ピエール・ド・ロンサールの葉が褐色に変色。何故?
目指せグリーンフィンガー
【東海】
2009/05/11(月) 23:49:32
昨春新苗で購入したつるバラのピエール・ド・ロンサールがある程度の大きさに成長し、蕾をたくさん付けて一番花を見せてくれました。
それはいいのですが、葉が次々に褐色に変色してしまいます。最初は葉の中央の葉脈の周辺が褐色に変色し、徐々にその範囲が広がって、ついには葉全体が褐色になってしまいます。その写真は、ブログに掲載しました。
http://www.tyada.com/item/497
地植えで育てています。元肥は昨秋に地植えにしたときに植え穴の底に混ぜ込んだバーク堆肥5L+牛フン5L+油粕400g+緩効性化成肥料です。
壁面に育てていますのが、庇が高いので、雨は当たります。但し、犬走りには砂利を敷き詰めているので、土の露出は多くありません。
5月5〜7日の雨は激しく、3日間累積でこの地域では100mm以上降りました。変色に気がついたのは、雨の後です。但し、土地の水はけは悪くありません。
植えつけた場所は、午前中に4時間以上日照の得られるところです。雨が上がってからは、かなり暑いので1日1回は水をやっています。
葉の変色は、樹全体で発生しています。この5日ほどで、全体の2割ほどが変色して、葉を落としました。全ての葉に症状が出たら、と思うと心配です。
黒点病ではないと思います。葉裏にハダニは見つけられません。
この原因は、一体何でしょうか?ご存知の方がおられたら、アドバイスをいただけると幸いです。
R・ひろき
【関東】
2009/05/12(火) 06:09:25
こんにちは。
ブログ拝見いたしました。
住友化学園芸に相談されてもわからないとのこと、難しいですよね。
一番上の写真の奥に写っている小さい葉の褐変は、根に何かあった時に出ます。
たとえば地植ですと、モグラだとか、そういうことです。
手前の大きく写っているほうは、バラを切って長く活けておき、葉が枯れる前にこんなふうになることもあります。よく見ると始めに葉脈が黄色になっています。
雨のあと変色が進んで落葉するのはべと病なのですが、べと病の場合は、葉裏に汚い色のシミのようなカビが出てきます。葉裏は写っていませんが、とくに問題ないでしょうか。
なにかで根が傷んだとしますと、
>植え穴の底に混ぜ込んだバーク堆肥5L+牛フン5L+油粕400g+緩効性化成肥料
この部分が気になります。
バークたい肥プラス牛フンで、10リットル、穴の大きさにもよりますが、すこし多いように思います。
油粕400g、油粕だけというのも偏りがあります。
緩効性肥料の量がわかりませんが、どのくらいなのでしょうか。
バラが大きくなってきて、下の方に根が届きはじめ、雨で一時的に水が多くなり、気温もあがってきて、根の一部が有機物にやられたかなという気がしています。
そのほか、根元におがくずのようなものがないかどうか、見てみてください。
カミキリムシの幼虫でも根が傷みます。
薬剤散布などの散布でなるかどうかも気になりますが、ピエール ド ロンサールは葉が強いのかどうか、我が家ではほかのバラに何か出ても、これは大丈夫ということが多いです。
他の品種では、葉面散布の液肥をやったときなどにたまに出るものがあります。ところどころ茶色になって、べたっとした感じで枯れ込みが出ます。
薬剤散布で何か気になったことがありましたら、組み合わせなどを書いてみてください。
原因がよくわからないので対処もお困りかと思います。
もしわたしでしたら、とりあえず、土の露出面を多くします。
根が傷まない程度に幾つか小さい縦穴を掘りまして、ガス抜きといいますか、どの程度効果があるかわかりませんが、多少でも空気が入ればと。
土にほどこす肥料などはやめます。
葉の傷みぐあいにもよりますが、ようすを見ながら葉面散布で微量元素と肥料分を少し補います。
(傷みが進むようでしたらやめます。)
かなり花もちの良い花がたくさんつくと思いますので、体力的にもたないようなようすでしたら、いくつか摘み取ります。
地植なので、水は一日一回ではなく、もう少し間隔を空けられないでしょうか。
萎れるとまずいのですが、下のほうが過湿になっているとどうかなと思いました。
目指せグリーンフィンガー
【東海】
2009/05/12(火) 23:08:32
R・ひろき様、早速のコメント誠にありがとうございます。
まず、肥料についてですが、緩効性化成肥料はマグァンプKを使用しています。軽く二つかみ、約50g程度を元肥として土に混ぜ込みました。
穴は直径40cm、深さ50cmぐらい掘ったはずです。堆肥と牛フンで10Lというのは、大目かとは思いますが、まあ許容範囲ではないかと思います。植えつけてから、追肥や芽出し肥えは与えていません。
「ピエール ド ロンサールは葉が強い」というのは全く同感で、昨年も同時に新苗から育て始めたアンジェラがうどんこ病に苦しむ中、ピエール・ド・ロンサールには病気が出ませんでした。照葉のしっかりした葉なので、表面のワックス分が菌を寄せ付けないのでしょうか?その辺の安心感もあって、他のバラに殺菌剤を散布したときもピエール・ド・ロンサールには散布せず、アブラムシ対策にオルトラン粒剤を株元にばら撒いただけです。美味しくないのか、アブラムシもそれほどピエール・ド・ロンサールには寄ってきませんが。
べと病に関してですが、葉裏にカビ状のものは見つけられません。但し、裏から見ても表と同様に変色はしています。
潅水については気を付けてみます。明日からは少し涼しいようですし東側の壁に沿って植えているので西日を浴びることもありませんから、葉の様子を見ながらギリギリまで水遣りを待ってみます。
根の損傷の可能性をご指摘いただきましたが、納得です。変色の広がり方から、私も葉への外からの感染などではなく、株自体の内部疾患のように感じていました。カミキリ虫は確認できなかったので、明朝明るい時間帯に確認してみます。
> かなり花もちの良い花がたくさんつくと思いますので、体力的にもたないようなようすでしたら、いくつか摘み取ります。
如何にも体力を消耗しそうな頂芽の大きな一番花は咲ききったので、花柄切りをしました。バラには可哀想なのですが、来週末に家でパーティーをするので、なんとかそこまで持たせたいと思っています。ここ数日は来週末まで持たない花は早めに切花にして、少しでも負担を軽くしてやりたいと思います。
ピエール・ド・ロンサールは上から下まで全身に蕾を付けて、健気なつるバラですね。ポール仕立てなどに利用される理由がよく分かります。
もう少し、経過観察します。悪化するか、立ち直るか、いずれにせよ結果が出ると思いますので、結果報告させていただきます。
ありがとうございました。
目指せグリーンフィンガー
【東海】
2010/01/24(日) 12:54:45
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昨年5月に相談しました「ピエール・ド・ロンサールの葉が褐色に変色」する件につき、結果がでました。残念ながらこの株は枯れてしまいました。
原因は、R・ひろきさんからのご指摘にもあった、テッポウムシでした。
夏の間は立ち直ったように見え、元気なシュートも出ていたので安心していたのですが、9月末頃に全ての枝から葉を落とし、よく調べたら古い枝の一本の内部が空洞になっていて、中にカミキリムシの幼虫が潜んでいました。
他の枝は元気そうだったので、問題の枝だけ処分して復活を待ったのですが、地際の接木部分の周囲の形成層をぐるりと一周食害されていたようで、結局復活することはありませんでした。最初に葉に変色が出たのは、その葉に関連している形成層内の導管がやられたところだったのでしょう。
折角のアドバイスを生かせず、お恥ずかしい限りです。
枯れた株にはかわいそうなことをしましたが、緊急避難で取った枝で挿し木もなんとか活着したようですし、枯れた後に2代目のピエールも植え付けました。この失敗を今後に生かしたいと思います。
園芸相談掲示板@園芸相談センター