トウモロコシについて

[園芸相談センター]の過去ログです

奈保美 2014/08/12(火) 08:05:33
トウモロコシが順調に育ちそろそろ収穫時期かなと思い昨日試し取りに
1本取りましたが実が詰まっておらず半分位しか実がついておらずショック、昨年は実が一杯詰まった立派なトウモロコシができたのに残念です。この原因は何でしょう、分かる方がいましたらご指導をよろしくお願い致します。

oakland 2014/08/12(火) 12:11:25
受粉不良。
一定以上の本数を、ある程度密植すれば防げます。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2014/08/12(火) 13:15:19
私もoaklandさんの仰る通りに受粉不良と思います、
家庭菜園規模で、テレビの栽培体験などでよく紹介されている様に列植すると陥り易い様です。あれは私からみるとビックリするほど株の間がスカスカです・・・。
先日見かけた、テレビだったかで紹介されていた方法では無風の日に人が上の雄花を揺すって花粉を沢山落とし、雌花の蕊に沢山辿りつける様にしていました。でも、これは雄蕊の成熟と雌蕊の成熟が一緒なら良いでしょうが、両方の蕊が成熟しているか確認できないと実入りが良くならないんじゃ?と思いながら見てました。

去年と同条件での栽培で差が出たのなら、昨年は花粉が降る時期がほど良い天候で風も強くなかった、対して今年の受粉時期は天候か風の吹き具合が良くなくて雌蕊にあまり花粉が辿りつけなかったのでしょうね。

狭い間隔で密植するほど自然受粉率が上がるので広大な畑地で大規模栽培する北海道だとトウキビ畑は人がやっと通れるくらいの間隔で植えつけるので(牛の飼料のデントコーン畑も同様)、昔は雑草取りの時に株下に潜り込むように作業し顔のそばにある葉に気が付かなくてふいに葉先で目を突いてしまい、それを悪化させてしまって失明すると言う人が珍しくなかったそうで仕事の同僚の親御さんもそれで目が不自由になってしまわれたとか・・・。
北海道では大型コンバインで一気に収穫する為にも密植植えが当たり前ですから、自家用のトウキビも割に密植してます。本州で推奨するほどの間隔で植えているのは素人の人が作っている場合くらいなものです・・・。

みかん 2014/08/15(金) 23:30:17
奈保美さん お二人が言っているように「受粉不良」と思われます。
植え付けの密度もありますが、その時の天候やミツバチなどの虫の状況もあります
質問される場合は、居住地の記載や植え付けの状況・生育状況を詳しく記載された方が正確な指導を受けられると思いますよ。

なお、納得されたならば「解決」ボタンを押してくださいね。

アラシ 2014/08/18(月) 01:45:12
受粉不良と見て100%間違いないでしょう。

トウモロコシは、実となる「メシベ」が、株のてっぺんについている稲穂のような「オシベ」から発せられる花粉を受粉する事により実を形成します。メシベから出る錦糸が十分に花粉にふれていないと、結果不良を起こします。

なので、今回たまたま受粉不良の実を収穫されただけで、他の株はキチンと受粉が出来ている…と言う可能性もあるかと思います。

花粉は、必ず他の株から受粉しなくてはならず、自分の株から発せられる花粉ではメシベは受粉しません。
つまり、他の株からの受粉を容易にするために密植が有効なのです。

因みに、トウモロコシは「風媒花」と言う種類に分類され、風に乗って花粉を運ぶ種類の植物です。ブルーベリーやスイカ等のように虫に花粉を運んでもらう植物を「虫媒花」と言います。
風媒花は虫が花粉を運んでくれないので、受粉が比較的不確実です。

受粉を効率よく促す手法の一つに、株を叩いて人為的に花粉を飛散させるという手段があります。
来年以降、試されてみると良いのでは。

雑学として
虫媒花は虫に発見され易いように、色が黄色・ピンク等鮮やかな色合いである事が多く、風媒花は虫に発見される必要がないので地味な色合いが多いという特徴があります。
虫は花を発見しやすいように、色覚能力が高く、人間と同じくらいの多くの色を見分けられます。他の哺乳類なんかだと色覚能力が低く、一杯見えない色があります。

すずらん 【近畿】 2014/08/22(金) 17:22:49
受粉不良には違いないのですが、「キセニア現象」の疑いがあります。アラシさんも述べておられますが、トウモロコシは自分の株以外の他の株からの受粉でないと実をつけませんが、同じ品種であることが絶対条件です。

もし、他の品種の花粉がつきますと、キセニア現象を起こし、実が付かなくなります。貸農園で多いのですが、皆さんが種々勝手な品種のトウモロコシを作っていますと、必ずと言っていいくらい共倒れになります。そのため、良心的な貸農園ではトウモロコシは一つの品種の苗を共同購入しているところもあります。

トウモロコシの花粉は障害物がなければ、風で500mは飛ぶと言われています。自分の周辺にトウモロコシが植えられていないか確かめられてはどうでしょうか。

oakland 2014/08/25(月) 14:45:47
「キセニア現象」とは、実が付かなくなることではありません。

http://textview.jp/post/hobby/2822

ばんざいうさぎ 【北海道】 2014/08/25(月) 22:04:23
私もすずらんさんの「キセニアで実が付かない」説は違うと思います。
もしトウモロコシがそういう性質が強い穀類なら、南米の原産国や近隣の国であそこまで大昔からの品種が多い(一目見て雑種じゃないの?と思うほど見た目も大きさも粒の色もいろいろ)事への説明がつきません・・・。

日本で昔からこれまで栽培されてきたトウモロコシ類は系統も品種もかなり沢山あり、国内の農業試験場や種苗会社による交配や改良が盛んです。異系統同士の掛け合わせが元に成って作られた由来の品種も少なくありません。これではキセニアで実が付かないと言う説明がつきません・・・。

例えば北海道のこの辺では牛の飼料のデントコーン畑近く(500メートル以内)で、その畑を酪農家に貸している農家が自家消費用にスィートコーンを植えていたりもしますが(見慣れると特徴が明らかに違うので区別できます)実が付いてから茎ごと刈り取り刻んでサイレージするデントコーンも、スィートコーンの方にも実入りだけに限れば(中の見た目や味は解りません)特に何の影響もありません。

先日、北海道のテレビのある地方局の複数の番組の中で「昔ながらのトウキビ」と言う品種が紹介されていたのですが(詳しい品種名は云わなかったので不明)、日本でスィートコーン系が広く普及する前は北海道のどこの農家でも栽培していた品種なのだそうです。ただ、粒の皮が固めで食べづらく甘さもあまり無いのでもう需要が無いため、すでに種苗会社では種子を取り扱っていないそうです。更に、その品種は自家受粉種子を蒔いたのでは性質が維持できない(一代交配品種のはしり?)のだそうです。
それで、紹介されていた農家さんの所ではその品種の交配親であるそれぞれの品種を自分で栽培して自然交配させて(おそらく混植と思います)、それから採れた種子を蒔いて品種を再現して実を収穫し自分の所の直売所で茹でて販売しているのだとか。
この品種は元々は外国で作成された品種らしく(北海道で昔から栽培されてきたリンゴや玉ネギ、ジャガイモなど野菜や穀物や果物のほとんどは元々外国品種)今では作成した国でさえも入手が困難の様で、宇宙での研究に使う為に種子を譲って貰えないかとNASAから直に問い合わせが来たとか。

キセニアで実が付かなくなるのなら、この再現されている品種の維持はそうとう難しい事になりますよね・・・。そこの直売所のそのトウキビと黒い実の品種(私の地元ではモチキビと呼んでた品種らしい)をお歳を召されたお客様が懐かしがってくれて年々評判となり、シーズン中沢山の人が来てくれるので広い畑地で沢山栽培しておられるそうで、農家の方は販売シーズン中ずっと置いていると仰っていられた様でしたが・・・。


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