いちごの色

[園芸相談センター]の過去ログです

ベリー 2011/10/04(火) 17:26:06
全てのいちごがオレンジ色になり、赤くなりませんでした。日当たり、温度以外で他に、どのような理由が考えられますか?二週間後に土壌分析した結果、窒素が以上に低かったのですが、関係あるのでしょうか?

たちつ 【近畿】 2011/10/04(火) 22:37:58

>日当たり、温度以外で他に、どのような理由が考えられますか
それ以外には無いと思う。

日当たりは、葉による光合成を促進させる。・・・・根から吸収した金
属イオンを日光によって、化学変化させ組み合わせて、栄養素を栄養体
にかえる。

温度は、その化学変化を促進させる。温度が低いと本来必要な量が少な
く質が悪くなる。温度が高くなり過ぎれば、本来必要の無い物質を作っ
たり、量が多すぎたり、製造細胞が壊れる。

そこで、植物には、生育最適温度という人為的指標が有る。
草イチゴ(普通のオランダイチゴ系)では、20度らしい。

体験的には、果実の表は赤色によく発色するし、裏は白い。ガクのヒカ
ゲとか、果実の先端も色が薄い。 果実が葉陰とか地面についているよ
り、果実の軸が長く空中に宙ぶらりんの方が、温度が一定で、全体的に
紅くなる。
と言うことで、日差しが強いと、早く赤黒く発色し、ヒカゲなら、黄色
くなる・色が薄い・紅くなるのに時間がかかる。

そこで、果実の切断断面として、皮付近だけ紅くなったり、果肉まで紅
くなるのは、品種にゆだねると言うことのようです。 イチゴの遺伝子
の性質。

その他、色々な副次的要素により、ときとして、大きく変化する。
副次的要素の内容は、不明。
マグネシュームやらアルミやら鉄やらカルクやらモリブデンやら、燐カリやら色々。環境とか

発色・芳香・ブリックス甘みと言うものは、結果論であって、どのよう
に生成されるのかは、未だ解明されていない。プロセスの分子構造程
度。

フラボンという発色物質が、色々な製造工程をへて、アントシアンとい
う、赤色色素に変わったと言うことです。原油が洋服になるようなも
の。
イチゴでも、蔓木イチゴのゴールデンイエローラズベリーと言うもの
は、黄色で完熟なり(食べごろ) 赤みがでれば、腐っている(トロピカル
な不思議な味がする)・・・・アントシアンが完全に製造されないも
の。 又ブラックベリー(バラ系木イチゴ)やブルーベリー(ツツジ系)
は、アントシアンの製造期間が、短期間に多くできる性質を持っている
と言うことです。

と言うことで、管理可能という範囲では、日差しと温度しかない。
後は、病害虫の防除とか保湿管理とか受粉の完全完了程度。

余談ながら、花粉の成長適期というものもあるらしい。

大体からして、草イチゴというものは、変わり者で、種子が皮や果肉の
外にある。なぜその必要があるのか (・・? 
他の植物は、すべて種子は皮の中にある。動物でも、黴・羊歯でもすべ
て、皮?で守られている。イチゴだけむき出し。本当に変わった奴で
す。


クルミ 2011/10/24(月) 10:57:33
元々 アントシアン色素が少ない品種であれば、真っ赤にするには苦労します(とよのか系など)表面が赤く、裏側の着色が悪ければマルチ被服してるなら、その上からミラーマルチを貼ると着色効果が出ますが
全体的にオレンジ色となれば品種の特性か、樹勢が弱ってると考えますが。
例えば葉っぱを取りすぎて、着果させる数を多く(鈴なり状態)すれば一気に株のエネルギーは下がってしまいます。
白ろう果であれば炭酸ガスを与えると、ある程度解消されます。


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