大根の斑点
トッシー
【九州】
2011/05/18(水) 07:17:51
定年後、野菜作りを楽しんでおります。
さて、形、大きさは立派な大根ができ、味にも問題ははないのですが、
スーパーに並んでいるような“きれいな肌”の大根でなく、茶色っぽい
斑点ができております。
(ひどいものは、黒っぽい斑点で大根の中まで浸透しています)
原因は何なのでしょうか?また、対策をお教えください。
なお、農薬は使っておりません。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2011/05/20(金) 12:34:21
土壌の方に問題がある様に感じます。線虫や病気の菌が土内に蔓延している様なのですが、栽培環境や状況がわかりません
土質・日当たり・水はけや、堆肥や肥料の種類と何時頃どのくらい与えているか、アブラナ科野菜を過去3年内に同じ場所で育てていないか(連作障害の疑い)、以前栽培した野菜にセンチュウ被害がなかったかなど、思い当たることは出来るだけお書き下さいね
無農薬との事から、連作障害により土が痩せて質が悪くなっているか、土づくりがうまくいっていない可能性もあります(土づくりさえうまくいっていれば病害虫の被害はあまりうけません)。そのため菌や害虫の好む環境に成り、農薬を使っていない事で更に蔓延したのかと・・・。
菌やセンチュウなどが蔓延している様ならまず農薬を使わないことには改善はすぐには難しいです。
画像をこちらのサイトの「画像掲示板」に投稿されれば回答もすぐに付くと思いますが、まずは「ダイコン 病害虫」で検索なさればサイトに病害虫に冒されたダイコンの画像が出てきますので、その中から似たものを見つけられ、その病害虫による駆除の農薬を使う事をお勧めします
トッシー
2011/05/21(土) 08:36:21
ばんざいうさぎさん、丁重なご回答ありがとうございます。
ご質問に対し的確なお答えではないかもしれませんが、
1)水はけ、日当りは良い方だと思います。
2)いままで顕著な病害はありません。
3)連作障害を避けるため、2,3年は同じものは栽培しないようにしております。
4)栽培を始める場合、(原則として)堆肥、化成肥料、石灰で、追肥は化成肥料を使用。
ばんざいうさぎさんが言われるとおり、知人は線虫ではないかと言っておりますので、土壌消毒を考えておりますが。。。
なお、土壌消毒を行うと他の微生物も犠牲になり土壌環境上、問題はないのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2011/05/21(土) 19:10:52
連作障害については、同じもの(ダイコンの次もダイコン)を植えていなければ防げるものではなく、同じアブラナ科野菜(キャベツやブロッコリー、白菜など)でも起こりますので、意味は同じ場所では同じ科の物は4年に一度しか植えられないと言う事です。植物によって土内から消耗していく成分や養分はちがいますが、その他に植物の根からは植物の排泄物が出てくるのですが、これが土内に溜まる事により特定の微生物やミネラルのバランスを崩します。その偏りは科によって微生物やミネラルの種類や偏り方が違うので基本1年に1作で次の植えつけは同じ場所は避け別の場所に植えるのです。詳しくは「輪作」でお調べ下さいね。それを事情がゆるさず出来ないのであれば、毎年しっかりした土作りを行いながらになります(農家でも同じ作物だけ作り輪作するところは堆肥の他緑肥などで対策をしている)。
それと土内のバランスが崩れるので、根菜の次に別の科の根菜を植えるのも本来はあまり良くないです。実や蕾物野菜、葉物、根の物をローテーションさせて植えるのも土内のバランスを極端に崩させない工夫の一つです
堆肥の種類(原料)が解りません。いろいろ種類があるので、ものによっては成分が過剰に偏ったりで、今回以降は種類を替える必要があるかもと思います
肥料は化成肥料しか御使用でないようですが、化成肥料ばかり使うと確実に地力が劣っていき堆肥を入れていても年々土が痩せていきます。化成肥料はあくまでも人工物ですからできるだけ有機肥料の使用をメインにし、化成肥料の使用はあくまでも成分比の偏りを治したり、追肥に少量の使用に留めておいた方が土に影響が出ません
まずは、ご自分で病害虫の特定をなさってください。それにより原因菌にだけ効く殺菌剤を使うのか、地中のセンチュウ対象の薬剤を使うか、対処法は変わってきます。何でも土壌消毒で解決できるわけでなく、適切でない行いは後にデメリットの方ばかり出てきます
殺虫剤・殺菌剤使用=土壌消毒(土中の有益な菌や微生物まで全滅)では無いです。特定の菌にしか効かない薬剤であり、物理的に地中の菌や微生物全部を殺すわけではありません。なので土壌消毒さえすれば解決するわけでなく、その病害虫にはその病害虫にしか効かない薬剤と言うのがほとんどで対象外のまで全部殺すわけではありません。簡単に言うと、センチュウに効く薬剤で土壌微生物まで全滅するわけでは無いです。なので、病害虫を特定せずに薬剤を蒔いても全く効かないと言う事が普通です
土壌消毒の方法によっては、仰る通りに必要な土壌微生物まで殺してしまうリスクがありますし、実施する方法や薬剤に耐えられるものもいるのでまずは病害虫をご自分で特定の上、それに対して効く薬剤を使用して下さい。病害虫の本や、サイトで特定できます。菌や微生物によっては高温や極端な乾燥にさえも生き延びるものがいますし、連作障害が疑われるならそもそも有用な菌や微生物は住めずそんなに多く居ず、良くない菌や微生物の方が多いくらいなのでまずは病害虫に対しての適切な対処後に、微生物が豊富で成分が極端に偏っていない(牛フン系は窒素が多く、いろんなリスクも高いので多用はしないこと。追肥に少量使う程度)有用微生物が多く住むのに必要な植物繊維が多い稲わら堆肥や馬糞堆肥、バーク堆肥などを入れるのをお勧めします。土質さえ良くてこれらを入れれば、微生物はあっという間に殖えてくれますし、一度全滅したとしても環境を整え補ってあげるとすぐ回復します
土については「土・堆肥・肥料」について書かれている本を是非お求めになってお手元に置き、基本をしっかり覚えると良いと感じます。おそらく最初の畑の土質自体を最適化していない(土壌改良しましたか?)のと、化成肥料等使う為土内のバランスから悪く成っている様に感じます。本を読めば土質や、その土に対して何を足せばよいのか、土の団粒化や植物繊維の大切さなど解り、まず土壌改良する事で最初の1〜2年は肥料なぞ入れずとも立派な野菜が採れることが御理解いただけると思います。
以前住んでいた隣の地区にあった家の小さな庭の土は鉄分が多くて酸化していて、おまけに隣の家の10匹の猫の糞尿害にあっていたと言うどうしようもなく酷い土でしたが、数年は芝生にしてあり、私たちが入居後は芝生を剥がして植物の繊維(雑草を積んだもの)できるだけ多くと、バーク堆肥を3割ほど毎年混ぜ、それを3年続けてからはコンポスト堆肥を2年に一度加える程度でとても良い土に変わり花も野菜も良いものができるようになりました。今は人が住んでいないものの10年経った今でも土質はすこぶる良いのだそうで、「あの家の土が良い土で、もったいないので欲しいんだけど」と近所の方から問い合わせが来たほどでした
トッシー
2011/05/22(日) 07:58:43
ばんざいうさぎさん、多方面にわたり親切丁寧なコメントに恐縮と感激でいっぱいです。
横道にそれますが、40年のサラリーマン生活を終え義父が残した10アールほどの畑で
退職後の趣味?として農業を開始、5年余が経過しました。
すべてが初めての経験で貴方のご回答、大変参考になります。例えば堆肥は何でも多け
ればよいものでないこと、連作のこと、微生物のこと・・・。
これからもよろしくお願いいたします。
トッシー
2011/05/23(月) 15:25:43
[[解決]]
画一的に原因を特定することは難しいようですね。
状況や推移を精査して、またご質問したいと思います。
野菜・家庭菜園用掲示板@園芸相談センター