バラの灰色かび病の防除について

[園芸相談センター]の過去ログです

とらぞう 2006/05/23(火) 22:00:37
このところ雨が多いせいか、白や薄いピンクのバラに灰色かび病が激発しています。2日前にハーモメイト、その1週間前にジマンダイセン、そのまた1週間前に・・・と定期的に薬剤散布していますがどうも病気が進行しているように見えます。散布のタイミングが悪いのか悩んでしまいます。皆さんどのタイミングでどんな防除法を実行されていますか?

ちゃも 2006/05/23(火) 23:08:36
こんばんわ(^^)

灰色カビ病ですか?
日当りが良く、風通しが良いという環境が一番良いと思うのですが(^_^:)
中々、そういった環境で管理できない方もいらっしゃる様で大変ですね。

薬を散布して、逆に過湿状態になるのが非常に良くないのです!
散布する時は、天気の良い日の朝を選び、直ぐに乾く状態をまず作らないと、
再発しやすいと思うのですが^^: 如何でしょう?

ビニールハウスだと「くん煙」で燻すタイプの劇物指定の農薬があるようです
が、一般では使えないかも知れませんね(^_^:)これだと水気は使わないのです。

もう少し詳しく書きたいのですが、今長く書き込みできないので、すみません、
他に詳しい方、ヘルプをお願いします<(_ _)>

とらぞう 【関東】 2006/05/24(水) 00:25:15
ちゃもさん、お返事ありがとうございます。結果的に雨の合間をぬって散布した状態になっていたのでかえって悪い状況にしていたかもしれませんね。例年多少の病虫害は気にしないでいたのですが、今年は殊に病気が蔓延しまして、まだ2、3分咲のものまで既に赤いしみが付いています。冬期に石灰硫黄合剤を散布しなかったこともあり、昨年までは月に2回程度でしたが、4月の中旬からほぼ7日毎に散布してました。ちなみに場所は南向きで風通しもいいです。

R・ひろき 【関東】 2006/05/24(水) 09:02:01
 こんにちは。
 冬の時期に、石灰硫黄合剤を使わない場合は、3月頃からダイセン系などを使っておくと、良いことがあります。
 露地なら3月に2回くらいです。

・散布のタイミング
 雨前に予防剤、雨のあとに治療剤です。雨が連続して、病気が出ているときは、晴れ間に予防剤と治療剤を両方使います。病気が目に見えてこなくても、その病気の繁殖条件がそろった場合は、治療剤を入れることもあります。

 雨の合間をぬっての散布は、とくに問題があるとは思いません。
 濡れが続くと良くない病気、たとえばベト病などでは、ベト病にまったく効かない農薬を使って、せっかくの晴れ間(乾く時間)を潰すようにして散布をすると、かえって繁殖させることがあります。そのベト病の場合も、ベト病に効くものを使えば、効果はあります。

 散布のタイミングより、予防剤と治療剤の選択のほうを改善したほうが良いように思います。
 ジマンダイセンは予防剤ですから、症状が出てからは、なかなか効きにくいです。
 また、ハーモメイト水溶剤は、初期症状に効く治療剤です。これも、病気が進んだ場合は、効きにくいところがあります。

 また、灰色カビ病は、庭にカビの出た花が落ちていたりしますと、散布しても効果がなかなかあがりません。散布の前にはとくに、カビの生えた花がらなどを徹底的に掃除します。赤いシミの出たものもつみ取ったほうが良いと思います。
 灰色カビ病は、傷んで死んだ組織につくタイプの糸状菌で、他の植物のものがバラに感染する場合があります。庭に他の植物があり、それが発病していましたら、つみ取ってみてください。


 バラと花卉類・観葉植物の灰色カビ病用の農薬をいったんふたつに分けますと、
(予防剤)ジマンダイセン、マンネブダイセンM、サンヨール
(治療剤)ポリオキシンAL水溶剤、ハーモメイト水溶剤、ゲッター水和剤
(予防剤と治療剤の混合剤)ポリベリン水和剤
 このほか、予防的に初期症状のときから使うと良いと書かれているものに、フルピカフロアブルがあります。
 このへんを様子を見ながら、ローテーションで使います。
 ポリオキシンAL水溶剤、ゲッター水和剤、フルピカフロアブルについては、もし、掃除して散布しても、続々と黴びてくるようでしたら、しばらくそれをやめて、他の治療剤を使うようにしてください。

 予防剤と治療剤については、
「ピシャッと効かせる農薬選び便利帳 岩崎力夫著 農文協 1995」
 バラの病気と害虫については、
「バラの病気と害虫 見分け方と防ぎ方 長井雄治著 農文協 2005」
 などをお勧めします。
その他、インターネット上では、大阪府病害虫防除所のその他技術情報のなかに、「薬剤耐性菌対策(灰色かび病)」というページもあります。これはご参考までに。

ちゃも 【九州】 2006/05/24(水) 20:29:01
とらぞうさん、R・ひろきさん、こんばんわ。

農薬については、R・ひろきさんのようにきちんとした説明も出来ない
のですが、パート先であった園芸農家がプリムラ等の灰色カビ病に使用し
ていた薬剤です。

ベンレート水和剤(ベノミル水和剤)
http://www.sumika-takeda-engei.co.jp/guide/syo00152.html

トップジンM水和剤(チオファネートメチル水和剤)
http://www.nippon-soda.co.jp/nougyo/seihin/topjinm.html

ゲッター水和剤
http://www.nippon-soda.co.jp/nougyo/seihin/getter.html

ちなみに、私はあくまで管理はやっていなかったので事務として使用して
いた薬剤が何であるか知っているだけに過ぎません<(_ _)>

私の考えとしては、ビニールハウスのような特殊な空間ではないので、
日当り、風通しの確保が可能であれば、薬剤の散布はあまり必要ないの
ではないか?と思っています(^_^:)
カビの生えた状態のものを早めに取り省き、取り省けない部分について
は拭き取る等して、周辺を常に清潔に保つようにるればカビ菌も繁殖が
できなるなるのではと日頃、思っていたのです。

あくまで、私のやり方なので、決してこの方法が良いとは言えませんが、
普通に人間の消毒液(マキロン等)や食酢を水で薄めたものをコットンに含
ませて、まめにカビの部分を拭き取ります。
状態がかなり悪ければ、薬剤は使うと思いますが、清潔に保つ事で治まる
なら、労力を惜しまない感じです。

ただ、雨がまだ続くのであれば薬剤のローテーションは必要になってくる
のでしょうか?(^_^:)

家では、灰色カビ病に関しては、特に深刻な事態に発展した事がないので、
この様な回答になってしまいましたが、他にもご意見を是非是非!下さい<(_ _)>

とらぞう 【関東】 2006/05/24(水) 21:35:21
ちゃもさん、R・ひろきさん大変詳しい説明ありがとうございます。

 灰色かび病についてはこれまでこんなにひどい状況になったことがないので、主に黒点病に重点をおいて薬をまいていました。だから手持ちの薬剤も黒点病メインのものばっかりでして、ハーモメイトはあわてて買ってきたんですよー(よく調べもせずに)。
 
 散布の前に既に変色したものは切ったのですが、赤い点が付いているものはもったいなくて残していましたよ。これがいけないんですねー。 開花していないものをチョン切るのはちょっと勇気いりますね。
 
 発病したものは取り除く、花柄を放置しないなど、黒点病の防除と共通ってことですよね。

 白は10株ありますがホワイトマスターピースとパスカリを除いてほぼ全滅・・・。

 フルピカですが2週間ほど前に散布したんですけど灰色カビ病に予防効果があるとは知りませんでした。
 
 実はひろき様お勧めの本は2冊とも持っているんですが・・・ちゃんと活用していなかったってことか(反省)。もう1回ちゃんと読んでみます。

 ここは千葉県北西部で現在雷に雨の状況、このまま梅雨に突入しそうなので、花の様子をみながら薬剤の選択もうちょっと考えてみようと思います。ちゃもさんの方法お手軽そうなので今度試してみますね。
 

とらぞう 【関東】 2006/05/24(水) 22:04:22
 あっ!と、書き忘れましたが、竹酢液をたまに散布してるんですよ。定期的ではないので効果のほどがよくわからないんです。知人に竹酢液作っている人がいるのでただでもらえるんです。
 
 うどんこ病にいいと聞いたような、有機肥料の分解を促進してくれるとか・・・なんとなく漠然と使っている感じ。

 ばらに使用したら灰色かび病に効果があったなんて事聞いたことないかな〜?

R・ひろき 【関東】 2006/05/24(水) 22:41:24
 とらぞうさん、こんにちは。
 今年のように、開花期にやや低温で、雨が多いときは、出やすいです。
 水玉模様の蕾、どうしてももったいなかったら、模様の出た花弁だけむしり取って捨てるという手もあります。

 ところで、竹酢液は、ハーモメイトや、カリグリーンとは混用しないほうが良いのではないかなと思います。単用されているとは思ったのですが、念のために書いてみました。

 ちゃもさん、こんにちは。
 バラ用の殺菌剤で、劇物のくん煙剤は、ちょっと調べてみましたが、無かったように思います。他の花卉用ですよね。園芸農家ということで、納得しました。
 灰色カビ病は、初期症状がごく小さい水玉模様です。拭き取れるほどのカビが生えたときには、その組織はすでに死んでおり、拭き取るという作業はしにくいと思います。
 うどんこ病などは、生きている状態で寄生しますので、拭き取れば、跡が残っても何とかなることがあります。
 このへんが灰色カビ病の嫌なところで、「切る。」「捨てる。」「切る。」「捨てる。」を繰り返すことになります。でもカビを少しでも残しておくと、また感染しますから、結局、どちらにしても、庭中大掃除をすることになります。……というのが、灰色カビ病のよくあるパターンです。

ちゃも 2006/05/24(水) 23:48:16
☆とらぞうさん

家で趣味で育てている(ミニ)バラに関しては、灰色カビ病になった事で
困った事がない部分がありまして、何が良いとは、はっきり言えないの
ですが、食酢を使うのは、気休め程度の事です(^_^:)何か使うなら食酢
がいくらかマシ程度の考えです。発生しても、この程度で十分抑えられ
るので、切り取る以外は、こんな対処しかしていません。
マキロンだと広範囲の場合、気軽だけど割高になりそうですね(^_^:)
ビニールハウスの中で、灰色カビ病になったプリムラが株のほとんどを
失って最後に枯れる姿を見慣れてしまうと、家のは全然問題外になって
しまっています(^_^:)

☆R・ひろきさん

いつも有難うございます<(_ _)>
農協等で販売している劇物指定のくん煙剤は、バラは適用ないのですね?
(^_^:)これが使えれば、一時的に密封状態を作って一晩燻す事も、出来
そうに思ったのですが、残念です。
はい。毎年、この時期はプリムラの交配と種取りで灰色カビ病との闘い
みたいです。
何度も農薬を変えて散布しますが、最終的に湿度の問題をクリアしなけ
れば、治まりません。
うまくいくと、ピタリと治まるんですw不思議です。

とらぞう 【関東】 2006/05/25(木) 01:05:56
 ひろきさん、ちゃもさん、こんばんわ。
 いろいろな方法教えていただいてありがとうございます。ばらや園芸全般に関する本結構たくさん読んでるんですけど(しかしすぐ忘れる)ここの掲示板のほうが、より実践的で詳しい意見が満載でとても勉強になりますね。まとめると園芸書が1冊できそうな感じ。

 ところで灰色かび病で過去ログ検索したんですけどありませんでしたねー。ばら育ててる方結構多いかなと思ったんですけど、この病気はあまり発生しないのかなぁ。もしかしてこんなにひどいのは家だけか?
 湿度が高いせいかうどんこ病だけはまだ発症していません。
 
 そういえば数日前TVのニュースで、きゅうりの灰色かび病がひどくて価格が高騰しているそうです。やはり天候のせいか?

 今度ひろき様がおっしゃったように点々のついた外側の花弁だけ取り除いてみようと思います。それでもだめなら切り捨てます。
 
 ちゃもさん、プリムラって灰色かび病で枯れちゃうんですか。怖いですねー。

 やっぱり病気って治療より予防だってつくづく感じますねー。気が付くのが遅いか?!
 

とらぞう 【関東】 2006/05/25(木) 22:52:53
[[解決]]
解決チェックするの忘れました。教えていただいたみなさんどうもありがとうございました。


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