バラの消毒方法を教えてください。

[園芸相談センター]の過去ログです

チャンドラ 2004/03/06(土) 17:24:06
毎年バラの黒点病に苦労しています。バラ初級者なので、冬期間の消毒は経験がありません。石灰硫黄合剤を購入してきましたが、濃度や方法が今ひとつわかりません。バラの諸先輩方、方法を伝授してください。3月になりましたが、まだ雪が残る北国です。雪が解けたらすぐ実行したいと思っています。

犬塚信乃 2004/03/06(土) 19:53:57
今、バラは雪の下なのでしょうか? 雪が積もる前に石灰硫黄合剤を
散布するべきですね。
雪融けが何月になるのか判りませんがそれからの散布はやめたほうが
いいかと。
私はマルチと地際から30cm以内の葉を除去して、予防として
ダイセン類を主体に治療としてサプロールを使っております。
しかし、サプロールってほんとに効いてるんでしょうか?
今年はダイセンステンレスを試してみようと思っています。

たちつ 2004/03/06(土) 21:28:23
硫黄石灰合剤は古樹(茶色)は7倍、原液を塗る盆栽家もいる。
緑の若幹10倍、芽には振り掛けない。古い葉(緑の厚い葉)は全部切り取る。鋏は其の都度(薔薇の樹、1本毎に合剤原液に漬け、食酢に漬ける。又は、水洗いし、布で拭く・腐食する) 展着剤を混合(弾くのを防ぐ)、刷毛塗り(強塩基性の為、噴霧器の金属が腐食する。)、年中良い(雨は流れ落ちるからダメ)、臭いがきつい。ビニール手袋は棘で穴が空くので注意。最初からミカンの皮か、食酢を塗っとけば良い。レモン汁は強いからダメ。手の皮が剥ける。素早く短時間で済ます。10倍以上に薄めると滅黒点病に対する効果は無い。殺虫目的なら、50-100倍でも良い。従って、辞めた方が増し。雪解け後、でも新芽が出ていなければ丸ごと適当に塗る。新芽には通常症状が現われない。葉が緑色に成ったら、ボチボチと目立つ。雪解けになったら、雪かきをして、塗れば良い。土の上にボタボタ垂らさない。ゴミ袋などで、養生をすること。
1.に隔離 2.に早期発見 早期治療 3.に掃除 放って置くと庭中に蔓延する。
サプロールを毎月霧散布。

硫黄石灰合剤
http://www.gp-yamacho.com/adobaisubara.htm
サプロール 殺菌剤
http://www.sumika-takeda-engei.co.jp/guide/syo00141.html
マンネブM 殺菌剤
http://www.sumika-takeda-engei.co.jp/guide/syo00156.html
殺虫剤 一番安い良く効く。マセソン
http://www.sumika-takeda-engei.co.jp/guide/syo00032.html
スミチオン
http://www.sumika-takeda-engei.co.jp/guide/syo00033.html
展着剤
http://www.sumika-takeda-engei.co.jp/guide/syo00214.html
以上が家庭園芸で良く使われる。

チャンドラ 2004/03/07(日) 11:26:19
硫黄石灰合剤での消毒は、幹の部分だけでよいのですか?雨が降ったとき、土からのはね返りで病気になると聞いたことがあります。土自体は、何かをまいたりしなくても大丈夫ですか?ウッドチップをマルチにしておりましたが、消毒して今年も使えないでしょうか?

たちつ 2004/03/07(日) 15:38:06
理想的には、薔薇の樹全体及び、周りの樹木並びに、土壌等総てにすることが大切だが、硫黄石灰は強塩基性で、地中にボタボタと落ちると根に触れて焼けどをし、結果的に樹が弱ったり、又枯れたりする。恐れが考えられます。根の皮は幹ほど頑丈でない。根は樹を支えると共に、水溶液を浸透圧で吸収しているため、薄い。又現在、投稿者の地域は積雪中で湿っており、乾燥し難いので、その悪影響は長く続くものと考えられる。(中には60-100倍に薄めてジョウロでドボドボと撒く人もおられます。私は殺菌効果としては賢い遣り方でないと考えます。殺虫剤なら効果あるかも・・・)以上3点を考慮し、送信しました。「黒点病は滅菌できる」と考えるよりも、「押さえる」と考えたほうが無難。従って、繰り返し殺菌剤を全体的に・広範囲に散布した方が望ましいと考えています。
基本的に、硫黄石灰合剤は幹に使うもの。従って発芽前・休眠中・冬場(夏場は高温多湿で効果が薄い)となる。例外としてみかん等は皮を引き締めたり・発色剤として使われる場合がある。カイガラ虫や越冬中の殺虫剤としても、良く使われる。極端に言えば乾いてしまえば、只のカルシュウムと硫黄。

たちつ 2004/03/07(日) 16:14:07
追加
硫黄石灰合剤と石灰+硫黄の違い、は浸透性を高めた。遊離硫黄や強塩基性が殺菌効果を高めた。等が簡単な説明か。
たんぱく質を溶かす。従って皮膚が焼ける(荒れる・爛れる)。酸と反応して、酸化イオウガス(酸性雨の濃いものの様な感じ。)が発生して、粘膜(喉・目・鼻)を侵食する。等の害がある。一般化されているが劇薬である。尤も強烈な悪臭があるので、必然的に警戒するが・・・・

たちつ 2004/03/07(日) 16:23:45
再追伸
雨に因る、土の跳ね返りに関しては、切が無いので、繰り返し・広範囲に「サプロール」等の殺菌剤を定期的に隈なく霧散布する。のが防除の方法かと考えます。冬場に1-2回の散布で終焉するとは考えられない。冬場の消毒をすると、しないとでは、随分違いますが・・・・

犬塚信乃 2004/03/07(日) 18:46:32
某有名サイトの管理人さんは、黒点の病菌は土中では生存できないと
記述しておられます。
従って、黒点病対策として石灰硫黄合剤のような強烈で取り扱いの難しい薬剤を地表面に撒いたり、潅注したりするのは無駄ということになります。
葉を毟り取った後の枝に塗布または散布するのが良いのではないでしょうか。

pinetree 2004/03/07(日) 22:13:02
 やや古いのですが,手元の農薬要覧では,石灰硫黄合剤はバラでの農薬登録はなされておりません。また,同剤は,地面への散布やかん注も使用方法にありません。これらはボトルに記載されておりますが,バラは対象作物には含まれていないはずです。
 農薬取締法改正に伴い登録拡大が進められておりますが,それが済んでいなければ同法に触れることとなります。建前の部分はあるでしょうが,ご確認の上ご自分の責任でお使い下さい。

 「バラ 黒点病」でも記載されているサイトは見つかりますが,「黒星病(Diplocarpon rosae)」ではないでしょうか?生態等は検索されれば見つかると思いますので,捜してみられたらいかがですか。

 発芽前の休眠期防除は,活動が盛んになる前に病害虫の生息密度を一旦下げて,その後の立ち上がりを抑えるために行います。植物が休眠期にあると,薬害も生じにくいためでもありますが,登録の有無は別として,発芽後の石灰硫黄合剤の散布は薬害が出やすくなります。以前,犬塚さんとやりとりしたハダニに対するマシン油乳剤も同様の意味があります。
 一方,病害虫対策は農薬だけでは限界があります。農家の多くは,農薬散布をする,しないにかかわらず,病害虫密度を下げるために「耕種的防除」を行います。犬塚さんもお書きですが,病葉をムシって畑の外に持ち出すことなどがこれに当たります。土壌中に生存し得ない病原菌類なら,埋めてしまっても結構です。その意味で病原菌の生態を知ることが極めて重要になります。
 経済栽培で大面積に同じ作物に同じ病気が発生する場合と異なり,家庭園芸レベルでは病原菌類の分布範囲が限られるでしょうから,早期に耕種的防除するだけでも,充分に効果を発揮する場合も考えられます。

 手元資料での,南九州におけるバラの黒星病防除法は以下ですので参考にされて下さい。薬剤は,サプロール乳剤他10種ほどありますが,地元の農業改良普及センターや園芸店などでお聞き下さい。

 病原菌は枝や落葉の病斑部で越冬し,伝染源となる。露地栽培では5〜6月と秋期に多くなる。施設栽培では極めて少ない。多発病枝の除去や休眠期防除を徹底する。
 耕種的防除法は 1.落葉を整理し,病枝は除去・焼却する。 2.密植をさけ,通風を良くする。

犬塚信乃 2004/03/08(月) 19:42:27
pinetreeさんお久しぶりです。
その節はお世話になりました。

そこで、例の登録の件はすっかり忘れていました。
というか、未だに農薬の登録についてはしっくりこないものを感じております。
でもコンプライアンスのご時世ですからね。
皆様、気をつけましょう。

バラは「黒点病」柑橘系は「黒星病」と使いわけされていたと思っていましたが、正確なところは解りません。
どなたかのヘルプをお願いします。

たちつ 2004/03/08(月) 22:37:12
10倍以上は効果が無い。は訂正します。古い文献を読んでいますと、今から3-40年前は薔薇の白渋病の発生時に80倍の石灰硫黄合剤を散布。黒星病は6月初め頃から発生し、7-8月にピークと生り、10月迄続く。6月下旬に50倍の石灰硫黄合剤を散布。と記載されています。東京都立公園で使用されていたみたいです。やはり、薬害(植物・残留農薬・植物成分に融合・新成分の生成・人体への影響を含む)や農取法の拡大解釈が一人走りしているように考えられます。又最近は良い農薬が開発されているので、必要性が薄くなってきた。ということでしょう。昔、鉛合剤や硫酸銅・石灰硫黄合剤は冬以外でも、使っていたように思っていましたから・・・新芽・若葉が枯れることは理解できますが、又高温多湿には効果が薄いも理解できますが・・・なぜ冬だけ、冬に、休眠期に、発芽前、しか書かれていないのか不思議でした。取扱説明書や他人の説明を鵜呑みして、「冬以外は絶対ダメ」の言葉がそのまま一人歩きしているようです。

pinetree 2004/03/08(月) 23:13:07
 (株)アグロスの農薬要覧(2001年)を見ていたら、バラには黒星病と黒点病、別々の記載があり、農薬も別でした。私が持っている資料のバラの病害虫に「黒点病」が主要病害として載っていないための早とちりです。失礼いたしました。

 農薬が別なら、多分、病原菌も別でしょうから、チャンドラさんが黒星病、黒点病の判別が付かないなら、農薬が合わない可能性もあります。病名をはっきりすることが第1ですね。

 知識の範疇外にうかつに首をつっこまぬ事、と反省。

るびぃ 2004/03/09(火) 09:31:44
(@0@) 黒星病と黒点病って別だったんですね!
育て方の本はたいてい黒星病だけど、どれでもどっちかひとつの名前しか出てないので混同されてるんだーと思ってました。
勉強になりましたm(_ _)m

発生してから、ベニカXをシュッっとしてでも、広がらなくなるので、やっぱ何もしないよりは効くのね〜 なんて、おおらかに考えてる人なので、チャチャだけですみません。
お手軽でごめんなさーい。

ただ、黒星病はかかりやすいのとかかりにくいのとありますね。
できるだけオールドは食べるつもりなので農薬かけたくないのですが、勢いでミニを増やしたので、発生源を押さえるために、スプレーしてまわりました(^_^;;

犬塚信乃 2004/03/09(火) 14:31:25
夏場に50倍の濃度で散布すると効果があるぞ〜 とおっしゃっている
方もおられます。
www.city.okayama.jp/museum/rose-breeding/sickness-01.html
私は怖くて試していませんが

たちつ 2004/03/09(火) 20:37:32
www.city.okayama.jp/museum/rose-breeding/sickness-01.html
のURLでつながりませんが・・・・・

犬塚信乃 2004/03/09(火) 22:40:20
失礼しました
http://www.city.okayama.okayama.jp/museum/rose-breeding/sickness-01.html
です

るびぃ 2004/03/11(木) 18:39:57
夏場ですかー。岡山なんですね〜。うちみたいに暖かいのかしら?
冬に芽がとまる瞬間がよくわからなかったので、結局、特別なことはしなかったです。
50はOKで40だと薬害って聞いたら怖いです。

犬塚さんの、効いてるでしょうか? を聞いて少しだけ素朴な疑問があるのですが、菌も耐性ができたりして、薬を変えてみるほうがいいのでしょうかね?
普段なにもしてないと、お手軽総合薬でも効いてる気がするので。
今年は数も増えたので、ちょっとマズいかなーと思ってマス。

洗濯物も洗剤をたまに変えるとよく落ちる気がするし。ちょっと違うかf(^_^;;

お試ししてみたいと言えば、黒点に重曹が効くとか効かんとか言ってる自然農薬の方がいらっしゃるので、カリグリーンを使ってみたいと思っています。でも、ウドンコにしか登録されてないから、やっぱり登録できるほど効かないんでしょうねぇ。
お手軽スプレー派にとっては、農薬を使いたくないというより、作って余った農薬をどうするのかが今年の課題です(-_-;;

犬塚信乃 2004/03/11(木) 19:37:56
るびぃさん こんばんわ。
サプロールの事ですよね。
サプロールという薬剤については私は常々、その効果を疑っております。
間違いなくウドンコ病には効きません。
黒点病がでたときだけしぶしぶ使っておりますが、効果に不満があるのみならず、塩化水素系農薬ですから重装備になります。
カリグリーンもその効果の程は疑問符だと「私は」思います。
単に私の庭に耐性菌が蔓延している、という事なのかもしれませんが。

犬塚信乃 2004/03/11(木) 20:14:37
有機塩素系の間違いです

るびぃ 2004/03/12(金) 09:39:29
おはようございます。犬塚さん、ありがとうございます。
サプロールは効かないものなのですね。今年は、サプロールだけでも取り入れてみようと思っていたのですが、ちょっと・・・な気がしてきました。参考になりました。ありがとうございます。
予防薬も取り混ぜる方が良いみたいですね。
手元の本を見直したら効果が4日しか持続しないので、かなり頻繁にかけないといけないようなことが書いてありました。ひぃぃぃっ

よく考えたら、以前の我が家はミニとHTがほとんどありませんでした。
個人的には、そのあたりの品種を無農薬でというのは厳しいと思っています。
今年は、がんばりたいです。最初のうちは手間を考えて丈夫なものを選んでいたのですが、だんだん見境がなくなりますf(^_^;;;
丈夫なものは、病葉をむしりとってましたけど。

どこかのサイトで、葉表に薬をかけるのと葉裏に薬をかけるのとの実験をされてましたが、葉表の方が効果的という結果を出されていました。その実験結果にはわたしも、一票! って感じです(^0^)
だって、わたしは葉裏まで丁寧にかけることが少ないから(汗)


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