バラ がんしゅ病と根こぶ線虫病の見極めにつきまして

[園芸相談センター]の過去ログです

ケロリン55 2007/02/25(日) 22:36:32
おじゃまいたします。
バラの鉢替え作業や、地植えのバラの鉢上げ作業をしていて質問させていただきます.
今年かなりの数のがんしゅ病が出てしまいました。
地植えバラについて、はっきり「根頭がんしゅ病」だとおもわれる株と、根の先に白いゴツゴツしたコブ状のもの一株あたり1個ついているものがありました。
色々なバラの本を読んでみても見分け方の説明があいまいでよくわかりません。
農業用の土壌病害虫の本を借りてきてもバラの症状と照らし合わせるには無理があるようでして私にはわかりませんでした。
はっきり「根頭がんしゅ病」は処分しました。
が、根の先にの方についていたのはその部分をカットして、新しい鉢と土でとりあえず植え替えしてあげました。
見分け方、もしご経験おありの方お願いいたします.

そして、どうも地植えについて全て掘り上げるワケにもいかないのですが、このままほおっておいていいものか心配もあります。土の入れ替えといっても無理かなと思い、気休めでもいいのですが土壌くん蒸剤などを使わないで対処とまではいかないでしょうが伝染を防ぐ手助けができたらいいと思いますが何か方法はあるものでしょうか。
そして、神経質になると考え過ぎかもわかりませんが、長靴の底についた土で歩き回ったりすると伝染するものなんでしょうか。
ほんとうに、労力と資財(微々たるものでしょうが)を投入して精魂こめているわりに散々な結果でして、お恥ずかしいかぎりなんです。
どうか、よろしくお願いいたします.

たちつ 【近畿】 2007/02/26(月) 05:49:20

私は、見たことも無いし、気にもしていませんが、単純に考えて、
どちらも良くないことは事実ですから、その部分を切り開いて・解剖して、虫眼鏡で見れば、中に空洞・傷・変色の明暗が有れば、虫食いセンチュウ。詰まっていれば病気。尤も球・膨らみの数や形も違うと想像します。
どちらにして、取除く・消毒する・土を変える・隔離する・捨てるので、同じ処理をする事になる。殺菌剤に浸けて置いても、害虫は死ぬ。
千波に、ボケの花木でも、見たことが無い。


R・ひろき 【関東】 2007/02/26(月) 07:48:58
 こんにちは。

 ガンシュについては、真実はひとつだと思いますが、いろいろな考え方があります。
 感染しないといっている人もいますし、そう言っているナーセリーもないわけではないです。
 以下は、私の庭でやってみた範囲と、かなりまともな本で調べた内容をあわせて書いてみます。


 ガンシュとカルス(正常)の見分け方は、
・ガンシュのほうが丸い。
・ガンシュのほうが成長が早い。
 というようなものですが、両方ともバラが作る塊なので、見分け方が難しいものもあります。
 株とのバランスが崩れるような形や大きさの場合は、ガンシュであることが多いです。

 できる位置は、カルスは接ぎ目に盛り上がることが多いですが、ガンシュはどこにでも出来ます。根の先などにある1センチくらいの白いものは、ガンシュであることが多いです。

 ネコブセンチュウとの見分け方ですが、ネコブセンチュウのコブのほうが小さいので、わかります。
 ここの画像掲示板の2006/11/23 (木)付けの投稿に、写真が載っています。
 今現在、15頁目くらいです。一度トップページに戻り、画像掲示板に入って、15をクリックしてみてください。

 枝先にガンシュが出来たときは、気根と間違いやすいこともあります。


>そして、神経質になると考え過ぎかもわかりませんが、長靴の底についた土で歩き回ったりすると伝染するものなんでしょうか。

 ネコブセンチュウのほうは、それで感染するかもしれないですね。
 移る速度がガンシュより速いようです。(我が家の場合)
 ガンシュが出たときも、靴底まで熱湯消毒していますが、これは私が神経質だからかもしれません。
 ただ、土の塊が靴底に大量につくようなタイプの靴ときは、きちんと落とした方がいいと思います。

>どうも地植えについて全て掘り上げるワケにもいかないのですが、このままほおっておいていいものか心配もあります。

 ガンシュについては、いろいろ言われていますが、こちらの庭で起きた感染としては、
・ガンシュの根を洗った排水溝付近の地植のバラがガンシュになった。
・数年前に植えた修景用バラにガンシュがあったのに気づかないでいたら、その下の方(水が流れていく方向)の鉢が3個ばかり感染していた。
 等々あります。

 数年後のことを考えるなら、ガンシュのバラはほりあげたほうがいいと思います。

 掘ってその跡地をどうするかが悩むところですが、しばらく何も植えないようにしています。
 穴を掘って、熱湯消毒して、汚染した土を戻してまた熱湯消毒、囲って外に土が漏れないようにして、数年置いておいています。
 下から撥ねあがらないようにして、上に鉢を置いているところもあります。(日当たりが良くて、あけておくにはもったいないので。)
 ガンシュは宿主範囲が広く、雑草等にも感染して生き延びますから、6年くらい何も植えないといいかと思っています。
 そのあとはぼちぼちですね。
 熱湯消毒するのは、それほど熱に強い細菌ではないからです。


>伝染を防ぐ手助けができたらいいと思いますが何か方法はあるものでしょうか。

 とりあえず、水を共有しないように……。
 一番いいのは抜くことです。(人により考え方はさまざまですが、私は抜きます。) 
 水が流れていく先に、鉢植など置かないように。
 地植があったら、2〜3年後、危ないかもしれませんね。

 鉢底にガンシュの菌がついているかもしれないときは、そのまま鉢皿を敷いて水を溜めると感染しやすいです。


<ほんとうに、労力と資財(微々たるものでしょうが)を投入して精魂こめているわりに散々な結果でして、お恥ずかしいかぎりなんです。

 ガンシュはどうみても苗についてくることが多いのです。
 そのため、まじめに苗を買って植える人ほど、ガンシュに悩まされることになります。
 それは現状では仕方がないことなので、
・一年目には鉢植にしておき、冬になったらガンシュの有無、ネコブセンチュウ等の有無を確認する。
・ガンシュの多いところは避ける。
・一年目の苗は隔離する。
 等々の手段を取って、ハサミなどの消毒もしておけば、数年後はずいぶん違うと思います。
 冬の鉢替で、全体の2割くらいにガンシュが出た年もありますが、今年は200以上替えて、5株未満でした。その5株も、ずっと根を見ていなかった地植のものや、新しく着た株です。年々ガンシュが少なくなっていく庭を見るのは、思いのほか、達成感のあるものです。

ケロリン55 2007/02/26(月) 10:07:24
R・ひろき 様 

すごく参考になりました。
地植えについては、まだ掘り起こしてない苗を掘って見たほうがいいか、どうするかの迷いでした。

掘り起こした怪しい苗ががんしゅになっていたものですから。
しかし、特に怪しいと思った苗は大丈夫でした。位置はがんしゅが出ていた1.5m隣にあったものです。
でた苗はやはり、処分ですね。わかりました。土は、周辺部分については捨てました。

私の場合、植え初めて4年目なんです。
今まで慣れなくてやらなかった根を洗って植え替えを昨年から数鉢はじめました。掘り起こしたり、根を見ることが大事だということをわかりバラの作業の中では好きなんです。
地植えまで掘るようになったのは、今年なんで発覚したのがショックだったんです。

苗についてのお話しで、私の購入先は家の近くの3箇所のお店に限定してあるようなもので、結果をみて 苗についてまずいかなと思う店は限定できます。
輸入苗を扱ってる店で、輸入先?ナーセリーのはっきりした苗を購入し植えたものはがんしゅは出ていませんでした。
国産は、私の住む地域が風が強いこと他の要因もあり、ほとんど新苗から鍛えて育てています。が、その中にもがんしゅが数本出てしまいました。

地植えの掘り起こした所は数年 そのままにしておいてみます。
そして、鉢植えを感染しないようなアドバイスを参考に置くスペースにしたいと思います.こちらも日当たりが良いので。

新規購入苗についても 1年は鉢植えで様子を見てから地植えにしてあげたいと思います.バラだけを他の植物を排除して植えるというのもうまくなかったかなと反省しています。

また、わからない事などありましたら お聞きいたします
どうぞ、よろしくお願いいたします.


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