庭を畑に

[園芸相談センター]の過去ログです

かんり 2010/11/10(水) 12:47:03
家庭菜園の畑がないため、今まで庭として利用していた地を耕しました。それまでは芝生みたいな草が自生していて手つかずの状態で踏み固めていました。もともとは山林を切り開いた土地で、茶褐色の表土を10cm位掘ると黄土色の土が現れます。表土のph値を計測すると6.8位です。今後畑にするにはどのような手順がいいでしょうか。お教えください。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2010/11/10(水) 15:10:34
土地の地下の浅い所(1メートルくらい以内)に粘土層があれば、深いところの水はけをよくするためにまず粘土層を何箇所も掘り破る必要性がありますので、まずは穴を1メートルくらいの深さで掘ってみましょう。粘土質があれば何箇所か穴か溝を切り(小型重機が必要)水が下に逃げられる様に粘土層のあった所に小砂利や砂を詰めて黄色い土で埋め戻してから表土50センチくらいの深さを土壌改良します(大根やゴボウを作りたいなら1メートルくらいの深さまで改良する)

土壌改良は、今回の場合マサ土や火山灰の様な有機物の含まれない山土の土壌の様ですから大量の客土が必要でしょう。いっぺんに改良するならトラック何杯分などの有機物の多い質の良い土や黒土などが必要です。それを入れたうえ、完熟腐葉土や堆肥でも繊維分が多いバーク堆肥など加えて良く混ぜ数カ月寝かせ馴染ませます。バーク堆肥なら土の3割くらい混ぜると良いでしょう。牛フン堆肥は窒素分が多過ぎ、牛の飼料由来の塩分や外来雑草の種子などが多く含まれる可能性があるのと、繊維分が細か過ぎるほど分解されて土がベタつくのでなるべく使わず、バーク堆肥代わりなら稲わら堆肥や馬糞堆肥を使うと良いです
今の土のままだといつまでも保水性・保肥性の乏しい痩せた土ですからできるだけ植物繊維や微細昆虫・微生物を補給し土が団粒構造に成る様に土作りをします。堆肥は植物繊維が豊富で分解しやすく微細な生物が多く含まれているので、最初に入れるほかに毎年入れると土が肥えます。植物の繊維が水持ちと肥料持ちを良くし、微細昆虫や微生物が堆肥や肥料を分解して植物の根が吸収しやすい形に作り変えてくれます。今からなら3年間は3割の堆肥と、完熟腐葉土を入れていき、4年目からは2割に減らして毎年か2年に一度入れると良いでしょう。その間にコンポスト堆肥や段ボール堆肥を野菜クズや雑草の抜いたり刈ったりしたの、鉢植えの古い土など混ぜて、時々よく切りかえして自作堆肥を作っておくと、4年目以降は堆肥は購入せずに自家製で賄えると思います

土作りについて詳しくお知りに成りたいなら本屋か図書館の園芸やガーデニングのコーナーにある「土・堆肥・肥料」に付いて書かれている本を数冊読み、解りやすいものと同じものを本屋さんでお買いに成り(是絶版していなければ取り寄せられます)お手元に置いてお読みに成ってから土作りを行うと良いですよ

労力や費用などの問題でいっぺんに全体を土壌改良する事が無理なら数年計画で庭を何箇所に仕切り、一年に一か所のペースで改良すると良いです。それまでは50センチくらいの高さの木の枠を作ってそこに肥えた土を入れて作物を植える方法のレイズドベッド法などで仮の畑を作って葉野菜や花・実野菜を収穫すると良いですよ

かんり 2010/11/16(火) 11:49:59
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ご丁寧にお教え下さり、有難うございました。費用の関係で少しずつ改良していこうと思います。


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