今時期にラズベリーに花芽が

[園芸相談センター]の過去ログです

このみ 【関東】 2017/07/11(火) 12:24:21
4月中旬にラズベリー苗を買ったのですが、その時は品種も一季なりか二季なりかも分からずに買ってしまいました。
そして今、シュートから育ったラズベリーに花芽が出てきました。
ラズベリーはだいたい5〜6月と9〜10月に開花すると記憶していますが、この花芽は何なのでしょうか? 植え替え時期が遅かったのでラズベリーの生育サイクルもずれたのでしょうか?
昨日一輪の花が咲いていたんですけど、花びらが小さくてスカスカした、なんとも弱々しいものでした。風が強かったせいか、今日見てみたら花びらが全部落ちていました。
特徴といえばとげありで木立ち性ぐらいです。親株には花芽が出てきませんでした。それどころか気質化していて所々茶色く枯れたり葉っぱが全体的に黄色がかってきたので7月頭にいらないシュートと一緒に剪定してしまいました。

このみ 2017/07/11(火) 12:26:14
読み難い箇所がありすみません。
正しくは

5月から6月と9月から10月

です。

樹果と蔓果 2017/07/12(水) 00:33:07
パット一斉に咲いてパット一斉に散る桜の花とダラダラと咲くキュウリやカボチャの花の違いのようなもので、季節感というかケジメがハッキリとしていなのが、蔓植物です。

キュウリやカボチャや朝顔やムクゲハイビスカスなら、明確に蔓枝が伸びながら次々と咲き続けることが解りますが
その中間種たるキイチゴ(蔓イチゴ系は)新芽(新蔓)が、伸びることが花が咲き始めると大変緩慢になり、区別が付きにくいものです。
ここに、人の先入観や錯覚が、発生します。
更に、同じ株の花芽にも、遅れて充実するもの開花するものも出てきます。
このずれが1〜2ケ月ある場合もあります。・・・初花から最後の花までの開花期間。尤も開花最盛期は、短期間で開花は終わりますがチラホラとだらしなく続く。
という事で、品種的な早生晩生の区別や狂い咲ではなく、環境や生理的な開花遅れと理解したほうが楽なのでは。
2季収穫品種は、温度変化による花芽分化で、夏冬の成長停滞期に花芽分化するとか、春秋の冷涼期間に開花する温度反応性質があると理解したほうがよいかも。
従って、春の開花結実は長く(気温はダラダラと長い期間にわたり温かくなる 開花最適温度期間が長い)、秋の開花の結実は短くなる(寒さは短期間で急激に落ちてくる、快適開花温度期間が短い)

根本的な原因は、地球の地軸が傾いている事や自転公転等の影響とキイチゴの生存進化のバランスと思われます。生物の多様性の一面。

桜の狂い咲とは、又意味が違ってきます。(初期化現象による開花で、晩秋に多く見られる)

キイチゴは、株元冷涼多湿が良く、樹冠は陽光サンサンが良い。
蔓植物の多くは、隙間産業のようなもので、隙があればいち早く蔓を伸ばして、他人の頭の上に這い上がり太陽の光を得ようとして進化してきたものです。
従って、必然的な環境は、下半身は、暗く湿気ていてもよく
上半身は陽光ガンガン独り占めで、他人の穂先を日陰にして成長を抑えます。
蔓質は、一本蔓より多蔓で、網目状に側芽をはびこらせるのが良い。
蔓植物は、その環境下では、種子を自然落果させても、親子喧嘩したり、他人との生存競争が厳しく子供の成長が良くない環境なので、小鳥に食べられやすくしたり、羽を付けて飛ばされやすくして、拡散させる構造になっています。
中には、大樹の鼓動を感知したり、日影に向かって蔓を伸ばし(大樹の株元は暗い)大樹に絡みついて這い上がる蔓植物もあります。
蔓植物には、そのために触覚があるものが多い。(葉柄や髭に感受性があり違和感があると、螺旋状に絡みつつく、)

剪定は、古くなり古木化した蔓親の若返り更新と徒長蔓(花実のない蔓)の芯止め側芽誘発剪定(芽摘み、芽潰し)程度かも。

ラズベリーでも、蔓が細くひ弱でなかなか伸びない品種と、元気溌剌でやたらと長く伸び蔓延る品種があるので、品種性質をよく観察しながらのお手入れとなります。
食味も、口にあったり(素直な甘み)合わなかったり(南洋味)と色々。

このみ 2017/07/13(木) 14:45:55
[[解決]]
分かりやすい回答ありがとうございました。
環境に順応していった結果、今時期の開花になったという感じでしょうか。
品種が不明なので試行錯誤での取り組みになりますが、収穫できるように注意深く観察していこうと思います。


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