バラの実生の種の冷蔵の効果は?
gardenfan
【近畿】
2008/12/25(木) 22:52:02
バラのヒップ(実)を潰して(ジューサーなどで削って)水洗いした後で冷蔵庫で2週間ほど冷蔵してから種を撒くと言われていますが、種を冷蔵する効果ってどういうものなのでしょうか?
キフツゲートのヒップを貰ってきました。危険です。笑い
質問したいのは
1.ヒップが出来てから秋まで熟させる必要があるか?
温室が在ればヒップが出来れば秋まで待つ必要があるか。
2.ヒップの種を冷蔵する効果は何?
冷蔵による種へのどういう刺激があるのか?
以上 宜しくお願いします。
薔薇と鳥
2008/12/26(金) 13:20:55
交配後2〜3ヵ月でも発芽は可能ですが、発芽率やその後の生育も良くないので4ヵ月(120日)前後で結実果は採取されています。
バラ科の種子は低温要求種子で、冬(一定期間の低温)を経験しないと発芽しない性質があります。
低温(4〜5℃程度)を、1〜2ヵ月経験する間に植物ホルモンの一つであるジベレリンの合成能を獲得し、ジベレリンの含量を徐々に増やし、そのジベレリンが発芽を誘導するそうです。(ジベレリンを与えれば低温刺激を与えなくても発芽するそうです。)
温室(夜温12〜17℃)が有れば、4ヵ月で採取し1〜2ヵ月低温処理して種まきすれば早くバージンフラワーを見られると思いますが・・・
キフツゲートのヒップ、無事に発芽してお花が咲くと良いですね。(ご存じだとは思いますが、種子は乾燥させると発芽しませんのでご注意ください。)
ingilart
2008/12/26(金) 15:44:46
休眠打破はその種に必要な温度・適湿に加えて、冷蔵処理期間が重要です。
バラの種子の休眠打破を目的とした低温貯蔵処理の詳細は存じませんが、桜では種子(核)を熟成をさせることにより休眠打破・発芽促進を計ります。
一般的には
此処で誤解をしないで欲しい事が有ります。
1.低温処理とは、早くに種子を休眠打破して熟成させるのが目的ですので、その後に播種して芽を出させる必要が有ります。それには出芽させる環境(主に温度)が必要であり、その設備を用意出来る事です。
2.低温処理期間は、その植物にとって最良の温度・湿度と期間があります。高めの温度で保管処理を行いますと、保管中に発根してきます。冷蔵温度が適当で有ったとしても、保存期間が長きに亘りますと発芽率が急激に落ちます。
3.露地での播種では、自然界における寒さがプラスされます事を考慮致しますと、播種した条件が[冷蔵期間+冬季の低温]では結果的に冷蔵期間が長期に亘る懸念があります。これは発芽率を大きく落とす懸念があります。
4.保温設備を供えた播種床でない場合は、故意に冷蔵保存を考えないで、自然界の寒さに任せた方が良作と思います。
結論としては、保温設備を備えた播種床が用意出来ない場合は、故意に冷蔵保存を為さらない方が失敗しないと思います。
gardenfan
2008/12/26(金) 23:26:54
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薔薇と鳥様 ingilart様
詳しい説明ありがとうございました。
昨年は2月に野イバラのヒップを蒔きましたがなんとか発芽しました。
今年はキフツゲートのヒップを貰ってきました。危険です。
結局2番花で交配してそれから4月というと11月まで熟させる必要があるのですね。
今年から温室切りバラ栽培農家が味方になってくれるので色々と実生を楽しみたいと考えています。ですから年中交配が可能ですので結実してからの冷蔵処理までどうしたら良いのかと考えていました。
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