バラの黒点病
ケロリン
【東北】
2009/05/11(月) 23:20:41
バラの黒点病の発病の要件について質問です。
私の地域ではこの時期に珍しく晴れが続いています。
4/8に一回目消毒 「ダコニール+アセフェート」
4/9に雨
4/22に二回目消毒「ジマンダイセン+スミチオン」
一日 弱い霧が発生。
5/6に三回目消毒「ダコニール+モスピラン」
本来3回目に治療剤を予定していましたが雨がなかったので予防剤でいいかと上記のようにしました。
消毒の時間は朝、8時台で天気の良い微風の日です。
しかし、5/9に数本、黒点病が出ている葉をみつけました。
こんなに晴れが続いているのになぜ発病と。
一般的に濡れの状況が数時間ないと発病しないものと思い込んでいましたので、他にも発病の要件があったのかと、質問させていただきました。
水遣りは葉にかからないように注意しています。
また、地植えのバラの地上より80cmも高い部分でも発病の葉をみつけました。
まずかった点などございましたら、アドバイスお願いいたします。
R・ひろき
【関東】
2009/05/12(火) 01:26:00
こんにちは。
バラを夜中じゅう観察したことがあります。
夕方にはたしかに乾いていたバラの葉が、夜の10時にはしっとり濡れ、午前1時も濡れていて、朝の5時も濡れていました。
その前後の天候ですが、直前に雨が降ったわけでもなく、あれっと思った覚えがあります。
いつもは午前8時過ぎ頃に葉の様子を見て、お、乾いているなと思うわけですが、実は夜中濡れている時間があったのです。ちょっとこれには驚きました。
春と秋、気温が18℃前後のときは、よくこんな日があります。
それ以来、黒点病の活動期に入りそうな気温になったら、一回くらい治療剤を使うことにしました。
ご質問の日付でいいますと、私でしたら、6日の薬剤散布にサプロールかラリーを混ぜます。
黒点病の発生要件が他にもあるというわけではなく、思った以上にバラの葉がぬれているということだと思います。
1日は弱い霧とのこと、霧はバラの葉にとっては雨だと割り切って、直後は治療剤を入れるといいと思います。
予防と治療ですが、予防剤の場合は、斑点が出ていなくても中に入り始めた菌を防ぐことはできません。もし1日の時点で中に入り始めていると、6日のダコニールでは防げません。このへんも敵は見えないので、今どこに菌がいるのかというのを天候から予測するような感じになります。でも、見えないのでなにぶんにも難しいです。
黒点病の糸状菌の侵入については、バラの栽培本などには感覚的に書いてあることがあります。
どろがはねて葉裏から感染しますという書き方です。
よく調べてみますと、黒点病の糸状菌はクチクラを溶かすことができます。侵入路としては葉裏もそうですが、同じかそれ以上に葉表も危ないのです。
黒点病は空気感染はしませんが、風がやや強い日などには細かい土の粒にくっついて葉表に乗ります。
当日晴れていても、乗った日の午後10時に葉が湿り、朝まで湿っていることもありますから、これで侵入完了です。
というわけで、おそらくごく細かい土の粒にくっついて飛んできて、80センチくらいの場所に着地したものと思われます。
葉裏だけでなく、葉表もまんべんなく濡れるように薬剤散布しておくと、この葉表感染もかなり防げます。
ケロリン
2009/05/12(火) 09:59:08
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R・ひろき 様
ありがとうございました。
やはり、敵は中々の知能犯ですね。
あなどった私の隙をつかれたものと納得しました。
一晩庭で観察されたとか、私も実はそうしてみようと思っていました。
でも、虫の動きを観察するためでしので、菌には目がいきませんでしてた。
大変参考になりました。
本日弱く雨が落ちてきていますので、時間と天気を見て治療剤散布したいと思います。
私は、バラ栽培をいっぱしの気持ちでやっていると、壁にぶつかってしまうときがあります。
バラハウトゥ本以外の本を読んだりして解決しようと思いますが どうして?なんで?という感情的な気持ちが先にたってしまいます。
うどんこ病は発病しないようになったのに、やっぱり黒点病は油断が大敵でした。
ほんとうにアドバイスありがとうございます。
園芸相談掲示板@園芸相談センター