つるバラを植える花壇の土の作り方を教えてください

[園芸相談センター]の過去ログです

くままま 【北海道】 2006/07/19(水) 10:56:04
いつもお世話になっております。庭のバックの壁につるバラを這わせたいということで質問させていただいたものです。おかげさまで何とか苗を発注しました。ピエール・ド・ロンサールとバレリーナ。そしてザ・フェアリーを足元に植えようと思っています。がんばって壁際の土を30p(これ以上奥行きが取れないところです)×幅1.5メーター、深さ30センチほど掘り起こしたところです。地面から高さ20センチぐらいまでレンガを積もうと思っています。しかし掘ってみたら結構粘土質の土です。混ざっていた石は取り除き、沢山いたみみずはそのままにして、掘った土にはシートの上で石灰をまいてみました。この土をどうしようかと困っています。本当は全部新しい土にするのがいいのでしょうが、なにか工夫をして少しでも使えないかなと思っています。水はけを考えて、まずゴロ石(鉢底の石でいいですか?)を敷いてみようと思っていますが、どのぐらい敷いたらいいですか?またバラ専用のの肥料とパーク堆肥なども買ってきています。ピートモス、また普通の培養土もあります。場所は限られていますが、できるだけいい環境にしてやりたいと思いますのでアドバイスをお願いします。日当たりは今ですと10時ぐらいから4時ぐらいまでは日が当たっているところです。

gardenfan 【近畿】 2006/07/19(水) 19:32:08
くままま様

>ピエール・ド・ロンサールとバレリーナ。そしてザ・フェアリーを足元に植えようと思っています

バレリーナが何なのかが問題ですね。コルデスの大きな花のHT/平たい形のFL/大きなクライマー
幅1.5mに収まりますか? ロンサールも結構大きな株になります。

>しかし掘ってみたら結構粘土質の土です。混ざっていた石は取り除き、沢山いたみみずはそのままにして、掘った土にはシートの上で石灰をまいてみました。この土をどうしようかと困っています。

排水は必要ですので暗渠するかレンガで20センチと言わず30センチ位立ち上げれば問題なくなります。
粘土質の土には赤玉土を等量ブレンドして、そこに有機質の腐葉土やピートモスを混ぜて下さい。

>混ざっていた石は取り除き
その石を下に轢いて下さい。砕石でも構いません。
こういう暗渠部分から排水出来る配慮(こちらが重要)が必要です。
掘っただけで水が逃げる余地がなければダメです。

もう苗も注文されたとか...
この時期ならポット苗で到着しますので、あまり肥料を土に混ぜ込むことは避けて下さい。

それよりも赤玉土や有機質をEM化して有用菌リッチの土作りをされた方が良いと思います。

くままま 【北海道】 2006/07/20(木) 00:32:46
早速のお返事有難うございました。
とても参考になり助かります。バレリーナーですがいろいろあるのですね、私にはよくわかりませんでした。苗は村田バラ園さんで頼みました。枝の伸び2.5メーターとあります。この3株を一緒に植えるのは無理でしょうか?もう少し(あと50センチぐらいなら何とかなります)広げたほうがいいでしょうか?
「こういう暗渠部分から排水出来る配慮(こちらが重要)が必要です。」とありますが、排水はこの石を入れることにって、水が逃げるということでしょうか?
「赤玉土や有機質をEM化して有用菌リッチの土作り」とはどういうことでしょうか?すいません私の知識ではわかりません・・・詳しく教えていただけますか?「粘土質の土には赤玉土を等量ブレンドして、そこに有機質の腐葉土やピートモスを混ぜる」ということなのでしょうか?
すいません教えてください。よろしくお願いいたします。

piyo 【北海道】 [URL:http://piyo2.exblog.jp/] 2006/07/20(木) 02:02:13
北海道の場合は赤玉土は使わない方が良いですよ…
冬の間に粒が潰れてしまって、粘土と同じになってしまいますので。

うちでは粘土質の庭土の上に20cmほど黒土&牛糞バーク堆肥を入れただけですが、ツルバラは問題なく育っています。

あと、ご存知かもしれませんが接木部分の話も参考までに。
本州では土の上に出して植えますが、北海道では土中に隠れるように植えるのだそうです。(これも寒さ対策らしいです。)

gardenfan 【近畿】 2006/07/20(木) 16:57:32
>「赤玉土や有機質をEM化して有用菌リッチの土作り」とはどういうことでしょうか?すいません私の知識ではわかりません・・・詳しく教えていただけますか?「粘土質の土には赤玉土を等量ブレンドして、そこに有機質の腐葉土やピートモスを混ぜる」ということなのでしょうか?
すいません教えてください。よろしくお願いいたします。

EMとは土中の有効細菌のことでEM研究所がEM菌の販売を行っています。
バラの土で赤玉土もピートモスも酸性なものが多くあり、あまり酸性になると肥料成分が水に溶けにくくなり、EM菌でボカスことにより対策できるといわれています。

ただpiyo様が北海道では赤玉土はダメですよと言われていますので私も赤玉土についてはこれ以上コメントしません。
いずれにせよ有効細菌リッチの環境は良いはずです。

それと今の時期に、バラ苗を植えるという前提ですが、牛糞などの有機肥料を土に同時にすき込んで植えつけるのは避けたほうが良いと思います。これも関西での話しですが、こんな高温の時期に牛糞等を入れると完全に根焼けを起こしてしまいます。
牛糞や油粕は元肥えとして寒肥として使えますが、「バラには牛糞」と良く言われますがバラにはあまりお勧めしません。
今の時期には肥料成分はほとんど必要ありません。薄い液肥で来年春まで我慢して下さい。

北海道のことは多分北海道の方が正解だと思います。
でもバラの接木部分は私は地上に出して出来れば根の一部が見える位の高植えをお勧めします。鉄砲虫が見つけ易いのと台芽かどうかの判断が容易だからです。冬場はマルチで保温すれば深く植える意味は無いと思います。

gardenfan 【近畿】 2006/07/20(木) 17:10:20
くままま様

>「こういう暗渠部分から排水出来る配慮(こちらが重要)が必要です。」とありますが、排水はこの石を入れることにって、水が逃げるということでしょうか?

暗渠をしてもそのレベルの下から水が排水される経路が確保されているかどうかという意味です。暗渠したけどその排水先のレベルが高ければ暗渠した意味がなくてただの水溜まりということになります。
ですから20センチよりも30センチのレンガで囲むと周りに排水されます。

>この3株を一緒に植えるのは無理でしょうか?もう少し(あと50センチぐらいなら何とかなります)広げたほうがいいでしょうか?
1.5mと言われていましたので実質1m間隔になります。
フェアリーは足元ということで関係ありません。

ツルバラは40センチ四方の土があれば成長可能です。出来れば12号以上の大きめの鉢に植えて、鉢の下の穴をネットで塞がずに直根が鉢から下に伸びるようにして地面の上に置くようにして様子を見るのも手です。
地植えにしてしまうとなかなか掘り返す決断が付きませんが鉢植えで下穴を開けて直根を地面に這わすとほとんど地植えと同じですが、なにか問題があれば直根だけ切断して鉢毎環境を変えやすいのです。
誘引するスペースが一番のネックですが、バレリーナもツルとしての話ですがロンサールも同じく鉢植えにして様子を見たほうが初心者の方には良いかなと思います。

くままま 【北海道】 2006/07/20(木) 21:40:39
piyo 様、gardenfan様
貴重なアドバイス有難うございました。初心者は本当に的外れのことをしがちです。鉢植えで様子を見るという方法には考えさせられました。でもすでにほってしまった穴があるので、今回は何とか花壇は高くして作ってみようかと思います。まだ苗が到着していないので、苗を見てからひとつは鉢植えにしたほうがいいかもしれませんね。かなり離しておくのもいいかもしれません。
土作りのこと、参考になりました。EM菌少し調べてみました。上手に使うと本当によさそうですね。
肥料も夏場は控えたほうがいいとのこと。こちらはほとんど夏場でも28度ぐらいまでしかあがりません。こんな環境では少しは入れてもいいのでしょうか?
なんだかちょっと混乱してしまいますが。アドバイスとても参考になります。

ランラン 2006/07/20(木) 22:44:21
くまままさま
神奈川のランランです。
横から失礼致します。丁度私も蔓バラ計画中でしたので、
土壌の件のご質問は大変参考になりました。

実は、今日村田バラ園へ行って参りました。
入り口はほんの小さなハウスですのに園内は山あり谷ありの
中に驚くほどの沢山の苗と親木等が這いまわり、まるで
不思議の国に迷い込んだようでした。

そこで伺った話ですと、今の時期でも全く植付け大丈夫
との事で、嬉しくなっています。
そして、植付けの際に牛糞と腐葉土、ピートモスを混ぜて、
30立方センチの穴の中へそれを戻し、ポットからはずして
植え付けてください、といわれました。

その上にココピートかここチップをしいて土の跳ね返りを
防げば黒点病も防げると仰っておられました。

確かに園内はココピートが敷き詰めてありました。

くままま様がせっかくみなさまからアドバイスを頂いているのに
牛糞に関することで、横から相反することを書いてしまって、
気が引けますが、私の所は、北海道より気温の高いところですので、
やはり牛糞による根焼け、という説は気にかかります。

しかし、私も休眠後の苗はもう待てない気分になりましたので、
6箇所分の苗を選択すべくカタログから選んでいる最中です。
明日買いに参ります。

初心者が余計なことを横から書きましたが、悪しからずお許し
下さい。







私も冬まで待てなくなりました。

piyo 【北海道】 [URL:http://piyo2.exblog.jp/] 2006/07/21(金) 00:20:19
北海道の夏は本州の初夏くらいの気候なので、適当な濃度を守っていれば肥料焼けする心配はありません。
(関西の夏と比べると、平均して10℃ほど気温も低いです。)
本州と違って生育の盛んな季節ですから、逆に肥料は必要でしょう。

ココピートやチップを敷くのは良いことだと思います。
こちらのバラ園などでも見かけます。

R・ひろき 【関東】 2006/07/21(金) 07:57:35
 こんにちは。

 くまままさん、現在、深さ30センチまで掘られているということなのですが、煉瓦を使うにしても、もう少し掘られてはと思います。私の場合、排水が悪そうな場所は、煉瓦を使う場合も、40〜50センチ以上掘ります。掘っていくうちに、粘土層を突き抜けて砂地などが出てくる場合があります。それはそれで幸運ですので。


 そのほか、2〜3点、補足として書いてみます。
・バラの接ぎ目を出すか、埋めるか。
 イギリス等の栽培本には、バラの接ぎ目を地面に埋め込むくらい深く植える例が出ています。クラウンが冷えないので、それはそれで良いのだろうと思います。また、イギリスで使用されることもある台木のロサ・ラクサは、台木としてはさほど寿命が長いほうではないので、台木の力が弱った場合に、品種の根で補うつもりなのかとも思います。実際に輸入苗で、台木のほうが弱り、深く植えて持ちなおすこともあります。ただ、日本産の苗の場合、接ぎ目にガンシュが出てくることが多いため、接ぎ目は出して植えた方が良いと言われています。現実にガンシュは多いので、出しておいたほうが安全ではあります。関東くらいの気候では、接ぎ目を深く埋めてしまうと、ちょっと高温や長い雨で腐りそうだなと思うこともあります。シュートのほうも、関東では、埋めるより、埋めずに出しておいたほうが良く出ます。これは冬の冷え具合、春先の暖まり具合等ありますので、イギリスの栽培本とは違うのだろうと思います。

・牛糞
 牛糞は、どちらかというと、窒素分が多い資材です。窒素分が多い資材を使って植え、翌年以降もマルチングなどに使ったりして連用しますと、じょじょに植物が吸収できる形になっていきますから、窒素分が思ったよりも多くなっていきます。2%くらいの資材もありますので、窒素をコントロールして綺麗に花を咲かせたい場合は、適度に稲藁堆肥のほうを使った方が良いと思います。牛糞のなかには、多少塩分を含むものもあると言われており、避ける人も多いのです。(バラ園などでは、一律に牛糞を勧めますが。)
 村田さんの本にもありますが、牛糞についても、良い資材を選ぶことが大事です。
 未熟なものを活動期に施すのはよくありません。未熟かどうかわからないときは、半年くらい寝かせてみます。
 私は牛糞は使いません。

・夏場の肥料
 関東あたりでは、夏剪定を8月末から、9月上旬に行います。夏剪定をしますと、枝葉の量が減りますから、肥料は、葉の量が減る前、夏場にやっておきます。私の場合は、剪定する2週間くらい前までに、少しずつやります。ちょうど今ぐらいの時期に、有機肥料などをぼちぼち入れています。ただそれは、鉢の場合は隅に置き、地面の場合は、マルチングの上から置くようにして、株の近くや根の近くには入れません。
 バラが夏場に弱るのは、黒点病やハダニのせいで、そういうものを駆除しておけば、35度くらいの真夏でも、品種によりますが、そこそこ伸びて茂って元気なものです。バラがよほど弱っていない限り、夏場も肥料は必要です。
 本州の夏、バラに肥料が不要なわけではありません。

・マルチングと黒点病
 ココピートやココチップなどのマルチングで、完全に黒点病が防げることはありません。補助的な手段として考えておかれたほうがよいと思います。黒点病は水のはね返りだけで伝染するのではなく、雨の多い時期に上から落ちて感染することもあります。つるばらの場合、地面にマルチングしても、枝先に発生すれば、株全体がやられることがあります。そのため、薬剤散布をいっさいしない場合は、なるべく強いバラを植えます。できれば、原種等が良いと思います。原種でなければ、一季咲きのバラにして、真夏から秋にかけて丸坊主になっても、来年春の花が咲くような品種にしてはと思います。
 薬剤散布をする場合は、つるばらでしたら、5メートル以上飛ぶ噴霧器が必要になることがあります。バラといっしょに、噴霧器を探し始めるのもいいかもしれません。

くままま 【北海道】 2006/07/21(金) 09:26:34
ランラン様
村田バラ園さんにいかれたとか、うらやましいです。こちらは何とかネット画像と、本を見比べて結局無難な線で選んでしまいました。でも徐々に楽しみながら選んで行こうと思います。
マルチングの件も参考になりました。
piyo 様
北海道の方で教えていただきとても参考になります。
やはり肥料は必要なもののようですね。バラの肥料というものも買ったのですが(粒状のものです)これは置き肥としてつかったほうがいいでしょうか?それとも今は控えて寒肥のように使ったほうがいいでしょうか?
R・ひろき様
あともう少し掘ってみたほうがいいですか・・・なんとかもう少し掘ってみようと思います(週末主人にがんばってもらいます)今の頑張りが後々の結果につながるのでしょうね。
薬剤散布の件も参考になりました。噴霧器は今の物はちょっと故障気味なのでこれを機会に探してみようと思います。5メーターですか。そんなにおおきくなったら逆にすばらしいですね。何せこちらは積雪があるものですからどんなに囲っても枝折れれなどがあるので・・・
皆さん有難うございます。

R・ひろき 【関東】 2006/07/21(金) 11:46:03
 ランランさん、こんにちは。
 5メートル以上の件は、関東より西南の話です。
 ランランさんがいらっしゃったので、補足のほうにつけたしておきました。
 北海道の場合は、お近くのバラ園さんなどで、大きさを確認してみてください。

 同様に、虫や害虫も、かなり違うと思いますので、補足のほうにつけたしで書いてある範囲でお読みください。

R・ひろき 【関東】 2006/07/21(金) 11:55:58
 すみません。
 くまままさん、直前の発言を訂正させてください。

> ランランさん、こんにちは。
 ではなく、

 くまままさん、こんにちは。
 です。

 大変申し訳ありませんでした。

>(週末主人にがんばってもらいます)今の頑張りが後々の結果につながるのでしょうね。

 私も女なので、非常に非力です。
 どうしようもないときは、主人か息子に掘って貰っています。
(でも、粘土層を抜くほど掘ったのは私……。)

さらら 【関東】 2006/07/21(金) 19:11:42
みなさん、こんにちは。
バラに関するコメントで、R・ひろきさんのお話をいつも拝見させてもらって参考にさせていただいています。関係ありませんが、女性だったのですね!うーむ、近くにR・ひろきさんが、ひとりいてくれたらどんなにうれしいことか…(笑)。

私もそうですが、バラ栽培(他の植物も)をはじめると、育て方には、色々な意見があり、相反する事が書かれている本や情報に出くわすことが多いです。自分の地域において、絶対的にNGだというような基本的な事柄さえ踏まえていれば、バラって意外と丈夫だったりします。1冊、バラの基本的な育て方の本を熟読すれば、不安は消えると思います。後は経験者の方の意見を、オプション的な栽培方法として今後の参考にして行けば良いのではないでしょうか。
肥料(牛糞)に関しては、R・ひろきさんの考えに一票です。肥料をあげなくても枯れる事はないけど、あげ過ぎで枯れる事はあります。初めてバラを育てるなら、多すぎる肥料ってどのくらいか、たぶん見当が付かないでしょう。分からないものは入れない(笑)。そして、バラの様子を日々観察して、どんな風に育つのか見て行くといいでしょうね。あまり難しく考えず、初めてのバラ栽培はやっぱり基本どおりに一度育ててみるのがよろしいかと思いますよ〜。
何度かこちらの掲示板でも紹介されていますが、「はじめてのバラづくり(財団法人日本バラ会著)」は初心者の教本としても有名ですのでお勧めです。写真で植え付けの方法やツルの誘引方法などもでています。

gardenfan 【近畿】 2006/07/21(金) 21:09:30
牛糞について

私は肥料とは考えず単なる土壌改良剤と考えていますが、窒素リッチになりますのでバラの場合はウドンコに罹り易いことに繋がります。
良質の腐葉土やピートモスを入れればそれで有機物としては十分です。
「バラには牛糞」という言葉がありますが、あればバラ園なんかでコストを考えると一番採用しやすいということだと考えています。

特に肥料としてはマガァンプと液肥で十分に育ちますし、初心者の方にとっては失敗の少ない施肥方法だと思っています。つるバラの場合根がしっかりすれば、逆に肥料はほとんどやらなくても十分な状態になりやすいこともあります。

鉢植えをお勧めしましたが、掘られた場所の土の上に下穴が開いた状態で置いておくと、直根が出てきて半分地植えのような状態になります。都合が悪ければ直根を切って鉢植えとして移動させることも簡単です。

耐病性 最初はこれを最優先に選択されることをお勧めします。
幅1.5mという広さもありますのでシュラブで後々剪定方法で調整できる余地のある方が良いかもしれませんね。

くままま 【北海道】 2006/07/22(土) 21:31:29
皆様有難うございました。考えるうちにgardenfan様のとりあえず鉢植えのに植えるのがいいというお話に心が動かされています。地植より土の環境が整えやすいかもしれません。まだ小さい苗だと思いますが以前のご回答には12号以上とのことでしたが、初めから大きい鉢にうえてもいいのでしょうか。また鉢で植えるのと地上にするのとでは生育にはどんな違いがでてくるでしょうか?
あと、「幅1.5mという広さもありますのでシュラブで後々剪定方法で調整できる余地のある方が良いかもしれませんね」という意味があまりよくわからないのでもう少し説明していただけますか?
あとご紹介していた、「はじめてのバラづくり」早速読んでみたいと思います。

ぽー 【関東】 2006/07/23(日) 08:21:58
横から失礼しま〜す。

>鉢植えか地植えか
もう苗を注文されたんですよね? 何月に届く予定なのか、それによって苗の状態も違ってくるでしょうし、冬越しをどうされるのかによっても違うのではないでしょうか。
私はベランダーなので鉢植えの経験しかないのですが、一般的には、地植えのほうが早くしっかり根付き、地上部の生育もいいと思います。が、いま書いたように苗の状態・冬越し法によっては、とりあえず鉢植えにして、来年の春まで、あるいは到着後1年ぐらい様子見するのもアリでしょうね。
いずれにしてもつるバラの場合、最初から誘引することはなく、1年目はひたすらシュートをまっすぐ伸ばすというのが基本の育て方になりますから・・・。
(ただし、バレリーナは枝がやわらかいので、伸びるシュートを適宜誘引していく育て方もないではないですが・・・。またザ・フェアリーはつるというよりポリアンサですから、普通のバラの育て方でOKです。でもピエールはバリバリのクライマーですから、とにかくシュートをまっすぐ育てないといけません)

>初めから大きい鉢にうえてもいいのでしょうか。
これも人によって考え方が違うと思いますが、私はやはり、根の大きさに見合ったサイズがいいと思います。つるならだいたい8号ぐらいから始め、育ち具合によってはシーズン中でもサイズアップしていく、というのが順当では。
うちのバレリーナは新苗で根も小さかったのですが、「早く育て」と7号鉢に植えたら数か月間ぜんぜん大きくならず(根を張るのに時間がかかっちゃったみたいです)、結局いったん6号にサイズダウンするという乱暴をしてしまいました・・・(^^;;
逆に、ピエールはすごくデカクなるクライマーですから、シーズン中でもサイズアップする必要が出てくるかもしれません。最終的には、鉢植えにはおさまりきれない性質の子ではないかなと思います。

>「幅1.5mという広さもありますのでシュラブで後々剪定方法で調整できる余地のある方が良いかもしれませんね」という意味があまりよくわからないのでもう少し説明していただけますか?

ご本人が説明してくださるのではと思いますが、幅1.5メートルだと狭いので、「大きくなるクライマーなどではなく、コンパクトに育ち刈り込みもきくシュラブタイプのバラを選んでおいたほうが後々ラクなのでは?」というふうに私は理解しました。
ただ、1.5メートルというのは誘引する壁(それともフェンスかな?)の幅ではなく、植えるために掘った穴の幅ですよね? 壁なりフェンスなりに十分な大きさがあるのなら、ピエールでもイケると思いますよ。

バラに対する多少の知識がないと、せっかくアドバイスをいただいても、しっかり理解することが難しかったりしますよね。くまままさん、「はじめてのバラづくり」早く入手してくださいね♪

ただ、つるバラは一般のバラと違う部分もありますので、別スレに登場した村田バラ園のHPをとりあえず一読されることをオススメします。
http://muratabaraen.jp/mb-top-frame01.htm
↑このメニューの「つるバラの庭」の第1章〜第4章だけでも、大急ぎでご覧くださいな。クライマーとかシュラブとかの区別だけでもつきますから。

なお、バレリーナは、この「つるバラの庭」の品種選びではシュラブに、最後の「つるバラ図鑑」ではクライマーに分類されています。どっちか迷いますけど、私は育てた実感から「大きく育てることもできるシュラブ」という印象をもっています。

R・ひろき 【関東】 2006/07/23(日) 09:17:31
 こんにちは。

 混乱を招くだけかもしれないので、書こうかどうしようか迷いましたが……。
 この掲示板、ROMさんもいらっしゃると思いますので、関東の場合に過ぎませんが、以下、書いておきます。


>鉢植えをお勧めしましたが、掘られた場所の土の上に下穴が開いた状態で置いておくと、直根が出てきて半分地植えのような状態になります。都合が悪ければ直根を切って鉢植えとして移動させることも簡単です。

 この部分、危険があります。

 バラが鉢底から根を出すとき、細かい根の続きのようなものを出す場合と、ここに書かれたような直根が出る場合があります。

 両方やってみて観察したことがあるので書きますが、

・細かい根の続きのようなものが出る場合は、それを切ってしまっても、さほど影響はありません。
 ただ、根を切りますので、上のほうの枝葉も整理しなければならなくなります。

・直根が真下に伸びている場合は、バラにとって一番大事な根ですから、安易に切りますと、かなりダメージが出てくる場合があります。根がなくなって株が弱り、枝葉が枯れ込むこともあります。
 
 どちらの場合も、よく見ると、主力の根がだんだん鉢の外になり、鉢のなかの根がじょじょに少なくなっていくのがわかると思います。
 とくに、鉢のなかの根が少なくなってから、根を切って移動させるのは危険です。

 木バラの場合は、冬(関東近辺の休眠期)に移動させれば、地上部をかなり切り込むことができるため、影響はあってもそれほどでもないことがあります。ただ、一からやり直しなので、やや育ちの良い大苗を植えたような状態になります。
 つるばらやシュラブの場合は、冬(関東近辺の休眠期)に移動させても、枝を整理できませんから、危険が増すことになります。

 では、どうしたらいいかといいますと、最終的に12号にされるのなら、鉢底から根が一切でないように、鉢皿などをひっくり返して鉢底に敷いて育てます。1〜2年様子をみたら、地面に植えます。これなら直根を切る危険はありません。
 鉢については、私も小さいものからじょじょに大きくする方法をお勧めします。いきなり大きい鉢でも育たないこともありませんが。


 鉢植にされたバラが育ち、直根を出してくるのは、あと何年かかかると思います。
 そのときに、ちょっと私の書き込みを思い出してみてください。


 なお、北海道で鉢植えにした場合、実際のところはどうなのか? というのは、北海道のかたの返信をお待ちください。

piyo 【北海道】 [URL:http://piyo2.exblog.jp/] 2006/07/23(日) 12:42:21
特に寒さに弱い品種でもないので、鉢植でも越冬できると思います。
ただ寒気が入ると、積雪前でも−15℃くらい記録することがあります。
鉢が小さければ、それだけ凍ってダメージを受けやすいので注意してくださいね。
冬の間だけ(鉢ごと)地植しておくとか… そういう工夫もできると思います。

gardenfan 【近畿】 2006/07/23(日) 16:10:02
ひろき様
ちょっと誤解を与える記述になってしまいました。反省

直根はキィウイ等の果樹の鉢植えを土の上において置くと半年でしっかりとした直根を出すのでそれを今年は沢山切ったのです。
また台木の養生をしている株は2年目のものは直根らしきものを土にしっかりと伸ばしていますが、それを切ってもそんなに問題は発生していません。接いだ後は日陰に置くからでしょうか?

バラで今年の冬に植えた鉢植えでは仰るとおり細かい白い根しか出ないのが普通です。そして翌年くらいまでは。
ですから くままま様ご安心下さい。

シュラブをお勧めしたのは ぽー様のご解説の通りです。
1.5mの土地ということは2株の株間がおよそ1mしか取れません。
その上にラティス等で誘引するスペースが左2m+株間1m+右2mとして合計5mです。
ニュードーンなんかだと1株でも足りません。

私がツルバラの鉢を大きくお勧めするのは、そのまま土の上においてラティスでシュートを真っ直ぐまたは斜めに誘引して、植え替えなしでそのまま根も半分土に伸ばさせる方法を採っているからです。
勿論最長2年で地植えにするかどうか判断します。そのままずっと大きな鉢で管理し続けるということではありません。

gardenfan 【近畿】 2006/07/23(日) 16:14:10
鉢の大きさですが

生来ズボラな性格ですので面倒なことをせずにOKならそれでと考えているだけです。

こまめに株の成長に合わせて鉢増し出来るのであればその方が良いに決まっています。

gardenfan 【近畿】 2006/07/23(日) 16:29:19
言葉足らずで誤解を与えたかもしれませんが

鉢植えにして根(直根とはしません)を土に出させておくと半分地植え状態となり管理がしやすいです。
そして問題がなければそのまま鉢のままの地植え状態でも良いですし、鉢を壊して正常な地植えにするかです。
決して問題ない場合に直根を切って植え替えるということではありません。
様子を見てそのバラの特性 病気/花色形/花持ち/株の大きさを確認して最悪ダメと判断される場合には
地植えしたものを掘り返すよりも 鉢植えで半分地植え状態の株の方が移動しやすいと考えているからです。地植えの場合は掘り返すときに最悪大苗に近い状態(ちょっと極端かも)に強剪定しないと枯れる場合があります。

あくまで最悪の時の保険として、そのバラの特性がよく判らない初心者の方へのアドバイスです。

くままま 【北海道】 2006/07/23(日) 23:42:35
皆様、初心者の質問に本当に親身にお答えいただき感動です。1・5メーターというのはできあがりの花壇の幅で、壁面は庭いっぱい。全体で幅15メーター高さ5メーターほどあります。すでに植えているものもあるので花壇の位置は左端から2.5メーターぐらいの位置となります。初めの構想としては広い壁面が確保される向かって右側のほうに大きくなりそうなピエールをうえて、左側にバレリーナー。その間が一メートルぐらい開くので、低いザ・フェアリーを植えようかと思っていました。結局穴は35センチほど掘りました。立ち上げのレンガは30センチにはなるように、買い足してきました。ここまできたらいずれにしても花壇は作ろうと思っています。堀上げたときにでた石を下に敷いて、鉢底の石も入れて排水を考え、堀上げた土の状態のよいところに、ピートモス、腐葉土、赤玉土が北海道はあまりよくないともことでしたので、培養土、そして少しバークたい肥を混ぜようかと思います。今の時期に肥料はどうかというお話もありましたので、根に当たらない底のほうにバラの肥料を少し入れたほうがいいか迷っています。そんなふうにとりあえず花壇作ってみようかと思いますが。迷うのは鉢植えのご提案で、初心者にはこちらのほうが無難なのかなと思っております。ただ越冬させるには、鉢でなく地植えのほうが暖かくていいのかなと思いますし、水遣りや、大きくなってからの鉢の植え替えなどを考えると、花壇に植えてうまく育ってくれればうれしいなあ・・とも思ってしまいます。これはやはり無謀でしょうか?苗は多分、先週問い合わせたところ一週間以内に発送ということでしたので、今週には届くのではないかと思います。

AIKO 2006/07/24(月) 16:34:32
こちらを拝見していて思ったのですが、くまままさん、何故
購入先の村田ばら園さんに直接、相談されないのでしょうか?
相談すれば色々と教えて下さいますよ。植え付ける場所に合うよ
うな苗も聞けばアドバイスしてくれるし、土の作り方や肥料の
ことや、くまままさんの心配されていることは全て答えて下さる
かと思いますよ。
せっかく、つるバラで有名な村田ばら園さんから購入されたのです
からプロの方のアドバイスを聞いて御自分で勉強されるのもそれは
それでバラを楽しむことにもなるのではないでしょうか?

あと、やはりバラの本は数冊読まれてみるのも良いかと思いました。
図書館にもあると思いますし、けっこう勉強になりますよ。

藍植男  2006/07/24(月) 16:47:59
業者として村田バラ園も良いですが、どうせ業者に聞くのなら、かつて青森の花鳥渓谷バラ園で仕事をしていた「バラ屋」の平岡誠さんに相談するという手もあります。
十和田湖の周辺で仕事をしていたのですから、おそらくは寒冷地での品種には詳しいと思いますので、平岡誠さんに話を聞くのも参考になるかもしれません。
http://www.bara-ya.jp/

R・ひろき 【関東】 2006/07/24(月) 19:25:48
 こんにちは。

 冬越しのために、12号鉢が入るような穴を掘るのがまた大変ですね。
 12号はけっこう大きくて、深さもあります。うちのは50センチ以上ありますので、バラを植えたあとは、重くて運べなくて、引きずって動かしています。
 最初から花壇にしてしまったほうが、今回の場合は楽かもしれません。



>直根はキィウイ等の果樹の鉢植えを土の上において置くと半年でしっかりとした直根を出すのでそれを今年は沢山切ったのです。

 gardenfanさん、キウィとバラは、木の性質、勢いが違います。
 「自分の家のキウィのケースでは」と、書いておいてください。直根を切ると書いてあったので、びっくりしてしまいました。

 鉢の底からわざと根を出させて台木用の野バラの生育を良くし、秋の終わりあたりに切るという方法はあります。この方法が載っている本もあったと思います。ちょっと手元にないので、うろ覚えなのですが、gardenfanさんのお持ちの本のなかにあったと思います。
 
 直根を切るのは、鉢のなかの根が減ってきてからやると、特に危険です。
 栽培方法はいろいろあるのですが、みなさんが見ている場なので、安全な方法をお勧めしてはと思っております。
 前回の私の書き込みは、その範囲で読んでください。私が慎重派だというだけです。

くままま 【北海道】 2006/07/25(火) 00:15:01
皆様ありがとうございます。たしかに12号の鉢をうえるあなを掘るのは,かなり大変ですね。そして村田バラ園さんに相談にのっていただくなどという方法はなぜかおもいうかびませんでした。サイトにある育て方などはみさせていただきました、また図書館などに行って本を見ましたがいまひとつ,今の我が家の状況が見つからなく,相談させていただきました、みなさんのおかげで少しずつ方法がみえてきたところです。お勧めいただいた本は取り寄せ中です。早く読んでみたいと思います。
そうこうしているうちに,本日バラ苗が到着しました。葉もピカピカで楽しみな状態です。メモに根がしっかりと回っているので植え付けるとぐんぐん成長するとかいてありました。早くうえつける必要があるようです。

gardenfan 【近畿】 2006/07/25(火) 00:24:26
ひろき様

先ほどのレスにもありますが
>言葉足らずで誤解を与えたかもしれませんが

初心者の方がはじめてツルバラの大苗または新苗を購入されて2年以内の話として申し上げています。
この場合、直根ではなくて細い白根が出てきている状態ですので、最悪自分の環境に合わない場合でも、地植えにした場合の掘り返しよりも鉢植えの方が移動し易いと考えています。

果樹の場合は樹勢が強いので、下穴から根を出して水分を吸収してくれるような状態にしていますのでついつい...でも果樹の場合こそ鉢植えで様子を見るには適しています。植えてからこんなはずではといっても地植えではなんともなりません。直根を切った後の水分補給には十分な配慮が必要です。

バラの中ではツルバラだけ同じように土の上に鉢を置くようにしています。この場合鉢の1/3位は地中にあるようにしています。
問題なければ、サンダーで鉢を削って半分に割ってそのまま回りに土を盛って地植えにします。

バラの台木 特にスタンダードの台木の接木の場合は直根を切っても葉がほとんどありませんので問題ないのかもしれません。

最後に
鉢植えで様子を見ても、地植えにすると大化けする場合もあります。
これが一番やっかいですが、面白みもあります。

くままま 【北海道】 2006/07/25(火) 22:36:35
[[解決]]
そうですかあ・・・まさか鉢を割るとはびっくりしました。確かに鉢から出すのは無理ですよね。勉強不足の者に親切にアドバイスいただき有難うございました。皆様のご意見を参考にして、なんとか実行に移したいと思います。やる前から恐れないで、ある環境の中で精一杯のそだて方をしたいとおもいます。失敗もあるでしょうがそれも経験と思ってがんばってみたいと思います。みなさま有難うございました。これからもよろしくお願いいたします。

gardenfan 【近畿】 2006/07/25(火) 23:46:55
くままま様

>まさか鉢を割るとはびっくりしました。

私の場合は、高価な鉢ではなくてプラスチックの菊鉢を使っていますので、サンダーで半割りにするのも簡単ですし、安いので全然気になりません。
ご参考まで。

くままま 【北海道】 2006/07/26(水) 08:56:57
gardenfan 様
どうしても、初心者はマニュアル通りの、バラには素焼きの鉢と考えていたのでそういう方法もありだったんだなと感心しました。ベテランの方々の経験が裏づけのアドバイスは、本当に参考になります。有難うございました。


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