オーガスタの葉について

[園芸相談センター]の過去ログです

めぐみん 【九州】 2006/09/28(木) 00:36:12
オーガスタの葉が切れているのは何故でしょう?
買った時から既に切れてはいたのですが・・・今頃(約半月)気になってきました。
どなたか、教えてください!

園芸侍 【関東】 [URL:http://plaza.rakuten.co.jp/engeisamurai/] 2006/09/28(木) 19:41:22
オーガスタというのはいわゆるストレリチア・オーガスタのことですね。
まず、このオーガスタ(Strelitzia augusta)という名称は誤名で、
まったくの別種を指します。
現在園芸店に出回っているものは本来はニコライ(Strelitzia nicolai)と言います。

このニコライは南アフリカ原産で、
原産地では強風に煽られて葉は細かく裂けていて、
ヤシの葉のようになっているものもあります。
こちらが原産地の画像です。
http://www.geocities.com/africatrees/gbp_hill.jpg
いかに風の強いところに生えているかがお分かりかと思います。

こちらが外国で屋外に植えられたもので、葉にたくさん切れ込みが入っています。
http://www.palmco.com/images/direct/images/Strelitzia%20nicolai/Strelitzia%20nicolai%20-%20White%20Bird%20of%20Paradise%201.jpg
これがニコライの本来の姿なので、
切れ込みが入るのは何ら異常ではありません。
鑑賞上気になるようでしたら風の当たらないところに置くしかないでしょう。
個人的にはこのようなワイルドな姿の方が好きです。

めぐみん 2006/10/02(月) 00:59:21
園芸侍さん、どうもありがとうございます!
ということは、これから室内で育てていると、葉が切れないということですね!
でも、外のほうが生育がいいのでしょうか?

たちつ 【近畿】 2006/10/02(月) 14:21:07

非耐寒性 陽光性 南洋の植物ですから、冬はともかく、暖かければ、直射日光に当てたほうが良い。
室内の観葉植物でも殆どは、太陽光が必要です。ただ室内でも生きている・葉が日焼けせず軟らかいやさしいというので好まれている。
ある意味では、生殺し状態で残酷なものです。
例えば、着生ランなどはなぜ樹に登らなければならなかったかといえば、地表では、日が当たらない・交配の機会が少ないなどの理由からです。といっても、枝先に着生できませんから、半日陰が良いということです。蔓植物も同じ。

又、どの植物も、葉が大きく平行脈の葉は、風でささくれてしまいます。笹竹でも同じです。同じ裂けるのなら最初から裂けておこうと考えたのが、蘇鉄棕櫚椰子などです。そして、補強する為にV字型になり、やがて網状脈へと進化してきた。そうのようしないと、効率よく太陽の光が受けられない。折角作った糖分を輸送できない。道や血管が切れて流れなくなります。

まさか人間に管理されるとは、ユメユメ思いつかなかったので、人間との共生関係がまだできていない。植物にとって、人間の気持ちがわからない。そこで人間のほうが植物に併せなければならない。植物が一時のご主人様です。人は、我侭な使用人ですね。すぐ造反したり、すねたりします。草花も、きっと困惑している事でしょうね。
なにぶん、食べる為や道具作りの材料に使うのなら、沢山の例を経験してきましたが、観るのが目的などは初めての経験なので、どのように対応進化してものよいやらさっぱり解りません。と生物連合の総会ではシバシバ話題になっていますと愚痴っていました。・・・先夜の畑における秋虫と草花の囁きより。



園芸侍 [URL:http://plaza.rakuten.co.jp/engeisamurai/] 2006/10/02(月) 20:23:59
>外のほうが生育がいいのでしょうか?

自生地の画像をご覧いただければお分かりの通り、
本来は1日中日光が当たっている場所に生えていますので、
なるべく日光に当てた方が良いですね。
ただ、あくまでも純粋にインテリアとして楽しまれるのでしたら
室内でも長期間楽しむことは出来ますが。
その場合は消耗品と割り切った方が良いでしょう。
たちつさんの「生殺し状態」という表現はかなりストレートですが(^^;)
私は当たっていると思います。
園芸相談の掲示板では、観葉植物が育たないという質問が多いですが、
本来野外に生えている植物を屋内で育てること自体に無理があるわけです。
まあ、観葉植物はある意味では「切花」に近いかも知れません。
私は観葉植物は春から晩秋にかけてはすべて屋外で育てています。

話が脱線してしまいましたね(^^;)。
簡単に言いますと、ワイルドにがっしりと育てたいのでしたら屋外で、
あくまでもインテリア(消耗品)として優しい姿を楽しむのであれば屋内で、
ということですね。
これは好みの問題ですのでどちらでもいいと思います。

めぐみん 2006/10/03(火) 00:58:16
たちつさん、園芸侍さん、ありがとうございます!!
でも、まだ、わからないことが・・・直射日光に当てると、葉が焼けたりしないのですか?
オーガスタはそうならないとしても、他の観葉植物とか・・・?
ドラセナとか、葉が焼けるときいたことがあるのですが・・・本当は大丈夫なのですか??

たちつ 【近畿】 2006/10/03(火) 03:18:53

夏場の直射日光で葉が焼けるというのは、魚を焼く・焦げるの意味や、
海水浴で、日焼けして皮が剥けるという意味ではありません。
葉が淡い緑・軟らかい風合いが無くなって、黒緑になるとか斑入りの葉が緑に成る。白い模様が消える・黄色くなるの意味です。
葉の薄い軟らかい日陰植物・半ひかげ植物は、脱水して、葉が枯れこむ・シワができるの意味です。
極端な言い方すれば、新玉葱と普通の玉葱の違いのようなもの。
放し飼いの地鶏肉と鳥籠プロイラーの鶏肉の違いのようなもの。
ドラセナは、葉も厚いですから、大丈夫ですよ、元々炎天下で育っている植物です。といっても、室内から、急に真夏の炎天下に置くことはダメですよ。

観葉植物のテキストで、
ひなた・・・屋外の直射日光 又は窓辺のガラス越しの直射日光
半日かげ・半ひかげ・・・早朝の直射日光 又はレース越しの軟らかい陽射し。
日陰・間接光下・室内の明るい場所・・・直射日光が当たらない太陽光・室内照明灯の明かり
等イロイロあります。

本来は直射日光の下で生えていますが、観賞用としては、その指定場所に置けば、良く育つ・軟らかい風合いが保てますの意味です。
又は、本来は、森林の中に生えていて、日当たりが悪い場所に育っていますから、直射日光に当てれば枯れますよの意味です。
又は、冬は落葉樹の下で日当たり良く、春から夏にかけて、他の樹木の木陰に成り、日陰になったり、軟らかい陽射しが当たっています。
偶には、他の枝が風で揺れて、その隙間から、陽射しが差し込みます。
の意味。

ゴムの木やクレストが良く解る。
ゴムは、直射日光の下では、葉の角度が45度に立ちますが、日当たりが悪いと葉が徐々に垂れてきます。
ゴールド クレストは、直射日光を当てれば、葉並びが緻密になり、葉色は深緑のダーク クレストになってしまいます。室内ではフワァっとした軟らかい黄金色になります。しかしいつまでも日当たりが無ければ、芽先がダラァっと垂れれたり、葉の間隔が粗くなってきます。

雑木林のポトス
http://www.yukai.jp/~point/camp/photo-b/potos-yama.gif
http://www.ryugujo.co.jp/photo-b/potos-yama.gif
ポトスの栽培ハウス
https://ss1.xrea.com/www.makimo-plant.com/products/images/epipremnum_aureum01.jpg
一般家庭のポトス
http://dictionary.bloom-s.co.jp/kanri-g/potosu-8sun.jpg
テキストの指導書
明るい室内・・・照明灯又は太陽の反射光の意味。

明るい室内=直射日光に当ててはいけないと勘違いしている人も多い。
日当たりがダメなら、自生地では、蔓が上に這い上がらずに、地表を這うように生える。
従って、ポトスの明るい室内管理とは・・・・明るい室内なら、生育状況と風合い・見栄えが程よく調和しますの意味。
このようなもの。



たちつ 【近畿】 2006/10/03(火) 03:36:54

URL変更

ポトスの栽培ハウス
http://www.d4.dion.ne.jp/~fseguchi/house-3.jpg



園芸侍 【関東】 [URL:http://plaza.rakuten.co.jp/engeisamurai/] 2006/10/03(火) 22:21:14
私はドラセナの「リンデニー」「ビクトリア」「サンタローザ」
(いずれも「幸福の木」の兄弟品種)を育てていますが、
1日に5〜6時間は直射日光に当てて育てています。
もともと性質の弱いビクトリアはちょっと葉にシミ(葉焼けとは違う)が入りましたが、
リンデニーとサンタローザは真夏の炎天下でもまったく大丈夫でした。
あと、ドラセナのワーネッキー系の品種も2鉢持っていますが、
こちらも午前中はたっぷり日光に当てています。
お盆にタイに行ったときは、幸福の木が街中のいたるところに植えられていました。
というわけで、ドラセナも直射日光には強いわけです。
ただ、室内で育てていたものをいきなり日光に当てると葉焼けしますので、
徐々に慣らしていくしかないですね。
さすがのオーガスタもいきなり外に出すと葉焼けするでしょう。
ただ、今からは涼しくなってくるので、
日光に慣らすにはいい季節かと思います。

めぐみん 2006/10/04(水) 01:03:24
たちつさん、園芸侍さん、本当にありがとうございます!すごく勉強になります!!
ということは、徐々に慣らしていけば、たいていの観葉植物は春〜秋は外でも大丈夫なのですね!
でも、やはり、冬は室内ですよね・・・冷たい風や霜にあたったりすると葉が痛んでしまいますよね。
ちなみに、年間通して外でも大丈夫な観葉植物ってありますか?

園芸侍 【関東】 [URL:http://plaza.rakuten.co.jp/engeisamurai/] 2006/10/04(水) 23:28:47
冬は室内に入れますが、
成長が止まっているためにそれほど日照にこだわらなくてもいいと思います。
でも、なるべく明るいところに置いた方が良いですね。
春になると自然に芽が動き出しますので、
その頃から徐々に外の気候に慣らしていきます。

>年間通して外でも大丈夫な観葉植物ってありますか?

これはお住まいの地域とその植物の種類によるのでなんとも言いにくいですね。
沖縄でしたらほぼすべてが可能でしょうが・・・。
同じ県でも地域によって気候が違います。
私が住む神奈川でも、湘南海岸ではアロエが屋外で越冬するのに、
山手の方では霜で枯れてしまいます。
ストレリチア・レギネは大阪南部の海のそばの民家の軒下の花壇で
冬に花を付けていました。
東京都心の民家の軒先ではインドゴムノキが元気に生育していたりします。
そのほか、いろんな観葉植物が屋外で育っているのを見たことがありますが、
これは地域の気候、家屋の立地条件などにも左右されるので、
ご自分で試すしかないでしょう。
私は今までにずいぶんいろんな植物を寒さで枯らしたものです(^^;)。

たちつ 【近畿】 2006/10/05(木) 04:41:00

日本には、便利な観葉植物がありますよ。
管理が楽なので、最近になって改めて見直されているようです。
http://www.yonemura.co.jp/zukan/zukan-k/naiyou/yatude0.htm
http://www.yonemura.co.jp/zukan/zukan-k/naiyou/fatshe1.htm
当家のは、去年小鳥が2本プレゼントしてくれました。
サクランボと交換したようなもの。義理がたい小鳥でした。



めぐみん 2006/10/07(土) 01:31:02
[[解決]]
ありがとうございます!!
オーガスタの事だけでなく、とても勉強になりました。
私は、観葉植物は室内!という固定観念?を持っていたので、新たな世界を知った!という感じです(^−^)
また質問した際には、よろしくお願い致します!!


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