鉢物について
ひろ
【関東】
2005/08/02(火) 16:42:38
最近、ホームセンター等でキューイやみかん等、本来大きな木に実がなる果物が鉢で売っていますが、なにか特別な方法で栽培しているのでしょうか。
また、それは一般の家庭でも出来るのでしょうか。
cactus
2005/08/02(火) 20:59:57
桃栗三年柿八年と言う諺を御存知でしょうか。これは実生から栽培をし
て、この程度で実がなる年数を言い表しています。地域や気候によって
多少の違いがありますが、大体の目安としているようです。
園芸店やホームセンターで販売されている物は、ほとんどが接ぎ木をし
て実が早くなるようにしています。販売の際に実が付いていた方が、店
としても販売がしやすいので、生産者側は特殊な方法で栽培をされてい
るようです。方法は生産者によって違い、僕らが真似をするのは難しい
かも知れません。
M2
【中国】
2005/08/03(水) 02:08:26
特殊では無いです。地上に生息する植物のほとんど(海草なども在るのであえてこう書きます)に言える事なのですが、地上部と地下部の栄養成長(大きくなること)は比例します。(比例の仕方はそれぞれですが)そこで、鉢を使って根の成長を制限します。そうすると、先ほど述べたように地上部と地下部の栄養成長は比例しますから地上部の成長も制限されます。植物は、栄養成長ができなくなると生殖成長(子孫を残す準備)へ移行します。そうすることで、本来地面に植えたときより早く花や実を付けさせる方法です。
メリットは早く花や実を付けさせること。(花卉農家・果樹農家はかなりのメリットに)移動や痛んだものを隔離することができる。また、そのために変更ややり直しが聞くことです。(通常より小回りが利くって事です)
デメリットは小さいのでそれなりの量しかできないこと。また、水管理が必ず必要になることです。(まぁ、量は植物の数を増やせばいいことなのでそんなに問題にはならないでしょう)
M2
【中国】
2005/08/03(水) 02:21:33
すいません、書き忘れましたが(書かなくとも分かったかもしれませんが一応)栽培自体はそれぞれの植物に準じます。
後、肥料の調節も遣り易いでしょう。
そうでした、植え替えもある程度必要です。(大きくしたいなら尚更ですね。大きさを変えなくとも根をほぐした方が良くなる時が来ます)
ハッピ−マン
2005/08/03(水) 09:04:17
ひろさん、園芸店やホ−ムセンタ−が少なかった時代、種や苗木は農家の人や趣味とする人の間で行き来することが多かったのですが、年々、園芸が盛んになるにつれ、植物や野菜の種類もふえてきました。それと同時に生物の分子レベル(遺伝子レベル)の研究が進歩して、生物の命の本質というか生理機構、構造の本質が解明されてきました。たとえば動物ならば死ぬと心臓が停止するなど明確ですが、植物の死の判定は動物以上に複雑です。
日本では狭いところで園芸植物を栽培するということで、矮小化の技術(大きくならないようにする技術)、易結実性の技術(果実が実りやすい技術)、耐候性技術(気候に左右されにくい技術)、耐虫害性技術(害虫につよい技術)、肥大化技術(成長速度や果実が大きくなる技術)が開発研究されています。受精というものがDNAの更新であるという事実が発見されておよそ50年、現在では自由にDNA(遺伝子)を切り取ったり、組み込んだりすることができるようになりました。
日本人の主食である「稲」の品種改良は、むかしは、稲同士をただただ受精させるという方法でしたから、ひとつの結果を出すのに一年かかりました。専門の研究者が、一生かかってもせいぜい20回のテストしかできなかったのです。進化というものは、これまでまったくの自然まかせでしたが、いまや人間の支配下にはいったということです。しかし、これについては、良いか悪いか議論のあるところです。
前置きが長くなりましたが、植物においても、これからどんどん新品種が登場するでしょう。属とか科とかの分類も様変わりする日が来ることと思います。
はやと
2005/08/03(水) 12:26:43
M2さんが言われているように、小さめの鉢で根を張らせて実をつけさせていることが多いようですね
人間に、無理やり実をつけさせられているとも言えますね
小さな鉢のままでも、毎年実をひとつふたつ位ならつけることも可能ですが
鉢や木が小さいと、年々体力が落ちてしまい実をつけなくなったり
やがて弱って枯れるなんてこともあります
お店で沢山実が付いているものを購入しても、それを鉢増ししたり地植えすると
数年は木が成長する方に栄養を使ってしばらくは実がつかないこともありますよ
M2
【中国】
2005/08/04(木) 05:05:30
>お店で沢山実が付いているものを購入しても、それを鉢増ししたり地植えすると数年は木が成長する方に栄養を使ってしばらくは実がつかないこともありますよ
説明が足らなかったでしょうか?
>地上部と地下部の栄養成長(大きくなること)は比例します。(比例の仕方はそれぞれですが)そこで、鉢を使って根の成長を制限します。
と書いているのですが、制限をしつつ大きくするのにいきなり未来(数年後)の木の大きさにする必要はありません。体力さえ十分でしたら毎年花や実を付けさせることが可能です。早く実を採りながら徐々に大きくするだけのことなのです。
>植え替えもある程度必要です。(大きくしたいなら尚更ですね。大きさを変えなくとも根をほぐした方が良くなる時が来ます)
とも書いたのですが連レスで飛ばされて読まれてしまったのでしょうか?
あ・もちろん、地植えしてしまうとそれなりの年月がかかりますが。
>無理やり実をつけさせられているとも言えますね
無理やりと言うか。植物は限られた条件の中で生きているだけのはずです。あまり擬人化してしまうと見えなくなること多いのでご注意を。
ひろ
2005/08/05(金) 15:59:41
[[解決]]
皆様、ありがとうございます。
とくにM2様、大変わかりやすいご説明、参考になりました。
ハッピ−マン
2005/08/05(金) 16:05:13
制限された範囲内で育てるという面では、盆栽が究極でしょう。わたしの父は、盆栽を自慢する人でしたが、父が亡くなった後、形見分けに他人様にいただいてもらいました。そして残ったものは地植えにしました。 植物は根で負担が出来る以上に地上部は成長できません。これが基本ですが、成長ホルモン、結実促進ホルモン剤などを使用すると商品としての体裁を整えることが出来ます。 不自然さを楽しむより、ごく普通の自然さを楽しむ精神も必要ではないかと思います。どうも、まとはずれな意見ですみません・・・。
ひろ
2005/08/05(金) 17:24:58
ハッピーマン様貴重なご意見ありがとうございます。
地植えができる環境がないもので、自分が好きな実が付く植物を鉢で育てられればと思いまして・・・
園芸相談掲示板@園芸相談センター