古土のリサイクルが間違ってませんか?

[園芸相談センター]の過去ログです

いとう 【近畿】 2016/01/27(水) 19:35:17
このような古土のリサイクルの仕方は間違ってますか?

今年も
秋のいつ頃かは忘れましたがテーブルビートを種蒔きから栽培してますが
育ちが良くないです。
これから育っていくのか失敗かは分かりませんが今は様子見の段階です。

毎年古土のリサイクルで作ってますが私の作り方が間違っているのか疑問なので
質問させて下さい。


古土は夏に育てた紫蘇の残り土です。
大きな篩と細かな篩で微塵などを取り除き、熱湯をかけて消毒をしてビニールに入れて太陽熱の消毒を少しだけしました。

この土を7割、市販の赤玉土を3割まぜでから牛糞堆肥を3割を
1Lの軽量カップである程度正確に測って混ぜました。
1週間後に化成肥料を加えてからph測定液を使って測定もしてから
10日位に植えました。

植え方ですがプランターに均等に植えれるように直播ではなく
プラスティックの専用の種蒔きカップという氷を作るような形で作る容器ですね
これでしてからそこそこ成長してから土に移しました。
これが良くなかったのかもしれませんね。
やはり直播のほうかま良かったかも?

ばんざいうさぎ 【北海道】 2016/01/28(木) 14:44:13
失礼ながら、いろいろ間違った部分があるための生育不良と感じます・・・。
実は私の住む地域はテーブルビーツの近縁種であるビート(砂糖大根)の主産地の一つで親戚が栽培している作業を手伝ったり、近所に畑が有ったりして個人的に昔から馴染みのある作物です。

ビートの類はとても肥えた水未知の良い土や肥料を好みます。環境も乾燥する場所を好みません。基本容器植え栽培だと周辺が乾燥しやすい事も多く、古い土は養分が吸収しつくされ土が痩せてしまっていますので不向きです。新しい野菜用の土を購入し使いましょう。

また古土の再生の仕方が間違っています。熱湯をかける事は禁忌、せっかく生き残っている有用生物が高温すぎて全滅してしまいます。これからは害虫の大発生でも無い限りは絶対に行わないで下さい。せっかくいる有用生物がもったいないです。
また、微塵は1回使った程度の古い土では別段取り除かなくても大丈夫です。何度も繰り返し使っているなら砕けているのが多いかもしれませんが・・・。かえって保水性を好むビート類の場合は団粒構造の為には残っていた方がよいかと・・・。
古土を篩にかける本来の目的は前に植えていた作物の細かい根を取り除く事。細かい根はちゃんと取り除いていましたか?

ただ、ビニール袋に入れての太陽熱で蒸す方は少しでは無くしっかりと行う事。これを行うのは害虫の卵や有害な菌を死滅させるためです。黒色か、無ければ透明のビニール袋に湿らせた土を入れ、できれば真夏にコンクリートやアスファルトの上で数日か、地面の上なら1週間ほど時々表裏を返しながら行う事。土に住んでいて植物の育ちを助けてくれる生き物の方はこの方法で上がる程度の温度なら全滅はしませんから、有害な物を退治するためにしっかりと行って下さい。

牛糞堆肥はなるべく使わない方が良いです。元々牛糞堆肥は堆肥と名前がつくものの、働きは他の堆肥とは違い成分的にも窒素分が多い物が多い、植物繊維が分解し尽されてしまっている、牛の飼料由来で塩分が多く含まれていることがある、外国産飼料に混ざっている外来雑草の種子が混入ししぶとい雑草が生え易いなどの理由から、作物の基肥に少量使用するなら良いですがプランター栽培では使用しない方が良く、牛糞堆肥は土作りに使うと言うよりも土質が悪い土地を畑に開墾する時の土壌改良に使うのに向きます。また、もしシソを育てる時にも牛糞堆肥を使っていたのなら、窒素残留の為に葉だけが育ってしまっているおそれもあります。
堆肥はバーク堆肥や馬糞堆肥など繊維質が分解し尽されていない、有用微細生物が豊富な物を使いましょう。入手できづらいなら完熟腐葉土でも良いです。良質な、繊維が細かすぎず空気も入り易い地力を上げる物を選びましょう。腐葉土を入れるなら「ミミズの土」を適宜混ぜるのも良いです。ミミズのフンは優れた堆肥・肥料で個人的な体験ですが思わずまとまった量が手に入り(育苗場所のビニールトンネルの中の育苗箱下の空間がいつも湿っているので沢山のミミズが住み着いてフンを溜めていた)混ぜると育ちにいつもよりもぐんと差が付きました。これはちゃんと市販もされています。

土のpHはどのくらいでしたか?ビート類はホウレンソウに近い植物ですからアルカリ性強めを好みます。もし中性に近いpHであったのなら(古土なので元は酸性に傾いていませんでしたか?)石灰類や草木灰などのアルカリ度を上げる資材を混ぜておく事が必要なのですが・・・。

追肥や水は普通より多めの量や頻度で与えていましたか?ビート類は肥料を好み、水も割と多く好みます。置き場所もあまり乾燥するところや気温の高い所を好みません。元々寒冷地を好む野菜ですから。特に砂糖を採るビートの方だとこの好みが極端で日本では北海道以外ではちゃんと育ちませんし、水はけの良い土は嫌います。
こちらの栽培している畑でも有機物が多い土である元湿地を土壌改良した平地だと物凄い大きさの葉に育ち根の糖度も高いのですが、火山灰地を土壌改良した丘陵地ではとても育ちが悪く株が貧弱だったり部分的にほとんど枯れてしまっていたりで、あれだと糖度もあまり望めない事でしょう・・・。

植え方ですが、一般の方の場合は全て直播で、しかも多目に蒔いておき間引きを何度も行い元気な株だけを残して、十分な根の育ちを図ります。
種蒔きカップと言うのはおそらくセルトレイとかプラグトレイと呼ばれる物の一種と思われますが、こういう初期育苗容器の使用は「根菜類での使用は禁忌」です。
プロの農家の場合は、ペーパーポットと言う15センチくらいの長さの細い筒状の紙が糊で沢山張り付けられ横に圧縮して潰してある資材を使います。苗床にそれを広げて置き上から土をしっかりと詰めて、その上に種蒔きします。ペーパーポットは上下が切りっぱなしで底が閉じられていないので直根がまっすぐ育ち、まだ下から根が出てこないうちにビート専用の植え付け機でペーパーポットの筒を一本一本にわけてそのまま畑へ植え付けます。
他の直根性の植物でならペーパーポットの原理を利用のにトイレットペーパーの芯でも代用ができますが、テーブルビートの場合だと初期育苗では隣同士の葉が触れあうくらいの狭さが必要なのと、根が将来横にも育つ為にいずれ狭くなり育ちを遮る可能性もあり使用しない方が良いです。
根菜類はほとんどが直根性なので、一番初めに伸びていく根をまっすぐ長く下にのばさせる必要があります。それなのにセルトレイなどに植えてしまえば根が曲がって育ってしまったり(その後まっすぐには治りません)、植え替え時に根に目では見えない傷がついてしまって、その後目立って育ちが悪くなる原因となります。なので、大根もニンジンもゴボウも全て土へ直蒔きし間引くのです。
一か所で一株育てるのでも一点に数粒と多めに種子を蒔きお互い育ちを競わせ何度か選抜し(ビート類には一粒から複数の芽を出す物もあり間引きは重要。子供の頃春休みにはビートの間引きを良く手伝わされました)、最終的に一番育ちの良いのを残して大きく育てます。

今回自己流でよかれと思った事の多くが裏目に出てしまった感が強く感じられます・・・。土の扱いについても「何故そうするのか?」を理解せず機械的にこうすれば良いのだろうと行っている様に思えます。特に土壌有用菌や団粒構造についてはしっかり読んで今一度基礎からおさらいしてみて下さい。本屋や図書館の園芸本コーナーで「土・堆肥・肥料」について一般向けに解りやすく書かれている本がありますので、それを一冊購入なさって手元に置き読み込むことをお勧めします。この本は土については一通り知っていると思っていた私でも目からウロコな情報が沢山でした。

あと、お住まいの地域だと気温的に初期育苗には気温が高くてその後に影響している可能性があるかも。それと使用しているプランター。野菜専用の物をお使いですか?一般に多く流通している物だと土の容量が少なすぎて何本も育てられないと感じます。基本地面植えで地中の深い所の養分を吸って育つ作物なので、深さは50p近く欲しいし、保水性の良い新しい土がたっぷりと欲しいところ。

インターネットで調べるとビーツの育て方がヒットします。土の配合や年間管理なども詳しく紹介されているサイトもいくつかあるので、そちらを参考にして、私が書いている点も気を付けつつ作ってみて下さい。

ご質問の文章には書かれていないだけで、上記の事の多くはすでにご存じだったりすでに実行しておられるのでしたらすみません・・・。
でも、テーブルビートと言う呼び名の割に手軽に育つと言う作物では無く、基本は「畑でしか充分に育たない作物」です。地域的な事もあり、事情によっては栽培自体どうしてもうまく育たない可能性もあります・・・。
ここ何年来の温暖化で、北方系の植物が寒冷地でさえうまく育たなくなってきているからです。サクランボも山形では暑くなりすぎ病害虫が出やすくなって収穫量が目だって落ちているそうですし、個人的には以前は北海道なら容易に行えていたルバーブ(シベリアなどの原産)の種子蒔き育苗が、一年目の夏に暑すぎて苗が溶ける様になり全滅し新たな株の育成が出来なくなっています。やはり北方性の植物で、今まで滅多に見られなかった害虫が去年大発生してしまい、多くの種子が食べられてしまうと言う事も北海道の我が家の庭で起きています。

上記で心当たりのある点を改善して栽培してもやはり満足な育ちにならない場合は、プランターでの栽培では限度があったりご自分の住む地域では育ちにくい植物である可能性が高いです。そういう場合はご自分での栽培は諦め、食べたい時はお店で買ってくるなど諦めが必要なのかもしれません・・・。

野菜の冬栽培 2016/01/28(木) 20:57:03

現在も栽培中でしょうか、そうであるのなら、早いうちに収穫することです。・・・・これから春にかけて、筋が(巣)入って硬くなり、4月頃には花蕾が咲き出す。

基本的に、慣れない野菜の栽培は、先ず、素直に、取扱説明書に書いてあるように栽培することです。
特に、一般的に馴染みのないマニアックな野菜に関しては、特に、我流をしないことです。
一度育てたら、後は出鱈目に取り扱っても、その良し悪しは判別できるものです。
又、晩夏タネ蒔きの初冬前後までに収穫するもの。
一般野菜でも、越冬の上翌春に収穫するものは、一日のブレで、極端に貧弱な収穫ものになることも多いです。

今回の場合には、種蒔き時期が、気候環境に対して遅すぎたことが、大きく失敗に結びついたものと考えられます。
その後の生育にも影響した。

http://www.takii.co.jp/CGI/tsk/shohin/shohin.cgi?breed_seq=00000636&hinmoku_cd=YSB&area_cd=3&daigi_flg=
http://minonaru.net/post-1230/
発芽温度 15-30℃
生育温度 15-21℃ と解説されています。

ほかに、ビートは別にして、
根太り野菜は、直播の間引き栽培が大原則です。
幼苗育苗の植え替え定植は、奇形収穫になることが多々あります。 更に肥大不足にもなります。

pHの問題も大切ですが、リサイクル土ならほぼ問題はないでしょう。
化成肥料も混ぜているようですし、一応pHも測っておられることですから。

野菜は、多少パウダー土を草花より多くした方が良いようです。
水はけに注意。
プランター栽培の場合には、畑花壇と違って、牛糞堆肥も良いですが、どちらかといえば、肥料分の少ない腐葉土の方が良いようです。
牛糞堆肥とパーク堆肥とでは、表示肥料分は、良く似ていますが、牛糞堆肥の方が、初期段階に置いて、肥料焼け生育不慮になり易いです。
化成肥料も、濃度に強弱があります。有機配合888が比較的易くて使い易いかも。

>古土は夏に育てた紫蘇の残り土です。
ここまでは、科属が異なりますから、連作障害には無関係なので、どうでも良いことです。
>熱湯をかけて消毒をしてビニールに入れて太陽熱の消毒を少しだけしました。
この部分は、多くのサイトで紹介されていますが、効果も期待できず意味のない事です。
煮沸するとか又は、水没させるのならば、又別ですが・・・・
都心部など場所が無い場合の、気休めです。
何の目的でしょうか?
細菌やカビ苔は、密閉状態ですから、増えることはあっても、減ることはない。
害虫の幼虫卵や線虫も、死滅することはありません。
雑草の種も、喜び成長することはあっても、死滅しません。尤も発芽させれば除去は楽になりますが。

むしろ、場所があれば、天日干ししたほうがより効果があります。
真夏の日中の高温乾燥や真冬の夜間の低温晒し、1日より数日と長く干したほうが良い。
快適な春秋も同じ要領で。
パウダー微粉末も土も、選別し易いものです。
この微粉末土を再び篩に目通しして、微粉末土の中の粗い土を戻して置けば廃棄する量も減る。ただし埃っぽくなりますが。

天日干しは、他の効力として、小鳥も虫を食べにきてくれますし、不快虫も死んだり逃げていきます。
面倒ですが、できれば、1-2度雨に晒したうえで再び乾燥させれれば尚良い。ただし、地が汚れ、土も固まるので、ビニールで、地と培養土を分断する必要が有るかも。
天日干しの広げた場合の厚さは、1cm以下とし、できれば、6-8時間毎にかき混ぜ天地上下を入れ替える。

なお、
テーブルビートに関しては、
60日をメドに収穫する、
と特別に表示されています。
他の野菜に関しては、約60日とか90日くらいで、収穫できます。
メドとホドの言葉の違いに、意味がありそうです。
他には、多胚性種子程度かも。


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