日光と開花の関係
川口のおばさん
2003/07/12(土) 10:01:14
入谷で買った朝顔が咲かないのは、毎日雨で日光が不足している為だと言ったら、何故ハイピスカスは咲いているの?と、息子に言われ、答えることができません
農学博士
2003/07/12(土) 17:23:56
何歳のお子さんかわかりませんが、小学生と仮定して出来るだけ簡単にわかりやすく説明させていただきます。
朝顔が花を咲かせるためには、他の植物と同様に花の基になる芽、つまり花芽というものを造らなければなりません。
朝顔は一日の日照時間が短くなってこないと花芽を作ることをしません。(これを短日植物といい、その反対は長日植物といいます)
では、この日照時間の長短は何を基準とするかというと、一年のうち一番日照時間が長い夏至(今年は6/22)、その夏至以降は冬の冬至まで日照時間が徐々に短くなって行き、冬至以降は徐々に日照時間が長くなっていきます。従って、短日植物である朝顔は夏至以降花芽を形成していくので、通常7月中旬くらいから咲き出すでしょう。入谷の朝顔市で買われた朝顔は、綺麗に咲かれていたものと思います。これは、この性質を利用して人為的に処理(夕方暗いところに入れて日照時間を徐々にずらして短くしていく)して、強制的に花芽をつけたためです。いったん花芽が出来ると日の長さに関係なく花は咲きます。
これからの時期は街頭の近く等の、夜間明るい場所に置いておくと、花芽が形成されずに咲かなくなることがあるので注意してください。
対してハイビスカスは、日照時間に関係なく花芽が形成され、気温が高ければ花芽が形成され、年中花が咲いています。一般家庭でも冬場温かい室内の日当たりの良い場所に置いておくと、咲くことは珍しくありません。
少しくどくなりましたが、二つの植物の違いがお分かりいただいたでしょうか?とても観察力の鋭いお子さんで感心いたしました。ごまかさずに何とか答えようとするお母さんにもです。
川口のおばさん
2003/07/12(土) 20:17:31
短日植物ならば、冬至の頃に花芽ができてもいいのでは?
これは、温度が関係してくるということせしょうか
農学博士
2003/07/12(土) 21:03:51
その通りです。
夜温で最低18℃以上が必要です。
川口のおばさん
2003/07/12(土) 23:11:47
ありがとうございました よ〜くわかりました 恥ずかしながら
29歳の息子と56歳の母親の会話です 息子の友人が入谷の朝顔市で、お母さんにと言って買ってくれたものです それに対して、息子が咲いたか?と問うてきたものですから・・・・
農学博士
2003/07/12(土) 23:24:45
大人の会話とは知らず大変失礼いたしました。
早とちりしてしまった自分に大笑いしています!
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