農家の方の水遣り

[園芸相談センター]の過去ログです

lovechrist 【関東】 2009/02/17(火) 16:35:34
初歩的なことを お聞きして恐縮ですが お教え下さい
庭で育てる作物は水を与えますが 農家の方 または 住んでいる所から離れた所で場所を借りて育てている方が 水を撒いているのを見たことがないです  顆粒状の(液状ではないもの)肥料を 与えているように見えますが 水を与えず 植物が 固形状の物を どうして吸収できるのでしょうか? 肥料を与える時は 水を撒いているのでしょうか? よろしくお教え下さい 

pinetree 【九州】 2009/02/18(水) 18:51:55
 肥料の溶け出し方は,温度(地温)と土壌水分に大きく左右されます。

 乾燥が激しいときは,「植えてから水を撒く」か,「雨が降るまで待つ」のどちらかでしょう。

 植えた後,生育期の乾燥で追肥の効き(溶け出し)が悪いときは,肥料を撒いたら,やっぱり水を撒きますよ。そうしないと効きませんし,商品価値が下がってしまいます。

 乾燥時の肥料吸収促進には,葉面散布などの方法もありますが,限界があります。かん水施設の無い畑では,やっぱり「お天気頼み」または「お天気を見ながら施肥」になりますね。

lovechrist 【関東】 2009/02/18(水) 21:43:25
pinetree様 ありがとうございました
雨が 降りそうな時を見計らって肥料をあげていらっしゃる!大変ですね 
肥料をあげた時は水をあげることは分かりましたが 肥料の目的のため意外では 雨がずっと降らない暑い時 農家の方は 潅水を毎日のようになさるのでしょうか? たびたびすみません お教え下さい
 
 

ばんざいうさぎ 2009/02/19(木) 12:23:05
土壌というのは表面が乾いても数十センチ土を掘れば結構土が湿っている事も多いものです。土質にもよりますが案外植物は水分を吸えるように育っているものです

植物の根というのは水を求めてより深く深くへ細い根を伸ばそうとし、地中深くにある栄養素やミネラルを吸収します
野菜は植え付け直後の根が弱い時期には人間が水を与えてあげますが、根が定着してしまえば自分の力で根が下に伸びていく性質があり良質の栄養を吸収できて丈夫な野菜が育ちます
反対に人間がいつも水を蒔いてあげると、近くに水分が豊富にあると根も怠けて深いところには潜ろうとはせず、地表近くにある栄養素だけで育とうとしてそのうち人間の手助けがなければ満足なものが収穫できないくらいになるものもあります

農家の方はかなり年間の天気予想に長けています。何十年も自分の土地の天気のデータを取り、自然環境などの変化で次の年の天気のパターンを予想できます。(コブシの花の咲く向き、カマキリの卵の産み付けられる位置などの大昔からの知恵も駆使します)
ですので、その年の環境の変化などで数日後の天気を予想できます
余程の干ばつになりそうな年でない限りはお天気まかせで野菜の様子を見て、あまり乾きすぎそうならチューブに等間隔に穴を開けた灌水用機材を畑に伸ばして(普段は巻いて納屋に置いている。ビニールハウスなどでは敷きっぱなし)敷いていき水を送ったり、広大な畑では農業用の大型スプリンクラー(自動的に移動する)などを使って畑に水を与えます(現代では用水路は地下に埋められていて、そこにポンプを入れて水を吸い上げています)
でも雨が来そうなのが天気予報などでわかりますので近いうちに雨が降りそうならそのまま野菜任せです

農業というのは手間のかかる仕事ですが野菜の生命力を弱めると余計に手間がかかってしまいます。ですので、天気図や土の乾き具合など毎日観察して、よほど野菜に影響が出そうな乾燥がないのであれば野菜には自分で頑張ってもらって丈夫な野菜になってもらうのです

最近の野菜は促成栽培といってビニールハウスや温室での栽培が盛んです。でもそれは外で育った野菜よりも色が薄く、背丈が大きく、葉が薄いものも多いです。反対に野外で自然任せで時々追肥した野菜は同じ品種とは思えないくらい背丈は低く色も濃く、葉も厚い姿になります
この差は、昼夜問わず保温する事で収穫期を短くでき水がたっぷり吸えるため根が深く張らずに地中深くの栄養やミネラルが吸収されていないので植物の細胞が水に満たされ密には育たず軟弱になっているためで、無加温・無灌水で育った外育ちの野菜の方が細胞が密に育ちビタミンなどもかなり多く育ちます

葉が萎れるほどの日照りだと商品にならないので灌水はしますが、昔ながらの旬の野菜を出荷する農家というのは基本的にお天気に逆らわずに栽培できる工夫や技術を持ち、肥料に頼るよりは土の力に頼る昔ながらの栽培法をしている人が多いですね

さい 2009/02/19(木) 22:20:30
私は農家の人間ではないし日曜にしか畑に行かないであまり参考にはならないと思いますが、家の畑には直径50センチくらい高さ80センチくらいのプラスチック製の水桶をところどころ置いて雨水をためています。一応網をかぶせていますが、枯葉も入るし虫もわく汚い水ですが、苗の植え付け時や種まきや真夏には使っています。その水を汲むために持ち手が壊れて台所では使えなくなった鍋が畑に点在しています。それにも雨水がたまるし…活用しているのですが、壊れた鍋が畑に点在しているのはみっともないかなぁと思っています。それに畑の害虫の原因がこの水桶も一因ではとも思っています。
ちなみに普通の定期的な肥料の時は水はまきません。お天気も気にしません。日曜にしか畑にいけないのでダメならダメであきらめてます。家庭菜園だもの。

lovechrist 2009/02/20(金) 12:44:34
農家の方が 天気を 駆使しておられるのですね 
農家の方のビニールハウスは水を与えるようですが 寒い時期 外での家庭菜園でのビニール保温をしているのを見ますが 雨水が 吸いにくくなっていますが 水遣りは 表面が乾いたのを見てから やっているのでしょうか?雨があまり降らない時期 たびたびビニールを外して水をやっているのでしょうか? すみません よろしくお教え下さい

さち 【関東】 2009/02/20(金) 21:23:33
埼玉南部です今時のトンネルはホウレンソウ コマツナ タマネギなどの幼苗などでしょうか 夏の乾燥時と違って雨がほとんど降らない時期でも10Cmほど掘ると中はしっかり湿っています トンネルをしている人は種まき時点でマルチもしている方が多いので水分は安定しているのではないでしょうか 水播きは見ません また反対に雨の吸収の仕方としては蒸れないようにあいている穴からも少々水が入ると思いますが60〜70CMくらいの畝幅ですと回りから吸い込まれます 又種まき時の水やりも 土を掘って畝をたて湿った土を出して種まきをするとあとからの水はやらないほうが 芽出しが良いような気がします( すべてではないですが)そのあと今は寒さと風よけのために寒冷紗や不織布などをベタで掛けておきます

しんちゃん 【関東】 2009/02/20(金) 22:03:15
良い野菜作りは、まず、土作りから。と言われています。畑の土の役割として大切な保水力がないと、植物は枯れます。堆肥や腐葉土がこの保水作用を助けます。畑の土を10cm程度掘ると湿った土になるのはこのためです。農家の人は基本である土作りを守っていますから、よほどの日照り(特に夏)が続く場合は大きなポリタンクに水を入れて水やりをしますが、通常はこの土の保水力で野菜を育てています。

カティア 【関東】 2009/02/21(土) 09:19:08
lovechrist様
農家の方の土作りは きちんと計算されています。
いちじくの志田ファームさん
http://www2.tokai.or.jp/shida/FarmAssist/tuchi_top.htm
参考までに

lovechrist 2009/02/21(土) 10:33:20
[[解決]]
植物の育て方の基本の基本 しかし 誰にも聞くことが出来ずにいましたことがやっと分かりました  大勢の方々が お教えくださいまして
ありがとうございました 種を蒔く時にも 極力水を与えず  すでに存在している水を利用するとは 勉強になりました


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