/05/27(木) 17:53:07
西洋マロニエなら園芸ネットさんで取り扱っているようですが、ころさんがご覧になった
赤い花の咲くトチノキ(おそらくベニバナトチノキ)と同じものではないでしょうね。
[園芸ネット]
http://www.engei.net/index.asp
(マロニエで検索してみてください)
「トチノキ 販売」で検索するといくつか取り扱いのあるお店がヒットしますが、ベニバナトチノキは非常に少ないです。
かなり大きな木になりますので一般家庭用の販売自体が少ないのではないでしょうか。
下記のお店では以前ベニバナトチノキを扱っていたようです。
http://shop.8463.jp/shopbrand/035/O/
直接お店に問い合わせてみては如何でしょうか。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2010/05/27(木) 21:56:22
ベニバナトチノキかアカバナトチノキのどちらかと思われます。詳しい画像がなければ区別は難しいでしょう。苗木は一般では入手が難しいでしょうが栽培環境にさえ問題がなければ、採って間もない実を入手出来れば実から出してすぐ蒔くと簡単に育てられるはずですので、実が熟する頃に植物交換サイトなどで種子を譲っていただきたい旨投稿すると譲ってくれる方もいるかもしれません。
私、トチノキの種子に付いてはちょっとした思い出がありまして・・・。一度も見たことがなく育ててみたくて、昔イギリスの種苗会社から日本のトチノキの種子を取り寄せた事があります(イギリスには世界中の植物が昔集められたので日本の植物も扱っているものがある)。北海道でもこの辺は北なので自生はしていないのです。でも送られてきた種子はすっかり乾燥していて休眠状態になっているのか発芽までには至りませんでした。それが少し離れた地区の今の家に引っ越してみると隣の学校の敷地や公園に沢山植わっているんです。どうやら開拓時代に本州から持ち込んだ人がいたそうで、それが殖やされうちの街に限っては珍しくも何でもないありふれた木だったというオチが付きました・・・
ただ、トチノキ類は水辺など土に適度に水分がある場所を好むそうで、確かに土地の低いところや昔は川があった地下に水が溜まる層がある場所を選んで植えられています。そういう場所以外で育てるとなかなかうまく育たないらしいです
また、木材として使うのに適したかなりの大きさの木ですので根の張りも地上部に比例して深く広く張り、上部は剪定で抑えられても根までは無理で将来を考えれば建物からは10メートルは離して植えなければ建物の基礎に影響があるでしょうし、7〜8年前に新たに公園に植えられた並木をずっと観察してきたところ、複数植えてあると苗木の移植時の根の活着の具合か、開花可能な樹齢になってもなかなか花が咲かない株も目立つことがわかりました。
で、一番の問題は実が大きいと(実に丸くて大きなドングリ状の種子が4個ほど入っている)栗やクルミよりも重くて落ちたのが当たると被害が出ると言う事です。この為この公園では周りに建物も無く人も車も真下は通れない所にだけ植えています。
私、以前大き目の松ぼっくり(すでに種子はなし)に頭を直撃された事がありまして当たった瞬間物凄く痛い思いをしましたが、実が詰まった松ぼっくりの何倍もの重さの実だともっと痛いでしょうしそれほどの重さなら車に落ちれば車の塗装に傷がつくでしょう。本来なら人が通る所には植えない方が良い木です
どちらかというと水気の多い土地向きの樹木ですので、それだけでも湿気が多いと問題が出る一般の家の建つ庭には植えるには向かないですし、背が高い大きな木になるので広い土地がある以外では植えられない部類の樹木だと思います
ころ
2010/05/31(月) 11:44:06
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バタリロ様、花梨様、ばんざいうさぎ様
ご親切なお返事ありがとうございました、大変参考になりました。宇都宮の栃の木のことはタクシーの運転手さんから聞いたものでした。本当の名前は確かではありませんが、きれいでした。やはり並木にしてこそ美しいのかもしれませんね。
花梨(解決済)
【関東】
2010/05/31(月) 13:36:31
解決済みですが、おそらくころさんがご覧になったのは下記のニュースに
出ているベニバナトチノキではないでしょうか。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20100520/324956
ころ
2010/05/31(月) 13:46:57
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花梨様、はい、将にこれです。きれいですね、見るとすぐほしくなってしまいます。私の山口県の実家は土地は十分ありますので、私の亡き後栃の大木が一人茂っているのはいいものかと夢想しておりました。ありがとうございました。
ひろし@小南部
2010/05/31(月) 13:52:18
日本産トチノキに関して若干補足いたします。
ばんざいうさぎさんご指摘通りで一旦乾燥させた果実の発芽率は悪いです。できればつやつやしているうちに植え込み、一冬戸外で寒さに当てれば春に発芽します。
自生環境というか発芽できる環境が沢沿いの湿った土地か(オニグルミと同じで沢沿いに分布を拡げるので)か雪が比較的遅くまで残る多雪地帯なので、湿った土壌専門の樹木のように感じますが、ある程度成長したものは極端に乾燥する場所、極端に地温が上昇する場所でなければ何とか育ちます。土壌の乾燥と地温上昇を嫌うのは確かなので幼樹のときは半日陰が成長が良いです。
ころ
2010/05/31(月) 15:00:11
ひろし@小南部様
情報ありがとうございます。以前昭和記念公園にある白い花の咲く木からとった種を田舎に持ち帰り植えましたらみんな発芽しました。記憶が定かではありませんが半年以上ほったらかした後播種したと思います。
木の実の発芽は取れたてをすぐまくのがよいのでしょうか、種類により異なるものでしょうか。
ひろし@小南部
2010/06/02(水) 18:00:28
日本産樹木の種子は原則として取り蒔きです。要は出来るだけ「その樹木の自然な環境にする」ことです。自生のトチノキの周囲はやや湿った土壌で、落ち葉に埋もれれば乾かずにそのまま冬を経験し、(その間根を伸ばして土にもぐりこませるのです)春には芽を出し大きな種子の養分を使ってぐんぐん芽の高さを稼いで、周りの草に負けない高さまで伸びて葉を拡げます。クリやドングリ類も同じですね。
ポイントは出来るだけ乾燥させない、冬を経験させる、の2点です。ですから取り蒔きが良いわけです。ただトチノキやクリのような大型の種子は、ある程度乾燥させても、冬さえ雪の下、落ち葉の下などの湿った状態で経験させれば率は多少悪くはなっても発芽するものもあります。
植樹のためのドングリやクリ、トチノキなどのポット苗を大量に作るには秋からポットに埋め込んでおくよりは、ポリ袋の中に湿らせた砂のなかに入れてをいれその中で冷蔵保管する手があります。春に丁寧に取り出し(根が出ているので)上下を間違えないようにポットに植え込んでいけば、ポットの管理期間が削減できます。
ころ
2010/06/07(月) 11:47:12
[[解決]]
ひろし@小南部様
お返事が遅くなりました、種子の播き方に関する詳細なご説明ありがとうございました。大変参考になりました。まゆみ等他の種子に付いても実験してみようと思います。ありがとうございました
園芸相談掲示板@園芸相談センター