チューリップの球根腐れ病の対策について

[園芸相談センター]の過去ログです

とりゃ 【東海】 2006/11/04(土) 01:27:52
一昨年原種系チューリップを植え去年も今年も咲いてくれましたが、昨年新しく植えた一般的なチューリップに球根腐れ病が発症しました。7月に球根を採取したのですが、変な球根は廃棄し残った球根は『電解水もどき』で消毒しました。チューリップは一つの花壇に混在で植えてありました。今年新たに購入した一般的なチューリップと採取した球根をまた同じ花壇に植えようと思っています。一般的なチューリップは使い捨てと割り切るそうですが、かわいそうで・・・・球根腐れ病には遅植えがいいと書いてありましたが、土を入れ替えなくてはいけないでしょうか?かなり大変なので他の方法は無いでしょうか?危険だからやめた方がいいなら新しく買ってきた球根だけでも植えたいのです。ちなみに原種系のチューリップは発症しませんでした。尚現在フィエスタ等の花が植えてあり非常に元気です。ご指導御願いいたします。

ばんざいうさぎ 2006/11/04(土) 11:39:04
お気の毒ですが、1年草扱いの使い捨てというのは本当は栽培に適さない場所だから仕方無いんです
球根生産地のような開花後暑くなるまでに間があれば、その間に葉から栄養を作り健全な球根を作れますが、お住まいの地域などでは開花から暑くなるまでの期間があまりにも早すぎて満足に球根が作られず、栄養不足の球根から出た芽はか弱く病気が付きやすいのです
夏が来るまでが短い土地に住んでいる限りはうまく育てられませんし、ちゃんと殺菌剤など使っても次の年元気な芽は望めないでしょう

うちの近所に大規模なチューリップの公園があり、そこに働いている方にお聞きしましたが、チューリップも毎年同じ場所に植えると連作障害が出るそうで、さすがに土の総とっかえはできず球根堀あげ後に緑肥を作って漉き込んだり、大量の堆肥を入れ、球根が育つ肥料を混ぜ・・・ととても手がかかるそうです。もともと当地も球根生産地だったので大きな球根が作れるのですが、生産者の手がかかってどうにか病気を抑えている状態です。(それでも開花時にウイルス罹患株が見受けられます)
合わない気候で無理に育てても球根にとっては苦しいだけです。品種改良されていない花が株からすると小さい原種はかなり丈夫なので原種だけ栽培するか、花重視で品種改良されたものは植えても本当に1年草扱いで、植える場所を毎年変えるか容器植えにして毎年土は新しいものを使うかですね

気温は低いが日光が良くあたるという環境を実現でき、開花後速やかに葉の上で茎を切り、切花として楽しみ、肥培できるのでしたら、次の年もまあまあの花が見られるかな?というところでしょうね・・・花が付いている期間が長ければ長いだけ球根は弱っていき、育つことができません

市販の球根がおおきく立派な花を咲かせるのは、出荷までの毎年花の色を確認したらすぐに花を摘んで体力を消耗させないからです(食用ユリに至っては蕾すら付けさせません)。球根が目的ならそれでいいですが、花を見るのが目的なら球根が弱るのは避けられない事、そちらにお住まいの限り仕方の無い事なのです

どうしても、どうしてもというなら性質の強い赤と黄色のだけを育てるという手くらいでしょうか・・・こちらでは連作すると他の色のは消えてしまい赤と黄色だけが残ります。そしてそれだけが殖えて最後には赤と黄色の群生になり易いんですよ


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