根菜栽培のコツについて

[園芸相談センター]の過去ログです

ケーズ 【近畿】 2011/03/13(日) 22:02:41
家庭菜園歴4年目になります。
庭の2.5坪ほどの畑で、果菜、根菜、葉物と色々作ってきました。
しかしながら、ジャガイモ以外の根菜(ゴボウ、大根、ニンジン)がまともに出来たためしがありません。

しっかりと深く(30〜40p程度)まで耕し、野菜ごとにPH値も調製し、種のまき方や、元肥、追肥の施し方は本に書かれている通りにしています。

土は、庭に最初から入れられていた「真砂土に市販の堆肥、腐葉土などを混ぜて使っております。
果菜(ピーマン、トウモロコシなど)や葉物(白菜、ほうれん草、たまねぎ?など)はそれなりに収穫できていますので、土が悪いということはないと思うのですが・・・

全く出来ないという訳ではないのですが、
大根(時無し大根)は、太くても5p、長さも20〜30p程度です。
ニンジン(鮮紅太長人参という30p位になる品種)は、土から出ている部分は5p位にはなるのですが、長さが10pにも満たないものばかりです。
ゴボウ(てがるゴボウという極早生種)に至っては、ちょっと太めの根っこといった感じで、とても食べられた代物ではありません。

土が悪いのかと疑って一度、深型プランターに市販の土を入れ、人参とゴボウを作って見ましたが、結果は同じでした。

何かコツのようなものがあれば、御教示よろしくお願いします。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2011/03/13(日) 23:58:17
元々土壌にカリ分が不足しているということはないでしょうか?果野菜・葉野菜は出来ているのに根野菜だけがうまくできない事はまず肥料分の偏りも原因に考えられます。市販の土はちゃんと肥料入りと書かれていたものを使われましたか?もしかすると安価な肥料分の無い土だった可能性もありますし、ちゃんと肥料を混ぜてある土でも根野菜を作るにはカリ分が足りなかったのかもしれません
あと、深く耕した土は細かく砕いて整えゴロ土の無い状態にしていましたか?しっかり深く耕した後には普通今度は土を細かく砕いて土の粒を均一にします。一度しか耕していない、土の大きさが不均等のままという事は?種子を蒔いて約100日後に抜いたら短かったというので考えられる原因の一つです
あと、肥料の与え方や追肥する時に施す場所(位置)などでも主根の先端の生長点が肥料の塊などに当たればそこから先に潜れないという事もあります。それで二股根に成ったりも。それと堆肥は何をお使いですか牛フン堆肥の様な窒素が多すぎるものではないですよね?

株間は充分にとっていましたか?何回か間引いて最終的に適正株間を確保しないと一株に付き必要な土の養分が足りなくなって大きく育ちませんが、間引きが不充分だったり最終株間が適している距離より狭いと言う事は?

てがるごぼうというのはサラダゴボウと同系統のものと思います。種子を蒔いてから何日で収穫しましたか?サラダゴボウの系統は極細いうちからなら生でも食べられるので収穫期が生食用と、普通の加熱調理用の2パターンがあって、生食用なら普通のものよりも短期間なので(それこそ太めの根っこ状態での収穫です)かなり早いはずですよ。生食に使える太さのうちに抜いてしまったのでは?と感じるのですが・・・。極早生というのは、細いうちからも収穫できるという意味あいで書かれてある可能性があります。サラダゴボウ系でも普通のゴボウの太さで食べたいのなら種子を蒔いてから収穫までは約100日後、サラダゴボウ系ならとても柔らかいので収穫が遅くなり2倍くらいの太さになって表面がひび割れても斜めにささがきに切ればキンピラゴボウで美味しくいただけるくらいです。ゴボウだけに関しては収穫が早すぎたのだと感じるのですが・・・。サラダゴボウ系はうちでも数年作りましたが、土の耕しさえしっかり行えばよほど保水性・保肥性の無い土で無い限りはそこそこ食べられるくらいに育つはずなんですが・・・。こぼれ種子で庭から生えるものも、自生えなのに掘ってみれば二股だったりはしても立派な根の太さになっています。大きな畑の半分を貸しているので春に借主が大型トラクターで土起こしをする際ついでにうちで使う所も起こしていってくれます。そこに元肥を入れて、最終株間を考えて種子を蒔いたら(筋蒔きにはしてません)2度ほど間引いて一株づつにし収穫まで完全に放置してます。それでも食べきれないほど育ってしまい(サラダ系ゴボウは貯蔵に向かない)雪の下にしてしまいましたが早春まだ葉の育たないうちならどうにか食べられたほどでしたよ。

ケーズ 【近畿】 2011/03/16(水) 23:05:42
ばんざいうさぎさん、レスありがとうございます。
ちょっと体調を崩してしまい、パソコンを立ち上げることすら出来ず、お礼遅くなりました。

畑の土に関しては、真砂土に腐葉土と赤玉土、バーク堆肥を混ぜ、ベースの土を作り、そこへ牛糞堆肥や化成肥料、マグァンプKという暖効性肥料を元肥にし、追肥に化成肥料や液肥(ハイポネックス)を与えています。

ばんざいうさぎさんのおっしゃるとおり、肥料分の偏りとカリ分の不足、窒素過多(昨年、サツマイモが恐ろしいほどつるボケしました)だと思われます。

プランター栽培に関しては、元肥入りのそのまま使える土を使用したにもかかわらず、結果は質問内容のとおりでしたので、原因不明です。

てがるゴボウは、100日以上の栽培期間を経て収穫していますので、期間が短いということは無いと思います。
単純に窒素過多により、葉ばかりが成長し、根が育たなかっただけかも知れませんが・・・

土の改良をしようとは思うのですが、タマネギやジャガイモが植わっていますので、一朝一夕にはいかない状態です。

通常ならば冬に土壌改良を行うのが普通なのでしょうが、欲張って輪作計画を立ててしまい、常に何かしらが植わっている状態で、畑が空きになることがほとんどありません。
やはり、一度リセットするつもりで土を休ませるべきなのでしょうか・・・

凝り性のくせに飽き性なので、何かしら作業が続くときはいいのですが、何もすることがないとついついほったらかしにしてしまうのです。
今更ですが、今からでも間に合う土壌改良方法や、何かいい知恵をお貸し下さい。
お願いばかりですいませんが、よろしくお願いいたします。

タネツギ 【関東】 [URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/] 2011/03/17(木) 10:52:48
時無し大根は、
http://noguchiseed.com/hanbai/tane/shosai/1045.html
と、太りが晩いので、より長期に育てれば、太るのかも。
点播していますか。
最近は、大根は他の種類しか作っていません。すべて筋播きにして、長期に間引き収穫しています。小さいながら、収穫期間の長さと、数で獲るようにしています。
人参は、太さ5cmの長さ10cm程度なら、満足できます。
ゴボウは、うちでは駄目で、分岐して小さいです。ネグサレセンチュウ害と思っています。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2011/03/17(木) 12:38:06
やはり、窒素が多く残留しすぎている感がありますね。特にゴボウは窒素が多すぎると根が育ちません

窒素が多すぎる場合の対処ですが、土壌改良が難しいのなら肥料喰いの性質がある野菜を何種か植え続けて様子を見るのが一番手軽かと思います。これなら野菜を植えながらでも窒素が減らせます

実は我が家の畑の一角が窒素が多すぎる所だったのです。先代が牛フンを毎年入れていたので窒素残留量が多すぎ、花畑にしても花は咲かず葉ばかり茂り、しかも葉を食べる害虫の大発生まで・・・
農業資材を置く店で聞いたところ「トウモロコシを植えなさい」と言われました。トウモロコシはかなりの肥料喰いなのだそうです。またヒマワリもかなり肥料を必要とします。花畑にトウモロコシを植えるのはちょっと・・・という事と日当たりの問題や、黄色い花のものは我が家ではカラスに狙われるので、結果うちでは植えずに花畑はしばらくあきらめ何年も雑草をボーボーに蔓延らせてはそれを刈り取って別の場所に運ぶという手段でかなり窒素を抜きました。
何かを育てながらも窒素を抜きたいというならトウモロコシやヒマワリ
が有効かと思います。トウモロコシやヒマワリの後作には葉野菜を作ってみて、その育ちが葉の質がまだ軟弱で育ち過ぎるなら、また次に他の科の特に窒素を好む肥料喰いの野菜を作るなどすれば、数年はかかるでしょうが何かを植えつつ窒素を抜く事は可能ですよ。なお、マメ科は自身で窒素を作りだすので植えない方が良いです

その他に考えられるのは、ジャガイモの肌荒れが出るならソウカ病の菌の潜在を、ダイコンなどの肌の荒れはやはりセンチュウが大発生している可能性を疑い、それらに合わせて対処することをお薦めします

ケーズ 【近畿】 2011/03/18(金) 23:19:18
[[解決]]
タネツギさん、ばんざいうさぎさん、レスありがとうございます。

大根は、昨年秋に植え、あまりにも育ちが悪いので2月頭ぐらいまで放置して収穫したのですが、それでも金時人参程度にしか育っていませんでした。
人参も5p×10pといっても皮(やたら厚い)を剥いてしまうと食べるところが残らないぐらいですし、やはり30pにもなる品種ならせめてその半分ぐらいはいって欲しいような・・・

やはり、窒素分が多そうですか、薄々とは気付いていたのですが・・・
きんぴらゴボウ大好きなので、お腹一杯きんぴらゴボウが食べたくて、ゴボウ栽培を始めたのですが、ただの一度も収穫できていないので、今年こそはと思っていたのですが・・・
「急がば回れ」というように、今春は諦めて、とりあえずトウモロコシでも植えて窒素を抜くことにしてみます。
うまくいけば秋作には間に合うかもです。

タネツギさん、ばんざいうさぎさん、私のような自己流素人の戯言に対し、丁寧にご回答いただきありがとうございました。


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