タマネギの保存方法

[園芸相談センター]の過去ログです

タケ 【関東】 2015/01/19(月) 16:37:53
中晩生のタマネギを梅雨前の6月初旬に収穫し、6個を一束にして軒下に吊るしています。数日晴天が続いた後に収穫しています。
カタログによると3月ごろまで保存可能と書いていますが、晩秋の頃から、茎の付け根付近から黒カビが発生し外側から腐ってきます。乾燥してからダンボールに入れても同じです。
市販の北海道産はとてもきれいです。せめて2月ごろまで保存できる方法があればお教えください。

タマネギ 2015/01/21(水) 16:14:59

簡単に言えば、
タマネギの性質と品種・収穫時期・収穫時管理貯蔵管理・気温を含む冷
蔵温度や湿度管理と最終出荷選別など、栽培から出荷まで最適な管理を
しているからです。

従って、北海道ブランドであっても、ホクレンから離れれば黴も生えれば腐りもし、芽も生えてきます。
離れるの意味は、卸売や小売店舗や家庭での流通段階や貯蔵段階の意味。
それでも、生の商品としての価値は8ケ月が最長限度と言われているようです。

何でも端境期というものがあります。・・・平常の状態でも、品不足でものが高い時節。
10年に一度ぐらいの割で、高騰する時期がある。
今年は、高いように思います。 原因は不明。

北海道水害時は、タマネギがない異常高値で、オーストラリアから緊急輸入しました。
今は、相場師がコンピューター管理していますから、そのようなことは少ないかも。国別生産消費動向予測シュミレーション。
有るとすれば、人為的な相場操作・市場操作や恣意的軍事的戦略や異常事態(異常気象・戦争事変・地震噴火他天災等)

日本の場合には、昔は独占企業操作(すぐに発覚して非難された)でした。 次には、出荷調整(お涙頂戴で同情した。)でしたが、今は、天下り操作(隠匿され実態が解らない・公表されないさせないので非難の仕様がない。裁判所も避ける法律もない作らない。解れば便乗したいのですが解らないので便乗もできない)が大流行です。

ということで、収穫したら、乾かして、できるだけ気温の低いところ5度程度で尚且つ湿度60%程度で、保管するとか、短期消費用の早生中生品種と長期消費用として秋収穫等を栽培管理をしないと仕方がありません。
湿度管理ができないですから別して、温度管理といっても、365日24時間一定温度にすることも至難の業です。
といって、乾物や冷凍も今一つとなる。

軒下に吊るす保管方法は、手軽なので誰しもしていますが、
昔の方法です。どちらかといえば、原始的で新保していない。
一寸工夫して、面倒ですが、雨きり(湿度)や直射日光(温度)を防ぐだけ
でも随分と違います。
一度吊るしたら、雨雪が降ろうと、朝日夕日照り返しがあろうとお構いなしが普通です。
雨雪は、上から降るとは限らない。横からも下からも隙間からも降り注いできます。太陽や雨雪が直接当たらないかもしれませんが、
色々な方向から刺激します。
太陽雨雪を防ぐ対策ではなく、温度湿度管理と概念目先を切り替えましょう。
形のある無しにかかわらず、いずれ風化し破壊陳腐化されますから、目的に応じた手段を考えましょう。
ということかもしれません。

生トマトがここ数年高値が続いています。
高い時に拘って利用しなくても、缶詰でも利用の仕方によっては、生のトマトより、美味しい場合がある。
少なくとも、味(主に甘味と酸味)が安定しているので、便利な時も多い。自然な風味付けに、最後に少しだけ生を混ぜればよい。
など代替え方法もある。・・・・・・・・・

ばんざいうさぎ 2015/01/21(水) 20:26:41
カタログを参考になさっておられるようですがタマネギの品種名などは分りませんか?もしかすると一応貯蔵はできても地域によっては期間に差ができやすい品種なのかも・・・。
玉ねぎは種子から育てたのでしょうか?苗で買ったのを定植?小さな玉状の物を植えたのでしょうか。
いわゆる新玉ネギとして売られている様な系統や品種だと皮も薄めであまり貯蔵向きではありませんが、その系統とは違うんですよね?

でも、6月初旬に収穫した物なら晩秋くらいまで食べられたならお住まいの地域ではまだ良い方だと思いますよ。カタログに出ていた3月頃まで可能と言うのは他の品種向けだったり秋収穫の場合の事ではありませんよね?それか、カタログと言うのは基本的に売ろうとする文なので実は「最適地で栽培して収穫時期の気候も良く、適切な環境で貯蔵できれば3月まで保てる」の意味あいが強いのかも・・・。

と言うのも、北海道の玉ねぎは皮が厚く固くて貯蔵性の強い系統を夏から秋に収穫するのですが、それでさえも一般家庭での保存なら3月になれば芽が出てきやすいです。それなのに6月収穫の物が本州の気候で3月まで保てると言うのもよほどの物かと・・・。
北海道では貯蔵設備の無い家だと暖房の無い部屋や納戸、寒い廊下などに置くのですが古い家だと居間以外は寒いので本州の屋外程度の温度と思います。どんなに工夫しても季節を感じて3月頃から芽が出て伸びるので冷蔵庫の野菜室に余裕があれば芽を切り皮を剥いてビニール袋に詰めて保冷したり、大量によく炒めて冷凍庫に保存(カレーやコロッケの具に使う)することになります。

北海道の玉ねぎが綺麗で保存性も良いのは系統自体が違い、収穫時期が全く違い保存方法も期間も違うから。
一般的な「黄玉ねぎ」のほとんどは元々アメリカから持ってきた品種を選抜して作られた‘札幌黄’と言う丸い見た目の品種を元に作られています。札幌黄はとても味が良いものの病害虫に弱く収量も低いので、道内各地の農業試験場でその土地それぞれに合わせて改良されました。加熱専用品種で生で食べる事は想定されていないのでスライスし水に晒してもとても辛いです。近年北海道でも生食の需要が出てきたので、違う系統を使って辛さを意図的に抜いた「北海道で栽培できる生食専用の新たな品種」が作られたくらいです。

私は玉ねぎの大産地に住んでいて学生の頃から親戚の所にアルバイトに行0っていましたが、こちらでは2月末頃からビニールハウス内に二重のビニールトンネルで作った苗床を設置し暖房を入れて育苗してゴールデンウィーク頃に畑に苗を定植します。こちらの降雨量だけでは足りないので用水路の水を移動式大型スプリンクラーで水を撒きながら育て、秋には畑地で十分に乾燥させてから収穫し、地元農協の専用の建物に運んで機械で転がし擦って土や、剥がれる外皮は全て剥がしてしまいます。それから機械で更に乾燥させておけば充分に乾燥出来て汚れも無く貯蔵中に新たな外皮が2〜3枚出来てきます。沢山の人の目と手で「形の良い物・皮の破れていない綺麗な物」だけを選び出荷用に貯蔵倉庫へ。見た目の悪い物はすぐにハネ品としてタマネギスープなどの加工工場に回され秋のうちに全て製品になります。出荷用は空調完備の玉ねぎ専用貯蔵施設でずっと大切に保管され、出荷の箱詰め時に等級が分けられて大きさが規格内で見た目の良い物が一般消費者向けに、規格外の大きさや「生長点が二つある双子玉」などが料理店向けにと出荷されます。皮の破れている物は役場に無料配布用に寄付したり地元のお店用にと保管されます。
元々本州の玉ねぎとは系統が違うし栽培もアメリカ式の大規模栽培で畑自体が広大。収穫時期時期自体も違います。おそらく乾燥工程も違い、本州の一般消費者向けなので選別も完璧。出荷直前まで最適な保管環境で完全に休眠させてあると言う、出荷前に地元農協が手間暇をかけている「選ばれし物」ですから品質も均一で本州で買える北海道産玉ねぎはとても見た目が綺麗なんです(その地域ごと向けに品種改良され年々改良技術が上がっているのも品質の向上に繋がります。それぞれの農協オリジナル品種の種子は、基本契約農家しか栽培できず外部には出回りません)。
近年は貯蔵技術の方も最新施設が建てられ良くなって品質が年中安定、元々外国品種が元になっていて旨味が出やすい事からラーメン店や洋食の店で料理の基本のスープ用にと毎日大量に消費されることが多ので(大手メーカーのカレーのルーとか焼肉のタレ、本州のお肉屋さんで作るコロッケの具にもよく使われています)、本州の一般消費者向けの出荷の方は本州産玉ねぎが少ない時期に限られますが、料理店向けやメーカー向けにほぼ年中毎日全国に出荷されていますし、最近はロシアにも輸出されているそう。

こちらでは収穫間もなく冬を迎えるので貯蔵性が重要視され改良されているので元々水分が少なめで、鱗片の一枚一枚が薄くて多くの枚数が重なっています。それと比べると本州で採れた玉ねぎは系統自体が違っていたり(本州と北海道では入ってきた時代と経路がそれぞれ違う。北海道では野菜や果物も元が外国品種のを改良した物が多い)本州向けの改良から全体が丸い物は少なく、丸めでも茎の付け根部分が窪んでいたり全体に平べったい、比較的水分が多めな品種も多いと感じます。水分が多いとより腐りやすいです。本州品種は総じて暖かい地域向けが多いので耐寒性も高くない、北海道産と比べ鱗片の数が少なめで一枚も厚め、水分が多くて瑞々しく採れたてだとほとんど辛みが感じられなかったり切って水に晒す程度で適度に抜けてしまいます。
個人的に、本州産は寒さに弱い事への証明になる様なエピソードがあります。
こちらが玉ねぎの大産地とは知らない本州の方が「私の住む所で採れ生でも食べられ健康に良いから」と毎年採れたて玉ねぎを一箱送って下さるのですが(その方は作っていないので店で買うらしい)こちらでは生で食べる習慣が無く味に保守的な家族は食べたがりません。それに玉ねぎが家にはいつも充分にあります・・・。役場からこちらの山海の特産物の配布があり秋に玉ねぎが無料でもらえ、更に親戚の玉ねぎ農家の方からも自家用に栽培した在来品種のを貰うので小家族では減りも遅く、保存条件が良くて芽が出にくければ買わずに済むんです・・・。当然貰ってくれる人もいません。例年は本州のを優先して、いろんな料理に潜り込ませてダメになる前にほぼ食べきるのですが、たまたま初夏から夏にかけて例年よりも温度が低く珍しく肌寒かった年があって、例年と同じ場所に置いていても「届いてからまもなくどんどん腐っていき」いくらも食べられずに大半を捨てるしかなかった事がありました・・・。「本州産の玉ねぎってこの程度の温度の違いでも寒がるのか」と驚きましたよ。もちろん地元産玉ねぎの方は全く問題なし・・・。家族の健康の事を思っての事なので「送らないで」とも言い辛く、今年その方が秋にこちらに来てお泊りになったので帰りの駅までの見送り途中、道沿いの玉ねぎ畑の収穫風景を見せて「こちらは玉ねぎの一大産地」「貯蔵向き品種で年中本州にも出荷している」「地元ではとても安く買える」と説明して印象付けようとしましたが、送る必要が無いと気が付いてくれたかどうか・・・。そちらでも例年より収穫後の外気温や保管場所の温度が少しでも低いと言う事はありませんでしたか?

本州で栽培できる玉ねぎはおそらく北海道の品種とは系統自体が違うと思うので(改良に‘札幌黄’系品種が使われていなければ系統自体が全く違い、もし使われていても改良目的の違いから貯蔵性は薄められているか遺伝子の中に隠れてしまっているのでは)あまり貯蔵性を求めない方が良いですよ。元々が寒い時期の貯蔵性が強くない可能性の他に、カタログに書かれている特徴は「その品種の試験栽培をした所から得られた結果」で、県や地域や地形からくる気候の違いはどうしても出てくるので保管場所の温度や湿度通気性の条件が変わりますし必ずしも同じくできるとは限りません・・・。

ちゃんと乾燥したつもりでいても(個人での乾燥自体が機械での乾燥ほどしっかり出来ないので、どうしても乾燥の差は出ます)通気性が優れていたり特に乾燥した場所に置かれているので無い限りは「段ボール箱は材質が湿気を呼んで吸いやすく通気性も悪い」ので、段ボールでの保管はあまり意味がありません。段ボールと言うのはあくまでも運搬用向けの材質です。ミカンを買った時のまま入れっぱなしにしておくと腐れてくるのと似た様な物。
本格的な貯蔵施設は難しい家庭菜園レベルだと(農家なら出荷用は収穫直後農協に持っていき自家用だけを自分の貯蔵庫に保管)多く収穫したとしても長期保てる理想的な保存環境を整える事がかなり難しいので、できるだけ「気温が下がる前に食べきれる量だけの栽培」に留めておくか、火で良く炒めてから冷凍するなど「変質の無い保存方法」が良いです。最近では手軽な値段で買える小型の野菜乾燥機も人気です。元々野菜は良い物を栽培し栄養を損なわずに保存しようとする手間とお金を考えれば、お店で買った方が安いし新鮮で栄養も豊富ですし・・・。
どうしても生のまま長期間保存したいのなら、年中同じ温度に保て(夏の暑さも避けた方が良い)適度な乾燥具合も保てる様に貯蔵庫やムロなど作ったり、段ボールでは無い湿気を呼ず通気性の良い容器に替えるしかありません・・・。
こちらでは注文して建てた一戸建てだと必ず地下貯蔵庫を台所の床下に作ってもらいます。換気のできるコンクリート壁にして床だけ掘った土の上に砂利を敷くのが多いようです。古い家では床下に土の掘りっぱなしで支柱や枠だけが頑丈に組まれていたり、昔の農家なら積雪対策に小さな入口小屋を付けてある屋外の穴ムロだったり、戦時中に防空壕を兼ねて家の裏の斜面に作り今でもそのまま利用している所もあります。その中に、床に直には置かず湿気や温度の調節になるオガクズやもみ殻を大量に敷いた上に、通気性の良い農業用運搬コンテナに貯蔵できる野菜を入れて積み上げます。このような環境は年中適度な温度や湿度が保てるので野菜が長持ちし春に芽が出たりや腐りも萎れもしません。

それと、茎の付け根の付近から腐れが入ってくるのは収穫後の乾燥具合の不足のほかに、栽培時にすでに病気に罹ってしまっていても菌などが増える環境条件になるまで目立たなかったり、収穫時に外皮に着いて残っていた菌から広がるようです。自家産なので元々地中に在住する菌が外皮に多く着いていて、玉ねぎの保管場所が寒さや湿度などが変化し時期的に合わなくなってしまうのが誘因となって発病するのでは・・・。
そちらでは気候的に根切りの習慣が無いのでしょうか?こちらでは根切りして畑で収穫せず2週間放置、収穫後収穫用特大コンテナーに入れて上にビニールシートをかけて四方からの風を当てながら更にしばらく乾燥、農協に収められてからも機械で人工的に乾燥と、徹底的に乾燥させています。市販の貯蔵用玉ねぎならこれくらい丁寧に乾燥させるんですよ。もしかすると収穫時期からの乾燥具合も足りないかも・・・。

私は子供のころ、物凄い規模の玉ねぎ栽培で有名な某市に住んでいました。お使いで店に玉ねぎを買いに行くときには母親に「必ず茎の付け根を押して確かめるんだよ!」と言われたほどそちらで採れたものだと店で買っても中が腐っている物が混ざっているのが結構あったのです。今だにその街に行った折に序にとスーパーで玉ねぎを買うと腐れているものが混ざっている事も多く、そこの街の地形と気候も腐れが出るのに影響しているのではと思っています。川の流域で砂地で風通しの良いこちらの土地とは違い、古代は物凄い広さの湖だったのが干上がった土地と言われる某市は改良した表土より深い所の元々の土の種類や水はけ具合や気候も少し違い、盆地なので湿度がこもりがちで一日の気温差の幅がある(真夏に夜霧が出ていた)のと、おそらくその土地の農協の方針からもあるのでしょう。
私の住む街の農協の様に農家に種子を提供し、農家の収穫のほぼ全てを買い上げ農協の乾燥施設で完全に乾燥させてから出荷分を選別すれば全体に腐れも出にくいけれど(地元の店の玉ねぎは全て農協を通して仕入れられます)、某市は近隣町村も含む物凄い規模の産地なので農協に納められた玉ねぎは全て農協のオリジナル品種で余所への出荷向け。それだけが念入りに選別・乾燥されます。地元の店で売られているのは作っている農家で使われている品種が違ったり農協を通さず直接市場に持って行ったものだったりで、乾燥や選別が甘かったり、腐れの入っている物が見逃されがちなのだと思います。

こちらの玉ねぎだと品種的に耐性があったり防除や地形・土質と気候的に乾燥がしっかり出来るので(干ばつで玉ねぎ不作の年があるくらい)もし菌が付いていても増えにくいのか買ったり保管中の腐れは滅多に見ませんが、稀に根切り作業後から農協に納める間までに大雨や長雨があって畑地が冠水した年だと似た病気が出る事があります。
また、某市の玉ねぎは町村合併によりその周辺町村含むかなりの広範囲がその市の農協の対象になりましたが、玉ねぎの品種自体は旧市内地域だけで特に出やすい病気を対象に耐性を付けたその市の農協のオリジナル品種なので、合併後に加わった地域で同じ品種で栽培しても当然栽培環境も地形も場所により違い出来の差が顕著に出やすいですが、こちらは玉ねぎ栽培自体が可能な地区が限られているので某市だと元々土地が広くて2〜3の作物との輪作を行う農家が多いですが、こちらは玉ねぎを毎年同じ畑で作れる「玉ねぎ専業農家ばかり」なので技術も高く収量が割合安定しているのです。こちらは専業農家は全て農協と契約なので作る品種も統一されていて地形や地形・地質に合わせた地元農協のオリジナル品種を使っています。玉ねぎってとてもデリケートな野菜で、栽培も貯蔵も結構難しいんです。

玉ねぎは使われている品種の系統が元々は同じ品種であり比較的近い所で栽培していても、栽培最適地では無いなら地形や土質や気候のちょっとした違いなどから出やすい病気がそれぞれ違ってきます。
もし土の中の菌が関係していれば、それに対しての殺菌・消毒が十分ではない(市販品の玉ねぎは栽培中に使う農薬の数や散布回数はハンパじゃありません)可能性もあるかもしれません。ここ数年の栽培中に目だった病気があったり、作柄などの状況は振り返っていかがでしたか?病害虫の発生頻度の少ない北海道でさえも玉ねぎ栽培中の防除の回数が多いのですから、本州で農家が行う害虫や菌類の防除(土壌在住菌の殺菌も含む)はもっと大変でしょうね・・・。
プロほどの技術や農薬散布も行えない家庭菜園レベルでは収穫後の処理も保存もプロほど徹底できないので菌などの病気由来の腐れが出てしまいやすいのは仕方なく、今回の物に特に目立ちがちなら前年の適切な土つくり(土つくりが適切なら菌も減り農薬も減らせる)や土壌自体の殺菌などが充分に行えていない事もあり得ると思います・・・。

タケ 【関東】 2015/01/21(水) 22:04:35
[[解決]]
タマネギさん、ばんざいうさぎさんご丁寧に教えてくださりありがとうございました。

品種はネオアースです。2年に1回くらい、石灰窒素で土中消毒します。有機肥料を使い、植え付け後は農薬は使いません。500個ほど栽培します。9月20日ごろに播種し、11月下旬に定植します。黒マルチします。梅雨前、晴天が続いた6月初旬ごろ収穫します。

正直、タマネギがこんなにデリケートとは知りませんでした。ご指摘の通り、畑で乾燥した後、軒下に吊るしぱなしです。
腐りかけたものを皮を剥き洗って冷蔵庫に入れるとかなり保存できました。思い当たることが多々ありました。
畑でよく乾燥し、泥を落とし皮をむき湿気に注意し、できるだけ涼しい場所に保管してみます。そして痛みかけたものから奇麗にして冷蔵庫に入れ、せっせと食べるようにします。

タマネギの性質や北海道産の商品としての選びなど大変さもよくわかりました。ありがとうございました。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2015/01/22(木) 01:21:51
追記
文の整理と推敲途中で送信されてしまい、長すぎと解りにくさがあって申し訳ありません・・・。

それと、タマネギさんのご回答を読まれてた方々はホクレンブランドすべてが品質が良く、それ以外の北海道産は良くない物との誤解の無き様に・・・。「ホクレンから離れれば・・・」からの部分はタマネギさんが個人的に感じておられる事で、すべてがそうなる訳でも、皆が思っている事でもありません。時間が経っての変質は市場や店や個人の都合から来るものなのでホクレンのせいじゃないです・・・。
北海道の輸送先から離れれば(離れずホクレンが売るまで責任を持つのはホクレンショップなど系列店のみ)大抵が変質しやすいとお考えになるならどこが扱っていても一緒。第一、今回のタケさんからのご質問は北海道の市販物では無く家庭菜園物の方の質問なので、わざわざホクレンの名を出さなくとも良いかと・・・。直接関係はないのに特定の名称が書かれてしまえば読む人が誤解してしまうおそれがあります・・・。今後はお気を付け下さいね・・・。

ホクレンからの下りから書かれている北海道産の玉ねぎのことに誤解があっては困るので書かせていただきます・・・。
もし出荷からそれほど経っていないのにあまり良くない物なのなら、北海道産でも玉ねぎ栽培があまり盛んじゃない所や改良が古めの品種だったり(地元消費向き品種なのに本州に出荷してしまえば当然品質は悪くなる)、乾燥設備が整っておらず玉ねぎ専用の乾燥機を使っていないところの物、貯蔵庫の休眠させる温度が低すぎたり、輸送中適切な温度や温度を保っていなかったりで不適切な扱いを受けたものなどです。これらは一見素人では見分けられない物でも、市場の人なら必ず見分けられ安い値が付けられてしまいます。それとどういうルートで入ってくるのか普通なら農家が出荷しないはずの物までもが市場では捨て値でとても安く買えるんです。そういう物を市場から買って自分の店で売るかは店の考え方次第。原価が安い物を仕入れたいなどの理由で難があるのを解っていて仕入れて店で販売します。それではなければ、普通のセリ値で仕入れてからの扱いが、本州産などの物と同じでも良いと思って早めに変質させてしまうケースも多いようで・・・。
北海道の農家の家族が本州などに移り住むと幼いころから新鮮な美味しい物を食べているので野菜の良しあしが一目で解ってしまい、北海道産の葉野菜などが売られていても一回萎れたのを店で水を吸わせて鮮度が良く見せかけているのが解ってしまうそうで、確実に味は落ちているので買う気が失せ、美味しい物が食べたくて北海道の家族に送ってくれと頼むことも多いんです。30年以上本州に居る従兄なども本州で食べるのは味が違うと北海道で食べる物を懐かしがります。

ノーブランドでも栽培環境が良く乾燥が適切で外皮を綺麗に処理した、品質が良くて変質しづらい玉ねぎはあり、特に大産地の物なら運搬中や店や消費者の家で置かれている環境が悪くない限りは本州でも黴が出たり腐りの出にくい物はちゃんとあります。ただそちらに運んでの販売は経費がかかり等級が高くて原価も高くつきがちなので、そういう物のセリには加わらず仕入れない店が多いのかもしれません。

ホクレンが販売していても、その作物についての実際の管轄は各地の農協なので、必ずホクレンが関係しているわけでもありません。北海道は広範囲なので地元で出荷してホクレンへ運ぶまでに日数は近い所と遠い所では何日か違いが出ます。東西南北気候はかなり違いますし各農協の方針と管理の違いから作る品種も出荷までの工程も機械の設備も違うので、ホクレンで同日に運んで本州に運ぶ同じ種類の野菜のすべてが同じ品質を保てると言う事でもないのです。それでも農協によっては本州消費用にと品種改良に力を入れたり、出荷までの外皮の処理や保管技術の向上によって本州向きに送っても変質がしにくく味も落ちにくいなど年々品質は良くなってきています。

上記の理由からホクレンブランドなら絶対安心で大丈夫と言うほどの物でもないので、ホクレンと言うブランド名は「北海道で作られている野菜の証」とか、「本州よりも低農薬で作られている野菜である証」である程度にお考え下さい・・・。
北海道の生産地側からの視点からは(親戚に農家が多く、結婚後の家族も農家や農協の職員だったので)ホクレン側は全ての栽培の過程を確認できるわけでなく農協の報告を参考にしたり出荷された現物を調べる程度で、品種の把握や保存期間の長さ、味など細かくは把握しておりません。その野菜が信頼できるかどうかは、各農協と各栽培農家次第なのです・・・。

北海道以外の方だとホクレンと農協との関係がイマイチ良く解らない方も多いと思います。ホクレンと言うのは北海道の農協の一番エライ所と言うわけではなく、一般の方向けに仕事内容をざっくりとお知らせするなら「農協に付かず離れず協力してくれている団体」と思っていただけば良いかと思います。ホクレンから各農協への指導と言うのは強制的では無いので方針が違えば従わなくて良く、各地農協とはお互いの利益のために協力し合う関係です(全道の農協を纏めているところはまた別にあります)要請があれば協力は惜しまずホクレンが権利を持つ最新情報の提供や、本州向け情報誌の編集・発行や個人への発送(全て無料なのに内容が濃く、25年以上も送っていただき愛読してます)、産地が本州で行うアピール活動などでも良く協力してくれています。
全道各地の農協の輸送と販売を助けてくれる関係でもありますが、それも各地の農協が自分の所で本州へ出荷するには生産量が多くないなど、何らかの理由で本州への輸送コストが見合わなくて農協から直接輸送ができない作物などを、依頼があれば(一度お願いすれば、後々生産量が増えてきても今までの販路が変わらない様に引き続きお願いすることが多いようです)ホクレンが輸送を引き受けてくれ、ホクレンの持つ専用輸送船などに積んで本州に送ってくれます。仲介業兼運搬業者の役割もありますかね。

北海道でホクレンに頼まず各農協独自で本州に輸送する場合は、数年前まではJRでの貨物輸送で本州では夜間に走るため船の輸送よりも到着が早かったのですが(発車時から、他の貨物が載る中継地までの貨物列車のコンテナ全部が玉ねぎだったので玉ねぎ列車と呼ばれたそう)、近年JRの北海道での運営状況が厳しくて貨物列車の便数が減らされてしまい、大型トレーラーに列車の貨物コンテナごと積んでのトラック輸送(フェリーに乗るので到着も少し遅くなる)に変わりました・・・。北海道では悪天候だとすぐ高速道路が閉鎖される事が多く、開通を待てない急ぎのトラック輸送は悪天候の中、一般道を走ります。難所の峠などが多く小回りのできない大型トラックの転落事故も多いそうで、コンテナを積んでの運転は危険を伴うとても大変な仕事なのだそうです。
ホクレン扱い以外の北海道産玉ねぎを食べる時は、そういう人たちによって本州へ運ばれてきている事に思いをはせて感謝をもって食べていただければ幸いです・・・。

タマネギ 2015/01/22(木) 03:48:53

舌足らずで、誤解か発生しているようなので、訂正し謝罪します。
              <(_ _)>



従って、北海道ブランドであっても、ホクレンから離れれば
  ↓
  訂正
  ↓
従って、例えばホクレンブランドであったとしても、ホクレンの責任範囲を離れて、流通段階で・・・・

流通段階の解説
流通段階といっても、北海道のホクレンの倉庫渡しもあれば、各地の配送センターや市場や小売店渡しもあれば、加工工場や消費者直送渡しもあります。
いわゆる責任範囲がどこまでかといいたかったので、別に、ホクレンでなくとも、各地域のJAでも、単独のxxJAで表現してもよかった。
従って、JAに出荷せず、農家直販が悪いという意味ではない。
ただ単に、北海道なら、JAというよりホクレンという名前が有名でなじみやすいという軽い意味です。
長野なら、長野というより、信州と言った方が解りやすい。
キノコなら、JAxxとか愛媛や三重というより、関係のない雪国とか松坂とつい言ってしまう。ただ単なる私の癖です。
いろいろな事件があっても、バターは雪印マーク 味が解らなくても、ビールはエビスかキリン 酒は黒松剣菱か新潟吉乃川という程度のただ単なるアホの一つ覚えです。
いずれにしても、JAの風刺は、随分と自粛しています。
なぜなら、全国にJAの知り合いがいたし、逢えば痒いところにも手が届くほどの最高のおもてなしをしてもらったからです。
ミカンでも、伊予みかん 紀州みかん といっても、静岡みかんは駿河みかんとか遠州みかんとは言わない。
メロンなら、まずくても美味しくても、赤肉は夕張で、青肉は静岡 その他の産地は安ければそれでよい。美味い不味いは、時の運。
冬のスイカは、沖縄で、先週は、パチンコに負けて、ケチったのが悪かった。先週食べた熊本のスイカは、まずかった。時節と値段が値段なので、そのようなものかも。しかし、熊本とは、相性が悪いので、今後絶対に買わない食べない。と誓った。

特別な事情や注意書きがない限り、このような程度の軽い意味合いです。

ばんざいうさぎ「解決後」 【北海道】 2015/01/22(木) 03:50:20
解決済みとなっていますがまだご覧になられているでしょうか・・・。
品種名で調べてみるとネオアースは品種的に乾腐病に罹りやすいと某県の農業試験場の記録にありました。でも乾腐病だと白カビとの事で、「貯蔵中の黒カビ」をヒントに調べてみた所、貯蔵玉ねぎの黒かび病というのがありました。
それを更に調べた所、5月頃から6月の収穫までの間に窒素やリン酸が消費しきれず株内に残ってしまうと玉ねぎ部分に十分な糖分が確保できず、病害抵抗のプロトカテク酸フェノール化合物が減少してしまって貯蔵中の細菌への抵抗力が落ちるのだそうです。予防は収穫の2か月前には肥料(特に窒素)がほとんど消費されてしまうように調節する事なのだとか・・・。この病気であれば、肥料の与え方に心当たりはありませんでしょうか。

ちなみに鱗片腐敗病と言うのもあり、これが私がよく見る某市産の玉ねぎの腐れの様です。感染しやすい時期に雨が多いと貯蔵中の玉ねぎにも発病しやすい様ですが、こちらではあまり見ないのはこの時期の当地は雨が少なく土も元々の水はけが良すぎて客土し改良しても保水性が足りないらしく、酷ければその時期はスプリンクラーで補ってようやく育っていると言う状態。土内に常在すると言う病気の菌自体が住み着きにくい環境らしく・・・。どうりで地元産ではほとんど見かけないはずです。
某市の方は日照日数は多いですが地形的に雨が降れば大雨に成りやすく畑のある平地に水がたまりやすい地形です。昔は一帯が米の産地で生産調整の影響で田圃を潰し始めたのが玉ねぎを含む野菜の栽培。餅米用の田として潰さずに済んで残れたのが今でも点々と存在します。元古代湖で湖底に堆積した土質は田圃でなら向いていても、畑地に作り変えられ土壌改良されても最適な栽培環境とまではいかないのかもしれないですね。

他に貯蔵中の玉ねぎの腐れる病気がいろいろ出ているサイトがありました。‘ネオアース’を改良したタキイの、野菜前線と言うサイトです。

http://www.takii.co.jp/tsk/bugs/ata/disease/

ここも参考にしてみて、それらしい病名があればその病名の方で改めて画像検索してみれば症状の照らし合わせも可能ですし、予防法などが調べられると思いますよ。

タケ 【関東】 2015/01/22(木) 10:27:19
タマネギさん、ばんざいうさぎさん、追加のご助言感謝します。
少しでも良い保存方法があればという軽い気持ちの質問を恥じています。タマネギの性質、保存についての知識、農家の方の御苦労、カタログの見方など無知でした。お二人のご助言を改めて学びなおそうと思っています。

保存は、温度湿度の管理、良好でも8カ月、カタログは最適地、最適気候、最適な保存方法を前提としたものであることを理解し、とりあえず、収穫時の乾燥、薄皮や土の除去、根切り(ある本で根切りしないとありました)、もみ殻を利用した保管、2月下旬の2回目の追肥をやめる、などで年内の保存を目指してみようと思っています。
ありがとうございました。


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