メロンを甘くする方法? その3 甘くはなったのですが・・・

[園芸相談センター]の過去ログです

ガーデナ 【関東】 2006/08/23(水) 15:24:48
今年の収穫は、甘さとネットは良いが果肉が堅いメロン7個、果肉と香りは良いが甘みとネットのないメロン2個、それと1kg級の未熟メロンが7個でした。
甘くて固いメロンはまくわうりのように種をとり皮をむいて食べました。果肉が良くて甘くないメロンは種をとり砂糖をかけて食べました。大きな未熟メロンは捨てるのはもったいないので漬物にしました。

一応甘みを出すことに成功はしましたが、メロンの完成度は高いと言えず、今年も失敗と認めざるを得ません。でも鉢などの農業資材にかなりの出費をしましたので、今年だけで栽培を止めるのでは資材が無駄になります。従って来年以降も、栽培し易い条件を定めてメロンの露地栽培を続ける事にしました。
来年の栽培を成功させる為のアドバイスを頂ければさいわいです。
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今年の露地栽培条件と結果を簡単にご報告致します。

1.接ぎ木苗レッドプライド(通販購入品3号ポット) 13号鉢植え9本
 @用土 赤玉土40% 黒土20% 腐葉土40%
 A肥料 元肥 N:1.5g P:5.8g K:1.5g
     追肥 N:3.0g P:4.0g K:3.0g
 B育苗 5号ポット移植 4月12日
     8号鉢に移植  5月 4日
    13号鉢に定植  5月25日
 C生育 バルコニーの下、吹き付ける降雨は鉢にフイルムシートを被せて雨除け、立ち作り栽培。
     定植後下葉が黄色くなり肥料不足の兆候が出た為、化成肥料と液肥で追肥を実施した。
     3/9本がモザイク病で立ち枯れる。花粉が乏しかったがトマトーンにより7果が結実した。
 D結果 全てにネットが発現し、果重0.7〜1.0kgとなる。食味は全て糖度11〜12度程度と思わ
     れ、爽やかな甘さだが果肉は堅めなのが残念だった。赤玉土の保水性が足りないため全体
     的に水分が不足したものと思われる。
 E失敗の推定原因
  下葉の黄化・・・元肥量の不足。肥料が大顆粒の為遅効性となった。定植前の日照不足。
  モザイク病 ・・・殺虫剤噴霧時期の遅れ
  果肉が堅い・・・用土の保水性不足(黒土、赤土など粘質土の不足)

2.接ぎ木苗レッドプライド(通販購入品3号ポット) 庭植え3本
 @用土 庭土50% 腐葉土50%
 A肥料 元肥 N:2.4g P:3.8g K:2.4g
     追肥 N:2.5g P:3.0g K:2.5g
 B育苗 5号ポット移植 4月12日
     8号鉢に移植  5月 4日
     庭に定植    6月 3日
 C生育 ビニールシートの屋根で雨除け、立ち作りポリマルチ栽培。
     定植後下葉が黄色くなり肥料不足の兆候が出た為、化成肥料と液肥で追肥を実施した。
     1/3本がモザイク病で立ち枯れる。花粉が乏しかったがトマトーンにより2果が結実した。
 D結果 初期は草勢が強かったが、気温の上昇と共に草勢の衰えも早く、結実も遅かった為全て
     0.5kg以下の未熟果の状態で枯れてしまった。ネットの発現は僅かに認められた。
 E失敗の推定原因
  下葉の黄化・・・元肥量の不足。肥料が大顆粒の為遅効性となった。定植前の日照不足。
  モザイク病・・・殺虫剤噴霧時期の遅れ
  草勢の衰え・・・原因不明。窒素肥料過多?給水過多による根腐れ?

3.実根苗夕張メロン(果実から採取した種) 庭植え9本
 @用土 庭土50% 腐葉土50%
 A肥料 元肥 N:2.4g P:3.8g K:2.4g
     追肥 N:2.5g P:3.0g K:2.5g
 B育苗 3号ポット植付 4月 3日
     5号ポット移植 5月23日
     庭に定植    6月 8日
 C生育 ビニールシートのトンネルで雨除け、立ち作りポリマルチ栽培。
     下葉が黄色くなり肥料不足の兆候が出た為、化成肥料と液肥で追肥を実施した。
     2/9本がモザイク病で立ち枯れる。花粉が豊富で人工授粉により多数結実したが、最終
     的に9果残す。
 D結果 初期は草勢が強かったが、気温の上昇と共に草勢の衰えも早く、殆どが果重0.7〜1.0kg
     の未熟果の状態で枯れてしまった。種の特性なのか、それとも多湿による根腐れが原因か?
     草勢が完熟まで続いた2本は、果肉は柔らかく香りも良かったが甘みはなかった。着果よ
     り35〜40日で完熟したことになるので甘みがないのも無理はない。こんなに早く熟したの
     は種が良くないのか、それとも窒素肥料の過多などの原因があるのだろうか?
     ネットの発現は皆無だった。
 E失敗の推定原因
  下葉の黄化・・・元肥量の不足。肥料が大顆粒の為遅効性となった。定植前の日照不足。
  モザイク病 ・・・殺虫剤噴霧時期の遅れ
  草勢の衰え・・・原因不明。窒素肥料過多?給水過多による根腐れ?種の特性?

りっこ 【関東】 2006/08/23(水) 18:33:48
メロンの栽培は非常に難しいですよ。今年うまくいっても来年の保証はありません。まず、硬いのはメロンは熟期で採っても必ず追熟します。そうすればやわらかくなります。3〜5日くらいで底部を押してすこしへこむころが食べごろです。北海道の田舎では熟期の硬いメロンを光センサーを通して適正糖度に達したもののみ出荷します。同じメロンがこちらのスーパーで安く販売しているのは大抵はねものか、農家から直接仕入れた物が多いです。又、メロンは肥料はあまり必要としません。甘くするには昼と夜の温度差が重要です。関東ではスイカとともに美味しいのはまず無理でしよう。(ネットメロンは甘いだけガ条件ではありません。香り、舌触り、口当たりなどいろいろな要素がかみ合って上級とされます)でも頑張れば結構美味しいものができるのも事実です。それと水切りのタイミングです。収穫の2週間以上まえから水切りを実行します。それに草勢が耐えれるかどうかがポイントです。後は何節に受粉させたのかですね。メロンは根が広く張りますので、鉢より、広いプランターのほうが良いかもしれません。又、ポット苗の根の状態、植え付け時の温度管理、その後の葉の状態(欠刻状態)、葉につく露の状態など日に何度も点検観察していかなければなりません。そのときそのときの対処ができなければまず無理ですね。ここがスイカなどと違う点です。まずはプリンスメロン等のノーネットメロンが上手にできることが必要ですね。ネットメロンは水管理が大事です。草勢を保ち、かつ果勢もコントロールする必要があります。これを間違うとあっという間に枯れてしまいます。又、あまり甘くないメロンが出来上がります。ネットも太い(俗称ヒルネットをいいます)醜いものができたりします。来年の参考になるような記述は少なくても一週間ごとに、メロンの、茎や葉の状態、水管理、温度、湿度がどうなっていたかの記録がないとおそらくだれもコメントが出来ないと思います。もし出来るとしたら天才ですね。当方の田舎は北海道でネットメロン(緑、赤)、スイカが特産です。同級生にメロン栽培農家が沢山おりますので苦労話は結構沢山聞いております。

M2 【中国】 2006/08/26(土) 02:45:15
あ〜、甘いの出来たんですね〜、少しでも。
実の所、私の所では晴れが少なかったので、大丈夫なんだろうか?と思ってました。
同じ様な天気であったなら、「大変よく出来ました」の状態と思いますよ。日照の少ない状態では甘くしにくいですから。
前回の甘くならないのと比べるとだいぶ良い結果と思います。
後は、この方向で自分なりの栽培方法にしていく物と思いますよ。

ガーデナ 【関東】 2006/08/27(日) 14:49:54
[[解決]]
皆さん、書き込み有り難うございます。今年の当地での梅雨は大雨は無かったのですが
長雨が続き日照不足が続きました。従って平年並みの日照があれば、もう少し甘いメロン
になったかもしれませんね。そう思うといくらか気が安まります。

今年のメロン栽培で痛感致しましたが、メロンは家庭園芸では採算のとれにくい作物ですね。
西瓜だったら家庭園芸でも10kgもの大玉で甘くて美味しいものが、それほど苦労なく収穫でき
ますが、メロン栽培は売り物になるような品質の良いものを収穫するのは至難の業です。スーパー
で1個298円の特売ネットメロンを見ますと、メロン栽培に出費する経費と労力が無駄なように
思えてきます。それだけメロン栽培農家の経営努力と栽培技術は相当なものと想像されます。
でもここで挫折する訳にいかないので数千円の高級メロンを目指して栽培を続ける事に致します。

話が横道にそれましたが、自分なりの見解で来年のメロン栽培における対策をまとめてみました。
今年の結果を慎重に検討した結果、庭土栽培で燐酸肥料過多の弊害から早熟、草勢の衰えが出ているように思います。
燐酸肥料の土壌吸着率を赤玉土99%、庭土90%に想定し、燐酸肥料を腐葉土でサンドイッチにして
施肥したのですが、我が家の庭土の土壌吸着率が想定より低かった為、サンドイッチの外での燐酸肥料の吸収
が多くなり燐酸過多の弊害が発生したものと思われます。
1.果肉の品質を良くする為の対策
 @鉢植え用土には黒土、赤土などの粘質土を40〜50%を使用する。
 A接ぎ木苗や果実から採取した種の使用は止めて、果肉品質の良い自根苗を購入する。
2.庭土栽培での草勢を保持し、早熟を防ぐ対策
 @燐酸肥料の量の削減
  (土壌吸着率を赤玉土90%、庭土50%に想定して施肥する。)
 A給水量を減らし過湿を避ける
 Bカルシウム、マグネシウム等の微量元素入り液肥の使用

りっこさん、M2さん、どうも有り難うございました。


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