ゆで卵の殻の処理

[園芸相談センター]の過去ログです

山下 2009/02/22(日) 10:48:32
商売上、卵の殻がたくさん出ます。最近ゴミ処理が有料化されました。そこで畑で使えないものかと思っています。因みに以前、地中に埋めたところ一年後には土となっていたようでした。

落ち葉堆肥と共に混ぜて使用しようと考えています。益または害を問います。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2009/02/22(日) 13:10:22
混ぜる卵の殻の量と、堆肥化にどのくらい時間をかけられるかによるかと思います
細かく細かく砕くほど土と同化するでしょうが、実際は殻のみではなく少量の白身がついていますよね?これがあるのでただ土に直接混ぜるのではなくまず堆肥化してしまってから土として使用すべきかと思います。タンパク質が未分解で土に混ざっていると腐敗しますから、殻の量が多ければ腐敗して匂いや不快害虫の発生の可能性も高いかと。落ち葉堆肥と混ぜる場合は数か月積んで完全に熟してからの使用をするようになさると良いです。ついでに落ち葉や家庭や厨房からでる野菜くず(濡らさないように。茶殻などはよく絞るか乾燥させて)も混ぜるとより良い堆肥になりますが、オレンジなどのかんきつ系の皮・タマネギの皮・イチョウと針葉樹の落ち葉などは発酵しずらいので入れないようにすると良いです。コーヒー豆のカスは混ぜると堆肥化が遅れます

落ち葉をはじめとする繊維質の植物性の廃棄物や土(分解してくれる微生物補給に必要)を主体に、卵の殻はそれの1割未満を混ぜるという感じになるでしょうか。思ったほどの卵の殻の量は消費出来ないと思います。入れる場合卵の殻はできるだけ細かく砕いてから混ぜること。あまり量を入れすぎると殻の分解が遅れ堆肥が出来るのが遅れる可能性も。発酵促進剤を混ぜるとより早く堆肥化できます。コンポスト容器を使うと手軽に堆肥化できるでしょう
カルシウム過多で植物に影響が出るかといえば、普通は石灰など入れすぎると作物に影響が出ますので、カルシウム主体でも影響がないとは言えず、土のpHの問題も出てくるかもしれません。卵の殻でどのくらいアルカリ性に傾くかをリトマス試験紙(薬局で売っている)などで確認しておくと良いでしょう。植物によってはアルカリ性の土ではうまく育たないものもありますので・・・

カニやエビの殻からはキトサンなどができるので、カニ料理店からの殻はその成分を抽出する加工施設に運ばれます。卵の殻からもそんな風に薬効を利用出来るように使われると良いのですが。牡蠣の殻からならすでにカルシウムのサプリメントとして商品化されています。ホタテの貝殻は雨水が浸透できる歩道タイルに利用されるそうです。卵の殻からも何か良い使い道が見いだされればいいのですがねぇ

山下 【東海】 2009/02/23(月) 01:33:50
ばんざいうさぎさん
ありがとうございます。

今、堆肥は5年前のものから毎年手付かずであります。したがって、堆肥にする時間を全く気にする必要がないのです。それとも、堆肥とは何年も経過してしまうと価値を失ってしまうものなのですか?

確かに、水分を含んだ生ゴミなどを混ぜると、最初不快な臭いがすることがあります。でも、長い時間が経過するとすっかり土となっています。このような堆肥にも価値はないのでしょうか?

卵のカルシウム成分の良し悪しについてもう少し知りたいですね。

ばんざいうさぎ 2009/02/23(月) 13:22:55
堆肥は何年たっても使えますが、出来上がり直後の状態を保つには何か容器に入れての保存が適しています。たとえば厚手の大きなビニール袋やプラスチックの穴のないコンテナなど・・・
地面に摘みっぱなしで上にビニールなどを被せてない場合は雨水で微生物や養分が土の深部に流失したり、微細昆虫が他の場所に逃げてしまったりします
ですので、できれば置きっぱなしにせず上にビニールシートを二重にしてかけたり、容器に入れて保存の上どんどん使った方が良いですね・・・

また、不快なにおいが漂うのは嫌気菌である腐敗菌が増えている証拠です。おそらく水分が多すぎるのでしょう。水分は多すぎると良くありません。最初に腐っていても年月をかければ土に分解はします。でも良い堆肥とは言えません。酸素が少なくミミズや微細昆虫などの初期の堆肥化を助ける生き物が住む事が出来ず、そうなるとミミズの糞などを食べてもっと細かくする働きの生き物が増えません。そうするとその生き物の糞を分解する微生物やバクテリアも少なくなり、根から吸収できるほどに細かく分解されているはずの栄養が少なくなり、一見土にはなっていても植物が使える養分は少ないです。生き物のいる土にはその生き物を食べる小動物(鳥など)が来て、肥料分になる糞を落として行ってくれ、これがまた植物には好都合です。一番良いのは堆肥は積みっぱなしではなく、定期的に(少なくとも10日に一度)全体を良く混ぜて空気を入れてあげる。堆肥化促進剤(EM菌などのぼかし等)で発酵を助けてあげる事です。積みっぱなし・水分が多すぎは匂いの他に害虫(ウジ・ミズアブの幼虫など)が匂いで寄ってきた虫が卵を産み発生し、雨で酸欠になると土からどんどん出てきて周囲に逃げていきます。狭い土地に置いている場合は近所の庭にも逃げますし、自分の土地であってもかなりの数で移動しているのを見かけると嫌ですよね。もし逃げなくても自分のところで害虫の温床にと場所を提供している様なもので考えるだけでも嫌なものです
特に食品を扱うお仕事の身でしたら、近くに製造場所がなくても作る人が腐敗した堆肥に触れているのなら、なおさら菌(腐敗菌中には食中毒につながる菌が通常よりもかなり多い)やそれを媒介する虫の発生は無いように努力しなければならないですし、不快な匂いがする事自体が良くないのでは・・・

堆肥を作るのに基本的な事は書籍などで覚えましたか?人に聞いたりネットで調べる程度では良い堆肥を作るのは難しいです。土と堆肥は違います。土はどんなに栄養素がなくても構いませんが堆肥に栄養分が少ないと堆肥とはいいません。ぜひ図書館や本屋で「土作り(土の働き)」や「堆肥」についての本を数冊読み、一番良さそうなのと同じ本を本屋から取り寄せてもらって一冊手元に置いてお勉強してみてください。堆肥は肥料ではありませんが、良い質の堆肥を入れれば元肥や追肥を入れなくても良い野菜が採れるくらい植物には大切なものです。一言で言えば土自体を健康にしてくれるのです。質の悪い堆肥では土も質が悪く化学肥料で補う事になるのですが、化学肥料というのは使えば使うほど土を痩せさせて植物が育ちにくいものに変えてしまいます。そういう土には微細昆虫も微生物もいなくなります。それを防ぐためにも良質の堆肥を入れなければならず、堆肥ならどんなものでも効果があるというものではないので初期に腐敗臭が起こる堆肥は土にはなれても繊維質の分解が未熟で堆肥としてはあまり良いものではないのです。
まず土というものの役割、どういう過程で土になるかを本で覚えて下さい。基本がわかればどうして生き物が必要なのか、生き物のいる土は何故良いのかが理解できるかと思います

カルシウムについては専門的な知識はないので詳しくは申せませんが、カルシウムでも人体に吸収しやすいものと吸収されにくいものがあります。卵の殻というのがまず人体に吸収できるのかが分からないので、この点での説明は私にはできません
ただ、土に入れた場合は微生物などに分解されて土壌に蓄積するのは確実とは思いますが、最近では土地土地に降る雨水に含まれる成分(酸性雨など)で溶かされる事もあり徐々に深部に移動する可能性はあります。カルシウムが豊富な土壌では植物などにも有用と聞きますが、何でも多すぎればそれなりの害は出てくるものです。ただうちではカルシウム補給などした事がないので過剰になったないことがなく私では説明はできませんし、もし知識があったとしても掲示板では説明しきれないでしょう
せっかくインターネットにつながっているのですからご自分で御調べになってみてはどうでしょう?その方が理解しやすいと思います。ウィキペディアなどに詳しく書かれていますので検索なさってみてください

ばんざいうさぎ 2009/02/23(月) 13:22:57
堆肥は何年たっても使えますが、出来上がり直後の状態を保つには何か容器に入れての保存が適しています。たとえば厚手の大きなビニール袋やプラスチックの穴のないコンテナなど・・・
地面に摘みっぱなしで上にビニールなどを被せてない場合は雨水で微生物や養分が土の深部に流失したり、微細昆虫が他の場所に逃げてしまったりします
ですので、できれば置きっぱなしにせず上にビニールシートを二重にしてかけたり、容器に入れて保存の上どんどん使った方が良いですね・・・

また、不快なにおいが漂うのは嫌気菌である腐敗菌が増えている証拠です。おそらく水分が多すぎるのでしょう。水分は多すぎると良くありません。最初に腐っていても年月をかければ土に分解はします。でも良い堆肥とは言えません。酸素が少なくミミズや微細昆虫などの初期の堆肥化を助ける生き物が住む事が出来ず、そうなるとミミズの糞などを食べてもっと細かくする働きの生き物が増えません。そうするとその生き物の糞を分解する微生物やバクテリアも少なくなり、根から吸収できるほどに細かく分解されているはずの栄養が少なくなり、一見土にはなっていても植物が使える養分は少ないです。生き物のいる土にはその生き物を食べる小動物(鳥など)が来て、肥料分になる糞を落として行ってくれ、これがまた植物には好都合です。一番良いのは堆肥は積みっぱなしではなく、定期的に(少なくとも10日に一度)全体を良く混ぜて空気を入れてあげる。堆肥化促進剤(EM菌などのぼかし等)で発酵を助けてあげる事です。積みっぱなし・水分が多すぎは匂いの他に害虫(ウジ・ミズアブの幼虫など)が匂いで寄ってきた虫が卵を産み発生し、雨で酸欠になると土からどんどん出てきて周囲に逃げていきます。狭い土地に置いている場合は近所の庭にも逃げますし、自分の土地であってもかなりの数で移動しているのを見かけると嫌ですよね。もし逃げなくても自分のところで害虫の温床にと場所を提供している様なもので考えるだけでも嫌なものです
特に食品を扱うお仕事の身でしたら、近くに製造場所がなくても作る人が腐敗した堆肥に触れているのなら、なおさら菌(腐敗菌中には食中毒につながる菌が通常よりもかなり多い)やそれを媒介する虫の発生は無いように努力しなければならないですし、不快な匂いがする事自体が良くないのでは・・・

堆肥を作るのに基本的な事は書籍などで覚えましたか?人に聞いたりネットで調べる程度では良い堆肥を作るのは難しいです。土と堆肥は違います。土はどんなに栄養素がなくても構いませんが堆肥に栄養分が少ないと堆肥とはいいません。ぜひ図書館や本屋で「土作り(土の働き)」や「堆肥」についての本を数冊読み、一番良さそうなのと同じ本を本屋から取り寄せてもらって一冊手元に置いてお勉強してみてください。堆肥は肥料ではありませんが、良い質の堆肥を入れれば元肥や追肥を入れなくても良い野菜が採れるくらい植物には大切なものです。一言で言えば土自体を健康にしてくれるのです。質の悪い堆肥では土も質が悪く化学肥料で補う事になるのですが、化学肥料というのは使えば使うほど土を痩せさせて植物が育ちにくいものに変えてしまいます。そういう土には微細昆虫も微生物もいなくなります。それを防ぐためにも良質の堆肥を入れなければならず、堆肥ならどんなものでも効果があるというものではないので初期に腐敗臭が起こる堆肥は土にはなれても繊維質の分解が未熟で堆肥としてはあまり良いものではないのです。
まず土というものの役割、どういう過程で土になるかを本で覚えて下さい。基本がわかればどうして生き物が必要なのか、生き物のいる土は何故良いのかが理解できるかと思います

カルシウムについては専門的な知識はないので詳しくは申せませんが、カルシウムでも人体に吸収しやすいものと吸収されにくいものがあります。卵の殻というのがまず人体に吸収できるのかが分からないので、この点での説明は私にはできません
ただ、土に入れた場合は微生物などに分解されて土壌に蓄積するのは確実とは思いますが、最近では土地土地に降る雨水に含まれる成分(酸性雨など)で溶かされる事もあり徐々に深部に移動する可能性はあります。カルシウムが豊富な土壌では植物などにも有用と聞きますが、何でも多すぎればそれなりの害は出てくるものです。ただうちではカルシウム補給などした事がないので過剰になったないことがなく私では説明はできませんし、もし知識があったとしても掲示板では説明しきれないでしょう
せっかくインターネットにつながっているのですからご自分で御調べになってみてはどうでしょう?その方が理解しやすいと思います。ウィキペディアなどに詳しく書かれていますので検索なさってみてください

ばんざいうさぎ 2009/02/23(月) 13:24:02
何故か二重投稿になってしまい申し訳ありません

vegitan 2009/02/25(水) 00:19:37
卵の殻が大量に・・何ともうらやましい限りです。

まずは、大きなゴミバケツに入れて、長い太枝などでかき回し、
ヌルヌルした部分を、洗い落とします。

つぎに、作土でない所に広げて、乾燥させます。
軽く焼いて殺菌できれば、なおいいでしょう。

卵のカラは、炭酸カルシウムでして、
植物の根酸によって、溶け出します。
ちなみに、カキ殻を蒸した炭酸カルシウムだけで
実験的に育てた方もおられますが、
根酸で必要量だけ溶かしたためでしょう。
問題なく育ったそうです。

私は年500個分も出ればいいので、
庭用に充分まかなえる量ではありますが、
吸収率、根に当たる率を上げるために、
粉体化して用いています。

カルシウム過剰から、葉に黄色い点が現れたり、
果実が過熟果になって、変な酸っぱさが出たり、
舌がピリピリしたりといった症状は経験しておりません。

山下 【東海】 2009/02/26(木) 16:01:58
[[解決]]
みなさんありがとうございます。

堆肥についてネットサーフィンし、多くのことを学びました。堆肥について間違った先入観がありました。『いつか全て土に返る』という考えから、堆肥は時間が多く経過したものが良質であると思っていました。例え腐ったものであろうと、堆肥に成り難いものであろうと、いつか作物に有益な土になると決め付けていました。堆肥には旬があることを学びました。

卵の殻についても調べました。どうやら悪い影響について記述がなく、良い効果のみ目立ちました。おおいに殻を畑に使用していきます。


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