販売所で売られているような大きな苗作りのコツ

[園芸相談センター]の過去ログです

まさひろ 【四国】 2014/09/20(土) 22:35:51
9センチポットにキャベツとブロッコリーを植えてますが、販売所のは僕のよりはるかに大きいのもあって悔しいです。
僕のも使えない様なチビじゃありませんが、より大きく育てるコツを分かりやすく教えてください。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2014/09/22(月) 11:10:32
伯父が種子蒔き・育苗から手掛ける農家だったので子供のころから育苗作業をずっと見てきました。プロの作った苗と同じ様に素人が作る事は初期設備投資から始めない事にはかなり難しいです。そもそも農業の長年の経験と研修会での学習内容から、素人がまねする事すら不可能と感じますが・・・。
あと、キャベツ類の秋苗に限って言えば苗の生産地は冷涼な所と言う事が多いです。販売は地元でも販売店は大抵市場から仕入れています。その苗は余所から入って来ているのです。
夏が暑過ぎ無い場所で作った苗と、暑い地元で作った苗は差があるのは当たり前で仕方のないことです。同等の育成を目指すには冷房設備付きのビニールハウスなどが必要でしょうね。

プロの苗と素人の作る苗の違いですが(野菜全般の場合)、まず使っている品種や種子の違い。プロだけに売られている種子(品種登録物や強化改良されたものを大抵缶入りで大量購入。農協配布で個人向けに小売りはされていない)農家向け種子は品種改良により農家の施設での大量栽培や収穫に適したように作られている。品種の特性や種子表面に塗布されている薬品で初期生育がより良かったり病害虫に強かったり。
もし品種名自体は素人が購入出来る物と同じで有ったとしても、新たに特性が強化されている改良物というのが結構あり、これは権利が消えないと一般には売られません(野菜の種子カタログなどみると良く解ると思います)。
あと、全く同じ品種同じ種子使用だとしても出来る苗の育ちに違いがでるのは農家の所での発芽・育苗環境がより最適に整えられているからです。さらに野菜の種類によっては台木品種に芽接ぎした接ぎ木苗と言うのもあり、接ぎ木自体は覚えれば素人にも出来ますが成功率とかその後の生育は経験による違いが大きいですね。

販売されている苗は大型ビニールハウスに冷暖房完備・潅水設備に農家独自の土作り、野菜別にプロ用の専用ブレンド肥料が使われて作られています。更に農家によっては独自に研究して作った堆肥の使用や管理方法など・・・。彼らは専門職で一日中世話してますし最近の人は農業高校や農大・農学部卒。専門知識を植物学や化学的にかなり勉強していて、卒業後も講習や研修に頻繁に参加しています。素人の様に他の仕事の合間に独学程度ではなく、とても手間暇やお金をかけ、頭も使っていますから同じ様な成果をあげるのは難しいです。

より大きく(本当は大きさよりも、丈が低くてしっかり詰まって丈夫に育ててあるのが良い苗です)育てるコツと言うのは、個人的には素人が行える程度ならまず土作りの徹底でしょうね。
土作りに関しては何か行っていますか?良い土環境さえ作れて適切な肥料の使い方が出来ていれば、素人でもまあまあ立派な苗が作れます。私は野菜では無いですが花苗で長年自作堆肥を作り使用して実践してきました。
土と肥料の与え方さえ適切であれば、北海道でさえも春の苗を早くから丈夫に育てていけます。私は秋植え苗は作りませんが春に種子蒔きでもビニールトンネル使用でとても良い苗が育ちました。
土作りに関しては本屋や図書館で「土・肥料・堆肥」に関して書かれている本を数冊読んでみて、自分で解り易いと感じた本を一冊購入し手元に置いて、それを参考にされる事をお勧めします。私はこの本のおかげで土への考え方がかなり変わりました。

堆肥については市販品なら馬糞堆肥やバーク堆肥、自作なら稲わら堆肥やEM菌使用のコンポスト堆肥の使用が有効です。牛フン堆肥はいろんな不都合もあり、私は個人的に酷い目に遭った経験から全く使っていません。もし育苗に牛フン堆肥を土に混ぜたりしているなら、それを他の堆肥に替えるだけでもかなり違いがでるかもしれません。

キャベツ甘藍 2014/10/17(金) 16:54:16
はち植えでは、一般的に大きく育たないものです。

根が大きく育ちません。水やりもひりょうも空気も日当たりも不自然です。

農家は畑という広い場所で、良く日が当たって、雨も降ってきますから、のびのびと育てています。

かだんに植えて、キャベツやブロッコリーの植え付けの広さを広くして植え付ける。
縦横深さを50cm程、たがやして植えると、大きく育ちます。

植木はちに、植えるのなら、野菜用の深くて大きいプランターに、1-2本植えれば、より大きく育ちます。

プランター栽培なら、ホウレンソウ・ネギ・小松菜などナッパ類やミニトマト・キューリ・ナスビがよいでしょう。
20日大根など小さくても食べらるものも良いでしょう。

このように、思います。

まさひろ 【四国】 2014/10/21(火) 13:41:52
一般的に作るなかで、もう少しでも大きくなるようなコツが知れたらいいんですが。
とはいえ販売所にも自分のと同じサイズのポットで同じサイズの苗を置いていたりするのもたくさん見かけます。
栽培期間の差がどうかまでは分かりませんが。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2014/10/21(火) 15:39:09
どうも「大きい苗」と言うのにこだわってらっしゃる様ですが、大きい苗=良い苗とお考えでしょうか?もしかするとご存じないのかもしれませんが大きい苗にはその物によっては良くない面もある事はご存知ですか?

私は以前は花苗生産を目指し、その勉強も兼ねて地元の花屋で春の花苗や野菜苗を売るアルバイトをしてましたが(花苗生産は持病を得て諦めざるを得ませんでした)、植物の「良い苗」と言うのは大きく育ったものではありません。小さめでもよく締まって(詰まって)育ち、まだポット内に根が伸びる余裕がある、購入した後の定植のタイミングにちょうど合わせられるものが良い苗です。

ポット苗は苗が大きいとポット内の根も育ちすぎ土内で根が回りすぎていることも多く(酷いとポットを抜いてみたら細根が土を包んでいる)それだと根を痛めてはいけないものだと移植時に根を痛めたり根がポット内ですでに回ってしまっていて根がまっすぐに伸びられず定植後の土馴染みも悪くなりがちです。

大きい苗は仕入れて間もないものでなければ店に出して何日も置いている苗(要するに日にちがたちすぎ)である可能性も結構あるので、大きい苗の場合は購入時に仕入れた日と、ポットの底から根が出てき始めていないかをきちんと確認した方が良いです。
それと、大きい苗には「素人には見栄えのする大きい苗の方が売れるから」と(苗の良しあしの見分けは何も知らないからと思われている)、生産者がわざと肥料などで無理に早く大きく育てたものもあります。そういうものは一見立派に見えますが、実は根の数や伸びが貧弱だったり葉の質が軟弱だったりするものもあります。もちろんそういうものを植えれば育ちは良くないです。定植先との環境の違いから耐えられず不調に陥ったり害虫が付きやすいものはそういう苗であることが疑われます。(北海道ではまだ寒くて定植はまだまだ先というのに早々と売り出し始めるところも・・・)

苗が小さめであっても定植する土さえ適切に作ってあれば、質の悪い見かけだけ大きな苗よりも早く丈夫にどんどん育ってくれます。質が悪い苗だと大きくても土への馴染の遅れから出遅れてずっと生育が悪いこともよくあります。

要は苗と言うのは大きく育てなくても丈夫に育っている健全なものならそれでよいのです。ポット苗と言うのは、生育条件さえ揃っていれば苗がまだ小さめのうちに土を崩さずにちゃんと定植すると、より早く畑地に馴染み良く育ちます。
苗は小さくて良いというその根拠は、先に書いた伯父のところでは年を取ってからは自分で育苗せず農協からの苗配布を受けて定植していましたが、キャベツ苗を定植する手伝いに行ったとき農協から運ばれてきたキャベツの苗がセルトレイ蒔き・育苗の密植に近い状態・・・。セルトレイの穴に入る土はほんのわずかで本葉がようやく3枚出てきたヒョロヒョロの本当に幼い苗でポット植え苗みたいな頑丈さは全くありません。それをそのまま手植えで露地の畑地に定植しました。あまりのひ弱な見かけにその時は私も「こんな苗で本当に育つの?」と驚きましたが、収穫期にまた手伝いに行ったところほとんどがその品種の基準以上の大きさに育っていましたよ。伯父の土つくりの技術には定評があり、堆肥を採るためだけに農耕馬をかなり遅くまで飼っていたほど。地元農協や近隣市場の他、収穫時傷物になったのを直に買いに来るリピーターのお客さんも多く、とても信頼されていました。

野菜の種類にもよるかもしれませんが、少なくともキャベツ類の苗は大きいから良い苗というのはあてはまりません。別種ですが将来は大型に育つビート(砂糖大根)の苗なんかも似たようなもので定植時の苗はヒョロヒョロです。玉ねぎ苗もこのあたりは春蒔きのセルトレイ育苗ですが(2〜3月にビニールハウスで種子蒔きしてゴールデンウィーク頃に専用植え付け機で畑地に定植され秋収穫です)、その苗が抜き苗で束ねられて新聞紙に包まれ一般向けに売られています。

個人的には小さめの苗がその大きさに見合った値段で売られていれば、私は大きなものは極力避けてそちらの方を買いますね。

こと苗に関しては「大きいことは良い」のでは決してありません。定植時期に間に合うのなら、むしろポットの大きさに比べまだ小さめ苗の方が良い苗ですよ。

あと、同じ野菜苗であっても品種により「早生」や「晩生」があります。同じ品種の苗で大きさが違うのなら小さいものを選んだ方が良いですが、複数の品種が同時に売られていればはたから見ると「大きい苗」と「小さい苗」があると見えることも。
これは、収穫時期にこだわらないのならどれを選んでも良いですが少量ずつ長期間収穫したい人が販売店に品種名と収穫時期を確認し数品種を数株ずつ買い定植することも多い様です。

まさひろ 【四国】 2014/10/21(火) 16:39:15
長文のところ失礼ですが、ばんざいうさぎさんのいう通りに大きければいいとは限らないことなどは承知の上です。
ただ、どうしたらこんなポットでこんなに大きく育つのか疑念に思って、羨ましくてその技術が知りたいと思っていました。
キャベツ苗に関しては本葉5〜6枚の小さい苗の方がいいことも承知でした。
大きなキャベツ苗を今時に植えると、結球せずに花が咲くことがあると本にも書いてます。

キャベツ甘藍 2014/10/21(火) 20:27:15
個人的には9cmポットでは、無理と思います。

キャベツって、結構長持ちしますから、新鮮なイメージか自家栽培のアピール見本として、根のない刺し込み株か、より凝って採り株したように思います。
一番手軽で、確実な調べ方は、再び販売所へ出向いて、直接生産者に聞くことが早いかと思います。

実付の鉢植えフドウなら、取り木していますし、その他の果樹や花卉なら、花芽を接ぎ木していることが多い。

ブロッコリーでも、野菜用プランターでは、畑植えより小さいものです。趣味の範囲では、大きな頂蕾1個収穫して、その後生えてくる腋枝蕾
多数収穫して、満足しているようです。

畑植えの超巨大収穫なら、品種選びと有名な某肥大活力剤のCMで、見たことはあります。

植木鉢をより小さくして、大きな野菜栽培の裏ワザは、無いと思います。
探偵ナイトスクープの管轄かと思われます。
不可能とは言えませんが・・・・

まさひろ 【四国】 2014/10/21(火) 20:44:13
キャベツ甘藍さんは勘違いをしいるようですが、僕は育苗に関して質問しているのであって、種が苗になったら畑に植えるという前提で質問をしたのです。
既にキャベツもブロッコリーも畑に50センチ間隔に30株ほど定植して、現在、畑で育っているところです。
プランターなど一言も書いておりませんが、なぜそこまで勘違いをされるんでしょうか。

キャベツ甘藍 2014/10/22(水) 00:37:34
それは失礼しました。

畑に植えたのなら、自然と販売されているような大きさに育ちます。
地域環境にと慣れに関する品種選びは別にして、
専業農家と趣味の園芸の大きな違いは、経験値と真剣さ(苗の育ち具合に応じた即断と対応能力)の違いです。
大きさ・数量・品質が安定しているか、ばらつきが大きいかです(食べられますが、売れない規格外品・歩留まり)。

大根の栽培手引きのサイト
http://www.takii.co.jp/tsk/tools/y_manual_pdf/y_manual_daikon.pdf

キャベツの栽培手引き
http://www.takii.co.jp/tsk/tools/y_manual_pdf/y_manual_kyabetsu.pdf

ブロッコリーの栽培手引き
http://www.takii.co.jp/tsk/tools/y_manual_pdf/y_manual_broccoli_cauliflower.pdf

蛇足として、手引きを読んで理解するだけではだめですよ。
当然の行為として、身に付けるだけでもだめです。

常に苗の生育状況を観察して、手引書とどこが違うか、逆に、手引書の間違はどこなのかを指摘できるようになれば、初めて、理解できたという結果に達します。
ちなみに、タキイといえば、両横綱の一人です。 歴史あるプロ集団です。そこに、難癖付けることにつながります。
つまり、あなた一人で、アメリカや中国を相手に戦争するようなもの。

一度、ジャッキー初期の娯楽映画酔拳と晩年のリメイク版カンフーキッドを見れば面白いかと。言わんすることは何か。

まさひろ 【四国】 2014/10/22(水) 01:17:11
[[解決]]
お二方共に情報提供ありがとうございます。
僕はただの家庭菜園歴7年〜8年ほどでそこまで、深くは捉える必要がないかも知れませんが参考にさせていただきます。
とは言え腕はまだまだ上げたい気持ちです。


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