VS菌について教えて下さい

[園芸相談センター]の過去ログです

yoko 【東海】 2009/03/01(日) 16:57:24
三種類のVS菌を使ってみることにしたのですが、調べてもあまり情報がなく、使い方がなんとなくしかわかりません。これから春に植える野菜のための準備としてどんな使い方があるか教えて下さい。一ヶ月ほどしか準備に余裕がないので、どのように土に混ぜて準備したらよいのか知りたいです。例えば溝に堆肥と一緒にどの菌を入れるとか、表面に梳き込むとか、米ぬかと一緒に入れたほうがいいとかなど。トマトやナス、サトイモ、カボチャ、キュウリ、スイカなどに使えたらと思うのですが、黒マルチなどをする予定ですが、マルチをする場合でもVS菌は使えるのでしょうか?堆肥作りに使用するのがよいのかもしれませんが、今からでは間に合わないので、購入したバーク堆肥などに混ぜておいても効果はあるのでしょうか?アドバイスお願い致します。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/03/04(水) 19:06:52
レスが付かないので僭越ながら私の感じる所を・・・

このVS菌というのはどうやらプロ(商業生産者)対象の資材ですね・・・。プロでない場合は農作業の基本がきちんとできている園芸や家庭菜園の上級者じゃなければ、使用目的もなぜ効果があるのかも理解できないままでは入手されてもうまく使えないかと思うのですが・・・

私の調べた限りでは、土壌改良済みの養分の十分な土に植えられた作物に菌を一種類だけ入れる事により収穫に有益になる(品質が良いものが収穫できる)土壌有用菌を培養した資材と解釈しました。3種はそれぞれ作用が適する野菜が違うのか適応土壌の種類(菌の餌)が違うのではないかと思います。どちらかといえば栄養剤的な効果の資材の様です。ですのでまず畑の土に有機物と養分がちゃんと含まれている肥えた土に使うというのが原則の様に感じます。某サイトには栄養分の無い土壌にいっぺんに三種も混ぜてしまうと種類の違う菌三種はお互いを襲い合い減って効き目が望めないとされ、とにかく土つくりをまず一番にすべきという感じで書かれていました。もし土つくりが出来ていないのなら堆肥資材に菌が混ざった(3種のうちのどの菌かは不明)VS菌の混ざった堆肥があるそうなので初心者はそちらの方を使うのが良いでしょう。

菌だけのものは育っている作物に使うものなので単体で使い、米ぬかなど何かに混ぜたりの使用はしないようです。もし混ぜてしまうときっと作物の育っている地中で発酵してしまい発酵熱で作物の根が傷み、逆効果になります。菌もかなり死滅するでしょう。土に堆肥化資材(米ぬかや稲わら等有機物)を混ぜたものはすぐには使えず数か月定期的に切り返しながら完熟させなければなりません。そうすれば有用菌が増え堆肥になりますが、堆肥に分解される前から混ぜてしまうと腐敗菌などが多くなり、資材の養分は未熟のままで作物の根が吸収できません
おそらく生育途中の作物に定期的に与えるものかと思うので土の表面に撒き軽く混ぜるだけで十分かと思います。嫌気菌ではないようですので元肥の様に植えつけ前に埋めてしまう性質のものではないように感じます。どちらかというと地表近くで殖えてもらう追肥に近い使い方でしょうが、一度与えればそれで良いかは土の肥え方次第で、うまく土壌改良できていて(住み家と餌が十分確保できる)いなければ何度与えても効果が発揮できないかもしれません

プロが使う資材の様ですから、まず土が作物に如何作用してくれるのかについての基礎知識が身に付いていなければ使うのは難しいでしょう。まず本などで土に付いてや堆肥の役割などを勉強なさってからの使用が望ましいです(なぜ有機物が必要か、堆肥化にはどんな生物が分解に貢献しているか、どんなミネラルが必要かなど)良い堆肥を入れた肥えた土はそれだけで栄養分のバランスも良く、肥料も菌の資材もほとんど必要ないのです

もしもう買ってしまわれたのなら、3種では量が多すぎるのと効果が消える恐れがあります(上記の様に、住み家と餌=土の養分 を求めて菌同士が襲い合う)。使わずにそのまま置いておくと餌が減っていくのでどんどん菌は減ってしまうはずです。かといって菌の正式名がわからないので堆肥に混ぜてもお住まいの環境で菌が確実に生き延び殖えてくれるかはわかりません。
この3種というのはそれぞれを各条件で使い分けるものと私は解釈しました。一か所について使うのは一種のみ、定期的に補うのなら家庭菜園ではそんなに量も要らないかと思います。嫌気性菌ではないでしょうからマルチでの栽培は向かないかもしれませんし、マルチをすると定期的に蒔く場合だといちいちマルチを剥がす手間があるかと思います
堆肥資材ではないようです(堆肥資材ではEM菌などがあります)おそらく生育中の植物のそばに潜在する事で効果が発揮できるものの様ですので堆肥に混ぜたままの長期の保存も向かないのではないでしょうか(菌が保管中の環境変化で激減する可能性も)
本来はプロの農家の収穫の質をレベルアップさせる目的のもののようで使用方法などは農業組合の講習会などで説明するためにあえて菌の正式名や使用方法は袋に記入されていないのでしょう。(書かれていると違法に増殖されて類似品が安く出回る可能性があり正規品を作る業者が打撃を受ける)
詳しい使用方法や撒く量の目安などは購入先に問い合わせてみるのが一番なのですが、購入先もよくわからないのであれば製造先に直接問い合わせて使用方法を聞くのが一番かと思います。ただ菌を使用している農業資材は菌がなにを餌にしてどうやって作物に好影響を及ぼすかの知識も必要ですので、せめて堆肥がどのような作用で出来上がるものかなどの基礎知識がない事にはうまく使いこなす事は出来ないように感じます

yoko 2009/03/05(木) 09:32:22
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ばんざいうさぎ様、アドバイスありがとうございました。
なんとなくそんな気はしてましたが、やはりプロ農家用らしいですね、ちょっとショックです。もっとしっかり分ってから購入すべきでした。
製造元に問い合わせてみることにします。
ただ、VS34については、生ゴミ堆肥を作る際に米ぬかと一緒に使用できるようです。EM菌と同じような使い方かなあと思います。菌の保存については心配だったのですが、バーミキュライトに付着させて販売されている時では休眠状態のようです。混ぜる時にエサがない状態だとお互いを攻撃しあうので死滅してしまうようですが、有機質と一緒に混ぜれば三種を併用するとより効果があるというようなことも書かれていました。ただ好気性のものもあったり、酸性環境でないといけないものもあったりとかで難しそうです。根の病気によいということで果樹の植え付けに使いたかったのですが、どうにか工夫して使ってみたいと思います。

yoko 【東海】 2009/03/06(金) 08:47:13
その後製造元より回答を頂きましたので簡単に報告させていただきます。
VS菌三種類は肥料ではないので根に直接あたっても問題はないとのこと。三種類を併用するとより効果があること(堆肥などと一緒に入れる必要はある)。果樹などには植え穴に混ぜたり、鉢には5%ほど混ぜたり、植わっている果樹の表面の根の張っている部分を薄く削ってVS菌を散布してから土を戻すなどの使用方法があるとのこと。などです。
回答を頂いたことにより、少し不安も解消されました。


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