肥料について

[園芸相談センター]の過去ログです

あいりす 【中国】 2011/02/22(火) 14:32:11
店頭に、10・10・10の成分表示で
【タマネギ、ネギ専用肥料】として販売されています。

一般的な肥料として、888化成がありますが、
成分割合は同じなので、わざわざ専用とされている肥料じゃなくていいように思うのですが・・・。
知識がないのでよろしくお願いします。

mutin 【関東】 2011/02/23(水) 13:01:28
推測の域を出ませんが、
関東以南では、たまねぎ、ねぎは、どちらかというと水はけの良い土壌に、秋に植えつけて、半年かけて栽培すると思います。そうなると、肥料に求められる条件は、下記のようになります。
 1. 乾燥した土で効くこと。
 2. 冬場の低温でも効くこと。
 3. 長時間、肥料の効果が続くこと。(遅効性)
これらの効果を出すためには、たとえ NPK が同じであったとしても、夏場に短時間で出来る作物とは、異なる成分が必要になるはずです。
一般に、化学肥料は、温度に関係なく速効性のものが多いです。また、有機肥料は、微生物の分解を経て植物に吸収されるものが多いので、微生物が働くためにある程度の温度が必要になり、また遅効性の場合が多いです。もちろん、遅効性の化学肥料などの例外はあります。

えふ 【甲信越】 2011/02/28(月) 08:07:48
こんにちは、あいりすさん。
タマネギ、ネギ専用肥料として販売されている事について。

<<家庭園芸>>
おっしゃるとおり、888の化成肥料でもネギやタマネギに使用できます。
専用表示する必要はありません。
しかし、使用する人は非常に千差万別。あいりすさんのように知識ある人もいれば、初心者の方もいます。
肥料成分って何なのかわからず、私は知識が無いから「専用」表示が無いと買えない!という人も非常に多くいます。
そういった方の為に、「専用表示」をする事は多々あります。購入する方が使いやすいように分かりやすいように「専用」という表示をする事があります。
また、化成肥料888などは特に多くの植物に使用できます。肥料袋裏面のスペースの都合上、全作物の施肥量を記載する事は不可能です。その為、別商品として「専用表示」し、商品化する事があります。

<<生産者>>
ネギは特に長期栽培の作物です。長期に常に肥料を少しずつ必要とします。一度に多く施すと病気になりやすいものです。
そこで、肥料が長く常に少しずつ溶け出る「緩効性肥料」を「ネギ専用肥料」とする事があります。
緩効性肥料の種類としては、「被覆肥料」や「IB肥料」、「ウレアホルム肥料」、「CDU」、「グアニル尿素」など他にもあります。
これらの長く効く肥料を「ネギ専用肥料」とする場合があります。
肥料成分が10-10-10でも、上記の緩効性肥料が含んでいる場合と、そうでない場合があるので、一概に肥料成分だけで判断する事は難しいです。知識があれば、肥料袋に記載されている「保証票」を見れば、どの緩効性肥料が、どのくらいの割合で配合されているかが分かります。
ただしこれらの肥料は、追肥の手間を惜しむ農家に対して商品化されている事が多く、手間を惜しまない一般園芸用途で商品化される事は少ないものです。

あいりすさんの様に肥料成分の知識がある方ほど疑問に思う事ですね。知識があれば、安い8-8-8でも良いと思います。

あいりす 【中国】 2011/03/09(水) 16:20:10
[[解決]]
mutin様
回答有難うございます。
御礼が遅くなりました。参考にさせていただきます。

えふ様
とても分かりやすく教えて頂き、有難うございます。
とても勉強になりました♪


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