蘭用の消毒薬は何処で入手?
ドミノ倒し
【四国】
2009/04/20(月) 22:11:30
こんばんは〜どうしても分からないので質問させて頂きます。 現在蘭の初心者ながらも現在20鉢前後の蘭を栽培しています。 その際植え替えを行う時があるのですがその際の器具の消毒に困っています。
未だにウィルス用の消毒薬が見つからず現在でも煮沸消毒でなんとかしています(ライターの火で炙るのは不十分だという記述を見たので) でもこのままだと効率悪いし本当に消毒出来ているのかという不安もありますので消毒薬を入手したいと思うのですが何処で売られているんでしょうか? ホームセンターではなく薬局で売られているのでしょうか?
ばんざいうさぎ
【北海道】
2009/04/20(月) 23:17:14
蘭用の消毒薬というより、蘭に使うための器具の消毒薬(または滅菌したい)ということですよね?
アルコールで消毒する、殺菌剤を使うなどありますが、個人が使う器具消毒でほぼ完全に滅菌できるものはないかと思いますが・・・。消毒レベルでは無菌というまではどうしてもできませんので・・・。(ほぼ無菌状態にするには滅菌するしかありません)
薬局に行けば確かに消毒薬はありますが、ほとんどが液体のもの。という事は、濡れた状態のまま使うしかなく(アルコールの場合は蒸発して乾いた状態でなければ消毒されない)濡れているのを無理に乾かすにはやっぱり熱風を当てたり布で拭かなければならないわけで・・・。また、空気にも布にも(滅菌ガーゼ以外)菌はなにかしらいるわけで・・・。そもそも液体の薬品だと植物を傷めてしまうものもあり向きません
ウイルスや菌類対策としては、ほとんどの方が花屋などに置いている植物用の殺菌剤で器具にも使えるものを使うようですが、その薬品に濡れたまま使っているか、薬局で売っている滅菌ガーゼで拭いて使う方がほとんどだと思います
昔、病気でやめるまで医療関係の仕事をしていて、勤め初めの頃は器具の清潔観念をみっちり仕込まれました。その時使っていたのですが、病院には高圧の蒸気でピンセットやハサミなどの器具を滅菌する機械があります。その機械があればほぼ滅菌状態になり、今では滅菌後そのまま保存できるパックも消耗品としてあります。ただ個人で入手できるかが問題で、値段も一番小さなタイプのものでもそこそこ高価なものです。医療関係の中古品を扱うところ(たぶん滅菌パックはメーカーから購入)などだとある程度安く手に入ると思いますが・・・
それで、それに代わるものが家庭にないかと考えたところ心当たりがありました
圧力なべです。圧力なべは蒸気ではないですが圧力で殺菌効果があると思います。ピンセットやヘラ状のものに限られますが、金属のザルか穴の開いている蓋の付いた箱状のものに器具を入れて(圧力なべには金属以外の材質の器具は入れられません)よく煮てから、使用法に沿ってちゃんと減圧させます。減圧終了を確かめてから蓋を開け、出します。できるだけ薬局にある無水アルコールなどで消毒したものでお湯からザル状のものを引っかけ、出します。水気の切れる箱状のものなら中のものを触らずに水が切れます。それが冷めないうちに植物に触れる場所には触らない様に出して植物の触れる場所をアルコールに浸けておけば(箸立て状のものにアルコールを入れて使うと便利)持ち運ぶ事ができます。使うときは、アルコールから出し植物に触れる場所のアルコールが飛んで乾いた直後に使用します。これでほぼ滅菌できているはずです
本来の圧力なべの使用目的ではなく、充分減圧しておかないと危険ですので自己責任で使用するかの判断をお願いいたします
でも、圧力なべでは高圧滅菌機のレベルほどは圧力がかけられないと思いますので、お金をかけられれば知り合いのお医者さんや歯医者さんのツテで新品か中古品と、器具を入れて滅菌し保存できる滅菌パックを一緒に入手されるのが一番良いかと思います
ひろし@小南部
2009/04/21(火) 13:11:22
ウィルスが問題で完全に防ぐ必要があるのなら、炎で赤熱するまで熱する必要があるでしょうね。ライターの炎をくぐらせるだけでは不十分と思います。相手は単なる高分子化合物の複合体である遺伝子であって完全な生物ではありませんから、、、
完全ではないですが、私は危惧の消毒は普通のアルカリ性の石鹸で行っています。石鹸で丹念に洗って水道水ですすぐだけですから簡単です。ウィルスは界面活性剤に弱いという説があり、高分子である以上はちょっと説得力があるのと、所詮普通の消毒では何を使おうがウィルスを完全に滅ぼすことはできないからです。
とりあえず劇症で葉や花の変形や病斑を引き起こす類のウィルスはそれで防げているようですが、劇症ではない日和見型で発症するタイプは油断したときに少しずつ拡がっている可能性があります。個人的には蘭のウィルスといっても種類は殆ど無数にあり、完全なウィルスフリーは存在し得ないのではないかと思っています。
蛇足ですが、ウィルスの存在が遺伝子の変化を引き起こす大きな要因の一つであることはよく知られている事実です。悪い作用を引き起こせば病気ですが稀に良い作用があることがあり、それが進化や種の分化の元になっていることもあるわけです。
せん
2009/04/21(火) 17:11:59
マンガ「もやしもん」を読むと、菌の話がよく出てきて勉強になりますよ(笑)。私にとっては、園芸書より参考になる部分が多いです。熱湯でも、冷凍でも生き残る菌というのはやっぱりいる。ひろし@小南部さんが書かれていることが、そのまんまマンガで読みやすいので一読の価値あり。農大生で菌が見える男の子が主人公です。
人間の皮膚にも体の中にも、空気中にもありとあらゆる菌がいますが、やっぱり水のやりすぎや肥料の与え方、風通しの悪さなど、植物が健康に過ごせない環境になったときに、抵抗力を失ったものに取り付いて病気にさせるのが菌なのかなと。まず病気を疑う前に、なぜ病気になったのかを考えることからスタートですね。密閉されたガラスケースの中で育てるわけにはいきませんから。それは、自然の姿ではなくなり、面白くもなんともないですよね。病気、腐敗、それらも全てひっくるめて、生きている証なんじゃないかなと。除菌とか考え始めたら、それこそ全てが汚物に見えてしまいます。
話がそれましたが、私も石けん洗い+熱湯のナベに放り込む方法をとっています。気休めだとは分かっていますが、汚いよりはよいかと。薬剤では特定の菌(悪玉菌)のみを殺すというわけにはいかないと思いますので、土壌中の有益な菌も殺すことになるという面も持ち合わせている、と最近は考えるようになっています。
さっと検索してみましたが、
レンテミン液剤(住友化学園芸)
http://www.sc-engei.co.jp/guide/syo00147.html
というのがありました。
●洋らんのウイルス感染を予防する薬剤です。
●洋らんの株分けをする際に根だけでなく、手や指、ハサミなどの器具の消毒にも使えます。
●有効成分のシイタケ菌糸体抽出物は、有機農産物栽培に使用できる成分のひとつです。
とのことです。私は使ったことはありません。ハサミなどは素手で消毒が行えるとありますが、効果の程はいかに?こちらは園芸用品なので大型ホームセンターや園芸店で手に入るかもしれませんね。
レグルス
【関東】
2009/04/21(火) 17:54:58
作業時のウイルス感染の可能性を下げる(避けるではなくて)のには、器具の共用をしないことです。
かといって、鉢の数だけ持つというのも、非現実的です。
また、他の方の仰ってる事も実行性(実効性ではなく)を考えるといかがでしょう?(否定するつもりも悪意はありません)
1日いくつの株をいじるのかにもよりますが、仮に10株とすると作業中に消毒できる方法でないと、先ほどのように10セットの器具が必要になります。
これが用意できるのであれば、圧力釜で処理するなり熱湯で煮沸するなり方法はありますが。
私がやっている方法は、3セットの器具を用意し、第三りん酸ナトリウム水溶液に漬け置きしながらの作業です。
レンテミンでも良いのでしょうが、使い捨てるには第三りん酸ナトリウム溶液の方がコストが低く抑えられます。
10%水溶液に10分漬けておけばOKと言われています。
但し、これらは「器具の共用による感染」の可能性を下げる話で、
例えば、発症した株から虫を介した感染などには、当然効果はありません。
まずは、感染株を見落とさないように日頃から管理される事が大切で、
それが、持株の安全に繋がると思います。
ドミノ倒し
2009/04/21(火) 22:12:30
[[解決]]
ばんざいうさぎ様、ひろし@小南部様、せん様、レグルス様コメント有り難う御座います。 色々な人の意見が聞けて良かったです。
取り合えずレンテミン液剤を購入を考えたいと思います。 そして石鹸手洗い+煮沸を併用したいと思います。
ありがとうございました。(本日、強風でカトレアの鉢が破損、バックバルブがとれ葉も取れてしまいました…)
pinetree
【九州】
2009/04/22(水) 12:45:25
解決後ですが
通常のウイルス,ウイロイドの感染対策であれば,市販の次亜塩素酸ソーダの原液〜4倍希釈液に1分間浸漬後,清浄な水で洗うで十分ではないでしょうか?
以前検索した結果では,次亜塩素酸ソーダは医療関係でも用いられるようです。
私は,カンキツのウイルス等の対策には,市販の「ハイター」「ブリーチ」などを前述の様に浸かっています。作業終了後はサビ止めの油などの塗布が必要です。
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