二価鉄イオン水の作り方

この記事は[園芸相談センター]の過去ログです

田村宜慎 【近畿】 2006/01/31(火) 17:17:57
植物の栄養吸収には二価鉄イオン水が良いと聞きました。メネデールという商品が販売されていますが、「イオン水」というくらいですから、自分で作ることができないものかと思います。少しでもコストを抑える為に自分で作る方法を教えて頂けませんでしょうか。

ハッピ−マン 2006/01/31(火) 19:45:45
田村宜慎さん、二価鉄イオンというのはFe2+(第一鉄イオン)のことですよね。塩化第一鉄とか硫酸第一鉄などの薬品を水に溶かすと二価の鉄イオンが生じます。しかし、このような水溶液の二価鉄イオンは同時に塩素イオンや硫酸イオンなどの陰イオンが対になって生じますから、植物に悪影響があるかもしれません。またこうした水溶液のPHは中性よりやや低いのが普通ですし溶液の色調も鉄さびのような黒茶色ではなく青か〜緑色をしています(しかし、しばらくすると酸化されて茶色くなってきます)。二価鉄イオンを中性域にしますと鉄イオンは水酸化物となって沈殿します。二価鉄イオンを中性域でもイオンとして安定に存在させるためには、鉄が錯塩とか福塩などといった特殊な形態でないと難しいかもしれません。 植物の栄養素を含むとしたら、リン酸鉄アンモニウムが良い組成物なのかもしれません。また一般的なことですが二価鉄イオンを土壌にまけば早い時間に空気で酸化されて三価の鉄イオンになると考えられますよね。

ところで、メネデールはどんな色をしていますか? また長い時間静置しておくとオリのような沈殿物が溜まりませんか? PHはどれぐらいなのでしょうか? メネデールが茶色い液体であれば三価の鉄イオンと二価の鉄イオンが共存しているのかもしれません。また二価鉄の水酸化物は無定形の沈殿物で非常に微細なので、これを分散形にしているのかも知れません。でもこれはイオンではありませんよね。

身近にある材料で単に二価鉄イオン水を作くるのは、けっこう厄介ですね。塩酸とか硫酸があれば、それにくず鉄を溶かせば簡単なのですが、家庭にある酢酸(酢)に鉄はなかなか溶けないでしょうからね。

ということで、いろいろ思いついたことを書きましたが、身近にあるものから二価鉄イオン水を安く作る方法は残念ながら出てきませんでした。ひょっとしたら鉄クギを土中に差し込んでおいたら酸性雨の影響で少しずつ溶け出して効果があるかもしれませんね。無責任な回答でまったく申し訳ないです〜

gardenfan 2006/01/31(火) 20:00:53
芽根でーる
先日バラ苗を植える時の直前に近所のDIYで600mlで680円と大廉売していたので買ってきました。
100倍液に丸2日苗を漬けておりました。

>ところで、メネデールはどんな色をしていますか? 
無色透明で、原液は時間が経っても変色した記憶がありません。

http://www.menedael.co.jp/index.html
メネデールのHPを見てきましたが成分についての記載はありませんでした。それにしても私が生まれる前 昭和29年からの製品だとは驚いています。

gardenfan 2006/01/31(火) 20:22:42
チョット興味がありましたので

ネットでメネデールについて調べましたが、2価鉄イオン以外の説明のあるのは全く見つけられませんでした。皆さんほとんど調べていないということですね。

ひょっとすると思って特許もしらべましたが、メネデール(社名)での出願人や権利者そして社長の名前で検索しましたがヒットしませんでした。

成分を調べたら商売できるかもしれませんね。(笑)

それよりも今回調べた結果、水槽水槽の方が沢山ヒットしましたのが以外でした。早速我が家のグッピー水槽にも投入しようと思っています。

ハッピ−マン 2006/01/31(火) 20:44:04
gardenfanさん、無色透明で魚にも害がないとすると、メネデ−ルはひょっとして、ピロリン酸第一鉄ではないでしょうか? しかしgardenfanさんは、チョットの興味で特許まで調べるとは ・・・ 一体何者?

R・ひろき 【関東】 [URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham] 2006/01/31(火) 20:49:54
 こんにちは。
 回答にならないかもしれませんが、水耕栽培用の鉄のペレットというのが販売されています。
 水耕栽培をしたことがないので、この商品は使用したことがありませんが、ご参考までに。

http://www.aichi-steel.co.jp/sp_info/SPINFO/TETURIKI/price.htm#02

gardenfan 2006/01/31(火) 21:53:48
R・ひろきさん

ひろきさんの紹介いただいたHPでは酸化第一鉄ということでした。

ハッピ−マンさん
>しかしgardenfanさんは、チョットの興味で特許まで調べるとは ・・・ 一体何者?
仕事柄一応エンジニアですので、googleでほとんど成分についての情報が得られなくて、しかも商品として50年も残っているということは、特許かなんかで保護されているのかなと思っただけです。

成分を調べるだけなら簡単なんですが...

成分表示が無いということに気が付きましたが、どういうことなんでしょうか?

ひなひな 2006/02/01(水) 11:24:02
濃度をどのレベルにするか? 使用目的な何か? 水耕栽培? 肥料的に使う? それとも植物に直接噴霧する? 持続的に維持する?

実用的ではないですが、面白い方法として

少量の2価の鉄イオンを作る簡単な方法としては、ブリキにキズを付けて、水(ごく薄い食塩水か薄めた食酢や炭酸水ならさらによい)に浸けておけば出てくるはず。 ただし素早く使わないと酸化されてしまう。

もっと効率的に考えると・・・表面を良く磨いた鉄板と銅板をそれぞれ1枚準備して、一端を繋いで松葉状にする。これを、水、薄いお酢、食塩水もしくは重曹を入れた水に入れてやれば、鉄板から鉄のイオンが解け出すはず。

こんど水耕栽培でやってみようかな? 銅の針金と鉄釘で、実験してみよう!

ひなひな 2006/02/01(水) 11:41:21
いやまてよ・・・これを土中や植木鉢に入れてやれば・・・! 

直列に繋いだら電気流れるかなぁ・・・この週末に工作してみよう。
水を頻繁に与える夏場なら、使えるかもしれない!

発光ダイオードと組み合わせて学研の教材に採用してくれないかな・・・・

ハッピ−マン 2006/02/01(水) 13:18:02
gardenfanさん,機会があればこんどメネデ−ルの化学分析をしてみようと思います♪〜。 成分の表示がないということは、肥料でも飼料でもないということかな? 鉄イオンが含まれているというのが成分表示なのかな? 「芽根で−る」とは上手いネ−ミングですよね。関東の会社の商品に「ワラクサ−ル」(藁腐−る)というのがありますが、同じような発想ですね。
ひなひなさんは、植木鉢で化学実験ですか? 鉄と銅のイオン化傾向の違いを利用して鉄イオンを出そうということかな。理屈には合致していると思いますが、実験される植物にとっては、きっとご迷惑さまでしょうね。
田村さん、話題がそれてすみません。

gardenfan 【近畿】 2006/02/01(水) 21:29:48
ハッピ−マンさん

成分分析なら液体ですのでICP発光分析で微量金属が簡単に分析できます。各県の工業技術センターに行けば使えますが多分2500円/時ほどの負担が必要です。
製品本体に成分表示がなく、ネットで調べてもほとんどFE2+しか説明がないのであればメーカーさんに問い合わせても教えてもらえないでしょうね。
もし分析に行かれるのであればついでにHB101もお願いしたいですね。ペコリ

鉄イオンで思い出しましたが、昔昔のその昔gardenfanが鳩キチ少年の頃に鳩の飲水器に錆びた釘を入れるように教わったことがあります。
効果については?ですが...

R・ひろき 【関東】 [URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham] 2006/02/02(木) 07:46:33
 こんにちは。
 先日は失礼しました。
 本題のほうを書きます。
 私はバラを栽培しておりますが、ごくたまに、「鉄欠乏」の症状が出ることがあります。このときに、微量元素肥料を入れるなどをしています。バラ仲間のなかには、鉄釘を入れておく人もいます。
 バラの場合、それでそこそこに回復しますので、二価鉄イオン水をかけるところまでは、数回しかしたことがありません。

 では、手元にあるもので、二価鉄イオン水を作るにはどうしたらよいかですが、まず、コストのことが、田村さまの頭にあると思います。私の場合は、自作資材というものを、滅多に作りませんので、コストが気になりましたら、鉄を含有する既存の資材を、いくつか調べると思います。その方向で、少し、回答を書かせてください。

 鉄を含んだ微量元素のみの肥料というものが、販売されています。知っているところでは、「ハイグリーン」があります。鉄中心となると、有名なところでは、田村さんがあげられた「メネデール」と、その他には、「鉄力あくあ」、「鉄力あぐり」という商品になると思います。鉄中心のものは、それぞれ、インターネットにお値段が出ていますので、用途にあわせて比較されてはと思います。

 先日、「鉄力あぐり」のうちの水耕栽培用(8ミリペレット)のURLを貼りましたのは、水中で、約一年効力があるとされておりましたので、水への鉄分供給には、よいかと思ったためです。ただ、私は鉄力あぐりを、水への鉄分供給に使ったことはなく(水耕栽培をしたことがなく)、効力のほどは、試してみないとわかりません。そのため、回答にならないかもしれないと書きました。

 蛇足になってしまいますが、私が自作資材を植物に使わないのは、素人判断で作ったものが、悪影響を及ぼさないかどうか、不安であるためです。遊びで実験して楽しむということならよいのですが、大事な植物には、既存の資材を使うようにしています。ちょっと検索してみますと、二価鉄イオンを作るためには、酸が必要であるということが、書かれています。自作する場合、使う酸によっては、あまり植物には良くないかなとも思います。

 上記の4商品、実は手元に全部ありまして、けっこう楽しんで使い分けをしております。資材マニアなのかもしれませんが、それも楽しいものです。蛇足で、失礼いたしました。

たちつ 【近畿】 2006/02/02(木) 17:18:45
横槍JRしまぁ〜す。

副資材に関しての疑問・魅力・誘惑は誰しもあることです。
たいては、効果は別にして、高価である。欲しいが近所では売っていない。そこで代替品を自作したくなる。その後成分や作り方を調べたくなる。それはそれで良い事とは思いますが・・・、

結論的に言って、極めて目立つほど効果は、認められない。

使わないより、使ったほうがなんとなく安心する程度。サプリ食品のようなもの。薬(遮断・死滅させる)と補助資材(補助食品は補い助けるもの。)は違います。特殊環境下で欠乏していれば別ですが、自然環境下なら、土に含まれている。

過去ログにも良く似たものがあります。
http://botany.cool.ne.jp/wwwlng.cgi?print+200504/05040057.txt
http://botany.cool.ne.jp/wwwlng.cgi?print+200407/04070088.txt
http://botany.cool.ne.jp/wwwlng.cgi?print+200405/04050192.txt
その他、アジサイとアルミイオンとか

以下雑談。

もともとこのような流行は、いつの時代にも、どの分野にもあります。流れとして、下地(何か便利なものはないかなぁ〜)が合って、その後、宇宙開発・石油ショック・バブル・技術の細分化・軽薄短小・・・など生活が多様化してきた。情報も多様化氾濫し、手軽になった。ここに新たな不満・欲求・希望が発生した。理解する能力や知識はある。それゆえ「何をどうすれば良いか迷う」「使わないとダメと言う不安になる」「使えばばら色の世界が得られるという夢を想像する」時として、「恐怖」を抱く人もいる。恐怖から逃れるために言われたとおりにしてしまう。さらに「本当に可能なのか?と言う」疑問やもともと「何が望み」だったのかを忘れている。

私も以前は、色々使いました。疑問を持ちながらも「使い続け」ました。何をしても上手くいかない時代もありました。ある日CPテキストを読んでいて、必ず「環境設定・条件確認」という言葉がある。何か解らなかった。よくよく考えれば、これが、最初の一歩であると気が付いた。「有」の存在をすべて否定して、この世の中すべて「無」なのだ。と気が付いて、(考えて) すべて、疑うということから、始めました。いかなる専門家・天才(=天災)の言うことも信じない。これは、否定することではない。必ず条件が付いている。その条件が合わないと上手く作動しない。and・or・null・if・・・・など2-3個組み合わせればすべて解決する。解決しなければ、当然お決まりのXXX-errorとなる。専門家の説明は、事実には違いないでしょう?から正しい。しかし鵜呑みしても上手くいかない。このような方法もあるという参考程度で、必ずしも、鵜呑みにしても成功すると言うことではない。鵜呑みにしても成功することが多いので、(再現性が高い)錯覚する。この時点で、勝手に必ず夢が実現すると思い込む。ここが問題。
ここに、私の、「夏冬には水を絶て」、「肥料・石灰はいらない」、「雨の日に潅水せよ」「買ったら夏冬関係なしに、すぐに植え替えよ・植え付けよ」と とっぴな奇声発言をする由縁です。少なくとも、枯れ難い。より正確には、よく観察して、適期適期に応じた処置を施せばよい。観察?・適期?・適量?・適切な処置?と良く解らないことが多い。家電製品など身の回り品は、便利すぎて、考える・テストする必要がない。最初から環境設定がされている。この生活環境になれてしまって、環境設定とは何かを忘れている・気が付かない。買って置いておけば、永遠に綺麗に育つと錯覚している。一部の子供の中には、生物のカブトムシが死んだら、電池を交換すれば、
又生き返ると思っている。ようなもの。堀江門事件に例えれば、結果的に、豊田商法とか色々というが、そもそも、投資・投機・賭博の区別が解っていない。構造計算にしても、もともと完全なものではない。計算の仕方も専門家といえども、殆ど計算できないし、その根拠も、おおよそ大丈夫だろうという目安。建築確認申請しても、昔から、ハンコ(申請者の名前)を信じて、再計算・チェックしていない。図面や方程式が揃っているかどうかということと、指定様式に合っているかどうか。後は値打ち・権威を持たせるために。3ケ間机の上において置くだけ。急ぐときには、袖の下ですね。翌日には降りる。買った人には悪いが、税金で保障せよとは、むちゃくちゃだ。強制撤去はやむ終えないにしても、その費用は、天災でない限り、所有者負担。所有者が販売先などに訴求権を行使すべき問題。買った人の横着や無知からしたこと。
無茶が通る世の中。働くより、なんでも請求したり、裁判したほうが良くもうかる。
しかもその金額は、一生働くより、多額で、税金はかからない。一回勝てば、一生分の総所得より多い。どんなポンコツでも、最新型になる可能性がある。(・・?
 まさこさんも大変だわ。本当に病気になるか、自殺してしまうよ。もっと夜の営みに励まないとダメ、しっかり営みをしないと命がもたない。沢山挿し木すれば、いつかは根つく。これもムチャクチャなのだ。(^_^;)
なんでも、のほほぉ〜んと構えて、単純に考えれば楽。両極端の中に、必ず答えがある。紐解けば、色艶映えりて、笑み満る。ですね。v(^^♪
 と言いつつ、貧乏・無権威・無名である事の喜びで自己満足している私です。もし私が泰三君なら、非難怒号監禁暗殺されているだろうね。
虫や辞職ですめば未だ良いほうかな。(^_^;)
暇つぶしに、次は、電電公社関連でも詐欺か、公取法で引っ掛けようか。どうしたものかねぇ〜。(・・?
堀江門いわく、ダレカガ・・・・迄は良かった。後の言葉の選択が品祖であった。罪は罪として、考え方には、まったく共感するし、新旧交代は望んでいる。前総理・恩人に引退を迫った小泉さんは尊敬に値する。
もう一寸推し進めれば、ご来光も拝める。惜しいね。

ハッピ−マン 2006/02/02(木) 19:59:05
田村さん、たちつさんの雑談にはエキスが充満していて感心しますね。話の切り口が多方面に伸びてゆくところが愉快ですね。園芸というものは、本来人の手に拠らぬとも自然界の姿そのもの(海、山、川)が園芸の体をなしている。なのに、なぜかしら植物というものがあって、それを自分の管理下で育てて楽しみ、また悲しむ。喜怒哀楽の自己満足の嬉しい世界がそこにある。植物を育てることの楽しみを知ってしまえば、もう簡単には逃れられない。うちのじいさん、もうとっくに亡くなっていますが、若い頃から、盆栽とランに凝って大変だった。あるとき家にお客さんが来たとき、おじいさんの園芸をみてたいそう感激したことがあった。その時のおじいさんの返事が「もう、たいそう極道してますさかいに・・・」とご機嫌顔で笑っていた。わたしは子供心に「園芸する人のことを極道する人というのだ」と思い続けていた(笑い)。自分の園芸趣味のためには何にでも挑戦したくなる。そして花が咲けば、自分が咲かせたのだと信じてしまう。価値とはそういう姿のなかに詰まっている、のだと思う。けっして悪いことではないと思う。
 本当に何事も鵜呑みにすることは良くない。たとえば、今回話題の鉄イオンの効果のこともそうだと思う。わたしたちは、どうしても無理をしてしまう。世話をやきたがる。いろいろ選択肢があると思いたがる。植物を育てるとき、何か迷ったことがあったら、何もしないでよいことのほうが多い。鉢物の水遣りだって迷うときがある。理屈よりも水を遣るときはやるという信念めいた気持ちで遣る人のほうが、その瞬間は失敗してもあとあと上手な園芸をするようになる。「鵜呑み」に対して「納得」した園芸ができるようになると思う。 ということで雑談でした。


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