肥料の種類と与え方
べっぴー
【近畿】
2012/09/04(火) 10:39:31
イチジクやブドウに関連して、水まきのことは、mutinさんに大変勉強させて戴きました。そして、自然にまかせておいたら、沢山の成熟した実は取れないという意の言葉には、考えてみたら当たり前だけど、人間の手を加えてなんだ、里山も(その風景も含めて)そうなんだと、少し思考が飛びましたが、感激しました。そこで、今度は施肥について、誰か何か教えて下さいませんか。たとえば、御礼肥でもあまりチッソを効かせると、葉が落ちにくくまずいと聞きますが、そんなことでもいいですから。
たちつ
【近畿】
2012/09/06(木) 14:11:08
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>沢山の成熟した実は取れないという意の言葉には、考えてみたら当たり前だけど
いま一つ理解できてないように、想像します。
国語的とか、日常生活言葉、抽象的な会話としては、理解したようにも考えられますが、園芸果樹の栽培としては、具体的にいつ何をすべきか
が解っていない。
営農や鉢植えで無い限り、(地植え)水やりや肥料などどうでも良いことです。
それ以前に、果実果樹ですから、実がどこになるのか、そのために、いつ何をするのか という、一年のサイクルを理解したほうが、早い。
化粧するのに、化粧が完了してから、洗顔する人はいない。
洗顔してから、下地を確認して、下塗りして、徐々に上塗りしていくでしょう。一般的には。
ブドウなら、新芽が生えて、花が咲いて、受粉して、実がなる。
そこで、如何にすれば、花が沢山咲いて、格好良い新芽をどの位置に、何本生えさせるか。・・・・冬の剪定
次に、花はどの位置に、いつ咲くのか。花数が多過ぎないか、受粉は、上手くしているのか
あわせて、花蕾の下地細胞は、いつどこにできるのか。・・・花芽分化
幼い果実は、何日後にできるのか、果実の位置と房数は適切なのか
・・・・摘花・摘果・人工授粉・無種子処理・袋がけ
その間に、病害虫の観察と始末や葉や根や茎の健康診断
今年の成長が、来年の成長に及ぼす影響も予測する。
ブドウの性質・サイクル・年間作業暦が、理解したら、
初めて、ここで、気温・天気・乾湿・成長に合わせて、潅水やそれに応じた、肥料を考える。
基本的に、肥沃な大地であれば、特別な事情が無い限り、ほったらかしでも、実はなる。(気象条件・病害虫・各年開花樹の疲れを考えなければ)
肥沃な大地とは、無機質の土(砂や岩石)とそれに応じた、腐葉が混ざって、馴染み調和していること。
砂糖に醤油を混ぜただけなら、醤油の味と砂糖の味が、分離している。区別できる。 加熱するなりそのままほっておけば、馴染んで、粘りのアル醤油飴になり、醤油でもない、砂糖でもない第三の味になる。
これを馴染むという。
花芽分化とは、ある一定期間、成長すれば、新芽は、葉茎芽と花蕾芽に、分かれる。そり下地細胞が、どこにいつできるかが、多年草である樹木系(花樹・果樹)では、尤も重要なことです。
果実は、特に、実の成長と平行して、それができますから、ややこしい。
その点、ブドウは、蔓果実ですから、素直に、新芽が成長すれば、それに伴って、分化しますが、イチジクやミカンや桃梅は、ややこしい。
とりあえず、果実系は、大きな穴を掘って、腐葉土を十分漉き込んで、
「最初の実成り」を観察する。成長日記を細かく記録する。・・・病害虫以外は、ほったらかし。
翌年に、前年の成長を思い出して、簡単な、年間作業暦を書いて、簡単に手入れする。・・・今度は、欠陥障害・不具合を詳しく記録する。
3年目に、事細かい、作業暦を作り、改善し、適切な施肥をする。
農業とは、おてんとうさましだいですから、そのときの気象条件も記録しておく。
病害虫や極端な気候変動が無い限り、そこそこの樹齢になれば、それなりに果実はなる。
尤も、イチジクに関しては、品種と言うより、調達した苗木によって、
極端に、樹の疲れもなく、樹が小さくても、毎年鈴なりにみのる株樹と、極端に何年たっても実らない株樹がある。更に、夏果実と秋冬果実品種もある。
ブドウの種無しホルモン使用や矮化処理には、3-5年の経験が必要。
と言うことで、観察記録と見回り・果樹との対話が、大切です。肥料や潅水以前の問題
鉢植えは、環境条件が異なりますから、より神経質な保護が必要です
。
原産地では、ほったらかしでも、沢山実がなっている。イチジクが実らなければ、猿は、全滅する。原始林に、人の保護は無い。
より格好良く、小さい株・狭い場所で、より沢山なり、高品質を安定して、収穫することに関して、と言うことで、手間隙がかかるという、育成ゲームです。・・・・日本独特の農業方式。数より質にこだわる。
詳しくは、各県の果樹の育成基準や営農家の栽培日記・記録・作業暦を参考に
このように感じます。
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べっぴー
【近畿】
2012/09/07(金) 12:03:58
たちつさんの深い見識というか、ご解答にいつもありがとうございます。単に、私の無知というか、いい加減な管理で、糖度を上げたいと思い、ブドウ等の水やりを控えておりましたら、葉が日焼けして落ちてきて、慌てましたが、ブドウは何とかほぼ収穫出来ました。まだ幾分葉も残っております。キウイは半分ぐらいしなびれて実が落ちました。キウイの葉は大分落ちましたが、3分の1ほど残っています。逆に、イチジクは、少し水を与えすぎて味が水くさく感じておりましたので、少し水を制限して、大分よくなりました。水やりの他に施肥のことも、その考え方を知りたいと思い投稿してみました。あまり、漠然とした質問なのか、解答が頂けないかなと思っておりましたが、ほんとにありがとうございました。
mutin
【関東】
2012/09/09(日) 16:41:31
僭越ながら、アドバイスさせてください。
>まだ幾分葉も残っております。
翌年の結果は、収穫後の葉の数で決まる。(前出の参考書より)
と言われるほど、この時期の葉の健全性は重要です。
また、この時期は、サビ病、かっぱん病などの葉のトラブルも多く、葉を失いやすいです。施肥、薬剤散布などで、休眠期までになるべく多くの養分を木に残せるように工夫されてください。
べっぴー
【近畿】
2012/09/10(月) 10:34:48
mutinさん、ありがとうございます。
べっぴー
【近畿】
2012/09/15(土) 14:43:04
[[解決]]
終了です。ありがとうございました。
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