サンダルウッド(白檀)の育て方。

[園芸相談センター]の過去ログです

ポポ 【東海】 2006/06/29(木) 19:02:57
はじめまして//_ _)m
先日、某オークションにて白檀の種を購入したのですが、半寄生植物ということ以外情報がなくて…
//ι^^)
寄生対策等ご存知の方アドバイスお願い致します
m(_ _)m

Aquiya 【関東】 [URL:http://aquiya.skr.jp/] 2006/06/30(金) 02:19:51
こんにちは。
興味深いですね。
私も育てたことがないので、手元の資料の丸写しになりますが……

・発芽後約1年間は自活するが、その後はほかの樹木に寄生しないと枯死するそうです。
・半寄生の意味は、宿主から栄養を得るが自分でも光合成するということです。
 寄生しなくても生きて行けるわけではなく、必ず宿主が必要となります。
・宿主(寄生させる植物)はモクマオウ、インドセンダン、ビルマゴウカン、タイワンニンジンボク、アカシア類がよいとのこと。
・ネット上の情報によると、タイワンネム、オオハマボウなども宿主として用いることができるようです。
・上記いずれかの宿主の根元にビャクダンの種子をまくか、あるいはビャクダンの種子をポットなどで発芽させて宿主の根元に植え付けるといいのではないでしょうか。

インドセンダン(ニーム)やオオハマボウあたりが入手しやすいのではないかと思われます。
もっと詳しい方がいらっしゃるかもしれませんが、とりあえず。

ポポ 2006/07/02(日) 04:03:58
[[解決]]
レスありがとうございます
//_ _)m
ニームツリーも宿主になるんですね、それなら入手できそうです♪
ちょっと可哀相な気もしますが、、、
白檀林などの画像を見ると、成木後は自身で大地に根をはっていたのでやはり宿主は枯死するんでしょうか。

Aquiya 【関東】 [URL:http://aquiya.skr.jp/] 2006/07/02(日) 11:35:05
こんにちは。

> 白檀林などの画像を見ると、成木後は自身で大地に根をはっていたのでやはり宿主は枯死するんでしょうか。

ヤドリギとは違い、ビャクダンは樹上ではなく土に生えて、地下部で宿主の根とつながっています。
ですからビャクダンが単独で生えているように見えても、実際には近くに宿主となる別の木があると思いますよ。
宿主が枯死した場合は、やはりビャクダンも枯死してしまうのではないでしょうか。

なお、日本各地の寺院などに「白檀」と呼ばれる木があるようですが、これは実際にはビャクシン類などの別の植物のようです(念のため)。

ポポ 2006/07/02(日) 17:34:10
完璧に宿主頼りの植物なのですね、、ヒモ?
//ι^^)
レスありがとうございます。
いっそ寄生しなくても生きていけそうだと思うんですが、そこは生活の知恵なんでしょうか。

ポポ 2006/07/02(日) 17:37:50
>>追記
国内の野外で白檀を育てるのは難しいと思いきや、やはり別種でしたか。
わりと有名な物の名前をあしらった違う物って多いですねι

ウミユスリカ 2006/07/02(日) 17:54:43
寄生植物には、ナンバンギセルやネナシカズラなど、光合成の能力すら放棄してすべての栄養分をほかの植物から得ているものがありますが、多くは自ら光合成はして、多くの植物が根から得ている栄養塩類(肥料分)や水を宿主植物から得ています。樹上で青々と葉を茂らせているヤドリギを思い浮かべていただければ、理解しやすいかもしれません。

光合成できるのなら、完全に自活すればいいじゃないかと思うかもしれませんが、おそらく、栄養塩類(肥料分)の取得に関係しているのではないかと思います。

実は、普通の植物でも地中でさまざまな微生物と競合しながら窒素やリン酸のような栄養塩類、とりわけリン酸を得るのは容易なことではありません。そこで、多くの植物は地下で友好的な菌類と共生することで、ようやっと地下での栄養塩類を巡るサバイバルを乗り切っているのです。これを菌根と呼びます。昔は菌根は一部の特殊な植物の珍奇な現象と思われていましたが、今日ではたいていの植物の地下部分が、多かれ少なかれ、菌類との共生関係を築いて栄養塩類を得ていることが判明してきています。

そうすると、寄生植物というのは、菌根のパートナーである共生菌類に、共生の対価、たとえば光合成で作り出した糖分であるとか、菌類が根の組織に進入するストレスであるとか、そういうものを支払わずに、リン酸とか窒素を確実に手に入れる生き方をしている植物なのではないかと思えます。

わかりやすいたとえ話をすると、普通の植物は自力で炭水化物、いわば「ご飯」は自給しています。で、一緒に食べるタンパク質(の原料である窒素)など、いわば「おかず」は、自分で作ったお米を、菌類に支払うことで、提供してもらっているわけですね。ところが、多くの寄生植物は、「ご飯」は自給しつつ、「おかず」はお隣さん(宿主植物)から盗んで生活しているわけです。さらにネナシカズラやナンバンギセルになると、「ご飯」までをお隣さんから盗むというか、強奪して生きていることになります。

余談ですが、日本にもツクバネというビャクダン科の植物が自生していて、羽子板の翅のような果実の未熟なものを塩漬けにして食用にすることがあります。これもやはり、普通の植物のように光合成していますが、一部の根がヒノキなどの根に接近して中に瘤状の寄生組織を進入させ、寄生生活を営んでいます。


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