ハイビスカスの種について
まあさる
2004/11/09(火) 16:01:26
鹿児島県奄美大島で教員をしているものです。子どもの中で,ハイビスカスの種を受粉させ,成功させた子がいます。大人であるわたしも,これまでハイビスカスの種を見たことがありませんでした。また,意識もしていませんでした。
そこで疑問に思ったことですが,ハイビスカスは,どうして自然には種ができない,または,できにくいのですか。
どなたか教えてください。学校で教わるホウセンカなどは,自然にほっておいても種はできます。花の作りとかに関係があるのでしょうか。
静岡茶
2004/11/10(水) 00:27:46
以下は、あくまでも私の想像にすぎませんが…という前提でお読みください。
まずは温かい地方で地面に生えているハイビスカスを想像してみます。ハイビスカスは一旦地面に着生すると勢いよく成長します。台風で枝が折れてダメージを受けると、折れた枝の下部から幾重にも枝分かれし、さらに株は大きく成長していきます。
もしも折れた枝が偶然にも地面にうまく刺されば、挿し木状態で違う株が元の株の近傍に成長していきます。
もしもこんな花にタネが大量にでき、それらがすべて発芽し近傍に育ったら…元の株の栄養を奪ってしまいますね。だから、なんらかの仕組みが働き、種子植物でありながら、タネができにくいようになっているのかなと思います。
ハイビスカスの花の中心を観察すると、オシベとメシベの生殖器官の部分が突出していますね。柱の頂点にメシベがあり、オシベはメシベより少々低い部分にあります。花粉の自然落下で同じ花のメシベには付着しません。もちろん同じ株で他に沢山の花が同時に咲いていれば、株の上の位置にある花から下の位置にある花への花粉の落下で受粉はしそうですが、オシベに付いている花粉は若干の粘性があので、弱い風が吹いただけでは吹き飛びにくそうです。こうなると、昆虫や人間の手を借りない限り受粉は難しいですよね。
また、ハイビスカスは一日花で、翌日や翌々日には萎れた花がらがポロリと根元から落ちてしまいます。受粉しても結実する機会は少ないようになっているのかもしれません。
あるいは種子で繁殖する場合、なるべく自分の遺伝子だけで繁殖しないように、別の個体の遺伝子を取り込んで繁殖するようにして、丈夫な固体のみが確実に遺伝子を残していくのかもしれません。
ちなみに自然界および園芸種のハイビスカスの種類は一説によると400種あるといわれています。ハイビスカスの近縁種であるアオイ科ムグゲ属の仲間は数え切れないほどあるのではないでしょうか。雑多に交配し、熱帯地方から温帯・半乾燥地方まで広範に様々な種類が分布しています。
ご質問の解答にはなったか、ならなかったか怪しい記述をしてごめんなさい。私の幼少期は想像力たくましい子供でした。今の私は助平な妄想ばかりしちゃいますが。
今の子供は「ありえな〜い」という言葉を簡単に連発し、自身で考えj実践しようとする子は少ないようですね。しかし。まあさる先生の教え子の中には、自分で考え、なかなかありえそうもない事もありうるんだと自ら実証してくれる子がいるのって素晴らしいと思いました。
kiyoko
2004/11/10(水) 10:24:27
教員ならなおさら、注意事項などはしっかりと読むようにして、
マルチポストというマナー違反をすべきではありません。
まあさる
2004/11/10(水) 19:48:06
[[解決]]
ありがとうございました。なるほどと思いました。ハイビスカスのような植物が種をたくさんつけると、本当にたいへんですね。植物たちの受粉の仕組み、地球上でのつりあいなど、本当によくできているのだと、教わった気がします。ご返事本当にありがとうございました。
まあさる
2004/11/10(水) 20:01:43
すみません。マルチポストについて知りませんでした。気をつけます。ハイビスカスについてどうしても知りたかったので、すみません。
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