酔芙蓉について

[園芸相談センター]の過去ログです

七海 【関東】 2008/10/04(土) 09:40:35
南向きのベランダで酔芙蓉を育てて2年目になります。毎年植替えをし、元肥、2ヶ月に1度の置き肥、7月からは1週間に1度の液肥を与えていました。木の高さ2メートル以上となり、花を見るときは見上げないとなりません。目線で(身長165センチ)花を観賞する様に出来ないでしょうか?基本的に肥料を好む植物ですか?御指導頂きたく宜しくお願い致します。

たちつ 【近畿】 2008/10/04(土) 13:01:33

酔芙蓉の性質から考えて、草丈を低くする方法は・・・

剪定の場所と時期の決め方

落葉後〜新芽萌芽期の間に、株元より一握りか二握り残して、バッサリと伐ればよい。・・・・好きな場所で切る事ができる。
別に、365日好きなときに、好きな場所で、切っても良いのですが、暖かい時節に切れば、開花時期がそれだけ遅くなったり、花数が少なくなったり、蕾が付かない枝が増えたりするだけのことです。

その他、植え替え時に、根を切るとか、管理が大変ですが、植木鉢を一回り小さくするとか・・・根域制限

酔芙蓉の性質と花の付き方

酔芙蓉は、春から成長した新梢の成長速度が落ちたころに、枝先に蕾を付ける性質がある。・・・・当年枝に花が咲く。
多くの花木は、去年の夏前後に、今年の蕾の下地を作る。従って、剪定時期は、花後すぐに、行う必要がある。夏以後に刈り込めば、蕾を切り捨てることになる。
果樹については、栽培の目的が、花を観賞するというより、その後の果実の収穫を目的とし、厄介なことに、果実は、収穫までには、花後かなりの日数を必要とする。
更に、果実の充実時期と、来年の蕾の下地つくりは、同時進行・平行してなされる。
さらさらに、来年の蕾の下地は、今年の夏前後に作られる。
更更々に、樹疲れにより、果実の数や品質の豊かな年と貧しい年が、隔年で訪れる
従って、果実の剪定時期や剪定位置に関しては、十分な予備知識がいる。概ね折りを診て、コチョコチョと、枝葉を間引くことになる。

特殊な例として、ボケの木は、2年以上たった枝茎に花が付き、さらに、剪定時期によって、蕾の下地が、葉芽になったり、花芽になったりする。ボケに関しては、枝の成長しなくなった、落葉後(寒い時期の、早い月日に、切るかほっておく。)にすると楽。
松は、好みに応じて、新芽時に間引く。
簡単に、理解しておけば、後々の管理が楽です。

花とは、草(=葉)が化けると書きますから、その意味を忘れると、葉ばかりで、花がないと言うことにつながります。
植物は、生きるために、花実より、葉を優先して保護する性質がある。
ということと、子孫繁栄のために、木自体の生存がやばくなれば、花実を優先させる。通常は、バランス(自己の生存と子孫繁栄)をとりながら、成長する。

次に肥料に関して

基本的に、ほとんどの野菜や果実は、肥料は必要です。・・・・ある目的の為に、人為的に、自然からかけ離れて奇形化創作されたものですから、保護管理が必要ですし、適期適量の施肥管理が必要です。

その他の、草花や樹木については、人為的な施肥は、必要がない。
もちろん、適期適量の施肥管理すれば、それなりに、良くなります。
しかしながら、施肥するかのが良いか、悪いかといえば、しないほうが
無難と考えます。肥料のやりすぎ、水のやりすぎが、趣味の園芸では、一番事故が、多いからです。
その原因は、草花には、発声機能がありませんから、お腹が空いたとか喉か、言ってくれないし、 (^_^;) そのことに関する管理側の関心も薄い事にある。思いつくまま・気の向くまま・惰性などムラが多い。
強いて言えば、萎れる・枯れる・傷むが、せめてもの意思表示。・・・積極的に、観察しにいかなければならない。
これが赤ちゃんなら、泣く・クズルなど管理者に、いろいろなパターンで、意思表示する。・・・いやおうなしに、感じる。

といっても、自然の摂理から、肥沃な用土は、必要です。
肥沃な用土とは、肥料の質とか量の化学成分の問題ではなく、植物にとって必要な、用土としての環境づくり・構造の問題です。
概ね、腐葉土などの有機質の質と量の問題です。
草花や樹木に、必要な肥料成分や量は、大気・水・腐葉土・岩石用土で、まかなえるということです。
ただ、花壇や田畑など、特に、鉢植えに関しては、土の陳腐化や他の原因で、自然の摂理調和が崩れていますから、植え替える(土の交換・有機質の補充)事が必要です。理想的には、1-3年毎の植え替え・作付けの位置がえ、もしくは、有機質腐葉土の梳き込みが必要です。

このようなイメージです。

ということで、肥料のやりすぎという感じもします。
ただ一日花という性質から、考えて、株が大きければ、花数も多く長く楽しめるし、株が小さければ、花数も少なく、花期も短くなる。
どちらかといえば、庭植え向きの品種。
好みもあるでしょうが、八重咲きムクゲとか、冬の管理が面倒ですが、ハイビスカスの方が、ベランダ向きの種類です。機会があれば、育てて見られれば、それなりに面白いかも。

と感じられます。


七海 2008/10/05(日) 17:17:14
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たちつ様
ご回答頂き有難うございました。とても詳しく教えていただき、参考になりましたなりました。今は花数が多く毎日楽しんでいますが、落葉後には剪定、一回り小さな鉢に植替え(現在直径45センチ)、肥料も控えめにを、実践して見ます。またお勧め頂いたハイビスカスも好きな花で、来年は育てて見たいと思っています。


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