薔薇の剪定について
あつ
2006/12/19(火) 20:52:57
薔薇をベランダで育てていますが、昨年は12月には剪定して休眠期に備えたと思いましたが、今年はまだ芽がでてきたりしている薔薇もありなかなか葉も黄色なりません。無理やり葉を取って剪定してもいいのでしょうか?剪定はまだしないほうがいいのでしょうか?
たちつ
【近畿】
2006/12/19(火) 22:33:04
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ズボラ好みの我流的管理方法方法ですが、好きなようにすれば良い。
理屈として、
今から、葉をむしったり、剪定すれば、新芽が早く育ち、若葉も生え揃ってきます。ここが問題となります。
これから、1-2月の厳寒期に、若葉や新芽が霜などで傷んだりしてしまいます。
そこで、2月末ごろまで、全ての枝葉を残して、エネルギーを分散させて、新芽の成長を抑制します。
2月になれば、昼間の長さも長くなり、バラは、春の兆候を察知して冬眠から目覚めます。そこで、その頃に、剪定したり、植え替えたり、硫黄石灰合剤を塗り捲ったりして、春の成長を援助します。
新芽は、葉の痕や花茎の枯れ痕から芽生えてきます。
樹木一般的に、新芽は、茎の上に近いほど早く成長します。
更に、細い枝からは、細い枝しか生えません。細い枝には、小さい花しか咲きません。
新芽が成長すれば、9割り方花は咲きます。1割り以下で、株元近くから、葉の極めて少ない、やたらと延びる茎が成長することもあります。
これには花が咲きにくいですが、翌年度の主軸になります。
幹の更新用(古茎を切り除いて、この徒長蔓茎に交換する。)で、必要か不要かは、本人の好み。
そこで、ズバァっと太い茎だけ残して切ることになります。
当然に、葉や花はなくなってしまいます。
ミニバラは、状況により、残る場合もあるし、(はなを咲かしている。)スタンダード仕立ては、枝を沢山残す場合もある。(枝を平面的に四方八方と広げる必要がある。)
古葉には、黒点病が残っていたりします。
斬るのは、簡単ですが、バラの茎は、中空で芯からの乾燥に弱く茎枯れしたり、又刃物から切り口に病原菌が伝染することも多いので、殺菌剤・癒合剤・蝋とかで、蓋をしておいたほうが望ましい。
ちなみに、私は、することがなく暇だったので、剪定とついでに捨て屑枝で挿し木も済ませました。捨てるのはいつでも捨てられる。
大阪は、暖かいし、特に今年は暖冬ということらしいので、暇つぶしに斬りました。
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R・ひろき
【関東】
2006/12/19(火) 23:05:03
こんにちは。
お住まいの場所の気候がわからないので、参考までにお読みください。
無理矢理葉を取っても、それほど問題はないと思いますが、1月頃まで待っても人間のほうに支障がなければ、待ってみた方がいいように思います。
12月〜1月に鉢替しましたら、切りたい位置まで切り下げず、葉をむしった上で、予定位置より3〜4芽上で、仮に切っておきます。
2月ごろになってから、良い芽を探して、もっと切り下げ本剪定とします。上のほうの芽が動いて、寒さで傷んでも、切ってしまうので、気にしないですみます。
鉢替は、いろいろやり方はありますが、私は、暖冬でも、1月には終わらせるようにしています。
早めに替えておいたほうが、根の張りが良いです。
また、鉢替をしないで剪定のみする場合は、本剪定の時期を、芽が膨らむ2月になる直前、1月下旬くらいにしています。
用土や日の当たり具合、気温にもよると思いますが、鉢替しない若い株等を2月〜3月に切りますと、樹液が止まらなくなって枯れ込むこともあります。癒合剤では止められないくらい出ることもありますので、何かの理由で、鉢替しそびれた鉢などは、1月のうちに切るようにしています。
あつ
2006/12/20(水) 15:50:08
大変参考になりました。たちつさん、R・ひろきさんありがとうございました。
鉢替ですが今年の初めに全ての薔薇をやったのですが、今年も替えた方がいいのでしょうか?
R・ひろき
【関東】
2006/12/20(水) 17:32:28
こんにちは。
鉢が大きい場合は、毎年植え替えず、土を掘り出したりして一部替えることもあります。
鉢替はしなくていいというバラ園さんもあります。
このへんは、あまりに根がびっちり張っていたら鉢替するなど、その株の様子で判断してみてください。
本など、マニアル上では、8号以下は毎年鉢替と書いてあることが多いです。
たちつ
【近畿】
2006/12/20(水) 19:43:07
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我流的には、植替えして、失敗すれば枯れる。植替えしければ、弱ることはあっても枯れることは少ない。いずれは自然消滅したり、極端にひ弱になったり、歪な成長にはなるでしょうが。
一番無難なのは(横着的な発想)、植木鉢を1/3埋めれば、鉢底から根が逃亡するので、生育は旺盛となる。尤も、移動したり、次回の植替えには、一寸した技術が必要です。排水がなくなり、溺れ死ぬ事もある。
排水予備の為に側穴が必要。
屁理屈編。
植替えはなぜ必要か。
1)植物は、常に成長させないと枯れる。・・・・水は淀めば腐る。循環こそ命の源と割り切ること。新陳代謝ともいう。
従って、この場合には、根の新陳代謝・成長を助ける事。根が始まり。
人でいえば、歯に当たる。歯が悪ければ、胃も悪くなる。次々と悪循環が始まり、仕舞いに生命すら危うくなる。
2)次に、根が成長するためには、栄養も必要ですし、老廃物も貯まるし、悪玉菌も繁殖する。・・・土の陳腐化とか、連作障害を引き起こすともいう。人でいえば、締め切りの部屋では、かび臭いし、赤ちゃんならオムツかぶれもする。干さない布団なら、冷たくて、熟睡できない。
3)用土は、時間の経過で、有機質が分解され微塵粉土になる。
細かくなれば乾燥して、土が固まる。雨で濡れればドロドロになる。
地植なら、微生物や不快虫が再び埃土をボール土(団粒子)に固めてくれますが、人工の鉢植ではそのようなことはない。風化されるのみ。
土が細かくなりぎると、根が浅くなり、乾湿寒暖の環境変化にもろくなる。根が酸欠窒息死する。
ここで、植木鉢は、素焼き鉢がよいということが成り立つ。素焼き鉢の周りに、コケが張りつくのは、鉢土の栄養が外部に浸透したりコケの根がしがみつきやすいためでもある。素焼き鉢は、目に見えない小さい穴が開いている。
理想的には、茎の真下(鉢の真ん中)に細かい根が沢山集まっていのが良い。鉢全体にまばらに生えていればなお良い。
悪ければ?、一般的に多い。表土付近に偏る。鉢の縁回りに偏る。鉢底に偏る。白い根が少ない。
そこで、定期的に、土を交換したりする必要がある。・・・風呂に入って、体を洗い新しい下着を着るようなもの。風呂上りには当然ビールの一杯もほしくなる。
植替えの目安。
1)土が中まで固いと感じられたとき。・・・表土1cm程度は硬いほうが良い。泥はねが抑えられる。フランスパンより、食パンですね。
2)いつまでも水が引かない。中々表土が乾かない。ヘドロ臭など異臭がする。腐食汁が地底から垂れる・・・・根詰まりか、土が細かすぎる。
3)時節を勘案しても、何となく元気がない、成長が遅い、成長途中で急に止まる。葉が小さい。乾燥して、若葉が萎れ潅水しても、すぐにシャキっとしない。葉色が薄い。・・・・根の成長や機能に障害がある。
4)潅水すれどすぐに排水され、土の中や根周りは水分がない。滲みこんでいない。・・・・排水通路が、パイプ洞窟状に固定されている。
概ね鉢植えの、根の衰弱を防ぎ、土の硬化陳腐化を防止する為には、1年が限度と考えられています。
余程土の配合や積層(地層)か良いとか、根のバランスが調和している。悪玉病害虫が湧いていない。程よい肥料分の補給や潅水雨水で、老廃物や悪玉菌が洗い流されている。新鮮な空気が循環している。硬化陳腐化が進んでいないなど、根の生育環境が整っているのなら半永久的に交換の必要はない。
又、若木は血の気が多いので、毎年の植替え。古木は、頑固なので、環境の変化についていけないので、隔年ともいいます。
それを植え替えずに長持ちさせる為には、表土・鉢の周りの土を一部交換するとか(つまみ洗い。)、腐葉土を足しながら箸で突っいて土を解す。(中耕) 箸を突き刺して、゛の゛の字状にかき回して、古い根を巻き付けて取り除くとか。木の割り箸が絡みつきやすい。細いスコップを突き刺して根を少し切るとか。(根を解したり、刺激を与える。)とかすれば随分と違います。雑草も生えにくいというおまけもついてくる。
毎年の植替えと簡単に言っても、植え替え適期もありますし、専業農家でない限り、趣味の範囲では、中々行き届かないものです。時間も費用も結構かかる。ゴミの始末もある。バラの植替えだけならまだしも、あれもしたい、これもついでにとか何とか付録がついてくる。
植替えの途中で、あれがないとか、もう1cm土が足らないとか、もう一握り腐葉土が足らないとか。植木鉢が割れたとか。鉢が汚らしいとか、雨風霙が強くなるとか寒くなってきたとか、不備不足品が出てくる。
このような感じと思います。
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あつ
2006/12/21(木) 19:59:53
またまた大変よく分かりました。ありがとうございます。
またなにかありましたら宜しくお願いいたします。
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