ハーブティーについて

[園芸相談センター]の過去ログです

ナデシコ 2009/06/14(日) 13:08:33
過去質問で虫除けにハーブティーが効果あり、とくにミントがいいとありました。ミントはたくさん育っています、つくりかた、使い方をくわしくおねがいします

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/06/14(日) 19:44:09
過去にコンパニオンプランツとしてミントを使いブロッコリーの虫除け(蝶や蛾の幼虫防止)をしたことがあります。その時の私の詳しい行い方の話は野菜板の過去ログで「ハーブティー ミント」で検索なさるとまだ見る事ができると思いますので、よろしければ読んでみて下さい

ハーブティーというのは、ただちぎった葉っぱに熱湯を注ぎ、使う濃度まで色が出るように置いておくだけです。決まった作り方もなく、誰が作っても同じ濃度で同じ効果とは限らず、作り手によって出来上がりはバラバラですね。
まず、ハーブティーで虫除けをしたい植物(害虫をつけたくない植物)は何でしょう?そして主にどんな害虫を寄せ付けたくないのでしょうか?また、ミントの詳しい種類は?(精油・成分の含有量が種類によってかなり違います)
私が読んだ外国のハーブの書籍には、ミントはキャベツ類に付く蝶などの飛翔害虫に有効と書かれていました。実際私の体験では株の間に置いたミントの鉢植えから快晴の高温時に立ち上るミントの精油のせいで蝶がブロッコリーに留まることができず上空をウロウロしているのを目撃しました。おかげでその年は蝶や蛾の幼虫は全く付きませんでした
ミントは使用に適した植物に付く適応の害虫に効くのは確実なのですが、他の植物に付く他の害虫にも必ず効くとは限らないので、まず使いたい植物名と害虫名を明らかにした方が良いかと思いますよ
実は私の体験を知人に話したところ、知人はキャベツ類ではない野菜の株元に刈ったミントを置いてしまい、切ったのが乾燥する時にいっぺんに出てしまった精油に負けて葉がひどく傷んでしまったのだそうです。おそらくミントの精油に弱い野菜か、精油が付いてしまう株元に置いたこと、立ち上るミントの精油の量が多すぎたようです

ミントといっても人間によって改良されたものがほとんどなので種類や品種によって成分の含有量はバラバラなんです。また種類によっては精油の含有量は全く違ってきます。それは人間に栽培されることにより目的の成分をより多く取ろうとして複雑に品種改良してきたきたからです。成分で特に虫除けに重要視されるメントールの含有量もそれぞれ違い、和種薄荷(ホクトを除く)は含有率が高く、スペアミントにはほとんどメントールが含まれていません。ミントの種類もわからなければどの程度の濃度でハーブティーにすれば良いのかもはっきりは分からないので種類によって精油が少ないのと多いのでは、同じ量でハーブティーにしてもメントールが薄くて効かなかったり濃すぎて葉を痛める可能性もあります

ですので、ただ濃いミントのハーブティーを作って散布しても効くかが確かではありませんし(うまく効けば良いですが、付いたのが濃すぎて葉が傷んでしまうのが一番心配です)散布の場合は表面に付いたのが揮発する一時的な効き目で長期間効くわけでなく、虫除けにするには何回も同じことの繰り返しで手間も結構かかります

ミントが沢山あるとのことなので、もし予防に使える種類のものなら鉢やプランターに植えたミントを植物の傍におくという私の行った方法を試してみてはどうでしょう?不要な古い鉢などに土を詰めて、挿して根を出させておいたミントを植えて植物の傍に置くだけです。一緒に植えるわけではないのでミントの勢いが野菜に影響を与えることもなく、なにより置くだけで長期間精油が立ち上るので対象の虫はずっと近づけず、精油の放出はミント自身が量を調節しながら長期間放出してくれますよ。精油は気温が高いと多く立ち上り、気温が低いと少なくなるのでちょうど気温で行動が左右される昆虫の生活サイクルに合わせた予防ができるんですよ。対象の植物に直接精油が付かないので精油に弱い質の植物に付こうとする蝶や蛾の幼虫予防に効果があるはずです

ちなみにメントールの少ないスペアミント系のミントは、アップルミント・カールミント・パイナップルミントなどで、もしお宅にあるのがこれらのうちの一つなら沢山あっても虫除けには向かないと言えます。ペパーミントはメントールは含まれるものの、そんなに多くはないそうで、昔は世界で医療用に使われたメントールのほとんどが日本から輸出したものなんですよ。私の父の実家は北海道の薄荷栽培発祥地の隣町で昔は農家のどこも薄荷を栽培し、その家では昭和40年くらいまで薄荷栽培をしていて、私は物心ついたばかりの時に収穫作業をしているのを見た記憶があります。

それだけメントールの含有率の多いのが日本で昔から栽培されていたニホンハッカや和種薄荷と呼ばれる種類なんです。ただ、‘ホクト’という栽培後期の品種が現在流通していて一番入手できやすいのですが、これはかなり栽培後期に作られた品種で大型化を目的の交配の為に外国産のミントの血が濃く出すぎてメントールはかなり少ないです。ちなみにニホンハッカ(和種薄荷)も栽培初期からすでに外国のミントと交配されているので完全に純粋な日本の薄荷というわけではなく、現在入手できるほとんどのニホンハッカは江戸時代にはもうすでに中国大陸・朝鮮半島の近縁種との交雑の可能性が高く、野に生えていても昔の栽培ものの逸脱・野生化したものだったりで純粋な日本産の薄荷というのは、現在はほとんど入手できないのだそうです

ナデシコ 【中国】 2009/06/15(月) 10:24:19
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ばんざいうさぎさんご指導ありがとうございます。葉物野菜の食害、青虫、よとうむし、あぶらむし、等になやまされています。ミントが虫除けになるときき、どんな物にも利くとおもいこんでしまうことに反省です。家庭菜園にいろいろなものをすこしずつ植えている初心者です。さっそくきゃべつのまわりをミントの挿し木のプランターで囲んでみます。ウンシュウミカンの木のまわりにもためしにおいてみます。
我が家のミントは15年以上もはびこっているもので名前はまったくわかりませんが・・・。香りは強いようなのでやってみます。楽しみです。


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