オルトラン粒剤と大根の摘み菜

[園芸相談センター]の過去ログです

silver 2009/09/04(金) 22:09:57
これから大根の種を撒こうと思っていますがある野菜栽培テキストに害虫防除のためにオルトランを撒いてから種を撒くことを薦めたものがありました。一定程度生育した大根の間引きした葉を食用に使いたいのですが、撒いてから3週間もすれば食用にしても大丈夫でしょうか。

とおりすがり。 2009/09/05(土) 17:54:44
農薬取締法という法律があるので
うかつな事を言えないのが本音です。

メーカーに問合せるのが一番確実ですよ。
ただし、型に嵌った優等生的回答ですけどね。

個人的には
「野菜(食べるもの)にオルトランは使わない」主義です。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/09/05(土) 18:14:01
一応目安としては薬剤を使って20日すぎて収穫に間にあうようにすれば大丈夫とされていますが、それはもう出荷前のかなり育った作物に対して使った場合の時の事ですよね
まだ苗くらいの大きさのものだとまだまだ残留がすべてなくなることはないと思います。小さいのですから濃度の残留の量を、収穫直前の大きく育ったものとは比べられないでしょう
間引いて食べる予定なら種蒔き時にオルトランを入れるのは健康の事を考えればやめるのが良いと思います。葉の中で濃縮していた成分はまだまだ抜けきっているとは限らず体調に影響があるかもしれません。

土作りさえしっかりしてあれば予防目的の農薬なぞは必要ありませんよ
まず土には充分な堆肥(完熟腐葉土や稲わら堆肥など)を入れてあげて下さい。2年くらい前や連作して葉野菜を作り窒素肥料を入れた場所なら土内に窒素が残留していて、これが害虫を呼び寄せる原因になることがあります。もし窒素残留の可能性があれば痩せた土でも良いので肥料分の少ない土を大量に混ぜてから窒素の少ない堆肥を混ぜ、1週間寝かせて過ぎてから石灰を混ぜて、それからカリ肥料を少し混ぜた土を深くまで掘り細かく土をほぐしてから(根野菜は深く良く耕した土じゃないとまっすぐに根が育たない)種を蒔けば、葉にそれほど虫は付かないと思います。窒素残留の土は一見葉の育ちがとても良いのですが葉の細胞の質が悪く軟弱で害虫が大発生しやすいです
もし心配なら、防虫シートや不織布で覆ったりトンネル栽培するのが良いです。間引きしている間はこれらで極力薬には頼らないのが良いです
コンパニオンプランツを畑の周りに植えて害虫を追い払ったり、代わりに害虫に食べられてもらうという方法もあります。大根の栽培規模が小さいならミントの放つメントール精油(香り)で害虫を寄せ付けないと言う方法もあり特に飛翔昆虫に効果があります。私はペパーミントなどの鉢植えをところどころに置いて防虫に成功しました。コツはスペアミントの仲間は使わない(メントールが含まれていないので)、必ず鉢などの容器に植えて置く事です。根が土に伸びると蔓延って大変な事になります。生きている葉から精油が飛べばずっと持続してくれ天気が良いほど虫が寄れません。市販の精油を薄めての使用は濃すぎて葉が焼けますので使わないで下さい。ここの過去ログに私の投稿が残っていますしコンパニオンプランツで検索すれば色々解ると思います

本当によく肥えた良い土なら予防に薬を入れるなんて不自然な事は必要がありません。昔、高校生の時に父の実家の農家で大根の種蒔きのアルバイトをしたことがありますが、馬糞堆肥を入れて土を作った場所に一人が鍬で蒔き筋を付けてから、もう一人がそこに配合肥料をぱらぱらっと蒔いて、腰からシッポの様にぶら提げた大きな鎖を蒔き筋で引きずって肥料と土を大まかに混ぜた所に、私が足の立て幅二つの株間を測りながら種を蒔き、両足を交互に斜め前にすり足で歩き種の上に土を被せていく、という方法でした。当時から極力農薬は使わないで肥えた土が作られるようにと伯父は馬糞を確保するために、周りは皆トラクターに移行していく中で遅くまで農耕馬を手放さないでいました。でも本当の理由は二頭いた雌馬が、障害の坂を橇を挽いて進むという北海道特有の「バンバ競馬」の優勝馬を多く出した優秀な血筋で、馬喰(ばくろう)という馬の仲買人が仔馬を良い値で買ってくれたのも理由の一つだったようです。(ちなみに北海道人が「交換する」事を「ばくる・ばくろう・ばくって」と言うのはこの仲買人が語源です)
今考えてみれば昔はどこも有機無農薬栽培だったんですよね

化成肥料や農薬に過剰に頼っての野菜栽培と言うのはどこかで無理が生じてしまうんですよね。化成肥料も使えば使うほど土が痩せて作物が育たない土になってしまいます。できればまず先に土に堆肥を入れて植物の繊維分などの有機物や、有機物を土に替える微小昆虫、その糞をさらに細かくし養分を植物の根が吸収しやすくしてくれる微生物とミネラルなどをまとめて補給するのが一番大事です(このあたりは「土作り・堆肥」についての書籍を読むのをお勧めします)。その後 堆肥に足りない肥料分を化成肥料など少量肥料成分を補う程度に使うと、毎年完熟腐葉土や堆肥などの有機物さえ補給して同じ科の連作を控えれば酷い害虫の発生は避けられます(連作すると微生物やミネラルのバランスが崩れる)。牛フン堆肥は有機物の繊維が細かく壊れすぎ窒素が多いので本来は堆肥というより元肥や追肥の肥料として少なく使うと良いです。土が健全だと野菜の細胞が丈夫で締った野菜が育ち害虫が付きにくくなります。それでも時には少しの虫食いなどあるでしょうが、昔の人は「虫が食うほど美味しいんだ」と言って(今では「虫が食うほど安全」とも言えるでしょうね)食べたものです。堆肥の入った良く肥えた土で出来た野菜は味が濃くて美味しいですし栄養満点。虫食い一つない野菜は見た目は良いですがどれだけの農薬を使って作ったのかと考えるとあまり積極的には口に入れたくは感じません。堆肥も生ゴミや雑草などから作ったコンポスト堆肥や、段ボール堆肥などを自作して使えば費用はあまりかからずに済みます

土さえよく作っておけばオルトランで予防なんてことも必要なく美味しい間引き菜も立派な大根も育って食べられますよ

シンジ(解決後) 【関東】 2009/09/05(土) 20:01:29
オルトランは、浸透性の殺虫剤で、根から吸収されて株全体に薬効があるものです。 薬剤の有効期間がありますが、以前アブラムシ除け用に散布していましたが、残留農薬がきにかかりますので、おろぬいたものは廃棄していました。 今は、種蒔き時に白い寒冷紗で覆って、無農薬で育てています。 寒冷紗は1カ月ほど覆ってから外しています。 それでもアブラムシにやられることはありますが、あきらめています。

シンジ 【関東】 2009/09/05(土) 20:49:12
すいません。 名前が間違っていました。

silver 2009/09/05(土) 21:35:47
[[解決]]
とおりすありさん、ばんざいうさぎさん、シンジさん、アドバイスをありがとうございました。寒冷紗で育成することとしました。


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