つるバラの冬剪定について

[園芸相談センター]の過去ログです

えみぽん 【九州】 2006/11/05(日) 14:27:52
初めて書き込みいたします。
バラを育てるのは今年初めてで、全くの初心者です。
今年の6月、つるバラのドリームウィーバーを新苗で購入し、アーチに登らせています。
よく花のつく種類で、夏に出来るだけ摘蕾したあと、9月中旬以降絶え間なく花が咲いているのですが、株をよく見てみると4本の枝のうち、充実しているのは花の付いた1本だけで、あとは鉛筆よりも細く弱々しくてとても心配です。
力の強い1本の枝は、株元から1mの位置までがら空きで、先の方に箒状に枝分かれして花を付けています。
私としては今お店で売られている大苗のように強く剪定して、
来年の春に新たな枝が株元から出てきてくれることを期待したいのですが、
箒状に枝分かれした枝には、新しい芽が見つかりにくい...と読んだこともあって、今年初めての剪定をどうすればよいか悩んでいます。
近所の栽培経験者に、冬にS字に曲げて誘引すれば新芽が出るはずだとも教えていただいたのですが....
この枝は長く残すべきか、もしくは強剪定しても来年花が付いてくれるか....
良い方法があったらご教授願います。

gardenfan 【近畿】 2006/11/05(日) 16:47:11
えみぽん様

はじめまして。
ツルバラは今年伸ばした枝に翌年春に花が咲くというのが基本で。
ドリームウィーバーと聴いて「なにwebの話じゃなくてバラ?」と思いましたが京成さんで販売されている四季咲きツルバラがあったんですね。
折角伸びた枝は絶対に切らないで、年末か年明けにアーチに誘引して下さい。今の時期にも咲いているのであれば花柄切りして更に枝を伸ばすことが良いと思います。アーチに誘引する場合には枝が細いことが必要ですので何度も花を咲かせて細い枝を伸ばすのが肝要かと思います。
そうしないとアーチでS字に誘引出来なくなります。
S字に誘引せずにただ単にアーチに誘引すると上だけしか花が咲かず惨めなアーチになりかねません。

R・ひろき 【関東】 2006/11/05(日) 19:46:00
 こんにちは。

 切り詰めたつるバラの大苗を買いますと、最初の年の花数は少ないです。しばらくすると枝が伸びて、それを縦にしておき、次の冬に横に寝かせると、花がたくさん咲きます。

 つるばらの枝を切り詰めますと、大苗と同じようなことになりますから、来年の春の花数は少ないと思います。
 切り詰めた大苗に、必ずシュートが出るかというと、そういうことでもありません。花数を犠牲にして強く切り詰めて、来年、気に入った枝が出て、良い枝振りになるかどうかは、賭けだと思います。


>箒状に枝分かれした枝には、新しい芽が見つかりにくい...

 というのは、箒にしてしまうと、剪定位置が見極めにくいということです。
 葉の付け根の芽がヒゲのようになり、その下は膨らんでいないことが多く、切ろうとしたときに、良い芽が探しにくいのです。

 箒状になったつるを横に倒すと、普通は葉がついていた場所の芽が動き、そのそれぞれに花が咲くようになります。そのため、壁面では横に倒したり、アーチではS字にしたりします。

 ご近所さんのおっしゃるように、冬になるべく横に曲げておけば新芽が膨らんできて、花が咲くと思います。
 細枝については、スカスカでしたら、冬に切ってしまっても構わないと思います。

えみぽん 2006/11/06(月) 14:54:45
gardenfan様、R・ひろき様
早速の丁寧なご指導有り難うございます。
結論は、せっかく伸びた枝は来年の花を咲かせるので切るべきでない、ということですね。
ただ、箒になった枝の下は黒点病などで葉も落としておりスカスカで、R・ひろき様の仰るように良い芽が発生するのか不安ですし、直径1cmほどと太く硬く、横に曲げられるかどうかも難しそうです。
(頑張って何度かに分けて誘引してみます)
また
フェンス際の“ザ・フェアリー”も、秋になって強いベイサルシュートが出て、枝先が箒状に枝別れようとしていますが、放っておくと“ドリームウィーバー”と同じ事になるのでしょうか?
これからのこの枝の処置はどうすればよいか教えていただけませんか?
何度も申し訳ありません。

gardenfan 【近畿】 2006/11/06(月) 18:56:43
えみぽん様

ドリームウィーバーもフェアリーも我家にはありませんが、
今年の体験を書きます。
我家のツルバラはラティスに誘引で、今まで枝先に花が咲いて花柄摘みをすると、2芽ほどが伸びて来ます。ツルバラは発生したシュートを真っ直ぐ上に伸ばし続けなさいというのが教科書の教えですが、ニュードーンやブルームーンでは花が咲いてから切ると2芽が伸びますのでそのまま斜めに誘引していました。すると結構何回か咲いてくれますし、枝も太くならず1cm以下で伸びてくれます。
今年は試しに教科書通りに真上にシュートを伸ばしましたが直径3cm高さ4mに伸びましたが、伸びすぎです。
冬には真横に誘引する以外手がありません。曲げることなんて出来ません。
>枝先が箒状に枝別れようとしていますが
HTのシュートと同様にピンチされて新しい枝が伸びるようにされた方が良いのではないかと思います。
アーチに誘引という前提です。

1cm程度ならアーチに沿わせて大きめの弧を描いて誘引できます。

R・ひろき 【関東】 2006/11/06(月) 19:16:49
 こんにちは。

 まずつるばらの根元ですが、品種にもよりますが、意外にスカスカと寂しいこともあります。根元のほうから、びっしり花のつく品種もありますが、つかないほうが多いです。ドリームウィーバーを植えたことがないので、どちらの傾向が強いのかというのがわからないのですが、普通のタイプでしたら、箒状にしないように育てても、根元は寂しくなります。

 そのため、根元部分に他のバラを鉢で持ってきたり、コンパニオンプランツを植えるかたもいらっしゃいます。
 
 次に、箒状態についてです。
 箒状態にしてはいけないといわれるのは、主にHT種についてです。箒にしますと、良い芽が見つけにくくなるのと同時に、枝の充実が遅れ、翌年、花を咲かせる良い枝(主幹)になりにくいためです。箒になる前に、先をつみ取ってしまいます。
 つるばらの場合、木の勢いが元々強いですから、絶対箒にしてはいけないということはありません。

 芽が探しにくいのは、人間から見てのことで、バラにとっては、これから芽を膨らませればいいことですから、さほど関係ありません。箒になったかどうかよりも、品種の特性や、株の充実度、枝の寝かせ具合によって芽吹きは変わってきます。
 冬に枝を横にしておけば、芽がないようなところから芽が膨らんできて、芽吹くこともあります。
(それでも、地上すれすれから花がつくかというと、それは、品種によって違ってきます。)

 また、今現在箒になりつつある枝ですが、ザ・フェアリーなので、咲かせても大丈夫だと思いますが、早く枝を固めたい、充実させたい場合は、花を全部咲かせずに一部摘んでみてはと思います。

 もし、私でしたら、ドリームウィーバーの太い枝はそのままなるべく横になるよう、S字にしてがんばってみて、細い枝で固いものを根元付近でS字に誘引してみます。
 ザ・フェアリーのほうは、庭が現在寂しくない状態で、花を咲かせなくてもよければ、先をちょっと摘んで、枝を固めると思います。

えみぽん 2006/11/08(水) 19:01:35
[[解決]]
gardenfan様、R・ひろき様
お礼が遅くなりました。
お二方の丁寧な説明で、初めての誘引への不安がかなり払拭できました。
ドリームウィーバーは、細く未熟に見えた枝が花の重みで自然に倒れていたのですが、その枝からいくつかの芽が吹き始め、
細いながら元気のいい枝であることが判明しましたので、根元付近で誘引して来春の花を期待します!
太くなった枝も、芽吹きを信じて何とか誘引を頑張ってみます。
gardenfan様の、枝を太くしない方法も大変参考になりました。
この秋に購入した数株のつるバラで、来年実践してみようと思います。
ザ・フェアリーのベイサルシュートは、かなり勢いがあって充実しているようなので、今回はせっかくついてきた蕾を咲かせることを優先しようと思います。
またわからないことがあったら質問させていただきますね。そのときは宜しくお願いいたします。
お二方とも、本当に有り難うございました。


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