日照とうどん粉病の関係は?

[園芸相談センター]の過去ログです

りっぷ 【四国】 2010/05/07(金) 05:31:45
玄関前にバラの鉢植えを並べています。竹酢液をかけるくらいで、農薬は使っていません。うどん粉病だと思うのですが、つぼみ、葉、茎が白い粉をふいたようになりました。よく日光があたるバラはそれがあまりなく、玄関に近い方、つまり日陰になる時間が長いバラに、白い粉状のものが多いです。日照が十分でないと、うどん粉病になりやすいのでしょうか。今からでも、日のよくあたる場所に出してやると、症状は改善するでしょうか。

ますもと (横浜) 2010/05/07(金) 09:15:57
私の家のバラでうどんこ病に多少罹るのは
アイスバ−グとチャイナ系名無しだけでして
それも極初期に処置してしまうため
うどんこ病に対しては詳しく存じませんが
バラもうどんこ病に対し強い種類と弱い種類がありますので
りっぷさんのバラの品種名をお知らせ下さい

雨が直接かからない場所ではうどんこに侵される場合が多い
肥料の窒素分が多い(新葉が矢鱈と大きくなる)とかかりやすい
罹ったのを放置しているとますます菌が増えるので初期に対処する
まだ他にありましたかね〜

うどんこに詳しい方の登場をお待ち下さい

Iwasaki 【近畿】 2010/05/08(土) 04:54:35
うどん粉の発生原因は、風通しと気温及び肥料バランスの崩れによる物です。
又、此のうどん粉病の病原菌(糸状菌)は水に弱いようです。
しかし、付近に発祥植物が有る場合は伝染し易いですし、胞子や菌が少しでも付着していれば再び発症するので厄介です。
まず、他のカビに因る病気の多くは、風通しが悪い場合に感染します。
此れは、収穫した野菜等でも言える事です。
次に、肥料成分ですが窒素肥料過多の場合起き易いです。
此の窒素過多に成った場合植物の成長が早くなる為、免疫が低下するのが原因と思われます。特に急成長した葉や芽に症状が見られます。
肥料成分による予防対応としては、カリ成分を少し多めに与えると発症率が低減するようです。

葉水等による予防ですが、水道水等の場合は良いのですが、雨水の場合うどん粉病には良いのですが、他の病気の発生も危ぶまれます。
特にバラの場合は、黒点病等の感染原因に成りかねません。

最後に気温ですが、夜間の高温多湿も余り良くないです。
此れは、胞子が発芽(菌の場合も発芽と言えるのか解らない)し易い条件になると思われます。

以上が私の記憶する所です。
ただ、古い情報の為、最新の情報と違う場合があるかも知れません。

ひまわり 2010/05/08(土) 11:18:33
うどんこ病は、糸状菌という菌によって起こります。

要するにカビが生えた状態です。カビがどんなところに起きやすいか
考えれば、だいたい想像つきます。

栄養が豊富でジメジメしているところ。
肥料過多と水分補給過多が、大きな原因だと思っています。

なるべく肥料も水分も控えていますが、昨年は、水分控えすぎて、
花が縮れてしまったので、今年はほどほどにしています。

2年前のうどん粉の大発生が嘘みたいに、昨年、今年は発生なしです。
この1週間の高温のおかげで、半分くらいのバラが咲いてしま
いました。例年より早いです。例年は、連休終わって2週間く
らいで咲き始めるので・・・。

農薬による予防は全くしていません。農薬は、オルトランとダイアジ
ノンによるアブラムシとコガネムシの予防だけです。

ひまわり 2010/05/08(土) 18:00:39
ひとつ大事なことを書き忘れていました。普段、なにげなくやっている
ので、つい書くのを忘れてしまいます。

それは、風通しを良くすることです。枝を切るのはなかなか勇気が
いるものですが、ずっと眺めていると、将来この枝は他の枝の邪魔
をするので切ることになるな、というのがわかってきます。そうい
う枝は、発育も不良だし、葉もなんとなく育ちが悪く、エネルギー
や栄養の産生に寄与しないだけでなく、他の正常な葉に影を作った
り、風通しを悪くして、全体の邪魔をすることになるのです。

栄養、水の抑制と風通しを良くすることが大事だと思っています。
どれがどれくらいの寄与率かということまでは、わかりませんが・・・

ばんざいうさぎ 【北海道】 2010/05/10(月) 21:23:58
他の方もかかれておられるようにバラでもウドンコ病に強いものと弱いものがあり、あと環境の悪さに比較的強いものと弱いものがあります。バラにはあんまり適していない場所(日陰になる時間帯が多い、風通しが悪い、土の水はけが悪いなど)にやむおえず置く場合は環境適応しやすくウドンコ病に強いものを選ぶのも一つの対策となります

今あるバラで出来うる限り予防するのなら土の養分で特にカリ分が不足しない様に気を付け、雨で土が跳ねて茎や葉に付かない様な対策として雨が当たらない風通しの良い場所に置く、可能ならマルチングして土が跳ねない様にする(土内にウドンコ病の胞子が含まれているので土跳ねが原因で発病する事が多い、どうしても今の場所にしか置けないなら何か風向きを変える様なものを風の通り道に置いて流れていく先を替え今の場所が今よりも風通しが良くなるような改善をするなどでしょうか
軒下などだと風の通りが悪い場所だと直接雨がかからなくてもいつもの水やりで土が跳ね返るなどで発病して酷くなる場合もあります
あと、枝の込み具合で株内の通気が悪くなるので可能なら枝を透かし切りして少しでも風通しが良く成る様にするなど(これは枝を切られるとどうしても花数が少なくなるでしょうが花数よりも株の健康の方が大事ですし・・・)

バラに限らずウドンコ病が罹る可能性のある植物の環境を改善したうえでの一番の予防は、土の中のカリの欠乏に注意し毎日マメに細かいところまで観察しウドンコ病が出ても極初期のうちからカリグリーンなど使って対処するのが一番ですね。まだ極一部だけならそこの部分だけ葉なら取ったり茎なら殺菌剤で拭いておくなどすれば株の健康はそんなに損なわれていないのでそれ以上は広がらずに済むと思います

やどかり 2010/05/10(月) 22:12:30
日照とウドンコ病の関係について、最近面白い本を読みました。
自然農薬に関する農家の方の体験談をまとめた本です。3大栄養素のひとつであるチッソ分は、植物の光合成を助ける働きをするものですが、天気が悪い日が続くと、光合成を助けることも出来ず、あまってしまったチッソ分が悪さをして、ウドンコ病を患うというのです。
なので、「チッソが多い(チッソが余る)とウドンコ病になる」といわれるようです。
今回の場合、品種によるものかは不明ですが、日当たりの悪いところで管理しているということで、光合成がうまく出来ずに、チッソが余ってウドンコ病になっている可能性があります。
一度患うと、ウドンコ病はそのシーズン中はぐずぐずと治りづらいものですが、日当たりに鉢を動かしてみるのも方法のひとつです。
私が読んだ書物の中で、天候不順時に起こる余剰チッソを消化させる方法として、500倍に希釈した食酢を散布する方法が出ていました。

R・ひろき 【関東】 2010/05/11(火) 14:21:07
 こんにちは。

 うどんこ病は空気感染ですから、雨の跳ね返りで感染するわけではありません。マルチングでは防げない病気です。

 うどんこ病の胞子が「発芽」するときは、15℃〜16℃前後、湿度90〜99%が中心です。
 湿度は高めですが、葉が濡れていない状態が必要です。
 朝晩急激に気温がさがると、土に近い場所などでは相対湿度で90近くなることがあります。
 春と夏はこの条件が起きやすく、ハウスなどでは少し暖房する人もいます。

 人間の目にうどんこ病が触れるのは、上記の「発芽」ではなく、胞子を飛ばすために白いものが目立ってきた時期です。この成熟・飛散は、23℃〜27℃、湿度40〜70%を中心にして起きます。
 これは春秋の昼間の気温と湿度です。

 というわけで、春と秋はうどんこ病が発芽と成熟・飛散を繰り返します。

 とくに朝晩の風通しを良くするために、風通しのよい場所に置いたり、内枝を刈り込んだりすると、「発芽」を防ぐことができます。

 日当たりのほうですが、日当たりが良くてもたくさん出る庭もありますから、うどんこ病の条件というより、木の強さに関係してくるのではないかと思います。
 あるいは、日当たりというより、玄関に近いほうは朝晩などに風が淀む場所があるのではないでしょうか。

 そのほか、農薬をまったく使わない場合は、剪定しない、肥料もやらないようにすると、木は大きくなりませんが、うどんこ病はほとんど出なくなります。ただ、黒点病のほうは出てしまいますが。

りっぷ 【四国】 2010/05/16(日) 15:30:15
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皆様、とても専門的な内容でありながら、わかりやすく説明してくださり、ほんとうにありがとうございました。私が意識していなかったことに、風通しがあります。玄関のすぐ前というと、日照不足というよりも、風通しに問題があり、カビが発生したのかもしれません。バラに取組む基本がまだまだだということを、今回の皆様のアドバイスで痛感いたしました。がんばりますので、今後ともよろしくお願いします。


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