ハイビスカスの花がコガネムシに喰われてます!!

[園芸相談センター]の過去ログです

ぱんねる 2006/07/18(火) 17:10:46
つぼみのハイビスカスが何かに喰われた形跡がありました。朝、たまたまコガネムシがとまっていてどうもたべているようでした。葉には茶色の糞だらけで。芝生に地植えしており、コガネムシの幼虫は気持ち悪いくらい大量にいました。見つけ次第、捨てていましたがまさか、成虫が花をたべるなんて思ってませんでした。何か対処法など(幼虫を含め)教えてください。お願いします。

ウミユスリカ 2006/07/18(火) 19:11:30
コガネムシの種類にもよりますが、昼間も飛び回るマメコガネのような一部の例外でなければ、多くのコガネムシが餌を食べに飛来するのは夜間です。ですので、株の大きさにもよりますが、つぼみのついた枝先を夜間だけ、網袋、たとえば三角コーナー用の製品とか、農協やホームセンターで売っているたまねぎ収穫用の製品などで被って、輪ゴムでとめてしまうという方法もあろうかと思います。こういう長距離移動して離れたところから次々に飛来する害虫の場合は、殺虫剤で殺しても賽の河原のようなものですし、殺虫剤を摂取して死ぬのも、つぼみをかじったあとのことなので、物理的障壁で防御するのが現実的だと思います。

まさる 【近畿】 2006/07/23(日) 23:21:41
NHK「ご近所の底力」の「スズメバチ退治」編に紹介されているペットボトルでおびき寄せて退治する方法が使えそうです。
我が家で利用してスズメバチが毎週50匹ずつ退治できる物ですが、
最近は、こがね虫の方が多く入って困っているぐらいです。
使用材料
大きな(2リットル入)ペットボトル(円形断面で凸凹のないもの)1個
清酒(純米酒が良い)180CC
酢(純米酢が良い)  60CC
砂糖(精白でない物が良い、三温糖、黒砂糖etc.)75グラム(約1合)
ペットボトルの上部(円筒状部分より上、ドーム状部分の中の下の方)に16ミリ角の穴を3箇所開ける。
酒+酢+砂糖を撹拌して、砂糖が溶けたら、ペットボトルに注入し、栓をする。(容積で、酒:酢:砂糖=3:1:3)
そのペットボトルを、紐で日陰(半日陰の木陰でも良い)に吊り下げる。
但し、危険なスズメバチも入るので、子どもがさわりそうなところや、人が近くを通る場所は避けること。(我が家では、上部をリング状にした針金で、柿の木の剪定枝突起部に引っかけている)

これでスズメバチと、こがね虫と、蠅が入ること間違いなしです。

ウミユスリカ 2006/07/24(月) 06:18:58
まさるのペットボトルに入っているコガネムシですが、少々平べったくて金属光沢を持ち、前翅(鞘翅)の間の付け根部分の三角形の板(小盾板)が縦長の三角形のものばかりではないでしょうか。そうだとすれば、集まったコガネムシはコガネムシ科の中でもハナムグリ亜科の種類ばかりということになります。ハナムグリ亜科のコガネムシは発酵した樹液や痛んだ果物、花に集まり、樹液、果汁、花粉、花の蜜といったものを食べており、花の花びらや葉を食うことはありません。また、花に飛来するといっても、ネズミモチやミカンの花のように白色で強い香りを発するものには集まりますが、ハイビスカスの類には来るのを見たことがありません。園芸上実害といえるものは、柑橘類の花に飛来して花粉を食べ、ついでに受粉しつつも子房につめで細かい傷をつけてしまい、成熟果の見た目を少々汚くしてしまう程度です。

私は、ぱんねる様のハイビスカスに飛来しているコガネムシは純食葉性のマメコガネとかドウガネブイブイなどではないかと考えています。これらはスズメバチと同様に発酵した樹液の臭いに誘引されることは考えにくいのです。つまり、ペットボトルトラップにたくさんコガネムシが入って死んでいて喜んでみても、実は早花びらを食うコガネムシは入っておらず、冤罪だったということになりかねません。

画像掲示板でぱんねる様のハイビスカスを食害しているコガネムシと、まさる様のペットボトルトラップに入ったコガネムシの画像を見せていただければ、ある程度の種類の判別はできますが。

ウミユスリカ 2006/07/24(月) 08:04:08
まさる様、上記発言で「様」を付け忘れました。申し訳ありません。

まさる 【近畿】 2006/07/24(月) 12:33:04
ウミユスリカ様
スズメバチとコガネ虫の混在した獲物の写真を園芸相談の画像掲示板に載せようとしたが、もともと700KB程の画像だったので、わざわざ640×480に設定し直して写真を取り直しました。
しかしそれでも75KBあり添付できませんでした。
以前はパソコンに写真修正ソフトが入っていたので小さい画像に設定し直せたのに、今のパソコンは余分なソフト一切無しの物にしていますので、「修正」をクリックしても、画像サイズを修正する機能が出てきません。
コメントをいろいろ書いてから、添付しようとして、送信エラーになったりして、無駄な時間を1時間使ってしまいました。
家に介護せねばならぬ病人がいて、自分も年を取って能率が悪くなったのもあって、本来の仕事の能率も10分の1ぐらいに落ちたのに、ついつい園芸相談をのぞき込んで、われながらアホやなあと思っていますが、しなななおらん(生きている間に治りそうもない)ようです。

まさる 【近畿】 2006/07/24(月) 13:00:07
孫が今森さんの「野山の昆虫」を持ち出してきたので、調べると、こちらでスズメバチ退治の副産物で捕獲されているのは、殆どが「アオカナブン」とただの「カナブン」でした。
それにしても、カナブンはコガネ虫と同義と思っていたのが、コガネムシ科の「コガネムシ」とコガネムシ科の「カナブン」とが別々に存在することをはじめて知りました。

ウミユスリカ 2006/07/24(月) 13:28:29
カナブン(金ブン)というのは、本来は「かな色」つまり金属光沢を持っていて、ぶんぶん羽音を立てて飛ぶコガネムシ類の総称です。そういう意味では、ドウガネブイブイ(銅金ブイブイ)だのコガネムシ(黄金虫)だのといった名前も大同小異です。しかし、明治時代に近代的な分類学が日本に導入されて、今まで日本のさまざまな地方で、いくつもの種に対して横断的に漠然と当てられてきた名前が、近代分類学で識別され、ラテン語の学名がつけられた個々の種を示す和名として採用されていったわけですね。

こうやって、カナブンはハナムグリ亜科の一種、あるいはハナムグリ亜科の中のカナブン族に分類される種の総称の和名として採用され、ドウガネブイブイは葉を食べるスジコガネ亜科の一種の和名として、またコガネムシはやはりスジコガネ亜科の一種、あるいはコガネムシ科全体の総称の和名として採用されたわけです。もちろん、こうした近代的種概念が導入される前は、カナブンという名前はさまざまなコガネムシに対して広く当てられていました。

ということで、まさる様のトラップに集まってきたコガネムシは、樹液食で葉や花びらを食べることはまず考えられないハナムグリ亜科の種類であったということになりそうですね。

ウミユスリカ 2006/07/24(月) 13:33:51
余談ですが、関西の暖地の気象ですと、かなり山の高いところに行かないとアオカナブンの生息には適さないように思えます。カナブンには銅色型の個体と緑色型の個体がいますので、緑色のカナブンは、カナブンの緑色型かもしれませんね。

まさる 【近畿】 2006/07/24(月) 15:40:34
ばんねるさんへ、
私のスズメバチ捕獲装置は、ご期待に添えないようです。
代わりに、これはどうですか?
DIY店に千円台で売られている、電撃殺虫器(大、または小)は、いかがですか?
我が家の葡萄棚は、毎年、小さなコガネ虫を小型にしたような黒っぽい虫に、葉を囓られていましたが、今年は電撃殺虫器を取り付けたところ、蛾や蚊のほか、いろんな虫が入り、そのせいか、葉っぱも茎も今のところ、被害がありません。

とろのすけ 【近畿】 2006/07/24(月) 15:47:25
横からすみません。私も、あちこちで「コガネムシ」とひとくくりでまとめられているのがとても気になっているので詳しく知りたいです。
大まかにいえば「カナブン」「コガネムシ」「ハナムグリ」「ドウガネブイブイ」でいいのかしら?さらにどれもその中でいろんな種類や色がいますが。
カナブンはやや大型で肩が張ってるかな?コガネムシは丸くて反射板みたいにキラキラするタイプ?ドウガネブイブイは光沢が少ないタイプだったかな?
ドウガネは成虫が木や野菜の葉や実を食い荒らすので「害虫!」と認識されても仕方ないですが、上記の中で実際に根や花を食害するのは、どの種類の幼虫または成虫なのか、知りたいところです。

ウミユスリカ 2006/07/25(火) 07:28:11
コガネムシは狭義にはコガネムシ科スジコガネ亜科の1種を指しますが、広義にはコガネムシ科の昆虫の総称といっていいでしょう。しかし、コガネムシ科の昆虫は日本だけで九州大学の日本産昆虫目録データベースでの検索で426種類、つまりこの目録からもれていたり、目録編纂後に発見されたりしたものをくわえると、さらに多数の種が存在しています。この中にはカブトムシや天然記念物のヤンバルテナガコガネも含まれることからわかるように、実にさまざまな生活型をもっています。

ただし、大雑把に言うと、幼虫・成虫ともおおまかに動物の糞を主食としているグループと、幼虫が腐植質や植物の根を食べており成虫が植物の葉や樹液、熟した果実を食べるグループに分かれます。これは古い分類体系では食糞群と食葉群と呼ばれていた分類群に相当します。

いわゆる食葉群にはごく大雑把に言うと、幼虫が腐植質だけを食べて育つものと、腐植質だけでも育つが植物の根も食べるもの、植物の根も食べないと成虫にはなれないものがいて、後二者が根を食う害虫となるわけです。

食葉群の成虫でカブトムシ亜科やハナムグリ亜科、テナガコガネ亜科などに属するコガネムシはおおむね生きた葉は食わず、幼虫も生きた根には手を出さないとみてよいでしょう。ハナムグリ亜科の一種であるカナブン類はそうしたものの代表的な種類です。

実際に、幼虫が植物の根に手を出し、成虫も葉や花を食害するのは、スジコガネ亜科とコフキコガネ亜科のコガネムシに限られるといっていいでしょう。

前者ではドウガネブイブイ、アオドウガネ、スジコガネ、ヒメコガネ、マメコガネ、ウスチャコガネ(成虫はほとんど摂食しないが幼虫がシバを激しく食害する)などが栽培植物に対して実害を及ぼしています。また、後者ではオオクロコガネやアカビロウドコガネなどで、栽培植物での実害が知られています。まぁ、大まかに言って、栽培植物の害虫となる種類は、圧倒的にスジコガネ亜科のコガネムシといっていいのではないでしょうか。

とろのすけ 【近畿】 2006/07/25(火) 18:08:09
>ウミユスリカ様
では、一般によく見られる大型の甲虫で食害を及ぼすのは、ドウガネとコフキコガネのみと考えていいんでしょうかね?わたしは大型の甲虫は結構好きなので、なるべく擁護したいんです^^;
他の、一般に根を食い荒らすタイプの小型の甲虫(成虫)は意外と目に留まらない気がします。
ただ、ドウガネはどっちかというと青物が好きだしハナムグリの成虫は花粉を食べますので、今回のケースはハナムグリが花粉ついでに花もかじったのではないでしょうか。花粉を食べようとして花を傷めるケースも結構あるようですね。

ウミユスリカ 2006/07/25(火) 20:02:09
コフキコガネ類は日本産のものはそんなに栽培植物に被害を及ぼすことはないみたいですね。ヨーロッパ産のものではけっこう深刻な被害を及ぼすものがいると聞き及んでいますが、昆虫の名前の邦訳は問題があるものが多いので、具体的な学名を照合してみないとなんともいえません。先ほども申し上げたように、日本産のコフキコガネ亜科でけっこう大きな被害をもたらすのは、クロコガネ類のオオクロコガネと、ビロウドコガネ類のアカビロウドコガネが代表的で、あとはちょぼちょぼという感じじゃないでしょうか。つまり、2センチを超える大型種で栽培植物に大きなダメージがあるものは、ドウガネブイブイ、アオドウガネ、ヒメコガネ、オオクロコガネあたりが主流ではないでしょうか。1センチ前後の小型種でも、マメコガネやナガチャコガネはかなり大きな被害をもたらしますね。

あと、ハイビスカスはどう考えてもハナムグリの好みの花には思えないんですよ。私は(専門がハエの研究であることからあまり本気で見ていないせいかもしれないのですが)ハイビスカス類にハナムグリが飛来しているのを見た記憶がありませんし、そもそもハイビスカスの花粉のある場所は、花びらから離れすぎています。あとは、実物の画像を見ないとなんとも・・・


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