白樺(ジャクモンティー)のひこばえはどうしたら?

[園芸相談センター]の過去ログです

すみれ 【関東】 2005/03/24(木) 13:19:24
家の庭に白樺(ジャクモンティー)を植えて半年。樹高約1M強で、幹はまだ細いのですが、根元からもう1本、ひこばえというのでしょうか、木が伸びてきました。
このひこばえは、そのまま伸ばしていっていいものなのでしょうか?そのままにしておけば、よくある株立ち、というものになるのでしょうか?
あまりスペースは広くないので、2本とも大きく育ってしまうと困るのですが、もし除去するとしたら、根元から切断していいのでしょうか?それとも、根元から掘り出して、別の苗木として使えるのでしょうか?

2005/03/25(金) 12:03:36
自然林では株立ち状に成長したシラカバも見られますが、庭木に用いる場合は本立ちでスマートな樹形に育てるのが一般的なようです。
好みにもよりますが、「是非株立ちにしたい」という希望をお持ちでないのであれば、ひこばえは株元から落とした方が良いと思います。
堀り上げての株分けは、両方とも枯らすリスクがあるので、私はお勧めしません。
また、通常は実生で繁殖されていることを考えると、挿木で発根する可能性は低いように思われます。

以下おせっかい承知の追加情報ですが、
シラカバは強い剪定を嫌う樹で、成長後に大枝を落とすと樹勢が著しく弱り、最悪の場合は株全体が枯れてしまうこともあります。
庭木として育てる場合は、成木となったときにこのような樹高・樹形にしたいというイメージを予め念頭において、不要な枝は剪定の
ダメージの少ない小枝のうちに落とすことが重要です。
私ならば、主幹部の太さは10cm程度として、地際から1.5m位の高さまでは枝がないようにしますが(スマートな樹形と主幹の幹肌の美しさ
がシラカバの価値だと思うので)、このような樹形にするには苗木のうちから意識して下枝を落とすように心がける必要があります。
具体的には、樹高の下から8割ぐらいまでは小枝のうちに落とします。これにより主幹の肥大が抑制され、また、上枝に栄養がまわることに
よって分枝が促進されて、将来、主枝として残す枝が選びやすくなります。
また、放置すると高くなりすぎるので、適切な樹高になったところで梢を切替え、以後は樹高を抑えるように切り替え剪定を繰り返します。

雑木を自然樹形に育てるためには、決して「自然」任せにはせず、育てる人間が適切に手をかけて樹形を誘導することが大切です。
シラカバらしい、優しく涼しげな樹形を目指してがんばって下さい。

すみれ 2005/03/28(月) 14:33:20
ご回答ありがとうございます。シラカバは強い剪定を嫌うというのは、シラカバについて調べていたときに知ったのですが、庭に合うようにスマートな樹形にするためには、苗木のうちに手をかけることが必要なのですね。とても貴重なアドバイスをありがとうございます。
もう一つ教えていただきたいのですが、「梢を切替え、樹高を抑えるように切り替え剪定を繰り返す」とは、具体的にはどうすることなのですか?初心者の為、意味がよく分かりません。すみませんが教えてください。

【関東】 2005/03/28(月) 23:57:52
「切りかえ」というのは、枝や幹から側枝が枝分かれしている部分で、主の枝、幹を分岐部から切り落とし、
側枝を残して伸びる方向を替える剪定方法のことです。
「梢を切りかえる」というのは、樹のいちばん上の梢(「芯」とも言います)から数えて1〜3本目ぐらいの枝の位置で
上記の切りかえ剪定を行い、残した枝を新たな梢(芯)として伸ばすことを言っています。
一般に、樹木は梢が最も伸長力が強いので、これを側枝に伸びる方向を切りかえることにより、伸長を抑制することができるわけです。

本来、シラカバのような立ち性の樹木は、梢を切りかえずに素直に伸ばした方が、のびのびとした美しい樹形に育ちます。
梢の切りかえを行うと、芯を切り戻した(枝の途中で切った)ときのような不恰好さは抑えられますが、切りかえた位置で
主幹が「く」の字に曲がったような形になり、多少ぎくしゃくした感じにはなってしまいます。
したがって、梢の切りかえは樹高を抑えたい場合の苦肉の策とご理解下さい。

すみれ 2005/03/29(火) 10:19:26
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分かりやすいご説明、ありがとうございます。よく分かりました。
大変勉強になりました。今後、いただいたアドバイスを元に、樹形をみながらがんばって育てていこうと思います。
本当にありがとうございました。


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