寒ツバキが冬に咲くわけ

[園芸相談センター]の過去ログです

佐藤 貴大 【関東】 2005/12/08(木) 11:23:54
ツバキ類は昆虫がいない寒い時期に花を咲かせますが、なにか
理由があるのでしょうか。お教えください。

Aquiya 【関東】 [URL:http://aquiya.skr.jp/] 2005/12/08(木) 12:55:01
 カンツバキは、‘獅子頭’とその子孫とされる園芸植物の総称ですね。
 ‘獅子頭’の成立にはいくつかの説がありますが、サザンカとツバキtとの交雑によって誕生したという説が有力なようです(野生のカンツバキは見付かっていないようです)。
 一方の親である、サザンカの原種の開花のピークは10〜12月。自生地(本州・四国の西南部、九州以南)では、花粉を媒介する昆虫が活動できるくらいの気温ではないでしょうか? 逆に周囲に花が少ない分、昆虫を集めやすいかもしれませんね。
 もう一方の親である、ツバキの原種の開花期のピークは3〜4月(地域・条件によってはもっと早咲きになりますが)。
 上に書いたように、カンツバキという植物は山野に自生しているわけではなく、人為的な環境のもとで誕生したと考えられます。従って、開花期に何らかの意味があるわけではなさそうです。単に両親の中間の性質を持って生まれたと考えてはいかがでしょうか。つまりサザンカとツバキのちょうど中間の時期に咲く、と。
 カンツバキ‘獅子頭’や‘勘次郎’の開花は12〜2月、最も花が少ない時期に咲いてくれるので、貴重に思った人間が選抜した、と考えることもできそうです。

Aquiya 【関東】 [URL:http://aquiya.skr.jp/] 2005/12/08(木) 13:16:04
よく読むと、「ツバキ類」全体についてのご質問でした。
少しずれた書き込みになってしまってすみません。

早春に咲くツバキは、メジロなどの鳥にも花粉を運んでもらうので、あまり昆虫に依存しないのかもしれませんね(昆虫も花粉を媒介しますが)。
「ツバキ類」はそれぞれ自生地も、花粉を運ぶ動物も違うので、一概には言えないと思いますが…
しかし、カンツバキやハルサザンカはいずれも人為的に選抜されたものですし、早咲きのツバキの園芸品種も同様だと思います。

【関東】 2005/12/08(木) 15:15:25
カンツバキやサザンカは、蜜や花粉を目当てに飛来するメジロやヒヨドリなどの鳥に花粉を
運んでもらう「鳥媒花」です。
(他には「虫媒花」「風媒花」「水媒花」などがあります)
これらの鳥は年間を通じて活動していますが、虫などの他のエサが少なくなる冬季方が、
花に飛来してくれる確率が高くなります。
そのため、これらの花は冬季に開花するように進化したのだと考えます。

【関東】 2005/12/08(木) 15:17:04
レスを書いてから送信するまでに時間が空いたため、Aquiyaさんのレスとかぶってしまいました。
スミマセン。

佐藤 貴大 2005/12/09(金) 09:51:44
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Aquya様、旬様お教えいただきありがとうございました。
良く分りました。


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